投与4時間後
2.6.4.6 排泄
2.6.4.6.1 ラットにおける尿糞呼気中排泄
2.6.4.6.1.1 [Propylamine-2-
14C] シナカルセト塩酸塩を用いた尿糞呼気中排泄
(試験番号: Rt98-654-MB ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料 4.2.2.5-1
【試験材料及び試験方法】
被験物質:[Propylamine-2-14
C]シナカルセト塩酸塩
使用動物:Sprague-Dawley系ラット(6~9週齢)、1群雌雄各
4
匹 投与量 :1、10及び100 mg/kg(経口)、1 mg/kg(静脈内)
投与方法:[Propylamine-2-14
C]シナカルセト塩酸塩を単回経口又は単回静脈内投与
測定方法:尿及び呼気は投与
0~3、 3~6、 6~12、 12~24
時間後、以降24
時間ごとに96
時間 後まで、糞は投与0~12、 12~24
時間後、以降24
時間ごとに96
時間後まで採取し、尿、糞及び呼気中に排泄された放射能を測定した。
【試験成績】
ラットに[Propylamine-2-14
C]シナカルセト塩酸塩を、 1、 10
及び100 mg/kg
の投与量で単回経 口投与した時の放射能は速やかに排泄された(図2.6.4.6.1.1-1)。糞中排泄率は 1、10
及び100
mg/kg
投与時に雄でそれぞれ40.3、37.9
及び40.1%並びに雌でそれぞれ 43.0、41.2
及び41.6%
であり、糞中排泄は[Propylamine-2-14
C]シナカルセト塩酸塩の主要な排泄経路と考えられた。
尿中排泄率は
1、10
及び100 mg/kg
投与時に雄でそれぞれ17.7、19.9
及び21.5%並びに雌でそ
れぞれ20.6、 23.4
及び26.3%であった。
14CO
2としての排泄率は、1 mg/kg
の経口投与時において雄で
24.8%及び雌で 22.2%であった。また、1 mg/kg
の投与量で単回静脈内投与した時、糞中への排泄率が
37%以上あったことから胆汁中排泄されていることが推察された。
雄性ラット
0 20 40 60 80 100
0 24 48 72 96
投与後時間(時間)
累積排泄率(%)
尿 糞
呼気 全体
雌性ラット
0 20 40 60 80 100
0 24 48 72 96
投与後時間(時間)
累積排泄率(%)
尿 糞
呼気 全体
図
2.6.4.6.1.1-1 雌雄ラットに[Propylamine-2-
14C]シナカルセト塩酸塩 10 mg/kg
で単回経口投与 した時の累積尿糞呼気中排泄率(n=4、平均値)
35
2.6.4.6.1.2 [Trifluoromethyl-
14C]シナカルセト塩酸塩を用いた尿糞呼気中排泄
(試験番号:Rt98-695)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料 4.2.2.5-2
【試験材料及び試験方法】
被験物質:[Trifluoromethyl-14
C]シナカルセト塩酸塩
使用動物:Sprague-Dawley系ラット(7~8週齢)、1群雄
4
匹 投与量 :10 mg/kg投与方法:[Trifluoromethyl-14
C]シナカルセト塩酸塩を単回経口投与
測定方法:尿及び呼気は投与
0~3、 3~6、 6~12、 12~24
時間後、以降24
時間毎に96
時間後 まで、糞は投与0~12、12~24
時間後以降24
時間毎に96
時間後まで採取し、尿、糞及び呼気中に排泄された放射能を測定した。
【試験成績】
[Propylamine-2-
14C]シナカルセト塩酸塩を用いた試験において、放射能の呼気中への排泄が
認められたため、異なる部位を標識した[Trifluoromethyl-14
C]シナカルセト塩酸塩を用いて追加
試験を実施した。投与24
時間後までに投与放射能の41.0%が尿中に、 36.9%が糞中に排泄され
た。投与96
時間後までに46.5%が尿中に、44.5%が糞中に排泄された(図 2.6.4.6.1.2-1)。呼気
中への放射能の排泄率は0.2%未満であった。
0 20 40 60 80 100
0 24 48 72 96
投与後時間(時間)
累積排泄率(
%
)尿 糞 全体
図
2.6.4.6.1.2-1 雄性ラットに [Trifluoromethyl-
14C]シナカルセト塩酸塩 10 mg/kg
を単回経口投 与した後の累積尿糞中排泄率(n=4、平均値)
36
2.6.4.6.1.3 [Naphthalene-1,4,5,8-
14C]シナカルセト塩酸塩を用いた尿糞呼気中排 泄(試験番号:PK0012) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料 4.2.2.2-2
【試験材料及び試験方法】
被験物質:[Naphthalene-1,4,5,8-14
C]シナカルセト塩酸塩
使用動物:Sprague-Dawley系ラット(7週齢)、1群雄3
匹 投与量 :1 mg/kg投与方法:[Naphthalene-1,4,5,8-14
C]シナカルセト塩酸塩を単回経口投与
測定方法:尿は投与
0~8、8~24
時間後、以降24
時間毎に168
時間後まで、糞及び呼気は投 与0~24
時間後、以降24
時間毎に168
時間後まで採取し、尿糞呼気中に排泄され た放射能を測定した。【試験成績】
ラットに[Naphthalene-1,4,5,8-14
C]シナカルセト塩酸塩を、 1 mg/kg
の投与量で単回経口投与し た時に、投与24
時間後までに投与放射能の23.8±1.9%が尿中に、71.0±3.4%が糞中に排泄され
た(図
2.6.4.6.1.3-1)。この時点までに投与した放射能の 94.8±3.3%が回収され、大部分が排泄
