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年(2012 年)12 月に噴火したと報告された主な火山(日本を除く)は下図のとおりである。

ドキュメント内 平成24年12月 地震・火山月報(防災編) (ページ 50-61)

桜 島

平成 24 年(2012 年)12 月に噴火したと報告された主な火山(日本を除く)は下図のとおりである。

 

コパウエ(チリとアルゼンチンの国境) (図中A) 

22 日に噴火活動が始まり、衛星画像から噴煙が火口縁上1~1.5 ㎞まで上昇し、南東へ 400 ㎞流れた。

上空からの観測で、 2000 年に発生した噴火と同じ火口から噴火していることが確認された。その後、ウ ェブカメラで火映が観測された。半径 15 ㎞以内と河川沿いの住人に噴火活動の更なる活発化の可能性 と火山泥流に対する警戒が呼びかけられた。  

23 日にはストロンボリ式噴火に伴い赤熱した岩塊が噴出し、有色噴煙が高さ1㎞まで上昇し南東に流 れた。 24 日以降も噴火活動は継続し、 27 日、 28 日に爆発的噴火が観測された。地震活動は 24 日以降徐々 に低下し、25 日には火山性微動も観測されなくなった。 

   

(以上、米国スミソニアン自然史博物館のGVP(Global Volcanism Program)による。日付は全て現地時間。火山名 の読み方は、原則として気象庁:「火山観測指針(参考編)」による。) 

         

 

平成24年12月 地震・火山月報(防災編) 

 

 

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●  特集. 2012 年 12 月7日の三陸沖の地震  

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(1)概要 

2012 年 12 月7日 17 時 18 分に三陸沖で M7.3 の地震(最大震度5弱

*1

)が発生した。発震機構(CMT 解)は 西北西-東南東方向に張力軸を持つ正断層型である。また、この地震の約8秒前にも M7クラスと推定

*2

され る地震

*1

が発生した。これらの地震は日本海溝付近の太平洋プレート内部で発生した。ともに「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震域内で発生した地震である。 

気象庁は今回の地震の発生に伴い、最初の地震波の検知から 6.6 秒後に東北地方と関東地方の一部に対して 緊急地震速報(警報)を発表した(p.51~52 参照)。また、同日 17 時 22 分に宮城県の沿岸に対して津波警報

(津波)を、青森県太平洋沿岸と岩手県、福島県、茨城県の沿岸に対して津波注意報を発表した(同日 19 時 20 分にすべて解除)。今回の地震により津波が発生し、石巻市鮎川で 98cm など、東北地方の太平洋沿岸で津 波を観測した(p.53 参照)。 

今回の地震により、死者1人、負傷者 15 人等の被害が生じた(総務省消防庁による)。また、今回の地震の 発生後、同日 17 時 31 分に M6.6 の地震(最大震度3)が発生するなど、活発な余震活動が見られた。 

*1: この2つの地震は近接した地域でほぼ同時に発生したため、震度の分離ができない。 

*2: 直後に発生したM7.3の地震の影響でマグニチュードを正確に決定することができない。この資料の震央分布図及びM-T図では、参考のためM7.0のところに

★印で表示した。 

(2)地震活動     ア.最近の地震活動  

1997 年 10 月以降の活動を見ると、東北地方太平洋 沖地震の発生前、今回の地震の震央付近(領域a)

では、M5.0 以上の地震が時々発生していた。2005 年 11 月 15 日には M7.2 の地震(最大震度3)が発生し、

この地震により岩手県の大船渡で高さ 42cm、宮城県 の石巻市鮎川で 16cm の津波を観測している。  

東北地方太平洋沖地震の発生以降は、直後の 2011 年3月 11 日 15 時 25 分に M7.5 の地震(最大震度4)

が発生するなど地震活動がそれまでよりも活発化し た。その後活動は徐々に低下してきていたが、東北 地方太平洋沖地震の発生前よりも活発な状態が続い ていた。  

図2-2   図2-1領域a内のM-T図  

(2011年1月1日~2012年12月31日) 

