2.2. 2008 年緊急失業給付(Emergency Unemployment Compensation 2008)
4. 人材ビジネスの概要と特徴
4.1. 労働市場の現状
4.1.2. 採用経路
米国企業の採用担当者を対象とした採用経路調査を 2001 年より毎年実施している米採用コンサルティン
年齢 属性
グ会社 CareerXroads のデータでは、毎年「リファラル(縁故)」が最も多い採用者数を記録している。大 手企業 37 社が回答した 2013 年発表の最新調査結果でも、採用経路の中で最も多くの割合を占めたのはリ ファラルで、全体の 24.5%を占めた。2番目は「企業のウェブサイトの募集ページ」で 23.4%、3番目は「求
人求職サイト」で 18.1%となった(図表 10)。
図表 10 採用経路の推移 (単位:%)
05 年 06 年 07 年 08 年 09 年 10 年 11 年 12 年 リファラル(縁故) 27.1 25.6 28.2 27.3 26.7 27.5 28.0 24.5 企業のウェブサイトの募集ページ 20.7 14.0 20.1 22.3 18.8 9.8 23.4 求人求職サイト 12.3 11.7 12.3 13.2 24.9 20.1 18.1 ダイレクトソーシング 7.4 6.4 9.4 7.8 6.9 5.0 9.1 6.8
新卒採用 8.0 3.8 3.8 3.6 6.3 7.2 6.6 5.5
再雇用 5.2 4.8 2.4 3.4 2.8 4.3 3.3
サードパーティエージェンシー 5.2 4.8 3.3 2.7 2.3 2.3 2.8 3.1
ソーシャルメディア 3.5 2.9
紙媒体 4.6 6.9 4.6 3.4 2.5 2.0 2.2 2.3
紹介予定派遣・契約 3.2 2.3 3.0 3.1 1.6 2.4 2.1 1.5
就職フェア 5.2 2.7 2.3 3.2 2.3 1.8 1.9 1.2
飛び込み 4.2 0.5 0.8 0.8 2.5 0.7 0.8 0.3
その他* 10.5 7.0 12.5 10.1 10.1 4.7 8.8 7.2 検索エンジンマーケティング(SEM)** 2.0 1.2 3.3
オープンハウス 0.7
インターネット*** 24.7
* ほとんどは「わからない」やデータのエラー
** 2009 年以降は「ダイレクトソーシング」に分類される
***2005 年以前の調査では、求人求職サイトと企業のウェブサイトの募集ページは「インターネット」に分類されていた 出典:“Sources of Hire 2013: Perception is Reality”, CareerXroads, 2013
リファラルとは、従業員、サプライヤー、ベンダー、元従業員による知人・友人の紹介を指す。回答企業 が 2012 年にリファラルで採用した人数は、約2万 6,400 人であった。このうち 90%を従業員による友人・知 人の紹介が占めた。リファラルで応募した候補者の 10 人に1人が採用されており、採用される確率は 10 分 の1。一方、リファラル以外の経路で応募した場合の確率は 72 分の1と、リファラルのほうが有効性が高い。
CareerXroads がフォーチュン 100 企業を含む大手企業約 50 社を対象に実施した別の調査によると、紹 介ボーナスの有無の違いはあるものの、米国企業の約 84%が何らかのリファラル制度を導入している(図表 11)。多くの企業がリファラルを促進するため金銭的インセンティブを支払っている。紹介ボーナスの金額は企 業によって異なるが、職級や採用の難易度によって上昇する傾向にある。同調査では、企業の 44%が通常 の採用ポストに対して 500ドルの紹介ボーナスを支払っていると答えた。採用難易度が高いエグゼンプト(残 業代支給対象外)ポストについては、企業の 32%が 2,500ドルを支払うと答えた。金融やプロフェッショナルサー ビスといった年収水準が比較的高い業界では、最高2万 5,000ドルのボーナスが支払われているという。
図表 11 企業のリファラル制度導入率
出典:Brown Bag Lunch Webinar REFERRAL PRACTICES, CareeXrods, January2012
企業のウェブサイトの募集ページからの採用が前年の 9.8%から 28.0%に大幅に増加している理由につい て、CareerXroads 共同創設者のジェリー・クリスピン氏は、「企業によるソーシャルメディアの活用が増え、
求職者が企業のサイトにアクセスする機会が増えたためではないか」と分析している。
求人求職サイト経由の採用人数のサイト別内訳について聞き、平均を算出したところ、最も多かったのは 求人検索エンジン「Indeed」で29.1%だった。次いで総合型の「Monster」12.1%、総合型の「CareerBuilder」
11.2%、求人検索エンジン「Simply Hired」6.4%、IT 関連の求人情報に特化した「Dice」3.6%、「Job Central」2.3%、「TheLadders」1.7%、「Craigslist」1.6%、「その他ニッチサイト」32.0%と続いた(図 表 12)。
図表 12 2012 年の採用者の求人求職サイト別内訳
出典:“Sources of Hire 2013: Perception is Reality”, CareerXroads, 2013
2.3%
70.5% 6.8%
9.1% 6.8%
ほとんどのポストを対象に導入
(ボーナスあり)
導入したことは一度もない 導入しているが、一部のポストのみ対象
(ボーナスなし)
ほとんどのポストを対象に導入
(ボーナスなし)
以前は導入していたが、
今はない 導入しているが、
一部のポストのみ対象(ボーナスあり) 4.5%
Job Central 2.3%
TheLadders 1.7%
Craigslist 1.6%
Monster 12.1%
Indeed 29.1%
Career Builder 11.2%
6.4%
3.6%
ニッチサイトその他 32.0%
Simply Hired Dice
ダイレクトソーシングとは、企業が検索エンジンやソーシャルメディアや市販・無料の履歴書データベースを 利用して人材を主体的に発掘し、有望な人物にコンタクトをとり、転職を促すプロセスを指す。米国ではこれ までリクルーターが担当していたソーシング(sourcing)業務を分業し、「ソーサー(sourcer)」と呼ばれ る選任者に任せる企業が増えている60。同調査ではソーサーの配置率についても聞いており、回答企業の
58.3%がリクルーターとは別に「フルタイムのソーサーを配置している」と答えた(前年は 48.4%)。
新卒採用は学卒後2年までを含む。同調査ではインターンから正社員への登用率についても聞いている。
2012 年の新卒採用者に占める自社のインターンシップ経験者の割合で最も多かったのは「26 ~ 50%」で回 答企業の 34.4%を占めた。次は「51 ~ 75%」で 21.9%。平均すると、新卒採用者の約半数(49.8%)が インターンシップ経験者であった。
サードパーティエージェンシーは、人材紹介会社や RPO(採用プロセスアウトソーシング)会社を含む。
ソーシャルメディアには、LinkedIn、Facebook、Twitter などへの求人情報の掲載やカンパニーページ の開設などが含まれる。