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微動画―昆虫の死際

ドキュメント内 IAMAS 2008 (ページ 33-37)

Bidouga –Incect's death side

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卒展カタログの文章は、だいぶたってから読み返したときに面白かったらよいだろうなと思うのだけど、今、何を 書くべきだろう。先月MacBook Airが発売されました。薄いです。HD-DVDが撤退を表明し、Blu-ray DiscHD標準メディアになるそうです。先日、大阪で電車に乗ったら、吊り広告の部分にまだ有機ELではなかっ たけれど、液晶ディスプレイが設置されていました。IAMAS生はmixiよりtwitterが盛んなようです。今年は 北京オリンピックがあります。横トリは9月からですね。岐阜おおがきビエンナーレも同じ時期に開催されます。

この数年、IT領域ではWEB2.0というキーワード一色の印象でした。それがいよいよ実生活に浸透してい ることを感じ、最近は注意しております。注意すると言っても無駄なものは買わない努力をする程度ですけど ね。同世代の友人を見渡してみると、心身ともに少し元気がないのに「なぜだかネットで買い物だけはできちゃ うのよね」といった人が増えているように思う。これはよくないね。今年はネズミ。本学開校1996年も子の年 であり、このことは12年の経過を表している。「ひとまわりした」とも言う。そんな2008年に卒業していく今年 の学年は、なぜだか本当に仲がよく元気がよかった。そのように確かに見えた。スタジオ2からは6名が修了 し、SOTU展に参加した。五十嵐友子の『Time-Layer photography』は、動画から一枚の静止画を生成す る「映像の写真」という未知の領域を扱っており、今後の展開に期待させられた。高尾俊介の『Processing Photography Brink Series』は、鑑賞者のまばたきに着目し、写真の新しい鑑賞形態を提示していた。多様な カメラアイが交錯する作品とも解釈できる。山本信幸の『微動画―昆虫の死際』は、携帯電話の特性を利 用した現代のミニアチュールである。時間をかけて人が描いたことによる強度が作品を成立させていた。佐 竹裕行の『s鍵とk錠』は、鑑賞者は鍵を用いることで、TV番組の特定の人物の顔だけにモザイクをかけるこ とができる奇妙な作品であるが、それ以上に未来社会を予感させる論文が印象に強い。津坂真有の『SSS は、今回唯一のパフォーマンス作品。ステージではなく展覧会場の空間で演奏が行われ、なだらかな違和感 を与えることに成功していた。水谷大介の『現代の基調音としてのファンノイズを用いた作品』は、録音され た微音量のファンノイズを扱った音響作品である。後半部は、音が消失することにより、さきほどまで音が鳴っ ていたことに気づかされるといった静かな興奮を与えてくれた。6名ともにそれぞれベストを尽くしていたと感じ ており、卒業後の活躍を心より期待している。

前田真二郎

Studio 2 review

Studio 3

情報デザイン インターフェイスデザイン プロダクトデザイン

information design interface design product design Interface

1983年生まれ。

埼玉県大宮光陵高校美術科コース、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学 科を卒業。アナログとデジタルの境でふらふらと彷徨う内にメディアアートの世 界に興味を持ち、一年のフリーター期間を経てIAMASへ入学。

井出はるか IDE Haruka

This is an application for managing books with cellular phones. In addition to registering ISBNs scanned by camera barcode readers and documenting book information, this data can be freely edited on web browsers and used as a scrapbook.

携帯電話による書籍管理のためのアプリケーション。カメラのバーコードリーダーから読み 取ったISBNを登録して書籍の情報を記録するほか、撮影した画像をウェブブラウザ上で自 由に編集し、スクラップブックとして利用します。

紙の本の持つ多様な素材や構造は、私がずっと興 味を持ってきたことでした。

特に、近年は電子端末が飛躍的に発達し、普及して きたことで、単なる情報伝達の媒体ではない本の、

モノとしての魅力に注目が集まっているように思えま す。

今回制作したwebサイトは、読書の履歴を記録/

編集するものですが、その対象を既存のサービスの ように本「一冊」という単位ではなく、ページ毎の、

携帯電話で撮影可能な範囲 ―テキストだけでな く、図版や構造の工夫のような、より小さな情報の単 位 ―でとらえることで、本の新しい側面を発見出 来るのではないか、また、それを共有することで、従 来とは異なる本との出会いを提供できるのではない か、と期待しています。

ドキュメント内 IAMAS 2008 (ページ 33-37)