一般社団法人盛岡青年会議所 2017年度 第65代理事長
波紫 裕司
ちが残した独自の文化や風習を重んじ継承するこのま ちには、奥ゆかしくあたたかで心の優しいひとたちが 存在します。愛するひとのために行動を取れるひとが 存在するこのもりおかだからこそ、日常の生活から他 人を「我がこと」と捉え思いやりを持って行動ができ るひとが増えていくと信じています。
盛岡青年会議所(以下、盛岡JC)のメンバーは、
この地域の次代を担う責任世代としての自覚を胸に修 練・奉仕・友情の三信条のもとに集い、地域の課題に 真摯に取り組み、このまちを構成するすべてのひとを 対象にした市民意識変革運動を展開しています。そし て、盛岡JCを導いてきた諸先輩方からもりおかを愛 する心、どんな困難にも向き合う気概、熱い情熱や志 を受け継いでいます。創立65周年を迎える本年、諸先 輩方がつないできた今という時代に生きる責任世代で あることを自覚し、尽力されてきた歴史の重みを覚悟 に変えると共に、関係する皆さまより頂いた多大なご 協力に対する感謝の気持ちを更なる躍進の力とします。
そして、「明るい豊かな社会」の実現のために「我が こと」と思い行動することの必要性をひとりでも多く の市民の方々に発信して参ります。
【まちの未来を想像し、実現へ向け行動する】
もりおかの先人たちは、まちの風習と習慣を独自の 文化として昇華させながら、豊かな自然と近代的な街 並みが程よく調和した、もりおかという魅力あるまち を形づくりました。
しかし、まちに関心を持って日常を過ごすと様々な 課題も存在していることに気づきます。
まちの現状を的確に把握しより良い未来へ向けて行 動を起こすことは、このまちに住み暮らし、次代を担 う責任世代である私たちの責務です。その責務を全う するために、盛岡JCだけでなく行政や他団体と共に、
地域に潜在する魅力と課題をまちの現状として客観的 に認識し、適切なニーズを抽出することが必要です。
多くの人びとが、まちの今と未来を「我がこと」と思 い関心を持つことを目指して、市民の方々と共にもり おかの理想の未来を想像し、理想像の実現に向かって 行動致します。
【子供の手本となるよう、子供の成長に真剣に向き合う】
未来の担い手である子供たちの成長無くして、地域 の未来を語ることはできません。子供たちは身近な大 人を模範にして、ひとや社会との接し方、道徳心を学 び成長します。より良いまちの未来のために、大人こ そ自身の行動が子供の手本となることを認識し、模範 となる姿を子供たちに見せることが必要です。子供た ちの未来を「我がこと」として真剣に向き合える大人 になるため、子供の成長に大きな影響を与える大人の 行動について学んで参ります。
またスポーツは、子供たちに勝負の厳しさを教える だけではなく、相手を称える強く前向きな心を育み、
道徳心を持ち自立した人へ成長する機会を提供します。
子供たちの成長にとって重要な機会であると同時に、
大人たちが子供たちの未来を「我がこと」と捉え、未 来のために成すべきことを真剣に考える機会として、
本年30周年を迎えるわんぱく相撲盛岡場所と第2回JC カップU-11サッカー盛岡フェスティバルを開催致し ます。
【ひととの交流を通して、共感の輪を広げる】
人とひとの交流は、共感の輪を生み、その輪の広が りはまちの成長につながります。
毎年8月に開催される盛岡さんさ踊りは、市民の方々 から夏の風物詩として愛され、2014年には「最大集合 人数での和太鼓演奏」の世界記録を達成し全国で注目 を集めています。そして現在では、東北有数の動員を 誇る祭りに成長し、人とひとが交流する機会として共 感の輪を広げる重要な役割を担っています。
盛岡JCは主催団体のひとつとして盛岡さんさ踊り に参画しており、事前練習会と祭り本番の期間を通し て、多くのひとが地域の魅力を体験できる機会を提供
し祭りの価値を高めて参りました。40周年を迎える本 年は、盛岡さんさ踊りに参加することの意義と魅力を 例年以上に地域内外の皆様へ発信することで共感の輪 を広げ、今後の更なる発展の契機と致します。
また、新年交賀会をはじめとした市民の方々との交 流を通して、このまちを「我がこと」と捉える共感の 輪を広げる機会と致します。
【国際交流を通して、共に高め合う地域社会を実現する】
もりおかは真の国際人である新渡戸稲造博士生誕の 地であり、博士の没したカナダ・ビクトリア市と盛岡 市は姉妹都市の盟約を交わして今年で32年目を迎えま す。その盛岡市が策定した総合計画では、まちの将来 像を「ひと・まち・未来が輝き 世界につながるまち盛岡」
と掲げ、文化・経済の分野で国際化を推進しています。
もりおかに外国人生活者が増加する可能性が高まる 中、私たちは、まちに住み暮らす全てのひとが異なる 価値観を互いに受容し、共に高め合う地域社会を実現 する必要があります。そのために、私たちはもりおか に住む様々な国の人びととの国際交流を通して、価値 観の相違点と類似点とを共有し、広い視野と多様な視 点を身につけて参ります。
