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第1条[用語の説明]

この携行品損害担保特約において使用される用語の説明は、次 のとおりとします。

(五十音順)

用  語 説  明

外出中 共済証書記載の住宅を離れた時から、その住 宅に帰宅するまでの間をいいます。

記名被共済者 共済証書記載の被共済者をいいます。

共済期間 共済証書記載の共済期間をいいます。

共済金額 共済証書記載の共済金額をいいます。

携行品損害 日本国内において外出中に携行する共済の対 象について発生した火災、盗難その他の偶然 な事故によって生じた損害をいいます。

自動車 自動車損害賠償保障法に規定する自動車をい います。

宿泊券 宿泊券その他これに準ずる物をいいます。

乗車券 鉄道および船舶の乗車船券ならびに航空機の 航空券その他これらに準ずる物(注)をいい ます。(注)これらの定期券を除きます。

他の共済契約等 この共済契約の全部または一部に対して支払 責任が同じである他の共済契約または保険契 約をいいます。

免責金額 支払共済金の計算にあたって損害の額から差 し引く金額をいい、その金額は被共済者の自 己負担となります。

預貯金証書 預金証書または貯金証書をいい、通帳および 預貯金引出し用の現金自動支払機用カードを 含みます。

第2条[携行品損害担保特約の付加]

共済契約者は、共済契約の締結の際に、この特約を付加するこ とができます。

第3条[共済の対象の範囲]

(1)共済の対象は、被共済者が外出中に携行する身の回り品としま す。ただし、被共済者が所有する物に限ります。

(2)(1)の規定にかかわらず、次の物は、共済の対象に含まれま せん。① 株券、手形その他の有価証券、印紙、切手その他これらに準

ずる物。ただし、次の物は共済の対象に含まれます。

携行品損害担保特約特 約

071 ア.乗車券

イ.宿泊券

ウ.通貨および小切手

② 預貯金証書、クレジットカードその他これらに準ずる物

③ 稿本、設計書、図案、帳簿その他これらに準ずる物

④ 船舶(注)、自動車および農耕作業用小型特殊自動車ならび にこれらに定着する付属品

⑤ 義歯、義肢、コンタクトレンズその他これらに準ずる物

⑥ 動物および植物

⑦ その他共済証書記載の物

(注)ヨット、モーターボートおよびボートを含みます。

第4条[共済金を支払う場合]

組合は、この特約を付加した共済契約については、普通約款第 1章賠償責任条項第2条[共済金を支払う場合]の規定にかかわ らず、携行品損害に対して、共済金を被共済者に支払います。た だし、共済期間内に生じた事故に限ります。

第5条[被共済者の範囲]

この特約を付加した共済契約の被共済者は、普通約款第1章賠 償責任条項第3条[被共済者の範囲]の規定にかかわらず、共済 証書記載の者とします。この場合、共済証書に「本人・同居親族 型」とあるのは被共済者を「記名被共済者およびその者と生計を 一にする同居の親族」とします。

第6条[共済金を支払わない場合]

組合は、携行品損害が生じた場合であっても、次のいずれかに 該当する損害に対しては、共済金を支払いません。ただし、③の 場合には、共済金のうちその者の受け取るべき額を除いた残額 は、被共済者またはその他の受け取るべき者に支払います。

① 共済契約者または被共済者(注1)の故意または重大な過失 によって生じた損害

② 被共済者と生計を一にする親族の故意(注2)によって生じ

③ 共済金を受け取るべき者の故意によって生じた損害た損害

④ 被共済者の闘争行為、自殺行為または犯罪行為によって生じ

⑤ 被共済者が法令により定められた運転資格を持たないで、また損害 たは酒に酔ってもしくは麻薬、大麻、あへん、覚せい剤、シン ナーその他の薬物等(注3)の影響により正常な運転ができな いおそれがある状態で、自動車または農耕作業用小型特殊自動 車を運転している間に生じた損害

⑥ 戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱そ の他これらに類似の事変もしくは暴動(注4)、騒じょうまた は労働争議によって生じた損害

