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Step 4 パイロット村(コミュニティ)

2.7 成果 5

(1) 成果:全国展開活動が実施される。

(2) 技術移転実施方法

成果5の各活動項目にかかる技術移転実施方法は以下の通りである。

項 目【46】: BNPBの参考文書として活用できる地域防災計画策定技術ガイドラインの最終化 成果3での活動を通して策定、改訂した地域防災計画策定技術ガイドラインを全国展開させるため、最 終化作業を行い、最終的にはVer.2.0として取りまとめた。

北スラウェシ州での活動を通じてVer.1.0として完成させた地域防災計画策定技術ガイドラインをさら に改訂し、2014年8月にはVer.1.5を完成させた。しかし、BNPBは、地域防災計画策定の元となる BNPB令2008年第4号「地域防災計画作成のためのガイドライン」の改訂、及び国家防災計画の改訂

(2015年-2019 年)作業を同時期に実施していた。それに伴い、地域防災計画策定技術ガイドラインは、

改定後のBNPB令、国家防災計画の構成や内容に合わせる必要が出てきた。そのため、改定後のBNPB 令、国家防災計画に係る資料やBNPBとの協議を基に、地域防災計画策定技術ガイドラインを再改訂

し、2015年9月にVer.2.0として最終化した。

最終化した技術ガイドラインは、BNPB長官名での序文とともにBNPB令2008年第4号の付属資料 として位置づけられ、項目【47】で示す2015年10月の防災月間イベントにおいて、各県・市BPBD に配布・説明し、全国展開を図った。

ここに、「県・市地域防災計画策定技術ガイドライン」の概要を示す。

県・市地域防災計画策定技術ガイドラインは、ガイドライン本編と添付のCDで構成されている。CD 内には、「県・市地域防災計画雛形」として西ヌサトゥンガラ州Dompu県の地域防災計画、また「地 域防災計画策定支援アプリケーション」として、Excelファイルを格納している。それぞれの内容につ いては、表2.7.1に示す。

表 2.7.1 県・市地域防災計画策定技術ガイドライン概要

構 成 内 容

県・市地域防災計 画策定技術ガイ ドライン

県・市地域防災計画策定 技術ガイドライン

実際の地域防災計画の構成に沿って、項目毎に以下の内容を含む。

BPBD職員自身が計画を作成できるよう配慮。

・記載内容、 ・記載方法、手順(情報の入手方法等)

・記載例、 ・記載時の留意点、参考情報 等

県・市地域防災計画雛形 技術ガイドラインに沿って作成した実際の地域防災計画。計画の 全体像を把握することができる。

地域防災計画策定支援 アプリケーション

地域防災計画の主要項目となる、必要活動項目の整理、役割分担、

アクションプラン作成支援のためのアプリケーション。BPBD 員が容易に扱えるように、Excelファイルで作成。

活動項目案を示し、各県・市で必要となる活動の検討、他部局と の役割分担協議のための資料作り、それらを基にした地域防災計 画にコピーできるフォーマット作りが可能。

図2.7.1には、県・市地域防災計画策定技術ガイドラインの概要、図2.7.2には、地域防災計画策定支

図 2.7.1 県・市地域防災計画策定技術ガイドライン概要

図 2.7.2 地域防災計画策定支援アプリケーションの概要

項 目【47】: 地域防災計画策定技術ガイドラインの効果的な活用について説明するための国家防 災庁主催のイベントへの参加

地域防災計画策定技術ガイドラインの効果的な活用について説明するための国家防災庁主催のイベン トについては、プロジェクト期間中、計4回のイベントへの参加、発表を行ってきた。

表2.7.2にイベントへの参加状況一覧を示す。これらのイベントでは、地域防災計画策定技術ガイドラ

インに関する発表のみならず、全国展開の一環として、本プロジェクト活動全体の広報、説明等の普及 活動も実施した。

表 2.7.2 地域防災計画策定技術ガイドラインイベント参加状況

参加日 場所 イベント 内容

2014319 西スマトラ州 パダン市

各国参加の大規模実働訓練のサ ブイベント

プロジェクトの活動内容紹介、パイロッ ト地域での活動を通じた教訓等の発表 20141015 ブンクル州 BNPB年次総会 プロジェクトの活動内容紹介、好事例、

地域防災計画策定技術ガイドライン等の 発表

2015189 BNPB Sentul オフィス

地域防災計画技術ガイドライン テクニカルトレーニング

地域防災計画策定技術ガイドラインの説 明、実習

20151017 中央ジャワ州 ソロ市

BNPB年次総会

「 地 域 防 災 計 画 策 定 ワ ー ク ショップ」

地域防災計画策定技術ガイドラインを活 用した地域防災計画の策定に関する説 明、アプリケーションの実演

2015年1月8、9日の2日間、「地域防災計画技術ガイドライン テクニカルトレーニング」をBNPB の内部職員向けに実施した。BNPBの各部署から約30名が参加し、1日目は主に、技術ガイドライン 及び地域防災計画策定支援アプリケーションの説明や使い方の演習を行い、2日目には、グループ実習 を実施した。具体的には、グループ毎に対象戦略・災害を決め、実際にガイドライン、アプリケーショ ンを使用し、地域防災計画の主要部分を作成する実習を実施し、作成された成果について、グループ毎 の発表を行った。発表では、ガイドライン、アプリケーションの有効性が示されるとともに、改善に向 けたコメントもなされた。これらのコメントについては、項目【46】で示した最終化の過程で改良を 図った。

