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<D.L.-9m> <D.L.-4m>

<D.L.-4m>

図Ⅳ-2.2.2.30(1) 試験礁外サンゴの生育状況(その 1)

A5(生残数:1)

A7(生残数:2)

B6(生残数:2) B5(生残数3)

A8(生残数:0) A6(生残数:2)

10cm 10cm

10cm 10cm 10cm 10cm

<D.L.-4m>

図Ⅳ-2.2.2. 30(2) 試験礁外サンゴの生育状況(その 2)

B7(生残数:2) B8(生残数:2)

C5(生残数:4) C6(生残数:1)

C7(生残数:1) C8(生残数:0) 20cm 10cm

20cm

10cm

20cm 10cm

<D.L.-9m>

図Ⅳ-2.2.2. 30(3) 試験礁外サンゴの生育状況(その 3)

D5(生残数:4) D6(生残数:6)

D7(生残数:6) D8(生残数:3)

E5(生残数:2) E6(生残数:10) 10cm

20cm

10cm 20cm

10cm 10cm

<D.L.-9m>

図Ⅳ-2.2.2. 30(4) 試験礁外サンゴの生育状況(その 4)

E7(生残数:8) E8(生残数:8)

F5(生残数:3) F6(生残数:0)

F7(生残数:6) F8(生残数:5)

20cm 10cm

10cm 10cm

10cm 10cm

902.8

7.7 11.6

503.5

13.5 17.4 3.4

1 10 100 1,000 10,000

3日後 1年後 2年後 3年後 3日後 1年後 2年後 3年後 2.5cmピッチ着床具 4.0cmピッチ着床具 生密度(n / m2

③沖ノ鳥島(平成 25・27 年度試験)

a.平成 25 年度試験結果

沖ノ鳥島で平成25年度に幼生放流を行ったウスエダミドリイシの種苗について、着床 具の格子ピッチ別(2.5cm、4.0cm)の着生密度を表Ⅳ-2.2.2.10および図Ⅳ-2.2.2.31に示 す。

 今年度調査では、4.0cmピッチの着床具で合計7群体の生残群体を確認した。2.5cm ピッチの着床具では、生残群体は確認されなかった。

 面積あたりの初期着生密度は、2.5cmピッチの方が4.0cmピッチよりも約2倍高い。

着生2年後までは着生密度に大きな変化は見られない。着生3年後の4.0cmピッチ 着床具の着生密度は3.4群体/m2であった。

表Ⅳ-2.2.2.10 沖ノ鳥島における平成 25 年度試験サンゴの 3 日後~3 年後の着生密度

図Ⅳ-2.2.2.31 沖ノ鳥島における平成 25 年度試験サンゴの着生密度の変化と生残状況 単位 [n/m2] 2.5cm 4.0cm

初期着生密度(3日後) 903 503

着生密度(1年後) 7.7 13.5

着生密度(2年後) 11.6 17.4

着生密度(3年後) 0 3.4

1) 3日後はピース検鏡観察、1年後以降は水中目視観察とカウント方法が異なる。

2) 2年後に着生数がやや増加しているのは、1年後では小さく観察が困難であった群体が、

成長して観察可能になったためと考えられる。

4.0cm 格子ピッチ 生残群体

667

86

750

24

1 10 100 1,000 10,000

3日後 1年後 3日後 1年後

2.5cmピッチ着床具 4.0cmピッチ着床具 着生密度(n / m2

b. 平成 27 年度試験結果

沖ノ鳥島で平成27年度に幼生放流を行ったウスエダミドリイシの種苗について、着床 具の格子ピッチ別(2.5cm、4.0cm)の表面積あたりの着生密度を表Ⅳ-2.2.2.11および図

Ⅳ-2.2.2.32に示す。

 今年度調査では、2.5cmピッチと4.0cmピッチ両着床具で生残群体を確認し、合計 66群体であった。

 面積あたりの初期着生密度は4.0cmピッチの方が2.5cmピッチよりも高いが、着生 1年後の着生密度は2.5cmピッチの方が高く、着生密度は86群体/m2であった。

