5.2.1.進路分野 の再検討
対 象校 では
,科
目選択 の ときに生徒 は卒業後 の希望 を示 す6つ
の進路種別 とそ の内 容 を示す22の
進 路分野 を選 び,教
員 はそのデ ー タを も とに履修 指 導 してい るが, 6
つ の進路種別 につ いては この先変 わ らない と思 われ るが
,進
路分野 につ いて は変 えて い く必要があるのではないか と思 う。それ は,選
択科 日との関連 がわか りに くい進 路 分 野 があ るの と極端 に志 望人数 が少 ない進 路分野 が あ る こ とで あ る。これ は,生
徒 の29
選 択 に困 りを与 えて選 び に く く して い るの と同時 に教 員 の履 修 指 導 の 困 りにつ なが つて い る と考 えるこ とがで きるか らであ る。そのため
,現
在 の進 路 分野 は 「このまま で い いのか」「ふ さわ しいのか」とい った疑 間 を もつ と同時 に,適
切 な進 路分 野 の提案 につ なが るか も しれ ない 。また,進
路分 野 を再検討 す る とい う気づ きにつ なが る と考 え られ る.5.2.2.調査 の時期
調 査 の時期 につ いて
,生
徒へ は科 目選 択 直後 が適 当で あ る と考 え るが,年
次 に よっ て は科 目選 択 を してか ら時 間が経過 した調査 にな って しま った。そ のた め,そ
の とき の気 持 ちを振 り返 って回答す る とい う形 になって しま った.ま
た,学
校 行 事 な どの理 由で,調
査 を行 う時 間が なか なか取れ ない 中で回答 をお願 い したので,じ
っ く りと考 え る こ とがで きない 回答 とな って しまった とい うこ ともあ る。や は り,ど
の年 次 も同 時期 に調査 がで きる こ とが望 ま しい と考 える.教 員へ の調査 は 「想 定す る履修 状 況」 と 「フ ィー ドバ ック」の三度行 つたが
,ど
ち らの調査 も時 間 を要す る調査 のた め,仕
事 の合 間 を使 っての回答 とな り,深
く考 える こ とがで きなか った。特 に,自
由記述 で は頭 の 中にあ る こ とを言葉 に表す とい うこと で,と
て も時 間のかか る調査 とな り,本
来 では一度 目の調 査 に協力 いた だいたすべ て の教員 に三度 日の調査 をお願 い したかつたが,校
務 の都 合や 異動 に よ り,す
べ ての教 員 に三度 目の調査 を行 うこ とはで きなか った。5.3. お わ りに
5.3.1.自 由記述 での具体 的発言
教 員へ の調 査 での 自由記述 にお いて
,具
体 的 な履修 指 導 の困難 さの解 消 に向 けた記 述 は少 なか ったが,数
名 の教員 か らは記 述 がみ られ た。そ の 中で も多 くの記述 がみ られ たのが
,生
徒 の履修 デー タの蓄積 で あ る。対象校 で は,生
徒 が どの科 目を履修 して,ど
の よ うな進 路で卒業 したのか とい うデー タは存在 しない。「生徒 が どの科 目を履修 したの か」とい うデー タは教務部 が管理 してい る。ま た,「生徒 が どの よ うな進 路 で卒業 した のか」 とい うデ ー タは進 路指 導部 が管理 して い る。この2つ
のデー タを リンクすれ ば 「生徒 が どの科 目を履修 して,ど
の よ うな進 路 で卒業 したのか」 とい うデー タ とな るが,そ
れ で は履修 指導 での資料 とはな らない と考 える。 それ は,進
路分野 と科 目選択 の結 びつ きが整 理 され てい ない か らで あ る。本研 究で特 に重点 を置 いた 「進 路分 野 か らの履修 指導」 を考慮す る と
,進
路分野 と科 目選 択 の関係 がな けれ ば履修 指導 で の資料 とな るデー タ とはい えない と考 える。そ の デ ー タは年 次 が管理 してお り,生
徒 の進 路分 野 の変 更 に よる選 択科 日の変化 もみ ることがで き
,履
修 指導 の 困難 さを解 消す るひ とつ のデ ー タ とな る と考 え る。本研 究 で使 用 した生徒 の履修 実態 は,生
徒 の志 望す る進 路分 野 と履修 した選択 科 目の関係 をデー タ と して整 理す る こ とがで きた。これ には,や
は リセ キ ュ リテ ィの問題 もあ り,同
時 に閲覧す るこ とは難 しい状 況 となってい る.し
か し,教
育 の 向上 のため には,せ
っかくあ るデー タを もつ と活用 で きるので は と考 え る。履修 指導 の困難 さを解 消す る一つ のデ ー タ と して
,生
徒 の履修科 日と志望す る進 路分 野 につ い て は,今
後 もま とめてい きたい と思 う.次 に
,多
くみ られ たのが,教
員 の指 導 の引 き継 ぎ体制 で あ る。履修 指 導 は年 次 が 中 心 となって行 われ るが,そ
の指導 に関 して,生
徒 が記 入す る用紙 な どの引 き継 ぎはあ るが,指
