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年 (1970) 生産操業中止

ドキュメント内 旧・阿仁町のアイヌ語地名 (ページ 31-101)

阿仁マタギ

軒数と村当高(享保郡邑記1730)

鉱山と銀山町をのぞく

当高(石)

軒数

74 19

小淵

60 20

小様

174 34

吉田

71 130

水無

413 369

荒瀬村

藩政期の荒瀬村

(阿仁合町郷土誌43頁) 牛馬は大数一千口あらんと云。

本郷荒瀬より山奥まで十里あらん。すべて銅山にて 渡世す。

奥通り、トチの実・シダミ(楢の実)・アワ・ヒエを食う。

酒は栗・ソバにて作る。栗酒は味わい淡く、ソバ酒は 味わい辛くよく酔いしものなり。

村々、熊を取ることを業とす。冬より春まで山々を巡る。

近国の奥山至らざるはなしという。

あるいは鹿・猿・カモシカ・狐の類まで取らざるはなし。

人至ってすこやかなり。

秋田県ツキノワグマ保護管理計画(案)

平成14年2月

 秋田県のツキノワグマについては昭和40年代前半ま での平均捕獲数は100頭/年未満だった。

 昭和45年以降は120頭/年前後に増加

 昭和54年には人里への出没がみられ、293頭(有害 駆除278頭)のクマが捕獲される。

 農林業への被害、15名の人身被害

クマ類の捕獲数(許可捕獲数)

105 144

85 689

山形

64 111

85 439

福島

200 46

74 316

秋田

36 46

19 211

宮城

144 88

86 241

岩手

62 47

53 110

青森

603 384

445 339

北海道

H21 H20

H19 H18

地図糠内

1.糠内(ぬかない)

  nukan-nay(小石の沢)

   noka-nay(記念すべき模型物のある・沢)

2.比内沢(ひないざわ)    pi-nay(小石の沢)

3.湯口内(ゆくちない)

   i-uk-ot-nay

    (それ[獲物、鹿]を取るのが常である沢)

間ノ見内沢?

大岱村    小渕村

小様村   ヌカ内沢

小様の集落に渡る橋より小様川を撮影。

小様川は小石の河原を流れる浅い川である。

ヌカ内沢は南側(右)の山に描かれている。

比内沢川は、前方の電柱がたっているガードレー ルの所の下を流れている。

比 内 沢

阿仁川は大又川と書かれている

三右衛門沢   水上沢

地図糠内

阿仁川にかかる喜鵲橋。

右側が川岸の突出部分

菅江真澄の描いた湯口内の渡し場

湯口内村      湯口内沢

大又川(阿仁川)

湯ノ沢

湯口内  舟渡場 樋ヶ沢

湯口内の渡し場

旧・喜鵲橋。対岸が湯口内の集落

湯口内沢川

湯口内沢川の表示板

4.粕内(かすない)

      kasi-nay(仮小屋・沢)

5.笑内(おかしない)

      o-kasi-nay(川尻に・仮小屋ある・沢)

6.比立内(ひたちない)

    pi-at-nai(石ころの多い川)

粕内橋  大川目(阿仁川)

露熊村

長左衛門沢一里

露熊七面山

露熊

七面山

笑内村 大川目(阿仁川)

鳥坂沢が山奥までくわしく描かれている

笑内のオオフド川

比立内川  牛滝橋

       笑内村 大川目(阿仁川 )

     比立内川は牛滝沢とも呼ばれていた

打当川落合 鍰内沢   田沢

繋沢 小岱倉

7.鍰内(からみない)

kar-mi-nay([何かを]とる清水川)。

8.万内沢(まんないさわ)

mak-un-nai (後ろの沢)。

9.志渕内(しぶちない)

si-putu-nay(大きい沢口の沢) 。

からみ内沢川

からみ内沢川

白い川原石(花崗岩性)、白砂

からみ内、不動の滝

万内森橋

志渕内沢橋

志渕内沢、すぐ上流に大沢がある

大川目( 打当川)