また、姉妹JCである台湾の羅東國際青年商會(以下、
羅東JC)と盛岡JCは、49年に亘り友情を育みながら、
互いの地域の「明るい豊かな社会」の実現を目指し て参りました。本年、羅東JCは創立50周年、そして、
盛岡JCは創立65周年を迎え相互に行き来できる機会 に恵まれています。民間外交の最前線に立つ誇りを胸 に、互いを「我がこと」と思い合える友情を更に深め る機会と致します。
【現代社会のリーダーに求められる資質を身に付ける】
私たちは、次代を担う責任世代として、今ある課題 を未来に先送りせずに解決に取り組むため、個人の資 質を向上させることが求められています。
現代社会が抱える課題は要因が複雑に絡み合い、そ の解決策は一つに限られません。刻一刻と変わる社会
情勢に対応しながら課題の最適な解決策を選択し、強 く大きな運動を発信するためには、これまで以上に明 確なビジョンの提示とそれを具体化する力が問われま す。運動の先駆けとなるのは明確なビジョンを掲げる リーダーの行動であり、その行動は共感を呼び、やが て大きな運動となります。同時に、リーダーには組織 の目的達成のために協働できる他者を「我がこと」と 思いやる心が求められます。本年は、現代社会におけ るリーダーに求められる資質と運動の可能性を研究 し、まちの課題を解決するための実践力を高めて参り ます。
【仲間の輪を広げ、ひとづくり運動の発信者を増やす】
「明るい豊かな社会」の実現に向け、市民意識変革運 動を展開している盛岡JCにとって、仲間の輪を広げ ることは欠かせません。そして、仲間の輪の広がりは、
まちを「我がこと」と思うひとが増えていくことにつ ながります。
私たちは40歳までの限られた尊い時間の活動を通じ て、自己を成長させられることこそが、JCに所属す る価値であると日々実感しています。そして、JCに おける会員拡大の意義は、新しい会員が組織にもたら す新しい考え方や異なる価値観など自分とは違う視点 を知ることにより、私たち自身を成長させていること です。
前向きな意識変革を経て入会したメンバーが、発信 者として更にこのまちに運動の輪を広げます。本年度 は様々な入会動機を持つ新入会員を「我がこと」とし て思いやり、自分なりの意義を見出し成長できる機会 の提供に取り組んで参ります。
そして、本年度入会するメンバーが組織の中心を担 う人財へ成長することを期待し、盛岡JCが地域の未 来を創造するために実施してきた事業とまちに与えた 影響について学ぶ機会を提供致します。その機会を通 して得られる知識と経験は、盛岡JCという組織を「我 がこと」と思いやる心を培い、ひいてはこの地域をよ り良いまちに近づける原動力となります。
【広報と渉外の相乗効果で、組織とまちの魅力を強く発信する】
もりおかにおける盛岡JCの役割を市民の皆様に伝 えることは、組織の認知度を上げ、強く運動を発信す る契機となります。また、組織としてだけでなく、メ ンバー個人が事業や運動の価値をひとに伝えることで、
個と個のつながりから生まれる確度の高い広報として の効果が期待されます。
本年度は、効果が目に見える広報の手法をプロ フェッショナルから学び、実践的な広報で事業対象者 の期待を高めて参ります。
また、もりおかには会議等で多くのJCの仲間が訪 れます。お客様を迎え入れる視点での渉外を通して、
来盛される方々にまちと盛岡JCの魅力に触れて頂く 機会を提供し対外との関係をより緊密に致します。ま た、各種大会への参加啓発と設営を通して、盛岡JC メンバーが有意義な学びを得て、まちの未来を「我が こと」と捉え行動するきっかけを提供致します。
~組織の未来を創造する~
JCの組織は毎年生まれ変わり進化し続けています。
2016年度の未来特別委員会で協議した内容を引継ぎ、
盛岡JCの課題を見つけ組織強化に努めて参ります。
また、2018年度は羅東JCとの姉妹締結50周年を迎え ます。交流がはじまり半世紀という長きに亘り友情を 育んできた仲間との絆を形にするための準備を進めて 参ります。
<未来に向かって力強くつなぐ>
盛岡JCは諸先輩方がこのまちを愛し、気概を持っ て地域の未来のために能動的に運動を積み重ねてきた からこそ、市民の方々や関係団体から信頼を得ること ができています。
創立65周年を迎える本年、私たちは諸先輩方がつな いできた歴史から志を学び、この地域の全てのひとへ 感謝の気持ちを込め、盛岡JCの未来へ向けて力強く 新たな一歩を踏み出します。
「明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。」
- マハトマ・ガンディー
時間は無限ではなく、今日という日は二度と無い。
青年だからこそ可能性に満ちた未来へ向け、
突き進んでいこう。
「我がこと」と思い合える仲間と共に。