第4章 管路施設における適用
4.2 性能管理
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表 4-3 管路施設の性能と性能指標の例
施設 要求性能 性能項目 性能指標の例
水理性能
汚水流送性 通水量 ①満管流量(自然流下管路)
②最大通水可能量(圧力管路及び真空管路)
溢水 マンホール貯留量(上流管路内の貯留を含む)
水理学的安定性
上限流速 ①満菅流時最大流速(自然流下管路)
②一作動における最大流速(圧力管路)
③一作動における最大気液混合流速(真空管路)
固形物掃流性 掃流力 ①満菅流時最小流速(自然流下管路)
②一作動における最小流速(圧力管路)
③一作動における最小気液混合流速(真空管路)
構造性能
構造物破壊 曲げ耐力、せん断耐力、引張耐力 支持基盤破壊 地盤支持力
安全性
液状化 含水率、締固率、粒度分布 ひび割れ ひび割れ幅
部材(単管等)の変形 たわみ量 構造物としての変位 沈下量
地盤の変位(埋戻土の沈下)埋戻土の沈下量 マンホール蓋のがたつき がたつき幅 マンホール蓋の腐食 腐食深 使用性
マンホール蓋の沈下 沈下量 中性化 中性化深さ 塩害 塩化物イオン濃度 鋼材腐食性 ひび割れ幅
凍害 相対動弾性係数
コンクリート
化学的侵食性 化学的侵食深 化学的侵食性 化学的侵食深
管路施設
耐久性
樹脂
摩耗 摩耗厚
- - 45 4.2.2 性能管理
管路施設の性能管理は、構造性能に加えて水理性能に関する性能指標にも着目するととも に、その性能指標については可能な限り定量的な個別の指標を用いることとする。
【解説】
管路施設は、地中埋設構造物でありかつ口径が小さく管内作業は困難であること、ライフラ インであり通水制限は避けるべきであることなどから、構造性能に着目した管体調査は、技術 的、経済的に困難である場合が多く、構造性能の視点からのみの性能管理は現実的ではない。
このため、性能管理は、外形的な構造状態に係る指標(構造性能の低下が波及的に現れた埋 設管上部路面の状態を含む)だけでなく、浸入水量、滞留水量などの水理性能の指標及び交通 障害を起こした事故歴にも着目するものとする。
また、機能保全の基本的な取組においては、現状の技術レベルを踏まえ、施設の重要度に応 じた効率的な機能診断や予防保全、事後保全を組合せた対応を図る。これら性能管理のための 指標は、可能な限り、定量的な個別の性能指標を用いることとする。
このように管路施設の性能管理に用いる性能指標は、当該管路の性能の低下に対し、支配的 な要因であって定量的把握が可能のもの又は健全度から選定する。
なお、施設の重要度は、事故が生起した場合の被害額、復旧費等を基に、一般に3~4区分 して定められているが、管路施設にあっては、傾斜地の上部に埋設され、かつその下に公共施 設があるなど、被害額が大きくかつそれが生起する可能性も否定できない場合等に留意して重 要度を考慮するものとする。
4.2.3 性能管理指標の選定
性能管理のための指標は、対象とする管路施設の全体的な特性に応じて、性能指標等から 定量的把握が可能なもの、支配的なものから選定する。
【解説】
性能指標は、構造性能、水理性能に関する指標及び交通障害となる事故の発生頻度又は健全 度を用いることとする。管路施設の場合には、容易に把握できるのは、構造性能の指標につい ては、たわみ・偏平化を除き、マンホール近接部の状態に限られる。よって、性能管理のため の指標としては、構造性能の指標としてはたわみ・偏平化、水理性能としては浸入水量又は滞 留量が考えられる。ただし、これらの指標を選定する場合には、地域の状況によりそれが支配 的要因であることが推量できる場合に限られる。また、マンホール近接部のみではあるが地域 の状況によっては、硫化物による腐食環境、アルカリ骨材反応材料の使用等の場合には、マン ホール近接部の管体の状態(支配的要因に対応した指標)を選定することができる。支配的要 因が明確でない場合には健全度を取ることもあり得る。
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