4.まちづくりの方針
庄和南地域の将来像、まちづくりの基本方向を実現するため、庄和南地域におけるまちづくり の方針を以下のように定める。
【庄和南地域のまちづくり方針図】
1)土地利用
●商業・業務系土地利用
◇沿道ゾーン
・東埼玉道路沿道は、自動車利用による交通利便性を活かし、沿線サービス施設の立地誘導を 図る。
●工業系土地利用
◇工業集積ゾーン
・工場の敷地内の緑化等により、環境や街並みに配慮した工業地環境を形成する。
◇産業集積ゾーン
・国道4号バイパス周辺において、交通の利便性に相応した、産業・流通系土地利用の誘導な ど、新たな産業拠点の形成を図る。
●田園・自然系土地利用
◇田園居住ゾーン
・東中野地区については、地域特性に応じたまちづくりを住民との協働・参加により進め、地 区計画等地域まちづくりルールによる地域環境の保全・改善に取り組む。
◇農地・緑地保全ゾーン
・良好な農地を保全・育成するため、農業生産基盤の整備を進める。
●新たな土地利用の検討区域(産業集積検討ゾーン)
◇国道4号バイパス周辺地区(水角地区)
・都市的土地利用を図る場合、市街地と可能な限り連たんするよう配置し、低炭素型エネルギ ーシステムの導入や、植林等みどりの量的・質的充実化を図る。
・災害対策や安全性の確保、地区の自然や歴史的資源の活用による魅力づくり、周辺の農地や 集落、住環境等との調和に十分配慮する。
・地域住民との協働によってまちづくりを進めることとし、計画策定や開発の実施等にあたっ ての仕組みづくりについて、開発調整の手続きや基準等に関する市条例の制定について検討 する。
2)交通体系整備
●道路網の整備
◇広域的な交流を支える交通ネットワークの形成
・東埼玉道路の早期整備を要望し、広域的な交流を支える交通ネットワークの形成を図る。
●公共交通機関の充実
◇バス
・公共交通の利便性の向上と高齢社会への対応を図るため、東中野地区と南桜井駅をつなぐバ スの利便性を高める。
3)緑地空間整備
●都市の骨格となる緑地環境や水環境の保全・育成
◇水環境の再生と保全
・河川や用水路等の改修にあたっては、多自然型護岸等の自然環境に配慮した整備を進める。
・県を代表する近代化遺産である五ヶ門樋の保全・活用を図る。
●快適な都市環境を支える緑の整備
◇緑豊かな都市の拠点づくり
・東中野公園は、緑の拠点となっており、緑の維持管理をつとめ、地域の緑の核として利便性 を高める。
・東中野ふれあい公園は、外周の桜を保全するなど緑化空間の整備を図る。
●愛着の持てる質の高い緑のまちづくりの推進
◇水と緑のネットワークの形成
・江戸川河川敷においては、良好な自然環境を保全していく。
・金野井用水(旧江戸川右岸用水路)に沿った地域において、住民参加による桜づつみ等の整 備を推進する。
◇うるおい豊かな歩行者・自転車ネットワークの形成
・国道4号バイパス、東埼玉道路沿道では、街路樹等の植栽を行い、緑道的な雰囲気を持つ歩 道としての整備を目指す。
4)住宅・住環境整備
●多様なニーズに応える住宅の供給
◇住宅ストックの活用
・市営東中野住宅は、老朽度の度合いや居住者の意向を考慮しながら、借上型住宅に移行する ことで、順次廃止を進める。
●豊かな暮らしの基盤となる住環境を目指したまちづくり
◇持続可能なゆとりある住空間の確保
・生垣や庭木による住宅地内の緑化を進め、緑豊かなうるおいのある住環境づくりを促進する。
・敷地規模に応じた、空地の確保や建物高さ等の住宅地のルールづくりを促進する。
●子どもや高齢者だれもが安心して豊かに暮らせる住まい・まちづくり
◇高齢者が安心して暮らせる住まいづくり
・社会福祉センター、特別養護老人ホームしょうぶ苑の機能充実に努め、福祉・コミュニティ 活動の拠点となる複合的な機能を持った地区として整備していく。
5)景観整備
●都市の構造や地域特性を活かした景観形成の推進
◇豊かな田園景観の保全
・東中野地内における斜面林においては、自然生態系や緑地景観の保全に努める。