表Ⅳ-2.2.2.11 沖ノ鳥島における平成 27 年度試験 サンゴの 3 日後・1 年後の着生密度

図Ⅳ-2.2.2.32 沖ノ鳥島における平成 27 年度試験サンゴの着生密度の変化と生残状況 単位 [n/m2] 2.5cm 4.0cm

初期着生密度(3日後) 667 750

着生密度(1年後) 86 24

注) 3日後はピース検鏡観察、1年後は水中目視観察と カウント方法が異なる。

生残群体 藍藻類が被覆

藍藻類

4.0cm 格子ピッチ

3)夏季高水温によるサンゴの白化状況(石垣島・石西礁湖)

①白化盛期(8 月調査)

平成28年夏季には、沖縄県各地において高水温による大規模な白化現象が報告されて いる。本業務においても、8月に実施したモニタリング調査時には、着生サンゴや試験海 域の天然サンゴに高水温が主要因とみられるサンゴの白化現象が観察された。図Ⅳ -2.2.2.33に観察された白化サンゴの例を示す。

高水温の発生状況を把握するため、試験区に設置した水温計の盛夏期(7~8月)の水 温データを整理した。図Ⅳ-2.2.2.34 に試験区域の盛夏期(7~8 月)の水温の頻度分布、

図Ⅳ-2.2.2.35に試験区域の盛夏期(7~8月)の平均、最高、最低水温を示す。

水温計は、平成22~28年については、小浜島の試験礁(D.L.-4m)に設置した。平成 25年は水温データが欠測しているため、環境省の石西礁湖常時モニタリングシステム(引 用URL:http://www.e-monitoring.jp/)における竹富島-小浜島間の海域(D.L.-5.6m)

で観測された水温データ(平成25年度,7~8月)を代用した。

【白化の状況】

 崎枝湾および浦底湾の着生 1~3 年後の稚サンゴについては、白化群体の割合は 10%程度と少なく、白化に伴う死亡群体はほとんど確認されなかった。

 小浜島の試験礁内における移植サンゴおよび幼生放流サンゴについては、白化被 度の割合は、D.L.-4mで60%程度、D.L.-9mで30%程度であった。ただし、本来 の色味が薄くなった軽度の白化が主体であり、白化に伴う死亡群体は少なかった。

 浦底湾、崎枝湾、小浜島海域のいずれの試験区においても、周辺の天然サンゴに ついても白化が確認された。

【高水温の状況】

 31℃以上の著しい高水温は平成 25~27 年度ではほとんど確認されなかったもの

の、平成28年度では、全ての海域で確認された。海域間の違いでは、浦底湾で20%

近くを占め、崎枝湾でも10%近くを占めたのに対し、小浜島では5%未満と少なか った。

 平均水温は平成25~27年度では29.2℃~29.6℃であったのに対し、平成28年度 では30.3℃~30.5℃であり、平成25~27年度に比べて1℃程度高い水温であった。

最高気温は、平成25~27年度では31℃前後であったのに対し、平成28年度では

浦底湾で32℃を超えるような著しい高水温が確認された。

 このような試験場所近傍の水温変動の状況より、平成28年夏季において試験サン ゴの白化を引き起こした主要因は高水温であると考えられる。

図Ⅳ-2.2.2.33(1) 白化サンゴおよび健全サンゴの例(浦底湾・崎枝湾)

図Ⅳ-2.2.2.33(2) 白化したサンゴの例(小浜島)

崎枝湾(着生 3 ヵ月後)

浦底湾(着生 1 年後) 浦底湾(着生 3 年後)

浦底湾(天然サンゴ)

D.L.-9m(幼生放流サンゴ)

D.L.-4m(幼生放流サンゴ) D.L.-4m(移植サンゴ)

天然サンゴ ほとんどが健全

ほとんどが健全

図Ⅳ-2.2.2.34 試験区域の盛夏期(7~8 月)の水温頻度分布

図Ⅳ-2.2.2.35 試験区域の盛夏期(7~8 月)の平均、最高、最低水温 31~32℃ 30~31℃ 29~30℃ 28~29℃

0%

20%

40%

60%

80%

100%

H25 H26 H27 H28 H28

小浜(D.L.-9m)

H27 H28 H28

崎枝湾

水温帯の割合

小浜(D.L.-4m) 浦底湾

26 27 28 29 30 31 32 33

H25 H26 H27 H28 H28 小浜(D.L.-9m)

H27 H28 H28 崎枝湾

平均水温(℃)

小浜(D.L.-4m) 浦底湾

26 27

28 29

30 31

期間最高 32

②白化後(12 月調査)