10.戸鳥内(ととりない)

       tu-utur-nay(尾根の間の沢)

11.打当内(うっとうない)

         ut-nay(脇の沢)。

    △-un-to-nay(△がある沼の沢)

12.早瀬沢(そうぜざわ) so(滝)

戸鳥内新橋

戸 鳥 内 村

菅江真澄の描

いた栩木沢

流れている川

は戸鳥内沢川

菅江真澄

みかべのよろい (1805)

縄文土偶

打当内

打当内沢、ゆうゆうガーデン

打当内

打当内沢は奥までくわしく描かれている

打当内

打当川が大又川とあらわされている。

打当内沢は打当村のなかに描かれている 大又川( 打当川)

打当 つぶ沼

阿仁マタギ

マタギの山言葉とアイヌ語

4単語のみを認める(知里真志保)

[意味]   [山言葉]   [萱野茂辞書] 1.頭      ハッケ       パケ pake 2.大きい    ホロ ポロ poro 3.犬      セッタ       セタ seta

4.水       ワッカ       ワッカ wakka

  

高橋義三(2008)、 13 単語に関連性を認める

{kanto}天、空:カド

{upas}雪:ワバ {poro}大きい:ホロ

{sitoki}団子、餅:ストギ {popo}小さい:ホノ

{ape}火:サッピ {pira}崖:ヒラ

{sampe}心臓:サベ {cape}猫:チャッペ

{makiri}小刀:マギリ {seta}犬:ヘダ、セダ

{wakka}水:ワッカ {pake}頭:ハッケ

深津 正「植物和名の語源」 (1989) アイヌ語に基づく植物方言、14例

トンブリ tunkirkur アイコ アイ

ヒロコ mempiru シラクチズル siru-kutchi

センノキ ayus-ni シドケ  sito

カシブ karip バッケ  バッカイ

テンキ テンキ フクベラ、セキナ pukusa

nisewpera を混同

シノコヘイ shikerpe ウルイ ukur

ヒデコ、シオデ shwonte  アララギ raramani

  

大人 ホロビタキ

おごる ホルニツマセイ

雨水 ワカ

水・酒類を飲む ワツカ

濁酒 メグリワカ

清酒 キヨワカ

小便 ウジワカ

たくさん ホロ

大きい入れ物 ホロカチョ

笠 ワカブタ

マタギ用語、西木村郷土誌(475~6頁) 秋田県

マタギ用語西木村郷土誌(475~6頁) 秋田県

  

毛皮(の) ヌマクル

皮製の足袋 ヌックルミ

心臓 サンベ

熊の心臓 サンベ

剥ぐ ケプ

皮をはぐ神事 ケボカイ

家の三脚 ケトゥンニ

狩屋小屋 ケド

キム kim 山 山

イマ

ポプ pop 煮え立つ 炊事

ワパかす

つの キラウ

カモシカ キラ

(鳥が)鳴く ハウェアシ

予知する エカムケ

にわとり エカネハムシ

穀物、飯 アマム

握り飯 アモ

鳥海マタギの山言葉とアイヌ語

ご飯を炊く   ウッカシ    ウウエ  煮汁 火        サッヒ      アペ   火

焼くこと     ホカシ      ホカ   火の、炉 鍋        マッソウ     ス    鍋

汁椀       ロ・カッサー  ルル・イタンキ 飯椀       オ・カッサー  アマメ・イタンキ 食器類     カッサー     カスプ  しゃもじ しゃもじ     シッテキ    サッテ 萱そろえ板

秋田方言

ウルかす(水に漬ける)

イカばる(田んぼに水が滞留する)

バッポする(赤ちゃんを背負う)

ギヤダカ(毛虫、阿仁方言)

タッチラ(樺の皮、お盆のお供えをあげる)

サマ(岩の崖)

タイ(八幡岱など)

マタギ言葉に残るアイヌ系語彙(高橋義三,2008)