導 に関 しての 引 き継 ぎはない。新 しい カ リキ ュ ラム とな って時間が経過 して い ないた め,年
次 に配属 され る教員 は履 修指 導 の経験 が な く,新
しいカ リキ ュラム と な って卒業 生 を出 した年 次 の教員 が次年 度 の1年
次 で担任 を経 験 す るの も2名
だ け で あ る。そ こで,教
員 の指 導 を引 き継 ぐ体制 を整 える とい うこ とで あ るが,こ
こで問題 とな つて くるのが 「どん な指 導」 を引 き継 ぐのか とい うこ とで あ る。教員 の指 導 と い うのは
,個
別性 が あ り,そ
れ を言葉 にす る こ とは とて も難 しい こ とで あ る。「どんな 指 導 」を引 き継 ぐこ とが,履
修指 導 の困難 さの解 消 に な るのか を考 え,教
員 の指導 の 引 き継 ぎ体制 につ い て考 えてい きたい と思 う。この よ うに
,自
由記 述 にお け る具体 的 な履修 指 導 の 困難 さの解 消 に 向 けた記述 は,よ りよい履修指導 に 向か つて進 んでい く一つ の手段 と考 える こ とがで きる。これ につ い て も
,現
場 に戻 り,検
証 してい きたい と考 え る。5.3.2.気づ き支援 の検証
本研 究で は
,履
修 指 導 の気づ き支援 につ いて,気
づ き支援 がで きるであ ろ うとい う 考 察段 階で留 まってい る。そ の支援 の検 証 につ い て,現
場 に戻 り確認 してい きたい 。 対象校 も新 しいカ リキ ュ ラム となつてまだ まだ時 間が経 ってお らず,総
合 学科 と して は まだまだ若 い。い ま ここで教員 が履修 指導 に対 して,じ
つ く り考 えるこ とが今後 の 学校 の発展 に向けての第一歩 だ と思 う。 さ らに,教
員 の仕 事 の効 率化 に もつ なが る と 考 え る.31
謝辞
兵庫教育大学大学院 ,教 育内容・方法開発専攻 ,行 動開発系教育コースでの 2年 間 の研究活動におきま して ,懇 切丁寧にご指導いただきま した森広浩一郎先生には ,厚
く感謝 申し上げます。先生の的確なご指導ならびにご支援がなければ ,こ のよ うな修 士論文 として本研究をまとめることはできなかつたであろ うと実感 してお ります。
さらに ,本 研究を遂行す るにあた り ,掛 川淳一先生にはご指導ならびにご支援をい ただいた うえ ,デ ー タ分析での手法について ,多 大なご協力をいただきま したこと
,深 く感謝 し
,お礼 申し上げます。また
,小川修史先生にはいつ も近 くにいてくださり
,ご指導な らびにご支援をいただいた うえ ,心 の支えとなったこと ,深 く感謝 し ,お 礼 申 し上げます。
そ して ,本 研究において ,幾 度 とな く貴重なご指導や ご助言をいただきま した ,行
動開発系教育 コースの諸先生方に重ねてお礼申し上げます。また ,修 士論文の審査に 加 わって くださり ,貴 重なご意見をくだ さつた長瀬久明先生に深 く感謝 し ,お 礼 申し 上げます。
さらに
,一緒にこの 2年 間を過 ごし
,授業 を共に し
,良き理解者で相談者であった
,行動開発系教育 コースの学生諸氏に心 よりお礼 申 し上げます。
この 2年 間の生活で培 った豊富な知識 と経験は ,必 ず現場での教育活動に生か され るものと確信 してお ります。つま り ,私 にとつて非常に意味深いものだった といえま す。
最後にな りますが,こ のような貴重な経験を与えて くださいま した兵庫県教育委員 会 ,数 々の調査に快 く応 じてくだ さつた兵庫県立太子高等学校の松浦 りつ子校長先生
をは じめ教職員の皆様には心より感謝 申し上げます。
そ して誰 よりも ,私 の心の支えとな り ,よ き理解者であつた妻に対 し ,深 く感謝す る とともに ,心 か らお礼を述べたい と思います。
2年 間 とい う貴重な時間 ,本 当にあ りが とうございま した
.2016準
「 12月 大 上
政 俊
32
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参 考 文献
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等 学校 学習指導 要領http://www.mext.go.jp/component/a̲menu/education/micrO̲detai1/̲̲icsFiles/af
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(1997),「総合学科」の解説 と事例 ―高等学校教育の新たなる展 開のために一 :209,ぎ ょうせい
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(2015),「カ リキュラム・マネジメン ト」をベースに した学校改善 ,兵 庫教 育大学大学院専門職学位課程
(教職大学院 )特 定の課題についての成果
33
ドキュメント内
総合学科高校における選択科目の履修指導のための教員の気づき支援に関する研究
(ページ 31-36)