業務のご紹介
「地域創生プログラム」の具体的な取り組みとして、業 種横断的な協創型ビジネスの創出を支援する「イノベー ション・ハブ」を地域に展開しています。また、株式会 社民間資金等活用事業推進機構(PFI 推進機構)が中 心となってPPP/PFIの活用拡大について取り組んでい ますが、DBJとしても地方公共団体の方々を対象にした
「PPP/PFI 大学校」を開講し、地域を担う人材に対して DBJ のノウハウ・ネットワークを提供するなどの取り組 みを進めています。このほか、 「地域貢献型 M&Aプログ ラム」を創設し、地域企業の経営基盤強化や地域のイン フラ整 備に資する取り組みなど、地 域の成 長に資する M&A 案件を支援しています。
地域創生プログラム
DBJ は、観光産業を通じて地域活性化を支援するた め、株式会社地域経済活性化支援機構および株式会 社リサ・パートナーズ(以下「リサ」)とともに、 「観光活 性化マザーファンド投資事業有限責任組合」を平成26 年4月に組成し、リスクマネーの供給に取り組んでいま す。また、平成26年9月に、地域企業の円滑な事業承 継を支援するため、株式会社広島銀行をはじめとする
地域金融機関3行と共同して 「せとうち事業承継ファンド
『結』」を組成したほか、株式会社東京都民銀行、リサと 協働して、首都圏経済の活性化に資する中堅・中小企 業を対象に、事業基盤の改善・強化から拡大・成長ま でを一貫して支援するための資金供給を行う「とうきょ う活性化基金投資事業有限責任組合」を組成し、リス クマネーの供給に取り組んでいます。
地域におけるリスクマネー供給の取り組み
DBJは、瀬戸内ブランド推進連合
※1と連携して瀬戸内 ブランド推進体制
※2を構築するため、平成 27 年 5月に 瀬戸内地域の地方銀行 6 行(中国銀行、広島銀行、 山口 銀行、阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行) とともに、 「瀬 戸内地域の観光産業の活性化に関する協定」を締結し ました。本協定は、①瀬戸内ブランド推進連合との連携、
②事業会支援組織推進室の設置、③観光関連事業者 への多様な資金支援の検討、④観光関連事業者へのノ ウハウ提供による経営支援の検討、をその内容としてい ます。
今後は、本協定に基づき7 行が連携・協力するなかで、
地方銀行が有する知見やネットワークと、DBJが有する 豊富なファイナンス実績を活かして、観光関連事業者の 支援を行い、観光産業の発展を通じた地域活性化に取 り組んでいきます。
※ 1 瀬戸内ブランド推進連合:瀬戸内ブランドの確立を目的に、兵 庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県の7 県 で平成 25 年 4月に設立された広域連合。
※ 2 瀬戸内ブランド推進体制:瀬戸内エリアの価値向上のため、瀬 戸内ブランド推進連合、観光関連事業者、金融機関等が連携す る体制。
瀬戸内ブランド推進に関する取り組み
地域創生に向けた取り組み
DBJは、第3次中期経営計画において、地域のパートナーとして、地域に応じた活性化に貢献するこ
とを業務の重要課題としています。そこで、さまざまな課題に直面する地域での自立的な取り組みをよ
り一層後押しするため、平成26年9月に「地域みらいづくり本部」を設置するとともに、地域の取り組み
を支援し、課題へのソリューションを提供すべく、 「地域創生プログラム」を創設しました。また、平成
26年10月には、地域中堅企業の経営者などから170件以上のナマの声を聞き、それをもとに地域活
性化に必要な方策、および金融機関に求められる役割などをまとめた「地域創生への提言」を公表し
ました。
地域中堅企業の経営者等の声(170件)
聞き取り調査から導かれる地域創生への提言
地域創生は、国の長期ビジョンに加え、地方圏・大都市圏の分配の問題や地域間の限られたパイの奪い合い としてではなく、従来の行政区域を越えた地域経済取引実態を考慮した域内企業の経営や都市計画上の指針 となる現実的かつ具体的な中期・長期のアクションプランを策定
地方自治体、企業、金融機関、教育研究機関等地域の関係者が一堂に会するプラットフォームを 形成し、地域の強みと弱みを共有したうえで地域の自立戦略を決定し、それを推進する連携・協創 スキームを策定・実施することが有効
地域実態の「見える化」 → 関係者間の共通認識 → 過去の成功体験、しがらみを超えた議論
→「ないものねだり」ではなく「あるもの」を最大限活かす施策
(1)全国的なデータや地域経済循環モデル等を活用し、地域の現状に関する客観的な情報を把握・分析、
「あるもの」を「見える化」する
(2)上記分析に基づく現実的な将来予測の実施や、地域関係者の「ナマの声」を集めたうえで、所在 地域ごとの「強み」と「弱み」を関係者に提供し、地域の弱点を冷静に認識してもらったうえで、地 域独自の成長と課題解決に向けたとりまとめをサポートする
〜 地域みらいアクションプランの策定 〜
❶人 口 減 少 、高 齢 化 に 対 応し たまちづくりの枠組み ● 「地域生活コンティンジェン
シ−プラン 」の 策 定と、同 プランに 基 づく公 有 資 産 マネジメントの早期実施:
P P P/P F I の 促 進( P F I 推 進機構の活用等)
❷個 性 を 持 った まちづくりと 広域エリアマネジメントの推進 ● 「ミニ東京」ではない固有の
特性
まちづくりのあり方
❶地 域 の 人 材 ニーズ に 合った (高等)教育システムの構築、