白化が収束したとみられる12月に、白化による移植サンゴおよび幼生放流サンゴへの 影響を把握するために補足調査を実施した。図Ⅳ-2.2.2.36 に浦底湾および崎枝湾での白 化後の生残状況の例を、図Ⅳ-2.2.2.37 に小浜島での白化後の死亡および回復状況の例を 示す。また、白化の影響については、表Ⅳ-2.2.2.12 に環境省が行った石西礁湖での白化 調査結果と比較した概要を示す。

【小浜島】

 D.L.-4mの試験礁内の移植サンゴおよび幼生放流サンゴでは、生残率は30%~60%

であった。

 D.L.-9mの試験礁内の移植サンゴおよび幼生放流サンゴでは、生残率は40%~70%

であった。

 移植したウスエダミドリイシ(5~6 歳齢)の生残率は低い傾向にあった。幼生放流 サンゴでは枝状ミドリイシ(4 歳齢)よりもウスエダミドリイシ(3 歳齢)の方が死亡 率は低く、白化の影響は小さいと考えられる。種類による違い、歳齢による違い が影響している可能性がある。

【浦底湾・崎枝湾】

 着生2年以内の稚サンゴについては、夏季の白化後も多くの群体が生残しており、

影響は小さかった。着生1、2年程度の稚サンゴは、高温ストレスなどへの環境耐 性を有すると思われる複数種の共生藻株を選択的に取り込む性質があるため、成 体サンゴよりも高温耐性を有している可能性がある。

図Ⅳ-2.2.2.36 白化後の生残状況の例(浦底湾・崎枝湾)

着生 2 年後:浦底湾 着生 1 年後:浦底湾 着生 3 ヵ月後:崎枝湾

着生 2 年後:浦底湾

注)依藤実樹子ら,将来の高水温とサンゴ共生褐虫藻の変化‐長期飼育実験の結果, 19 回日本サン ゴ礁学会講演要旨集,p68

生残群体

<白化盛期:8 月> <白化後:12 月>

図Ⅳ-2.2.2.37 白化後の死亡および回復状況の例(小浜島)

D.L.-9m 移植サンゴ ウスエダミドリイシ(移植 5 年後)

D.L.-4m 幼生放流サンゴ ヤング゙ミドリイシ(着生 4 年後)

D.L.-4m 幼生放流サンゴ ウスエダミドリイシ(着生 3 年後)

死亡部 生残部

死亡群体

生残群体

D.L.-4m 幼生放流サンゴ ヤング゙ミドリイシ(着生 4 年後)

D.L.-4m 幼生放流サンゴ ウスエダミドリイシ(着生 3 年後)

死亡部 生残部

死亡部

D.L.-9m 移植サンゴ ウスエダミドリイシ(移植 5 年後)

【環境省調査結果との比較】

 調査方法が異なるため単純には比較できないものの、小浜島の試験礁内の移植サ ンゴおよび幼生放流サンゴでは、環境省調査結果より白化割合、死亡割合ともに 少ない傾向がみられた。考えられる要因の一つとして、試験礁の柱によって試験 礁内は影が生じやすく、シェーディングによる強光ストレスの低減効果がみられ た可能性もあるものの、詳細は不明である。

 浦底湾および崎枝湾の2歳齢以内の幼生放流サンゴ、小浜島の3歳齢の幼生放流 サンゴでは、4歳齢以上の移植および幼生放流サンゴに比べて白化割合と死亡率が 低かった。このように、歳齢が若いほど白化しにくく、白化に伴う影響も小さい 傾向がみられた。

表Ⅳ-2.2.2.12 白化の影響(環境省調査結果との比較)

調査時期 白化盛期(8 月) 白化後(12 月)

対象とするサンゴ

比較項目 白化割合 死亡割合

石西礁湖 出典 97%(群体数) 70%(群体数) 天然サンゴ 小

浜 島

D.L.-4m 60%程度(被度) 30~70%(被度) サンゴ増殖試験礁内の 移植サンゴ(5~6 歳齢)、

幼生放流サンゴ(3~4 歳 D.L.-9m 30%程度(被度) 30~50%(被度) 齢)

浦底湾 10%程度(群体数) 20%未満(群体数) 幼生放流サンゴ(1~2 歳 齢)

崎枝湾 10%程度(群体数) ― 幼生放流サンゴ(3~6 ヵ 月令)

出典) 環境省,2017. 西表石垣国立公園石西礁湖のサンゴ白化現象の調査結果について, 那覇自然環境事務所 報道発表資料(2017110日)

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