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強襲上陸(揚陸)作戦にかかる主張の非論理性

ドキュメント内 07hanron (ページ 31-35)

ア 最初に、用語の意味を確認しておくこととする。

答弁書2では、「強襲揚陸作戦について」という項目(53 頁)

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中で「強襲上陸作 戦」という語を用いているが、「揚陸」とは船 舶から陸上への荷揚げや上陸を意味するものであり、上陸とほぼ 同義であるから 、「 強襲揚陸作 戦」の「強襲上陸作戦」のい ずれ についても、同じ 意味、すなわ ち、「待ち構える敵を強襲し 、強 行突破的に上陸する作戦」(答弁書2・54 頁)という意味で用い ているもので、特に用語を使い分けることに意味はないものと思 われる。なお、揚陸艦とは「輸送を目的とした艦船のうち、岸壁 などの港湾設備に 頼ることなく 、自力で揚陸する(上陸させる)

能力をもった艦艇」をいい、強襲揚陸艦とは「揚陸艦のうち輸送 ヘリコプター及びエア・クッション型揚陸艇を始めとした各種上 陸用舟艇を搭載・運用する能力を持つ艦陸上兵力を輸送し、主に ヘリコプターを利用して揚陸する(上陸させる)能力を持った艦 艇」のことをいうものである。

イ 相手方は、「強襲上陸作戦とは、待ち構える敵を強襲し、強行突 破的に上陸する作戦である」(答弁書2・54頁)とした上で、審 査申出人が強襲上陸(揚陸)作戦のみが海兵隊、第 31MEU の任 務であると主張しているかのように主張し、強襲上陸(揚陸)作 戦以外の任務もあることから審査申出人の主張は成り立たない としている。

しかし、これは審査申出人がしてもいない主張を審査申出人の 主張とした上で、これを批判しているに過ぎないものである。

イ 相手方は、「審査申出人は、『普天間飛行場に配備された海兵隊 の輸送機の主任務とは、揚陸艦から陸上への輸送(揚陸)である』

とした上で、森本防衛大臣が退任後の著書において、『オスプレ イを装備した2個飛行隊(VMM)の主任務は、強襲揚陸艦に搭 載されて空母機動部隊とともに行動し、強襲着上陸・捜索救難・

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人道支援・在外民間人救出活動・災害救援などに従事する第 31MEU(海兵機動展開隊)に対する航空支援である』としてい る部分を引用し、『普天間飛行場に配備された航空部隊は、強襲 揚陸艦に搭載されて、艦船からの輸送及び強襲揚陸に対する支援 を行うことを任務としている』と主張する(審査申出書 123 ペー ジ及び 124 ページ)。しかしながら、強襲揚陸艦に搭乗し強襲上 陸作戦を実施するのは、第 31海兵遠征部隊(31ST MEU)

の主任務の一つであるとしても、その全てではないことは上記の とおりであり、上記引用をもって審査申出人の主張根拠とするこ とはできない」(58頁)、「強襲上陸の遂行のみが米軍海兵隊の任 務・作戦ではないから、強襲揚陸艦の母港との位置関係において、

米軍海兵隊にとっての沖縄本島の地理的優位性を云々すること は意味がない」(同 77 頁)などと主張している。

イ しかし、①審査申出人は、強襲上陸(揚陸)作戦のみが海兵隊

ないし第 31MEU の任務であるとの主張はしていないものであり、

また、②相手方は、強襲上陸(揚陸)作戦を主任務の一つである と自ら主張しながら、海兵隊ないし第 31MEU の任務は強襲上陸

(揚陸)作戦以外にもあるというだけであり、日本本土に揚陸艦 の母港があるという指摘自体には何らの反論をしていないもの である。

すなわち、審査申出人の主張をすり替えるという誤魔化しをし ているにすぎない。

ウ 審査申出人は、強襲上陸(揚陸)作戦のみが海兵隊、31MEU の任務であるなどとの主張はしていない。

実際に審査申出人がしている主張はその真逆であり、審査申出 書における第 31MEUの任務の実態、役割についての主張は、

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「2013 年にフィリピンで実施された共同演習に中国軍は司令部 要員を初派遣しました。フィリピンと中国は南沙諸島をめぐる領 土紛争を抱えています。しかし大規模な自然災害は国家を超えた 全人類的な問題であり、そこは手を携えようという考えです。災 害を想定した机上演習に中国、ベトナムや豪州、日本、韓国など 11カ国が参加しました。アジア地域で近年頻発する大規模災害に 各国軍が協力して対処できるシステムを構築する取り組みこそ が、アジア地域の安全保障ネットワークを強化するという発想な のです。その国際協力体制の中に中国も引き込もうとしています。

2014 年にタイで実施された米タイ共同演習『コブラゴールド』で 中国軍は陸軍兵士を初参加させ、他国軍とともに災害救援や人道 支援活動の演習を行っています。これが沖縄の海兵隊がアジア地 域で行っている安全保障の取り組みです。」(119~120 頁)、

「31MEU は、オーストラリア、タイ、フィリピンなどのアジア

太平洋地域の国々をめぐり、共同訓練を行い、信頼関係を醸成す ることにその重要な役割があり、アジア太平洋地域を広範囲に巡 回し、同盟国との共 同訓練、人道支援、災害救援を担 うことで、

アジア太平洋 地域に おいてプレゼ ンスを示しているものであ る。」

(129 頁)、「31MEUは、アジア太平洋地域の同盟国をめぐり、

同盟国との共同訓練、人道支援、災害救援活動を行うことで、同 盟国との信頼関係を醸成する活動を行い、その存在を示している ものである」(134 頁)というものである。

審査申出人がしてもいない主張を批判し、そのことによって、

「強襲上陸作戦を実施するのは、第 31海兵遠征部隊(31ST M EU)の主任務の一つであるとしても、その全てではないことは 上記のとおりであり、上記引用をもって審査申出人の主張根拠と

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することはできない」(58頁)、「強襲上陸の遂行のみが米軍海兵 隊の任務・作戦ではないから、強襲揚陸艦の母港との位置関係に おいて、米軍海兵隊にとっての沖縄本島の地理的優位性を云々す ることは意味がない」(同 77頁)とする結論を導くことにはなら ないものであり、相手方の反論は論理をなしていないものである。

ウ そもそも、相手方が「様々な島嶼からなる我が国においては、

島嶼防衛の要請が高いことから、優れた上陸作戦能力を有する米 軍海兵隊は、我が国の防衛に資するのである」(答弁書2・96頁)

と主張しているものであり、「強襲揚陸艦に搭乗し強襲揚陸作戦 を実施するのは、第第 31海兵遠征部隊(31ST MEU)の主 任務の一つである」(答弁書2・58頁)と主張しているものであ る。

強襲上陸(揚陸)作戦は海兵隊の任務であるとしながら、揚陸 艦が長崎県・佐世保に配備されていることや、洋上展開して即応 体制をしていることについては、なんらの反論もない。強襲揚陸

(上陸)作戦に関して、揚陸艦の母港が沖縄には存在しないとい うことに対しては、反論をなしえていないものである。

相手方の主張は、審査申出人の主張のすり替えによって誤魔化 しているだけであり、その不合理性、不誠実性には顕著なものが あると言わなければならない。

2 強襲揚陸(上陸)以外の任務も揚陸艦に搭載されて行われること

ドキュメント内 07hanron (ページ 31-35)

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