もう一つ明るい兆候として、投資家のポートフォリオのベンチマーク・ツールとして最も広く使用されている グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク(GRESB)が、今や世界各国の61,000物件を対象とし、前年か ら9%増加していることが挙げられる。昨年の平均スコアは、56/100であった。GRETIサステナビリティが5段階で測 定し、平均スコアは中間程度に位置していることから、二つの調査は比較可能であると言える。両ベンチマークと も、不動産投資市場における物件やポートフォリオが高いサステナビリティ透明度を達成するまでの道程が依然 として長いことを示唆している。
1
2
3
4
5
エネルギー最低 効率基準:
新築
評価システム環境性能 エネルギー
消費基準 全体平均 グリーン
リース条項 最低 エネルギー 効率基準:
既存
二酸化炭素
排出量報告 財務 パフォーマンス
インデックス 出所:JLL
2016年版不動産サステナビリティ透明度インデックス 透明度別カテゴリー
透明度スコア(逆表示)
地域別トレンド
太平洋地域 北アフリカ アフリカ パフォーマンス測定 3.48 3.93 2.93 2.91 4.10 4.23 市場ファンダメンタルズ 3.43 3.91 2.70 2.69 4.44 4.35 上場法人のガバナンス 3.04 3.74 2.28 2.64 3.47 3.93 規制と法制度 2.64 2.75 2.07 2.48 3.43 3.10 取引プロセス 2.66 2.87 1.85 2.59 3.53 3.25 総合スコア 3.05 3.39 2.40 2.66 3.82 3.74
不動産透明度インデックス 地域別、2016年
不動産透明度インデックス サブ地域別
1 2 3 4 5
透明度スコア(逆目盛)
欧州 アジア太平洋地域 アメリカ大陸 中東・
北アフリカ
25%値 最高
最低 75%値
サハラ以南 アフリカ
1 2 3 4 5
透明度スコア(逆表示) 北米 南米中米 南アジア オーストラレーシア
中華圏英領諸島 中欧南欧 南東欧西欧 レヴァント 東南アジア 北アジア
北欧 東欧 湾岸地域 サハラ以南アフリカ
北アメリカ
出所:JLL、ラサール インベストメント マネジメント
出所:JLL、ラサール インベストメント マネジメント
出所:JLL、ラサール インベストメント マネジメント
アジア太平洋地域:
最も改善が見られた地域
アジア太平洋地域は透明度を向上し続けているが、域内を通じて一様に進歩しているわけではなく、市場ごと に大きな格差がみられる。オーストラリア(2位)とニュージーランド(6位)は地域内で最も高いランキングと、透 明度「高」の区分を維持した。その対極にあるのがミャンマー(95位)で、アジア太平洋地域で最も透明度が低い 市場に留まったが、重要な経済及び政治改革によって若干の進展が認められた。
地域別透明度スコアの変化
アジア太平洋地域は、改善が最も一貫している地域
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2%
3%
4%
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6%
7%
アメリカ大陸 欧州 アジア太平洋地域 中東・北アフリカ
透明度スコアの平均変化率
2004 - 2006 2006 - 2008 2008 - 2010 2010 - 2012 2012 - 2014 2014 - 2016 アジア太平洋地域は、
最も一貫して 改善している地域
全般的には、ほとんどの国で改善の幅は小さく、主に不動産データの充実 度が改善したことによる「市場ファンダメンタルズ」に牽引されたものとなっ た。台湾(23位)が世界で最も改善した10市場に含まれた一方、中国の1級 都市(33位)やインド(36位)、日本(19位)、韓国(40位)といった主要市場で は若干の進展がみられた。少数の国を除けば、「上場法人のガバナンス」は 依然として域内の透明度がより低い項目であり、前回の調査から目立っ た変化は見られなかった。