(2012年12月1日~31日)

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*1 

*1 

*2  平成23年(2011年) 

東北地方太平洋沖地震 

今回の地震 

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*1 

*1 

*2 

今回の地震 

発震機構はCMT解 

平成23年(2011年) 

東北地方太平洋沖地震 

発震機構はCMT解 

図2-1 震央分布図(1997 年 10 月1日~2012 年 12 月 31 日、深さ0~ 100km 、 M≧4.0 )  

東北地方太平洋沖地震以前に発生した地震を+、東北地方太平洋沖地震以降 に発生した地震を薄い○、2012年12月7日のM7.3の地震以降に発生した地 震を濃い○で表示 

平成24年12月 地震・火山月報(防災編) 

 

 

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★ 

図2-3   発震機構( CMT 解)分布図(期間は左上: 1994 年1月1日~東北地 方太平洋沖地震発生前、右上:東北地方太平洋沖地震~ 2012 年 12 月 31 日、

右下: 2012 年 12 月1日~ 31 日、すべて深さ0~ 100km 、 M≧4.0 )  

逆断層型の地震を紫、正断層型の地震を緑、横ずれ断層型の地震を茶色、その他の地震を灰色で 表示した。なお、この図ではセントロイドの位置に表示しているため、他の図とは分布が異なる。

図2-5 図2-4領域b内のM-T図 

★ 

*1 

*1 

*2  平成23年(2011年) 

東北地方太平洋沖地震 

今回の地震 

(昭和三陸地震) 

平成6年(1994年) 

三陸はるか沖地震 

平成15年(2003年)

十勝沖地震 

1968年十勝沖地震 

1923 年以降の活動を見ると、東北地方太平洋沖 地震の発生前、今回の地震の震央を含む三陸沖の海 溝付近(領域b)では M6クラスの地震がしばしば 発生しているほか、1933 年3月3日には M8.1 の地 震(最大震度5、昭和三陸地震)が発生した。この 地震では地震動による被害は少なかったものの、津 波により、北海道から三陸の沿岸で死者・行方不明

者 3,000 人を超える大きな被害が出た。観測された

津波の最大の高さは、岩手県綾里湾の 28.7m (平均 海水面からの高さ)である。(津波の高さ及び被害 は「最新版 日本被害地震総覧」による。) 

東北地方太平洋沖地震の発生後、三陸沖の日本海溝付近では正断層型 の地震が多数発生している。また、 2011 年7月 10 日の M7.3 の地震(最 大震度4)など、横ずれ断層型の地震も発生している。 

今回の地震の余震はほとんどが正断層型で、一部横ずれ断層型の地震 も見られた。張力軸の方位は概ね西北西-東南東方向である。 

図2-4   震央分布図( 1923 年1月1日~ 2012 年 12 月 31 日、深さ0~ 100km 、 M≧6.0 )  

(2012年12月1日~31日)

*1: この2つの地震は近接した地域でほぼ同時に発生したため、震度の分離ができない。 

*2: 直後に発生したM7.3の地震の影響でマグニチュードを正確に決定することができない。この資料の震央分布図及びM-T図では、参考のためM7.0の

ところに★印で表示した。 

  イ.発震機構  

ウ.過去の地震活動 

今回の地震 

平成24年12月 地震・火山月報(防災編) 

 

 

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(3)震度分布 

今回の地震により、青森県、岩手県、宮城県、茨城県、栃木県で震度5弱を観測したほか、北海道 から九州地方の一部及び小笠原諸島で震度4~1を観測した。今回の地震の震度分布図及び推計震度 分布図を図3-1、図3-2、同日 17 時 31 分に発生した最大余震の震度分布図を図3-3に示す。 

図3-1  12 月7日 17 時 18 分に発生した本震( M7.3 、最大震度5弱)の震度分布   本震  

震央  

平成24年12月 地震・火山月報(防災編) 

