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佃 性 型
世苡
糺糺ぷ
認
一 =J 一一 − M
1 3 6
(その7)…紋切型
この作品にも違った孤独が あります。この雪だるまには 囗がありません。もしこの雪
|だるまが自分だとするな らば 危険信号です。側面に描かれ ている絵にも萎 縮が見られま す。真っ青な背景は『空 』そ
│ れとも『海 』冷たい印象です こわぱってしまった心を解
,きほぐ すチャンスがほしいで iすね。気をつけておきたいと
思います。
( そ の 8 ) … 紋 切 型
と に か く 見 て く だ さ い 。 彼
ぱ 凝 り 性 な の で す 。
こ の フ ラ イ パ ン の 黒 を つ く る ま で に ま あ ど れ く ら い か か
ノ つ た で し ょ う 。 ち ゃ ん と 火 も
点 い て い ま す 。 ま っ た く の 時
間 切 れ で 惜 し か っ た の で す が
彼 に は 最 後 に 持 ち 帰 っ て ま で
つ く る 熱 心 さ は あ り ま せ ん で
し た 。 お も し ろ い 個 性 を 持 つ
て い ま す 。 手 先 も 器 用 で す し
何 だ か も っ た い な い 気 が し ま
す こ れ か ら は 、 計 画 的 に 最 後
ま で 完 成 さ せ ら れ る よ う に 注 意 し て 見 守 り た い と 思 い ま す
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4。教材の開発と検証授業についての考察
描画完成法を基 に、教材の開発を行ない、生徒の内面を昇華する美術の教 材となり得るか授業を通して、検証をしてき た。
[内面の昇華]は、無意識的な性的エネルギーが、芸術的な活動により高ま り、価値ある世界に置換することといわれるように、ここで、開発し た教材
の有効性は、この点 において考察する必要がある。
① 刺激図について
検証授業で扱った教材では、まず、生徒の内面表出の刺激となったのは 刺激図形である。
意味を持たず、いか のようにもとらえることのできる刺激図は、個々の生 徒の無意識の世界にあるものと共鳴し 、様々な絵の発想を導いた。
心理学の面では、ロールシャハのデカルコマニー以来、無意味な偶然の形 や色と人間の内面 のかかわりを実証的に研究してき たが、描画完成法の刺
激図もその流 れを汲むもので、生徒の内面を投影さ せ、昇華させ得た。
ただ、刺激図は、いつも描画完成法のものを使うのではなく、無意味性と 偶然性をいかしながら、美術科では、充分に扱えることも予測できた。
② 連続図について
次に連続図の教材視点であるが、ただ、一枚の画用紙では、常識的、概 念的、説明的な表現内容となり、無 意識的な生徒の内面の導きとならない 場合が多い。
いくつかの画面があることによって、例えば、はじ めは説明的のものでも いくつか絵を描きはじ める過程で、知らず知らず の内に、生徒の内面が投 影さ れてくる。
検証授業では、立体となる5つの側面 として、連続図を考察し たが、充 分に生徒の内面を掘り起こす結果となっ た。
したがって、連続図は、描画完成法のパターンにしばられることなく、
美術科で考案できることを検証することができた。
③ 題材について
十 生徒の内面を昇華する美術の題材となり得るためには、描画完成法のテ スト のように、まったく の自由想画では不十分である。
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題材となるには、題材名の設定やある程度題材と関わって、共通する課題 にむかって表現が展開できなければならない。
また、題材化することによって生徒の興味や関心意欲を喚起することもだ いじである。
したがって、本研究でもそ れぞ れの教材に題材名をつけ、そのことによ って、本来の意図に支障がでないかどうかを検証し た。
それに、本来の意図、いうまで もなく 生徒の内面投影と昇華が可能な題 材名の設定はどういうものかも検証の対象とし た。
結果、充分に題材名の設定が支障にならないことを検証することができた ただ、そ こで の題材名の設定で は、 次の留意事項が必要であることを考察 し た。
・ 生徒の興味や関心を喚起する題材名
・ 常識的、概念的、説明的な表現内容に陥らない題材名
・ 空想や夢など生徒の心象面を刺激する題材名
・ 課題となる巾が広く、個々の生徒が思い思いの表現を繰り広げられる 題材名
④ 指導 について
今ひとつ、検証を通し て、明らかになったことは指導についてである。
この指導の展開のよりどころは、描画完成法の実施手順、つ まりセラピス ト の役割を充分にふまえた支援や評価がだいじで、次のような、指導の計 画と展開を図る必 要があるととらえた。
