3. 模擬実験の実施
3.4. 想定される室内の状況
模擬室を図表 23 に示す。
図表 23 模擬室
模擬室は右から屋外、廊下、居室として構成した。
屋外に相当する部分では、ガスのマイコンメーターを設置した。通常、ガスのマイコ ンメーターは震度 5 強相当で停止する仕様になっているため、本試験では、感震ブレー
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カー等の作動の比較対象として設置した。震度 5 強相当での作動試験時に、メーターが 作動することを確認する。
廊下に相当する部分では、分電盤を設置した。分電盤タイプ及び総合タイプの試験に 用いる感震ブレーカーは、ここに設置する。なお、コンセントタイプと簡易タイプの試 験では、通常の分電盤を設置する。また、分電盤の上部には、赤色ランプを設置した。
これは、電力供給側から家屋内へ通電している状態を視覚的に確認するために設置した。
つまり、ランプが点灯している場合は通電状態、消灯している場合は停電状態となる。
居室に相当する部分では、火災が発生しうる発火源の想定として、電気ストーブ、サ ーモヒーター、電気トースター、クリップライト、電源タップ、ホットカーペットを設 置した。可燃物として、本棚、ハンガーにかかった衣類を設置した。電源タップやホッ トカーペットへ水がかかることを想定し水槽を設置した。なお、水については、実験施 設の都合上、水の重さのみを再現し、給水袋に水を入れたものを代用した。また、ブレ ーカー以降の二次側配線の通電状況を確認するために照明を設置した。つまり、点灯し ている場合は通常どおりの通電が確保されている状態、消灯している場合はブレーカー が落ちて通電が遮断された状態を示す。
以上のような模擬室での各実験における想定される室内の状況は次の通りである(図 表 24)。
【作動試験】震度5強相当(加速度 250gal, 周期 0.5 秒)
電気ストーブについては、通電中に可燃物が落下・接触して発火する場合を想 定し、ハンガーにかかっている棚の本及び衣類が落下して電気ストーブに接触 することを模擬した。
電気トースター及びクリップライトについても、サーモヒーターと同様に、棚 が転倒することで電気トースター及びクリップライトが落下してカーペット 等の可燃物に接触することを模擬した。
サーモヒーターについては、通電中に水槽が転倒することでヒーターが落下し て床に散乱した可燃物に接触して発火する場合を想定し、サーモヒーターが水 槽の転倒により落下し、床のカーペット、棚の本に接触することを模擬した。
電源タップ及びホットカーペットについては、水槽の転倒により、電源タップ のコンセント部分及びホットカーペットのコントローラー部分に水槽の水が かかることでショートして発火することを模擬した。
ガスマイコンメーターについては、停止する。【不作動試験】震度4相当(加速度 80gal, 周期 0.3 秒)
変化なし43
図表 24 作動実験後の模擬室の状況(上:加振前、下:加振後)