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情報の内容を理解できるようにするために

3. ページ作成で注意すべき事柄

3.5. 情報の内容を理解できるようにするために

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3.5.2. 専門用語、省略語、流行語は多用しない

関連JIS項目:【3.1.3、3.1.4】

 作成方針

 行政用語やその他の専門用語、省略語、流行語などの使用は極力控え、平易な文 章を心がける(入札情報のページなど、そのページの利用者が限定的であり、かつ 使用する用語について一定以上の知識を持っていると想定される場合は、この限り ではない)。

 各ページにおいて理解が難しいと考えられる言葉が初めて出てくる箇所では、用語 の正式名称や意味をかっこ書きで併記する。

 解説

ホームページで専門用語、省略語、流行語を多用すると、文章の内容を理解することが困難に なる場合があります。どんな利用者が読んでも分かりやすいよう、初出の箇所で正式名称や解説を 加えるなどの配慮が重要です。

 【良い例】

用語の正式名称と意味をかっこ書きで併記している例

CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)

3.5.3. 外国語・外来語は多用しない

関連JIS項目:【3.1.3】

 作成方針

 外国語・外来語は多用しない。

 各ページにおいて外国語・外来語が初めて出てくる箇所で、かっこ書きなどで意味 や読み方を併記する。

 解説

ホームページで外国語・外来語を多用すると、利用者が文章の内容を理解することが困難にな る場合があります。大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所による「『外来 語』言い換え提案」によると、たとえば「コンプライアンス」などの外来語は特に認知度が低いため、

注意が必要です。

専門的な事柄については分かりやすい解説を加えたり、必要に応じて日本語へ置き換えること により、利用者の理解を深めることができます。

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3.5.4. 分かりやすい説明、表現を心がける

関連JIS項目:【3.1.5】

 作成方針

 本市の文書管理に関する規定に基づいて、わかりやすい表現とする。

 難解な内容を説明する記事には、中学校教育程度のレベルの読解力で理解可能 な要約説明を提供する。

 図やイラストなどを適宜取り入れる。

 解説

文章の内容に合わせたイラストや写真などを配置したり、情報の構成や位置づけを示した模式 図を配置することで、より多くの利用者が内容をイメージしやすくしたり、内容を理解しやすくなりま す。

3.5.5. データを表すための表組みを分かりやすく作る

関連JIS項目:【1.3.1】

 作成方針

 セルが結合された複雑な表は、表を分割することで単純な構成にできないか検討 する。

 音声読み上げソフトの読み上げ順を考慮し、内容が把握しやすい構成とする。

 分かりやすい表題を記載する。

 解説

全体の構成や各セルの縦横の関係を視覚的に把握できる利用者にとっては、表組みは情報の 対応関係を把握しやすい表現です。その一方で、音声読み上げソフトは、表の内容を左上のセル から順に、左から右へ読み上げるため、音声によりホームページを利用する人にとっては、全体構 成や対応関係を把握するのが難しくなります。

セルの結合のない簡単な構造としたり、順々に読み上げた時に意味が通じやすい構成としたり することで、音声読み上げソフトでも内容が理解しやすくなります。

 【例】音声読み上げソフトによる読み上げ順 

年度 データA データB データC

平成20年度 39.1% 56.0% 66.1%

平成21年度 37.6% 54.2% 60.1%

平成22年度 35.5% 49.5% 55.9%

「平成20年度から平成22年度の各データの変化」 表内 の情報が把 握し やすい表題を付ける。

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3.5.6. レイアウトは読み上げ順に配慮して構成する

関連JIS項目:【1.3.2、2.4.3】

 作成方針

 スタイルシートや、表組みの仕組みを使ってレイアウトする場合は、音声読み上げ ソフトで読んだ場合に意味が通じるように構成する。

 解説

スタイルシートを活用することにより、段組構成などページ内の情報の配置(レイアウト)を指定す ることができます。

また、HTML の表組みの仕組みを、ページ内の情報のレイアウトのために利用することがありま す。たとえば、左右に情報を段組配置するために、枠線を非表示にした1行2列の表を書いて各 セルに情報を配置することがあります。

音声読み上げソフトは、HTMLソースに記述された順序に沿って読み上げます。実際に読み上 げる順序と、情報の対応関係など意味の順序との間に矛盾があると、音声読み上げソフトの利用 者が内容を理解することが困難になります。

 【例】音声読み上げソフトによる読み上げ順とセルが結合された表の読み上げ順

22 21 20 19

18

17 16

14 15 12 13

11 10 9 8

7 6

5 4 3 2 1

22 21 20 19

18

17 16

14 15 12 13

11 10 9 8

7 6

5 4 3 2 1

9 8

7

6 5

4

3 2

1

9 8

7

6 5

4

3 2

1

3.5.7. フレームは原則として使用しない

関連JIS項目:【2.4.1、4.1.2】

 作成方針

 フレームは原則として使用しない。

 解説

ブラウザのウィンドウを複数に分割して内容を表示するフレーム構造は、音声読み上げソフトや テキストブラウザなどを利用している人にとって、利用が難しい場合があります。

また、検索エンジンなどを利用して、フレームで分割された個々のページを閲覧した人は、全体 の構造を理解することができなかったり、ホームページのメニューを利用することができなかったり する場合があります。

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3.5.8. ページの自動更新や自動的な移動は行わない

関連JIS項目:【2.2.2、2.2.4、3.2.1、3.2.2、3.2.5】

 作成方針

 ページ内容の自動更新や自動的な移動は行わない。

 ホームページの URL を変更する場合は、新しい URL を案内したページを用意す る。一定時間で自動的に移動する仕組みにしない。

 解説

ページ内容の一部が自動的に更新された時、画面の一部を拡大して表示している弱視の利用 者や、携帯電話などの小さな画面で表示している利用者は、変化に気づかない場合があります。

また、URLを変更した際に「このページは新しいURLへ移動しました。自動的に新URLへ移 動します」といった説明文を表示して新しいページへ自動的に移動するように設定すると、表示内 容を読むのに時間がかかる利用者や、音声読み上げソフトでページの先頭から順々に読んでいる 利用者などが、説明を読み終える前に別のページへ移動してしまい、内容が理解できないおそれ があります。

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