 

 

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<推計震度分布図について> 

  地震の際に観測される震度は、ごく近い場所でも地盤の 違いなどにより1階級程度異なることがある。また、この ほか震度を推計する際にも誤差が含まれるため、推計され た震度と実際の震度が1階級程度ずれることがある。 

  このため、個々のメッシュの位置や震度の値ではなく、

大きな震度の面的な広がり具合とその形状に着目して利 用されたい。 

推計震度 分布図  

図3-3 12 月7日 17 時 31 分に発生した 最大余震( M6.6 、最大震度3)の震度分布  

震央  震央  

最大 余震   拡大図  

震央 

図3-2    図3-1の矩形領域の震度分布及び推計震度分布  

平成24年12月 地震・火山月報(防災編) 

 

 

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表4-1  発生した地震の概要 

表4-2   緊急地震速報(予報及び警報)の詳細  

 

※1  震度4程度以上       宮城県中部  

※2  震度3から4程度  宮城県中部  

※3  震度4程度  岩手県沿岸南部、岩手県沿岸北部、宮城県中部、 

      岩手県内陸南部、宮城県北部、宮城県南部、 

      岩手県内陸北部、青森県下北 

  震度3から4程度  福島県浜通り、福島県中通り、山形県村山、 

      青森県三八上北  

※4  震度4程度  宮城県中部、宮城県北部  

※5  震度4から5弱程度  宮城県中部、宮城県北部     震度4程度  岩手県沿岸南部、岩手県沿岸北部、 

      岩手県内陸南部、福島県浜通り、宮城県南部、 

      福島県中通り、岩手県内陸北部、山形県村山、 

      青森県三八上北、青森県下北     震度3から4程度  茨城県北部、山形県置賜、福島県会津、 

      茨城県南部、栃木県北部、秋田県内陸南部、 

      山形県庄内、千葉県北東部、栃木県南部、 

      秋田県沿岸北部、埼玉県南部  

※6  震度4から5弱程度  宮城県中部、宮城県北部     震度4程度  岩手県沿岸南部、岩手県沿岸北部、 

      岩手県内陸南部、福島県浜通り、宮城県南部、 

      福島県中通り、岩手県内陸北部、山形県村山、 

      青森県三八上北、青森県下北     震度3から4程度  茨城県北部、山形県置賜、福島県会津、 

      茨城県南部、栃木県北部、秋田県内陸南部、 

      山形県庄内、千葉県北東部、栃木県南部、 

      秋田県沿岸北部、埼玉県南部  

※7  震度4から5弱程度  宮城県中部  

  震度4程度  岩手県沿岸南部、岩手県沿岸北部、宮城県北部、 

      岩手県内陸南部、福島県浜通り、宮城県南部、 

      福島県中通り、岩手県内陸北部、山形県村山、 

      青森県三八上北、青森県下北     震度3から4程度  茨城県北部、福島県会津、茨城県南部、 

      栃木県北部、千葉県北東部、秋田県内陸南部、 

      埼玉県南部、渡島地方東部  

※8  震度4から5弱程度  宮城県中部  

  震度4程度  岩手県沿岸南部、岩手県沿岸北部、宮城県北部、 

      岩手県内陸南部、福島県浜通り、宮城県南部、 

      福島県中通り、岩手県内陸北部、山形県村山、 

      青森県三八上北、青森県下北     震度3から4程度  茨城県北部、福島県会津、茨城県南部、 

      栃木県北部、千葉県北東部、秋田県内陸南部、 

      埼玉県南部、渡島地方東部  

※9  震度4から5弱程度  宮城県中部  

  震度4程度  岩手県沿岸北部、岩手県内陸南部、宮城県北部、 

      福島県浜通り、宮城県南部、福島県中通り、 

      岩手県内陸北部、山形県村山、青森県三八上北、 

      青森県下北、岩手県沿岸南部     震度3から4程度  茨城県北部、福島県会津、茨城県南部、 

      秋田県内陸南部、渡島地方東部  

※10  震度4程度  宮城県中部、宮城県北部     震度3から4程度  宮城県南部、岩手県内陸北部  