⑦ 洪水、高潮、地震、津波または噴火によって生じた損害

⑧ 核燃料物質(注5)または核燃料物質によって汚染された物

(注6)の放射性、爆発性その他有害な特性によって生じた損

⑨ ⑧以外の放射線照射または放射能汚染によって生じた損害害

⑩ ⑥から⑨までの損害の原因に随伴して生じた損害またはこれ らに伴う秩序の混乱によって生じた損害

⑪ 差押え、収用、没収、破壊等国または公共団体の公権力の行

使によって生じた損害。ただし、消防または避難に必要な処置 としてなされた場合を除きます。

⑫ 共済の対象の瑕疵。ただし、共済契約者、被共済者またはこ れらにかわって共済の対象を管理する者が相当の注意をもって しても発見し得なかった瑕疵を除きます。

⑬ 共済の対象の消耗、性質によるさび、かび、変色その他これ らに類する事由

⑭ 共済の対象である液体の流出または気体の漏出

⑮ 共済の対象の置き忘れまたは紛失

⑯ 共済の対象の擦傷、掻き傷または塗料のはがれ等単なる外観 の損傷であって共済の対象の機能に支障をきたさない損害

⑰ 偶然な外来の事故に直接起因しない共済の対象の電気的また は機械的故障。ただし、これらの事由によって生じた火災によ る損害を除きます。

(注1)共済契約者または被共済者が法人である場合は、その理 事、取締役または法人の業務を執行するその他の機関をいい

(注2)被共済者に共済金を取得させる目的のものに限ります。ます。

(注3)精神刺激・抑制作用、幻覚作用または睡眠作用を有するも のをいいます。

(注4)群衆または多数の者の集団の行動によって、全国または一 部の地区において著しく平穏が害され、治安維持上重大な事 態と認められる状態をいいます。

(注5)使用済燃料を含みます。⑧において同様とします。

(注6)原子核分裂生成物を含みます。

第7条[共済金の額]

(1)組合の支払う共済金の額は、1回の事故による損害について、

次の算式によって算出される額とします。ただし、共済金額から 既に支払われた共済金の額を差し引いた額を限度とします。

共済金の額 = 損害の額(注) - 共済証書記載の免責金額

(注)(4)の費用を含みます。

(2)(1)に規定する損害の額は、その損害が生じた場所および時 における価額(注)によるものとし、次の表の額を限度としま す。この場合、損害の額は、組合が決定します。

共済の対象の区分 限度の額

① 共済の対象が乗車券、宿泊 券、通貨または小切手である 場合

それぞれの損害の額を合計して 5万円

② 共済の対象が①以外のもの

である場合 1個、1組または1対ごとに10 万円

(注)共済の対象が通貨および小切手である場合は、額面金額とし ます。

(3)共済の対象が盗取された場合において、盗取された共済の対象 を回収することができたときは、盗取後発見されるまでの間にそ の共済の対象について盗難によって生じた損害の額とその回収の ために支出した必要な費用の額との合計額(注)を損害の額とみ なします。

(注)合計額が盗取された共済の対象の時価額を超える場合は、そ の時価額とします。

携行品損害担保特約特 約

073

(4)組合は、携行品損害の原因である事故が生じた場合には、共済 契約者または被共済者が支出した次の費用(注)のうち必要であ った部分に相当する額を加えた額を(1)の損害の額とみなしま す。

費用の区分 費用の内容

損害防止費用 次条①に規定する損害の発生または拡大の防止 のために必要または有益と認められる手段を講 じたことによって要した費用

求償権保全行

使費用 次条③に規定する損害賠償の権利の保全または 行使に必要な手続をするために要した費用

(注)収入の喪失を含みません。

第8条[事故発生時の義務]

共済契約者または被共済者は、事故が発生したことを知った場 合は、次のことを履行しなければなりません。

① 損害の発生および拡大の防止に努めること。この場合に、そ の損害の発生または拡大の防止に要する費用を支出するとき は、組合の書面による同意を得てください。

② 事故発生の日時、場所および事故の概要を、ただちに、組合 に通知すること

③ 他人に損害賠償を請求することができる場合には、その権利 の保全または行使に必要な手続をすること

④ 損害が盗難によって生じた場合には、ただちに、その旨を所 轄警察官署に届け出ること

⑤ 小切手、乗車券または宿泊券が盗難にあった場合には、④の 届出のほか、次の届出をただちに行うこと

区  分 届出先

盗難にあった共済の対象が小切

手の場合 その小切手の振出人(注1)お よび支払金融機関への届出 盗難にあった共済の対象が乗車

券または宿泊券の場合 その運輸機関(注2)またはそ の発行者への届出

⑥ 携行品損害が生じた場合に、共済の対象を修繕しようとする ときは、必要な応急の仮手当をするときを除き、あらかじめ組 合の承認を得ること

⑦ 他の共済契約等の有無および内容(注3)について、遅滞な く、組合に通知すること

⑧ ①から⑦までのほか、組合が特に必要とする書類または証拠 となるものを求めた場合には、遅滞なく、これを提出し、また 組合が行う損害の調査に協力すること

(注1)被共済者が振出人である場合を除きます。

(注2)宿泊券の場合にはその宿泊施設とします。

(注3)既に他の共済契約等から共済金または保険金の支払を受け た場合には、その事実を含みます。

第9条[事故発生時の義務違反]

(1)共済契約者または被共済者が、前条の規定に違反した場合は、

組合は、次の金額を差し引いて共済金を支払います。

① 故意または重大な過失によって前条①に違反した場合は、発

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