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年目に変化が起こり始めました。胃瘻から栄養剤 を入れると苦しそうになる。胃腸機能つまり消化機能全般が虚

2005 年

胃瘻を作って 3 年目に変化が起こり始めました。胃瘻から栄養剤 を入れると苦しそうになる。胃腸機能つまり消化機能全般が虚

胃瘻を作って 3 年目に変化が起こり始めました。胃瘻から栄養剤

「中心静脈をしたら、また昔のようにまた元気になってくれますで しょうか?」考えあぐねた娘は私に質問しました。

「正直言って、このところの体力の低下振りを見ていると、昔胃 瘻をつけて、径腸栄養を開始したときほどには元気にならない と思います。」私は娘の気持ちを思いやりながら、正直な印象 をお伝えした。

迷っている娘さんに向かって夫が言います。「君にとって本当に

難しい判断だね。それは僕が一番良く知っている。でも、たと

えどのように君が判断しても、僕はそれを支持し、一緒になっ

て支えていくからね。」

その言葉を聞いて、娘は涙しました。ひとしきり泣いた後、私 にきっぱりといいました。

「私は父親こそが大切だと思って生きてきました。しかし本当

に大切にしなければならないのは、実はこの夫だということ

がわかったのです。もちろん今でも父親は大切です。しかし

私は夫の大切さ、すばらしさをようやく実感したのです。もし

父親が元気になってくれるなら中心静脈栄養をしようと思い

ます。しかし一方でこれ以上父親を苦しめたくないという気

持ちもあるのです。」

その後娘は、徐々に栄養剤を減らすと同時に、私たちに必要時 に点滴をしてくれるようにお願いしました。一方で父親と一緒 にすごす時間をより濃密にしていったのです。手を握りながら、

ありがとうね。ありがとうね。と繰り返す娘の姿をよく目にしま した。 3 ヵ月後父親が静になくなりました。

父親の葬儀のあと、娘は涙をぬぐいながら、笑顔で私にこっそ

り言いました。「父親以上の介護をいつか夫にするから、その

ときはよろしくね!」

• このケースは、まさに重度障害を支える私的介護、家族介護 のあり方を表した代表的ケースといえます。

• 移動能力の低下・食事能力の低下・心肺機能の低下をすべ てを身体介護・医療的介護・ターミナルケアを十分私的介護

(家族介護)を十分行いながら、さらに介護者は次の人生に

つなげていったのです。

最期に ~皆さんにお勧めしたいこと~

• 自分の介護を人任せにしないためには、リビングウィルを明確にし、

家族に理解してもらい、協力してくれる介護医療スタッフに囲まれる ことが大切。

• 食事が取れなくなったとき、認知症になったとき、どのような対応を 望むのかを考えておく必要も。

• 介護しあえるという関係の豊かさも・・・

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事例発表

株式会社 やさしい手

看護小規模多機能型居宅介護事業所 かえりえ河原塚

訪問看護認定看護師 山崎 佳子

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・ご利用者様の在宅でのお看取りに 立ち会うことができました

・看取られた長女様のお気持ちを

ご逝去後にお聞きすることができました

はじめに

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事例紹介

• A氏 80 代前半 男性

• 3 年前に妻と死別し独居

• 市内に一人娘(B氏)が住んでいる

• 既往歴:腹部大動脈瘤、陳旧性心筋梗塞

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201X年

11

月 自転車で転倒

右大腿骨転子部骨折

市内の総合病院で手術

回復期リハビリ病床に転院

入院時の検査で肺癌が疑われたが精密検査は希望されず

入院中は、食欲不振や少しの労作での息切れが続いていた

201X+

1

3

月退院

食欲不振は続いていたが

5

割ほど摂取ができるようになっていた

独歩が可能になっていた

看多機ご利用までの経緯

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看多機を選ばれた理由(B氏より聴取)

・本人は家に帰るのを希望していた

・一人で家で過ごすのは心配

・受け入れてもらえる施設がなかった

・看多機なら病状が不安定な父でも

看護師さんがいるから安心

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・当初のプラン

月・木・・・訪問看護で体調確認 火・金・・・通所で入浴

・退院

5

日後自宅で転倒

・ふらつきがあるためショートスティご利用開始 ショート中食欲回復せず体力低下著明 労作後の息切れ症状が増悪

看多機との関わり

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医師より・・・

体力が落ちて今後 家での一人の生活は難しい 肺癌が悪さをしている可能性が大きい

回復は難しく最後について考える時期に来ている 入院を希望するなら緩和病棟になる

医師とB氏の面談(ショート開始から6日後)