・ 上手下手にこだわらず、自由に表現できる場の設定
・ 楽しく のぴのびとした表現のできる場の設定
・ 明るさと落ち着きのある学習の場の設定
・ 失敗にこだわらず試み工夫を進 んでできる場の設定
・ 必要な情報の提示と表現 のつ まずきを克服する教師の支援の場の設定
・ 個々の生徒の表現や表現に傾けた心情などを出し 合う鑑賞 の場の設定 以上が教材開発と検証授業を通し ての考察である。
つまり、心理学的な診断のために絵を描かせるだけでなく中学校美術科の教 材として 、生徒の内面を昇華する表現 を導く ことが目的で ある。そして、そ
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こで の生徒の美術表現は、より望ましいものでなければならないし、単に内 容が投影できたから、それで良しとするもので はない。
中学校美術科の学習要領の目標や内容と十分対応し、学習の成果が、期待で きるものでなくてはならない。
学習指導要領との関連づけを図り検証を行なったのもそ のためであった。
し たがって、生徒の作品の読み取りもただ、このような内面が投影し、生 徒の気持ちがわかったと診断だけに終始するもので はない。
美術としての的確な評価を行ない、 昇華 として の作品の読み取りと、
生徒の表現活動へのフィ ールドバックを重視するのである。
心理分析や生徒指導への活用は、あく まで二義的なものであることを述べ、
総括的な考察とする。
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おわりに
中学校における美術科の表現は、中学生の内面と最も近い距離にあり意識的 無意識的に生徒の心情が色や形に表出さ れる。
この生徒の心情の表出を無視し た美術科の学習は、単なる技法習得の無味乾 燥な表現活動に陥る。
とくに写実的の表現を過大視する教師の作品に対する意識が問題で、この教師 のかたよった目を変えなければならない。そ のためには、新しい作品の見方や 感じ方を理解し、生徒の内面が反映し、表現を通してその内面が昇華するよう な美術科の教材を創造することである。 このような視点に立ち、本研究を進す めてきたので はあるが、今、あ らためて、研究を振り返ると、 次のような研究 の成果を今後の課題ととらえることができる。
まず第1章で は、描画完成法の考察を行ない、描画完成法によって描かれた絵 とそ の絵に現われる内面投影の理解の仕方を検討し た。
不定形で、無意味な刺激図形からの発想が生徒の内面をさまざまに反映する こと。
8コマ の用紙に絵を書くことによって、生徒の内面 にひそむ世界が連続的に 表出してくることなどが主な描画完成法の理解であった。実際に描画完成法を 中学生に実施し生徒の生活環境や集団における人間関係が読み取れ、自己実現 型、普通型、紋切型といった描画完成法の絵の解釈の重要性を確かめることが できた。
第2学年で は、この描画完成法の刺激図形と8コマ の画面の組合せを基に美 術科での教材の開発を行なった。
不定形な刺激図形や8コマの連続画面は、美術表現の内容との合致するもので 平面的な絵画表現だけでなく、立体や工芸的な表現にも応用できることを考察 し た。そし て、各学年を対象にし た「オブ ジェによる私」(第1学年・箱の中 に自分をつくろう) 「おかしな絵巻物」(第2学年・続き絵)「まわるミニミ ニスト ーリー」(第 3学年・アニメーションの教材を開発し た。
第3章において、それを実施し授業という形態 の中で活用し、 前章でのべたよ うな内面投影が現われる のかということを、実証・検証し、そ の現象を生み出 す要因を探る指導 の方向性を見つけることに努めた。 本研究の主な内容は。
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以上のごとくで あるが、 開発し た、教材や、検証した指導の数も少なく、今後 の課題として残さ れた問題が多い。
し たがって、今後教育現場において多く の教材開発に取り組み、指導検証を重 ねながら実践的な研究へと発展させたいと考え、本研究を終えることにする。
授業するにあたっては、実際に描画完成法をさせていただいた元・大阪市立 宮原中学校の森克巳先 生と2年生の皆さ ん、教材として わたし がつくった指導
法の実践をさせていただいた、大 阪市立成南中学校の西本尚子先生と1年生の 皆さん、たくさんの方々のご協力をいただいき、な んとか本研究に区切りを付 けることができたことに感謝し、お礼を申し 上げ、 また新し いスタートとして 明日から美術教育に携わるもののひとりとして努力と勉強を続けていきたい。
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福 島 愛 1996.12.20.