※11  震度4程度  宮城県中部、宮城県北部     震度3から4程度  宮城県南部、岩手県内陸北部  

※12  震度4程度  宮城県中部、宮城県北部     震度3から4程度  宮城県南部、岩手県内陸北部  

※13  震度4程度  宮城県中部、宮城県北部  

※14  震度4程度  宮城県中部、宮城県北部     震度3から4程度  宮城県南部、岩手県内陸北部   

               

  地震発生日時  震央地名  北緯  東経  深さ  マグニチ ュード 

最大 震度 

① 

平成24年12 月7日17 時18分22.4秒 

三陸沖 

37°50.3′  144° 7.0′  52km 

‑ 

② 

平成24年12 月7日17 時18分30.8秒 

三陸沖 

38° 1.1′  143°52.0′  49km 

7.3  5弱 

震   源    要   素  発表から主要動到達注)までの時間(秒)  予想した 最大震度 

警報の 発表         

震源要素等   

発表時刻等 

地震波検知  からの経過  時間(秒) 

北緯  東経  深さ  マグニチュ ード 

青森県  八戸市 

岩手県  盛岡市 

宮城県  栗原市 

茨城県  常陸太田市 

栃木県 

市貝町      地震波 

検知時刻  17時18分58.6秒       

   

1  17時19分01.9秒  3.3  38.0  143.4  10km  6.6  50  41  33  51  58  ※1    2  17時19分03.2秒  4.6  38.0  143.9  10km  6.8  49  39  31  49  57  ※2    3  17時19分04.5秒  5.9  38.0  143.9  10km  7.4  48  38  30  48  55  ※3    4  17時19分04.7秒  6.1  37.8  143.9  10km  7.0  48  38  30  48  55  ※4    5  17時19分05.2秒  6.6  37.8  143.9  10km  7.8  47  37  29  47  55  ※5  ○  6  17時19分09.1秒  10.5  37.8  143.9  10km  7.8  43  33  26  43  51  ※6    7  17時19分12.6秒  14.0  37.7  144.6  10km  8.0  40  30  22  40  47  ※7    8  17時19分21.9秒  23.3  37.7  144.6  10km  8.0  30  21  13  31  38  ※8    9  17時19分28.2秒  29.6  37.8  144.4  10km  7.9  24  14  6  24  32  ※9    10  17時19分48.1秒  49.5  37.8  144.4  10km  7.3  4  ‑  ‑  4  12  ※10    11  17時19分52.7秒  54.1  37.8  144.4  10km  7.3  0  ‑  ‑  0  7  ※11    12  17時19分54.7秒  56.1  37.8  144.2  10km  7.2  ‑  ‑  ‑  ‑  5  ※12    13  17時20分14.2秒  75.6  37.8  144.3  10km  7.2  ‑  ‑  ‑  ‑  ‑  ※13    14  17時20分29.1秒  90.5  37.8  144.4  10km  7.3  ‑  ‑  ‑  ‑  ‑  ※14   

(4)緊急地震速報の内容  

気象庁は、今回の地震に対して、震度5弱以上を予測したときに発表する緊急地震速報(警報)を、

石巻大瓜(宮城県石巻市)における最初の地震波の検知から 6.6 秒後に発表した。震度5弱を観測し た青森県から茨城県では、この緊急地震速報(警報)の発表から、主要動の到達までに 30 秒から 50 秒程度の猶予時間

注)

があったと考えられる。 

なお、緊急地震速報(予報)は計 14 報を発表した。 

注)今回の地震は、詳細な解析の結果、震源が2つに分離した(p.54参照)ため、猶予時間は2つめの地震(表4-1 の②)の震源をもとに計算した。 

ドキュメント内 平成24年12月 地震・火山月報(防災編) (ページ 50-61)