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市民の交流と新しい活力が生まれるまち

2.地域の現況と主要課題

庄和中央地域は、市の東部に位置する、面積約 698ha(市の約 11%)、人口約 3,600 人(市の約 2%)、世帯数約 1,200 世帯(市の約1%)の地域です。

地域内には農家が点在していますが、広域幹線道路沿道では無秩序な市街化が進行しています。

国道4号バイパスと国道16号の交差点部は産業拠点ゾーンとなっており、その周辺には、広く 産業集積検討ゾーンが指定されています。本ゾーンでは、庄和I.C.周辺における産業拠点整備、

計画的市街地整備に向けた基盤整備の推進等、新たな土地利用に関する検討が求められます。

また、庄和総合支所周辺は、庄和総合公園を中心に緑の拠点として位置づけられており、中川・

用排水路の水質保全及び改善や水辺環境の整備、良好な農地の保全・活用が求められます。

3.まちづくりの基本方向

・庄和I.C.周辺において、交通の利便性に相応した、産業・流通系土地利用の誘導など、新たな

産業拠点の形成を図る

・国道4号バイパス周辺地区については、産業・流通系土地利用の誘導など、新たな産業集積土 地利用について検討を図る

・庄和総合支所や新たな都市拠点など、地域の中心的機能が集約される場所にふさわしいまちづ くりのため、都市基盤施設整備を推進し、田園風景と新しいまちとが調和する活力とうるおい のある街並みの形成を図る

4.まちづくりの方針

庄和中央地域の将来像、まちづくりの基本方向を実現するため、庄和中央地域におけるまちづ くりの方針を以下のように定める。

【庄和中央地域のまちづくり方針図】

1)土地利用

●商業・業務系土地利用

◇沿道ゾーン

・国道4号バイパス、国道16号等の沿道は、自動車利用による交通利便性を活かし、沿道サー ビス施設の立地誘導を図る。

●工業系土地利用

◇産業集積ゾーン

・庄和I.C.周辺において、交通の利便性に相応した、産業・流通系土地利用の誘導など、新た

な産業拠点の形成を図る。

●田園・自然系土地利用

◇田園居住ゾーン

・良質な集落景観を保全し、居住環境の向上を図るため、地区計画制度等の活用・生活道路の 整備及び集落排水対策を推進していく。

◇農地・緑地保全ゾーン

・良好な農地を保全・育成するため、農業生産基盤の整備を進める。

●新たな土地利用の検討区域(産業集積検討ゾーン)

◇国道4号パイパス周辺地区(庄和I.C.周辺)

・新たな土地利用の検討に際して、本市の長期的な都市づくりの課題の解決に資するべき特別 なテーマ、役割等を担う計画を前提とする。

・都市的土地利用を図る場合、極力周辺市街地と連たんするよう配置し、低炭素型エネルギー システムの導入や、植林等みどりの量的・質的充実化を図る。

・災害対策や安全性の確保、地区の自然や歴史的資源の活用による魅力づくり、周辺の農地や 集落、住環境等との調和に十分配慮する。

・地域住民との協働によってまちづくりを進めることとし、計画策定や開発の実施等にあたっ ての仕組みづくりについて、開発調整の手続きや基準等市条例の制定を含めて検討する。

2)交通体系整備

●道路網の整備

◇駐車場・駐輪場の整備

・新駅整備にあたっては、駐輪場を整備する。

●公共交通機関の充実

◇鉄道

・利便性が高いまちづくりを進めていくために、東武野田線に新駅の設置、複線化の早期実現 を要望していく。

◇バス

・既存のバスの利便性を高めるとともに、新駅整備にあたっては、その連携を図る。

3)緑地空間整備

●都市の骨格となる緑地環境や水環境の保全・育成

◇水環境の再生と保全

・河川や用水路等の改修にあたっては、多自然型護岸等の自然環境に配慮した整備を進める。

●快適な都市環境を支える緑の整備

◇緑豊かな都市の拠点づくり

・庄和総合公園は、四季を通じて楽しめる花の植栽や家族が一日ゆっくり楽しめる公園として 充実に努める。

◇緑化の推進

・国道16号と国道4号バイパス沿道は、街路樹等の植栽を行い、緑道的な雰囲気を持つ歩道と しての整備を目指す。

・金野井用水(旧江戸川右岸用水路)に沿った地域において、住民参加による桜づつみ等の整 備を進める。

●愛着の持てる質の高い緑のまちづくりの推進

◇街並みを彩る多様な緑づくりの推進

・住宅系土地利用となる場所については、住宅地としてふさわしい緑化を誘導する。

4)住宅・住環境整備

●豊かな暮らしの基盤となる住環境を目指したまちづくり

◇持続可能なゆとりある住空間の確保

・生垣や庭木による住宅地内の緑化を進め、緑豊かなうるおいのある住環境づくりを促進する。

・敷地規模に応じた、空地の確保や建物高さ等の住宅地のルールづくりを促進する。

5)景観整備

●建築物等の景観誘導

◇公共施設の景観形成

・新駅の整備にあたっては、地域性を考慮した駅前広場の景観形成等を図る。

6)都市の安全・安心

●都市の安全性の向上

◇災害に強い市街地整備の推進

・震災時における避難、救援・救護、復旧活動等に支障がないようにするため、道路や橋梁の 長寿命化、耐震化等の整備を計画的に進める。

・市街地開発事業や交通環境の改善等による、災害に強いまちづくりを推進する。

・国道4号パイパス周辺地区における大規模な市街地整備においては、水害に強いまちづくり を実現するため、雨水流出抑制のための整備を図る。

・地震災害時における救援・救護活動などに必要な人員と物資の輸送を迅速かつ円滑に実施す

第 10 章 庄和南地域