写真 2.7.1 地域防災計画技術ガイドライン テクニカルトレーニングの様子 (2015 年 1 月 8、9 日)

2015年10月17日には、BNPB年次総会において、全国展開のメインイベントとして、「イ」国全県・

市BPBDを対象に「地域防災計画策定ワークショップ」を実施した。ワークショップには、60人収容 の会場において、BPBD職員を中心に130名以上が参加し、急遽席を増やしたり、一時入室を断った りするなど、非常に盛況であった。ワークショップでは、地域防災計画策定技術ガイドラインの紹介、

利活用方法や、リスクアセスメント結果との連携、地域防災計画策定支援アプリケーションの紹介と実 演を行った。また北スラウェシ州の好事例であるBitung市BPBDのC/Pである財務課長Alfindo氏か ら、地域防災計画の実施につながる教訓、グッドプラクティスについて発表して頂いた。

また、本年次総会において、最終化した地域防災計画策定技術ガイドラインを県・市BPBD に配布し た。約215県・市BPBDに配布することができ、残りの県・市BPBDについては、BNPBが今後フォ ローアップを行っていく。

写真 2.7.2 BNPB 年次総会での発表(2015 年 10 月 17 日)、テクニカルガイドライン配布の様子 項 目【48】: 県・市災害リスク評価ガイドライン策定の支援

BNPBは県・市レベルにおける災害リスク評価に対応するため、BNPB令2012年第2号「災害リスク 評価ガイドライン」の見直しを進めている。現状の災害リスク評価ガイドラインは国レベル、州レベル における災害リスク評価の実施を想定して整理された経緯がある。災害リスク評価ガイドラインによる と、県・市レベルの実施では、縮尺1:25,000(又は1:50,000)の図面の利用が指示されており、また、

リスク評価は村単位で実施することが定められている。しかしながら、高縮尺のハザードマップが整備 されていない災害項目があることや、地域によって村単位の詳細な統計情報を収集することが困難な場 合もあり、国、州レベルの災害リスク評価の内容を県・市レベルで直接的に踏襲することは困難となっ

ていた。このため、BNPBからは、本プロジェクトのパイロット活動における県・市レベルの災害リスク 評価の実施経験を基づき、課題や具体的な対処方法についてインプットを期待されてきたところである。

2014年4月には、北スラウェシ州で実施された県・市レベルの災害リスク評価の結果を基に、入力デー タの収集時の留意点や代替データの活用方法、GIS による処理・解析時の課題や対策といった BNPB の災害リスク評価ガイドラインでは具体的に明記されて

いない技術的な事柄を中心に紹介し、現状の課題や具体的 な対応案についてインプットを行った。また、2014年 6 月から西ヌサトゥンガラ州で開始された県・市レベルのハ ザードマップ整備及び災害リスク評価の内容については、

パイロット活動を通して得た知見、C/P である県・市 BPBDの対応状況等、BNPBに対して定期的にインプッ トを行い、県・市レベルで活用する地震ハザードマップや 災害履歴の活用等については、BNPB による災害リスク 評価ガイドラインの見直しに役立てられた。

また、全国の州及び県・市BPBD が災害リスク評価を実施する際の参考となるように、技術ガイドラ イン「県・市ハザード・リスクマップ作成技術ガイドライン(Ver2.0)」の後半の章として、パイロッ ト対象州で実施された県・市レベルの災害リスク評価方法が体系的に取りまとめられた。このガイドラ インでは、災害リスク評価の工程を、①必要なデータ収集、②空間情報処理の為のメッシュグリッドの 設定、③ハザード、脆弱性、キャパシティの指標化、④災害リスクマッピング、⑤想定被災量の推定、

⑥リスク評価マトリックスの作成、の6工程に分割し、実務者がGISを用いて災害リスク評価を実施 することを想定し、パイロット活動に基づくテクニカルアドバイスと空間データ処理プロセスの詳細が 各工程に分けて整理されている。この技術ガイドラインの内容は、BNPB主催の全国防災月間のイベン トの防災計画策定ガイドラインに関わる特別セッションにて、州及び県・市BPBDに紹介された。

県・市ハザード・リスクマップ作成技術ガイドライン(Ver2.0)」

項 目【49】: 成果2の項目【8】で実施された地震ハザードマップの手法の活用の推進

「イ」国の地震ハザード分析の中心的組織であるTeam9やエネルギー鉱物資源省地質局(BG)が「イ」

国における地震ハザードマップの整備を進めているが、これらのハザードマップは低縮尺であるため、

パイロット活動に基づく県・市レベルの災害リス ク評価の課題や対処方法に関する情報共有の様子

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