高度化
❷労働市場改革(女性、高齢 者、外国人労働力の活用)
● 地域における女性、高齢者 等 の 雇 用 を 促 進 し 、産 業 活 動 を安 定 的 に 支えるた め「 地 域 労 働 市 場 改 革 プ ラン」の 策 定・継 続 的 取り 組み
ひとづくりのあり方
❶地 域を支える企 業( 大 企 業の地 方 拠 点 、 地域企業等)が継続的に立地できるよう地 域産業立地取り組みの転換
❷地域中核企業(バリューチェーンコア企業等)
の成 長への取り組み( 事 業 高 度 化・新 規 事 業立ち上げを含む)支援
❸地 域 中 小 企 業の円 滑 な 事 業 承 継・第 二 創 業や再編を支援する仕組み
❹研究開発・オープンイノベーション
❺海 外 企 業 等の域 内 投 資 、地 域 企 業の海 外 展開支援
❻地域資源を活用した産業を育成・支援する ための新たな枠組み
しごとのあり方
課題解決に向けて 〜 地域連携プラットフォーム形成等による関係者の連携・協創 〜
デ タや地域経済循環 デ 等を活用し 地域 現状に関する客観的な情報
金融機関に求められる役割 〜 地域コーディネーター 〜
地域創生は、国の長期ビジョンに加え、地方圏・大都市圏の分配の問題や地域間の限られたパイの奪い合い としてではなく、従来の行政区域を越えた地域経済取引実態を考慮した域内企業の経営や都市計画上の指針 となる現実的かつ具体的な中期・長期のアクションプランを策定
〜 地域みらいアクションプランの策定 〜 地域創生への提言(平成 26 年 10 月公表)
業務のご紹介
D B J は、投融資を中心とする幅広い活動を通して、社会と多面的な接点を持っています。企業をは じめ、国 内 外の政 府、政 府 機 関、国 際 機 関、地 方 自 治 体、大 学など多 岐にわたる情 報チャネルや 人的ネットワークを活かし、経済・社会が抱える課題の抽出、中立的な立場からの提言の実施など、
質の高い情報発信を行っています。
産業界との広範な事業を背景に、DBJ では各業種・
業界の事情や市場動向、国際競争などについて調査・
研究を行っています。それとともに、各産業個別の状 況報告書、技術開発等の動きや新産業・イノベーショ ンに関するレポートを作成するなどして、その成果を お客様を中心とする社会に対してフィードバックして います。
〔調査例〕
◆『DBJ Monthly Overview』
内外の経済産業動向を、月次の景気指標と簡潔なコ メントで解説したレポートです。
毎 月 公 表される経 済・金 融 指 標の 分析を軸に、内外の経済動向を解説し ています。近年は、世界的に経済・金 融面の連携が一段と拡大していること を受けて、マーケットに関連した視点 を充実させているほか、海外での財政
金融政策を紹介するなどして充実を図っています。
また、産業動向については、タイムリーなトピック スを取り上げて解説しています。
◆ 「バ リ ュ ー チ ェ ー ン コ ア 企 業 の『長 期 的 視 点』と
『人材マネジメント』〜地域活性化の『コア』となり 得るバリューチェーンコア企業の重要性」
(『DBJ Monthly Overview』No.215-1、平成26年8月)
DBJでは、付加価値を生み出す源泉である「バリューチ ェーンコア企業」(DBJ が独自に命名)の調査やサポート に取り組んでおり、これまでも随時、紹介してきました。
本レポートでは、バリューチェーンコア企業が従業 員を長期にわたって安定的に増加させていること、そ の背景には長期的将来を見据えたうえ
での人的資源の強化が関係しているこ とを明らかにするとともに、地域活性 化を図るうえでのバリューチェーンコ ア企業の重要性や課題について考察し ました。
◆「日本の電子部品産業の強みと競争力強化に向けた方策」
(『DBJ Monthly Overview』No.217-1、平成26年9月)
日本の貿易収支は平成23年に31年ぶりに赤字に転 じ、赤字幅は拡大傾向にあります。LNG や原油などの 輸入増加が主因である一方で、輸送用機器、一般機械 とともに貿易黒字の稼ぎ柱となってきた電気機器にお いて、貿易黒字が縮小していることも一因です。
そこで、本レポートでは、電子部品・デバイスの貿易 黒字縮小の主因が太陽電池や集積回路(LSI)の輸入増 加であり、それらを除く一般電子部品では、相応の貿易 黒字を保っていることを明らかにして
います。そのうえで、一般電子部品に おける日本の強みを概観し、成長領域 であるスマートフォン、自動車や医療・
ヘルスケア関連市場における競争力強 化に向けた方策を提言しています。
◆「DBJ 長期金利 Weekly Outlook」
お客様に対する週次の長期金利動向に関する情報と して、毎週最初の営業日に提供しています。日米を中 心に、前週のマーケット動向を概説するとともに、今週 の主要経済指標や国債入札等のイベントを紹介します。
当行エコノミストが週内に公表される重要経済指標や 金融政策の影響について解説を行い、経済のファンダ メンタルズ分析に基づくマーケット動向を展望します。
◆設備投資研究所 設立50周年記念論文集
本論文集2冊は、平成26年の設備投資研究所の設立 50周年を記念して、永年の研究対象である「金融と企 業行動」「社会的共通資本」をテーマに刊行されました。
初代所長の下村治博士と顧問の宇沢弘文教授のスピリ ットを継 承し、変 革 期
にある日本経済の持続 的発展に向けて、アカデ ミックに論じています。