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B氏の想い

・本人は家に帰りたいと言っている

・延命治療は希望しない

・今後どうしていけばいいのかわからない

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「仕事を辞めて在宅で父を看取ります!」

訪問診療医とも相談して帰宅の準備に取り掛かる サービスの調整を行い

月・木・・・訪問看護 水・・・訪問診療

火・金・・・訪問介護

訪問看護の回数は様子を見て検討していく

B氏の申し出(ショート利用開始から11日目)

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B氏が在宅看取りを決意するまで

・父が家に帰りたいと言っているので思い通りにしてあげ たい

・同居している 90 代の義両親の世話を義姉にお願いした が断られた

・自分の家に連れてこようと思ったが父が嫌がった

・夫が仕事を半日休んでくれると申し出てくれた

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看多機の送迎で帰宅

B氏が常に付き添って介護を行った

介護や訪問看護が毎日入り、排泄介助や保清を行う

A氏は亡くなる前日までポータブルトイレを使用していた

帰宅2日後訪問診療あり

余命は今月中かも・・・とB氏に告げられる

帰宅後

5

日目の朝、B氏に見守られながら旅立たれた

家での5日間

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最後の5日間について

・慣れないおむつ替えや足が立たないのにポータブルト イレの介助をするのはとても大変で夢中だった

・たくさん話ができたけどもっともっと話をしたかった

・兄弟等親しい人に連絡して会いに来てもらうことが出来 た

「あっという間の 5 日間だった」

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在宅看取りを選ばれて・・・

・父も母を家で看取ったので、私も家で看取りたいと思っ ていた

・父の家に帰りたいという希望を叶えることができた

・義両親も高齢なので家で看取ってあげたい

在宅看取りを選んで 「良かったです」

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・もともと終末期の事例でなかった

・1か月の間に急激に症状の変化があったが 柔軟に対応することができた

A

B

氏 父娘の絆に感動した

おわりに

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78

在宅での看取りを考える 市民のつどい

要町ホームケアクリニック

看護師 山中 香織

1994年 要町病院 在宅医療部 2006年 医療法人社団和顔会

要町ホームケアクリニック

スタッフ

医師 8名

看護師 3名

事務 3名

ドライバー 2名

要町ホームケアクリニック院長 吉澤 明孝先生

わが家へは死ぬために帰るのではないのです。

「生きる」ために帰るのです。

家族の方々は、

看取るために在宅介護をするのではありません。

本人と心置きない時間を過ごすために 在宅介護をするのです。

「尊厳生」のための

在宅介護・在宅看取りです。

73歳 女性

この状態ではお家に帰るのは 難しいですね…

認知機能が低下し、せん妄が強い

乳がん骨転移、がん性疼痛、

パーキンソン病、認知症

2015年7月 A病院を受診し、上記診断となる。

化学療法、姑息的に左乳房切除施行。

2018年6月末 急激な腰痛ありA病院に入院。

骨転移・骨粗鬆症による腰椎圧迫骨折。

認知症、せん妄が悪化。

2018年7月中旬 重度の下痢のために再入院。

本人に常に付き添い、

介護を主に施行。

在宅を非常に強く希 望。

近所に在住 直接の介護は 不可能

同居

仕事のために

介護できない

退院前カンファレンス

退院

調整看護師

病棟看護師

主治医 A病院スタッフ

訪問看護師

ケアマネジャー

クリニック医師と看護師

73歳 女性

バルーンカテーテル抜去 便秘

俺はお前をまだ 看てやりたい

ほとんど経口摂取

できないから心配 自分が原因を

作ってしまい、

様子を見ている のが辛い

退院3日後

低床ベッドから転落

入院して原因を 明らかにしたい

痛い痛い、と言って

心配 痛みをとれるな

ら入院させたい 一週間ほどの入院

約1か月後

家でよかった

夫「まるで笑っていてくれてる

な表情」と話されたように

穏やかな表情で旅立たれました

82歳 男性 左肺小細胞がん、

糖尿病、COPD(慢性呼吸不全)

2017年10月 左肺がんのため胸腔鎖骨下左肺上葉切除術 (B病院にて)

2018年4月 緩和ケア目的でC病院に初診。

6月末 食思不振、易疲労感のためC病院へ入院。

DMによる起立性低血圧でめまいあり。

体動困難あり、ふらつき著明

「家に帰れば好きなもの が食べられる。一人でも 動けるようにしたい」

寝たきり。

特別養護老人 ホーム入所中

北陸地方在住

「父の気持ちを

尊重したい」

訪問看護師 訪問薬剤師

訪問介護 ケアマネジャー

クリニック医師と看護師

退院後1か月 ヘルパーと一緒に買い物に行く。

食べたいものが多くてつい多く 買ってしまう

便が出ると体が楽。

退院後3㎏増えた できることは自分で

やろうと思う。

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