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共用部分の変更(17 条)

改正法:その形状または効用の著しい変更を伴わないものを除く

旧法:改良を目的とし、かつ、著しく多額の費用を要しないものを除く

管理者の権限(26 条)

改正法:管理者は、損害保険契約に基づく保険金額ならびに共用部分等について生じた損害賠償 金および不当利得による返還金の請求および受領について、区分所有者を代理する 旧法:管理者は、損害保険契約に基づく保険金額の請求および受領について、区分所有者を代

理する

規約事項(30 条)

新設規定:規約は、書面または電磁的記録により作成しなければならない

規約の閲覧(33 条)

改正法:規約が電磁的記録で作成されているときは、当該電磁的記録に記録された情報の保管場 所における閲覧を拒んではいけない(正当事由ある場合を除く)

招集の通知(35 条)

改正法:会議の目的が、共用部分の重大変更、規約の設定・変更・廃止、大規模滅失の復旧決議、

建替え決議、団地規約の約定、一括建替え承認決議であるときは、その議案の要領をも 通知しなければならない

旧法:会議の目的が、共用部分の重大変更、規約の設定・変更・廃止、大規模滅失の復旧決議、

建替え決議、団地規約の約定であるときは、その議案の要領をも通知しなければならな い

議事録(42 条)

改正法:議長は、書面または電磁的記録により、議事録を作成しなければならない

議事録には、議事の経過の要領およびその結果を記載し、または記録しなければならな い議事録が電磁的記録で作成されたときは、議長および集会に出席した区分所有者の二 人が行う法務省令で定める署名押印に代わる措置をとらなければならない

建物一部滅失の場合の復旧等(61 条)

改正法:裁判所は、償還または買取請求を受けた区分所有者、買取請求を受けた買取指定者、買 取指定者が債務を弁済しない場合の決議賛成者が連帯して負う債務について履行の請求 を受けた決議賛成者の請求により、償還金または代金の支払いにつき相当の期限を許与 することができる

建替え決議(62 条)

改正法:建物の敷地またはその一部の土地に、新たに建物を建築する旨の決議(事由、要件不要)

旧法:老朽、損傷、一部滅失等の事由により、建物価額その他の事情に照らし、建物がその効 用を維持し、または回復するのに過分の費用を要するに至った場合に、主たる使用目的 を同一とする建物を建築する旨の決議

1-25 相続(★★★★★)

相続とは、死亡した人(被相続人)の財産を、法律によって特定の者(相続人)に受け継がせ る制度をいいます。まずは相続人が誰であるかを確定し、その法定相続分、相続の承認・放棄 はあるか、遺言による相続分の変更はあるか、遺留分は存在するか、といったように順を追っ て考えていくと頭の中を整理しやすくなります。混乱しないように図を書いて考えるようにし てください。

Point 法定相続分

①配偶者+子 配偶者2分の1、子2分の1(非嫡出子は嫡出子の2分の1)

②配偶者+直系尊属 配偶者3分の2、直系尊属3分の1

③配偶者+兄弟姉妹 配偶者4分の3、兄弟姉妹4分の1

(片親の違う兄弟姉妹は他の兄弟姉妹の2分の1)

Aが死亡し、Aに配偶者Bと、Bとの婚姻前に縁組した養子C、Bとの間の実子D(A死亡前に 死亡)、Dの実子EとFがいた場合

・ 配偶者Bは常に相続人となる!

・ 養子Cも実子と同様に相続人となれる!

・ DがA死亡前に死亡していた場合、その子EおよびFはDを代襲して相続人となれる!

・ 相続分は、B2分の1、C4分の1、EおよびFはDの4分の1を均等に分けた各8分の1で ある!

・ Cが相続を放棄した場合、EおよびFの相続分は増えるが、Bの相続分は変わらない!

・ Aに母Gや兄Hがいた場合でも、GやHは相続人とはならない!

・ Aに、A死亡前に離婚したIがいた場合でも、Iは相続人とはならない!

・ AとIの子Jは、離婚の際、親権者をIと定めていても、Aの相続人となる!

1.相続は、被相続人の[死亡]によって開始する!(同時死亡が推定されるときは、相続は生じない)

2.相続人は、自己のために相続の開始があったことを[知ったときから3ヶ月]以内に、相続の承 認または放棄をすることができる!

3.相続の熟慮期間内に、何もしなかった場合または相続財産を処分した場合、[単純承認]したも のとみなされる!

4.相続人が数人あるときは、その[全員が共同]してのみ限定承認をすることができる!

5.相続の承認・放棄の[取消]は、原則としてできない!

6.詐欺により相続の放棄をした者は、[家庭裁判所]に申述することによりこれを取り消すことが できる!

7.相続財産は、分割禁止の遺言がない限り、相続人[全員の合意]により分割することができる!

5年以内

8.分割の協議が調わない場合、[家庭裁判所]に分割請求をすることができる!

9.遺言は[満 15 歳]に達すればすることができ、法定代理人の同意は必要ない!