されていることが示唆された。最終時点である投与
168
時間後までに25.9±2.3%が尿中に、
77.6±1.1%が糞中に排泄された。呼気中への放射能の排泄率は検出限界未満であった。
0 20 40 60 80 100 120
0 24 48 72 96 120 144 168
投与後時間(時間)
累積排泄率(%)
尿 糞 全体
図
2.6.4.6.1.3-1 雄性ラットに 1 mg/kg
の[Naphthalene-1,4,5,8-14C]シナカルセト塩酸塩を単回経
口投与した後の累積尿糞中排泄率(n=3、平均値)
37
2.6.4.6.2 ラットにおける胆汁中排泄(試験番号:Rt98-679) ・・・・・ 資料 4.2.2.5-3
【試験材料及び試験方法】
被験物質:[Propylamine-2-14
C]シナカルセト塩酸塩
使用動物:胆管にカニューレを施した
Sprague-Dawley
系ラット(雄8~9
週齢、雌10~11
週 齢)、1群雌雄各3
匹投与量 :10 mg/kg
投与方法:[Propylamine-2-14
C]シナカルセト塩酸塩を単回経口投与
測定方法:尿、胆汁は投与
0~3、3~6、6~12、12~24、24~48
時間後、糞は投与0~12、12
~24、24~48 時間後まで採取し、尿、糞及び胆汁中に排泄された放射能及び投与
48
時間後の血液、血漿中に残存する放射能を測定した。【試験成績】
胆管カニューレを施したラットに[Propylamine-2-14
C]シナカルセト塩酸塩を 10 mg/kg
の投与 量で投与した時、投与48
時間後までに雄及び雌性ラットでそれぞれ投与放射能の約55、70%
が胆汁中に排泄され、雌雄共に主要排泄経路は胆汁排泄であることが示された(表
2.6.4.6.2-1)
。 なお、尿中には雄及び雌性ラットでそれぞれ約16
及び11%が排泄された。48
時間後までに糞 中で検出された放射能が投与放射能の5%以下であったことから、投与された放射能の大部分
が吸収されていることが示唆された。胆汁への排泄は投与24
時間後までにほとんど完了して おり、投与48
時間後に血液、血漿中に残存する放射能は投与量の0.5%以下であった。
表
2.6.4.6.2-1
胆管カニューレを施した雌雄ラットにおける[Propylamine-2-
14C]-
シナカルセト塩酸塩
10 mg/kg
単回経口投与時の尿、糞及び胆汁中放射能濃度累積放射能(投与量に対する%)
性別
投与後時間
(時間)
尿 糞 胆汁 合計
0~3 1.50±2.01 NE 22.4±2.6 23 9±0.9 0~6 4.57±2.75 NE 37.4±2.2 41 9±4.2 0~12 8.64±4.55 0.200±0.336 49.0±1.0 57.9±5.4 0~24 11 9±4.5 3.38±1.60 53.6±1.1 68.9±4.7 雄性
0~48 15.5±3.7a 4.40±1.10 55.1±0.3 75.0±3.3 0~3 0.0000±0.0000 NE 38.8±12.2 38.8±12.2 0~6 2.40±1.67 NE 55.3±9.0 57.7±10.5 0~12 4.82±1.47 0.0075±0.0069 66.5±4.6 71.4±6.1 0~24 7.20±1.34 1.34±1.37 69.7±3.3 78.3±3.3 雌性
0~48 10.6±3.1a 2.90±2.34 70.2±3.2 83.7±3.3 n=3、平均値±標準偏差
a:ケージ洗浄分を含む NE:実施せず
38
2.6.4.6.3 ラットにおける乳汁中移行性(試験番号: 86-58)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料 4.2.2.3-3
【試験材料及び試験方法】
被験物質:[Naphthalene-1,4,5,8-14
C]シナカルセト塩酸塩
使用動物:Sprague-Dawley系ラット(分娩後11
日)、雌3
匹 投与量 :1 mg/kg投与方法:[Naphthalene-1,4,5,8-14
C]シナカルセト塩酸塩を単回経口投与
測定方法:投与
0.5、 2、6、12、24、48
及び72
時間後における乳汁中及び血漿中放射能濃度を測 定した。【試験成績】
分娩後
11
日のラットに[Naphthalene-1,4,5,8-14C]シナカルセト塩酸塩を 1 mg/kg
の投与量で投 与した時の乳汁中放射能濃度は、投与6
時間後に最高値を示した(表2.6.4.6.3-1)。投与 6
時 間後までは血漿中放射能濃度に比較して高く推移し、投与12
時間後以降は血漿中放射能濃度 より低く推移した。このことから、シナカルセト塩酸塩は投与後早い時点より、未変化体又は 代謝物として乳汁中へ移行することが示唆された。表
2.6.4.6.3-1
授乳中ラットにおける[Naphthalene-1,4,5,8-
14C]
シナカルセト塩酸塩1 mg/kg
単回 経口投与時の血漿及び乳汁中総放射能濃度放射能濃度(ng 14C-シナカルセト当量/mL)
時間(h)
血漿 乳汁 乳汁/血漿
0.5 24.1 ± 19.0 25.1 ± 19.9 1.0 ± 0.2 2 57.8 ± 30.0 93.1 ± 55.5 2.2 ± 2.0 6 74.8 ± 21.9 137.9 ± 20.4 1.9 ± 0.6 12 81.8 ± 16.1 74.1 ± 7.2 0.9 ± 0.2 24 38.1 ± 6.6 18.8 ± 4.7 0.5 ± 0.2 48 19.5 ± 15.6 16.0 ± 20.9 0.6 ± 0.4
72 5.4 ± 4.5 ND NA
n=3、平均値±標準偏差
ND:検出限界未満 NA:適合せず