混血が進み、マタギ言葉にのみ残存

アイヌ語系民族の人口が次第に 減少

弥生系日本人の人口が優位

狩猟では

指導的存在

狩猟では

従属的

大多数が狩猟技術を持ち東北地方に北上し、後に定着、アイヌ 語系民族と接触

アイヌ語系言語を話す民族 マタギの原型以前の形態を

もつ弥生系日本人

イエスペルセン「英語の成長と構造」

①古代。先住民のケルト語から英語に入った単語は わずか1ダースくらい

②地名と人名にはケルト語の要素が多く数残る。ケル ト人は移住してきた征服者に吸収された。

③支配階級は先住民の言語を用いない。しかしケル ト人は支配者の言語を学ばねばならない。

④1066年ノルマン征服後。(身近な例)動物の名前 は生きている間は英語であるが、食卓にはフランス語 の名前で現れる。

⑤ (身近な例)職工の名前は卑近なものは英語。上 流階級と接触する職業はフランス語。

言語交替はなぜ起こるか?

人口説

コリン・レンフルー(考古学者)

農業の生産技術の向上による圧倒的 な人口増加によって起こる

民族移動・征服・植民地支配など政治的支配の定 着によって言語は交替すると考えられるが??

石名館遺跡(縄文晩期)    星宮遺跡(縄文晩期)

亀ヶ岡式(大洞式)の土器文様 縄文時代晩期

北海道アイヌ文化の文様

上中村遺跡(古墳時代)

古墳寒冷期

北海道から南下し た土器の様式 後北式土器の分布

秋田県内のミナイ

me(m)-nay 清水川

たるみない

樽見内

おおみない

大見内

からみない

鍰内

いたみない

板見内

ほりみない

堀見内

やりみない

鑓見内

あしみない

芦見内

おくみない

奥見内

いりみないがわ

入見内川

さらみない

皿見内

はみない

羽見内

おなみない

小波内

あさみない

浅見内

わかみない

若見内

もみない

籾内

(桧木内)

もみない

籾内

(比内)

復元された秋田城東門 出羽柵(733) 秋田城(759)

払田の柵(用材は801~2年に伐採)

ナイのつく地名が 無い地域

平野部、米作が発達、

土師器須恵器の出土

ナイのつく地名が ある地域

山間部、米作の定着が 遅く、狩猟文化が残る

古代の北方開発ラッシュ

大規模な投資と分業

言語交替はなぜ起こるか?

人口説

コリン・レンフルー(考古学者)

農業の生産技術の向上による圧倒的 な人口増加によって起こる

民族移動・征服・植民地支配など政治的支配の定 着によって言語は交替すると考えられるが??

マタギ言葉に残るアイヌ系語彙(高橋義三,2008)

混血が進み、マタギ言葉にのみ残存

アイヌ語系民族の人口が次第に 減少

弥生系日本人の人口が優位

狩猟では

指導的存在

狩猟では

従属的

大多数が狩猟技術を持ち東北地方に北上し、後に定着、アイヌ 語系民族と接触

アイヌ語系言語を話す民族 マタギの原型以前の形態を

もつ弥生系日本人

参考資料、追加しました

―――――――地域史・地誌・民俗―――――――

【1】工藤由四郎『阿仁合町郷土史』1962

【2】『森吉山麓菅江真澄の旅』建設省東北地方建設局森 吉山ダム工事事務所1999年。

【3】川村公一(編著)『子孫に残す歴史の記録 森吉路  過去から未来へ』建設省東北地方建設局森吉山ダム工事事 務所1993

【4】新林佐助『熊と雪崩』秋田県森吉山麓の生活誌、無 明舎、1983年。

(小又川流域の人々が昭和の前半にどのような生活をして いたかを紹介)

【5】黒川一男『イタズの町風土誌』秋田文化出版社、

1988年。

ドキュメント内 旧・阿仁町のアイヌ語地名 (ページ 31-101)

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