10.遺言は、法律が定めた[一定の方式]によってしなければならない!

11.遺言は、[いつでも]取り消すことができる!

12.遺言者は、遺言取消権を[放棄]することはできない!

13.遺言は、2人以上の者が[同一証書]ですることはできない!

14.遺言は、[遺言者死亡]のときからその効力を生じる!

15.遺言に停止条件が付けられていた場合、その条件が遺言者の死亡後に成就した場合は、遺言は [条件が成就]したときから効力を生じる!

停止条件:○○したら△△する 解除条件:○○しなかったら△△する

16.遺言書の家庭裁判所の検認は、遺言書の現状を確認するものであり、[検認]の手続きを経なく ても、遺言書の効力には関係がない!

17.遺言書が2通作成され、前の遺言と後の遺言が抵触するときは、その抵触する部分について、

[後]の遺言で[前]の遺言を取り消したものとみなされる!

18.遺言者の[死亡]以前に受遺者が死亡していた場合、遺言は効力を生じない!

19.受遺者が遺贈の放棄をしたときは、受遺者が受けるべきだったものは[相続人]に帰属する!

20.遺産の全部を相続人の一人に贈与するなどの遺言があった場合、[兄弟姉妹]以外の法定相続人 は遺留分の減殺を請求できる!

(=遺留分を侵害すること自体が当然に無効なのではなく、減殺請求が認められる)

21.遺留分の減殺請求は、受贈者または受遺者に対する[意思表示]で足りる!

(遺留分減殺請求は、所有権移転登記後なども可能)

22.遺留分は、配偶者と子供が相続人であるときは、相続分の[2分の1]となる!

(直系尊属のみが相続人であるときは3分の1)

23.遺留分を放棄しても、相続分には影響はなく、[相続人]となることはできる!

24.相続開始前の遺留分の放棄は、[家庭裁判所の許可]を得なければならない!

(cf. 相続開始前の相続放棄は不可)

25.遺留分権利者が相続の開始および減殺すべき贈与または遺贈があったことを知ったときから [1年間]、または相続開始から[10 年間]で、遺留分減殺請求権は時効消滅する!

26.共同相続した不動産の共有持分を[相続放棄]で取得した者は、その取得を登記なくして第三者 に対抗することができる!

27.共同相続した不動産の共有持分を[遺産分割]で取得した者は、その登記をしなければ第三者に 対抗することができない!

「嫡出子」=両親の婚姻中に生まれた子供 「直系尊属」=父母や祖父母

「遺留分」=遺言によって侵害されない一定の額

「減殺請求」=遺留分の保全のために遺贈などの減殺を請求すること

平成 21 年度法改正 限定承認

限定承認者は、限定承認をした後5日以内に、すべての相続債権者(相続財産に属する債務の債権 者)及び受遺者に対し、限定承認をしたこと及び一定の期間内にその請求の申出をすべき旨を公告 しなければなりません。この場合において、その期間は、2ヶ月を下ることができません。また、

この公告は、官報に掲載して行います。

第2章 宅建業法

(20 問:目標 18 点)

2-1 宅地建物取引業の定義(★★★★☆)

宅地建物取引業法とは、不動産取引のルールを定めた法律です。不動産業務の適正な運営と、

宅地および建物の公正な取引を確保し、不動産購入者の利益の保護と、宅地および建物の流通 の円滑化を図っています。

免許=宅地建物取引業の免許

1.宅地とは、現在建物が建っている土地と、[将来建物を建てる目的]で取引する土地をいう!

2.都市計画の[用途地域内]の土地は、現在建物が建っておらず、またその目的がない土地であっ ても宅地である!

3.用途地域内の土地であっても、[公共施設]の用に供せられている土地は宅地ではない!

(公園、道路など)

4.用途地域内の土地であっても、[道路予定地]は宅地である!

5.登記簿上の地目は山林であっても、[建物]を建てる目的として取引される土地は宅地である!

(住宅、別荘、倉庫、マンションの一室など)

6.建物とは住宅だけでなく、[事務所や倉庫]、マンションの1室も含まれる!

7.取引とは、自ら当事者として、宅地・建物を[売買・交換]することである!

8.取引とは、宅地・建物の売買・交換・貸借の[代理]をすることである!

9.取引とは、宅地・建物の売買・交換・貸借の[媒介]をすることである!

10.業とは、[不特定多数]の人に対して、[反復継続]して取引を行うことである!

11.宅地を[不特定多数]の者に対して売却するには、免許が必要である!

12.宅地を知人[または]友人(=特定ではない)に反復継続して売却するには免許が必要である!

13.[当事者]となって不特定多数の者に賃貸する場合、免許を要しない!

14.地主が用途地域内の所有地を駐車場や資材置場などに分割し、[別々]に売却する場合でも、地 主は免許が必要である!

15.国および地方公共団体には宅建業法は適用されないが、その依頼を受けて宅地分譲の[代理]を 行う者は、免許が必要である!

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