3. エンジニアリング実習
3.5. 帳票の定義
● 手順 1 帳票ビルダの起動
オブジェクトビルダの[ツール
(T)
]-[帳票ビルダ(R)
]を選択すると帳票ビルダ が開きます。図
3.5.-1
帳票ビルダの初期画面● 手順 2 ブロックの全般設定
メニューの[プロジェクト
(P)
]-[収集ブロックの追加(R)
]を選択すると「ブ ロック設計」ダイアログが開きます。以下に設計内容の説明を行いますので,ここ では図のとおりに入力してください。収集ブロック番号1から最大16
「記録報のタイプ」と「ブロック名」
1行に1つの収集ブロック定義内容が表示されます。
必ずチェック
日報にします データの集計作業を行い,自動印
刷を行う時刻を設定します。
実習ではデバッグ開始直前に変更 します
当日にします
自動割付されます 収集周期は1分,記録周期は30分を選択します
開始を選択します
設定項目について,説明します。
・ 記録報のタイプ
5
タイプあります。今回は日報とします。・ 初期設定
「開始」を選択するとデータの収集を操業と同時に開始します。
「停止」を選択すると操業開始時のデータ収集は停止状態となります。
・ 周期
「収集周期」は帳票ブロックがデータを収集する間隔です。設定の単位は「分」
です。
「記録周期」は収集したデータをファイルに書き込むタイミングを指します。
設定の単位は「分」です。
例題の設定では,
1
分ごとにデータを収集し,30
分ごとにファイルに書き込む ことになります。その場合には30
分間のデータ(30
個のデータ)をすべて書 き込むのではなく,30
個の中の最大値,平均値,合計などを書き込みます。こ の集計方法(最大値,平均値,合計など)は次の「収集データ」タブで設定し ます。・ 締め切り
日報の場合は
1
日のデータを集計し,印刷する時刻を「締め切り時刻」といい ます。月報の場合は毎日の締め切り時刻に加えて,「締め切り日」も設定しま す。「記録報名」とは日報の場合,
1
日分のデータを保存する帳票名であり,月報 の場合は1
ヵ月分の帳票名にあたります。例えば,1999
年10
月1
日の日報の場 合,記録報名は「D91001
」となります。D
は日報を示します。西暦は下1
桁,それに月+日となります。
このように,記録報名自体は帳票ビルダが自動的に付けますが,その条件とし て,前日(前月)名とするか,当日(当月)名とするかをユーザが指定します。
下図を見てください。締め切り時刻を深夜
0
時とした場合,それまでの測定値 を収集した帳票は「前日」を指定して,D91001
を記録報名とした方がわかりや すいでしょう。下段のように締め切り時刻を
23
:00
とすると記録報名は「当日」を指定するこ とになります。実習では
1
時間ほどで締め切り処理を行うように設定しますので,記録報名は「当日」にしておきます。
月報も同様に,
1
日を締め切り日にした場合は「前月」を指定します。図
3.5.-3
締め切り時刻・ 自動印字
「自動印字」は必ず[する]にします。「自動印刷をしない」にすると印刷用 のテンプレートが作成されません。
ここで「自動印字しない」としておいて,後で
ISAM
ファイルから指定の日時で印刷用
Microsoft Excel
ファイルを作成するためには,プログラミングが必要です。
締め切り時刻00:00 1999 / 10 / 01
締め切り時刻23:00
1999 / 10 / 02
1999 / 10 / 01 1999 / 10 / 02 収集期間
収集期間
補足 【
ISAM
ファイル(その1
)】VDS
は帳票のデータをISAM
と呼ばれる形式のファイルに保存しています。ISAM
ファイル(Index
Sequential Access Method
)は検索キーを内部に持つファイルで,レコードと呼ばれる単位ごとの検索に便利なファイル形式です。
VDS
の帳票システムでは収集ブロックごとに1
ファイルが作成されます。作成場所はメニューの[プ ロジェクト(P)
]-[環境設定(E)
]で設定したパスの下に作成されたフォルダの中です。ファイル名も タイプごとに自動的に決められます。例えばブロック番号2
で月報を設計したとするとC:¥Program Files¥YOKOGAWA¥VDS¥Data¥Report¥MONTHLY¥M02.yex
となります。日報だとC:¥Program Files¥YOKOGAWA¥VDS¥Data¥Report¥DAILY¥D02.yex
となります帳票作成操作で「ブロック名」という場合は,この「M02
」や「D02
」を指します。このファイルを直にダブルクリックすると,
ISAM
ユーティリティが起動して,ファイルの中を見る ことができます(*1
)。ISAM
ファイルは帳票ビルダで収集ブロックの定義を行った時点(データ収 集前)で作成されます。ファイルのサイズは,タイプ(日報,月報,ロット報),データの収集点数,周期,締め切り集計などを計算して決められます。これにより,操業中にディスクスペースが足りな くなることは防げます。
*1: ISAMユーティリティで,帳票のデータを変更しないでください。
図
3.5.-4 ISAM
ファイルと記録報名の関係記録報名:D91001 記録報名:D91002 記録報名:D91003 ISAM
D02 yex
・
・
・
● 手順 3 ブロックの収集データ設定
「収集データ」タブを開きます。この画面ではどのデータを印刷するかを設定しま す。図の番号にしたがって入力してください。
列名,表示桁,集計処理について説明します。
図
3.5.-5
「ブロック設計」ダイアログによるブロックの収集データ設定③列名,表示桁,集計 処理を入力(本文を参 照してください)
②「Y流量」をクリック し て 表 示 さ れ た プ ロ パ ティから「Cv」を選択
①MainGroupのフォルダ をクリックしてオブジェ クト(Y流量)を表示
④[追加]を押すと,[登 録オブジェクト]に表示
(1)
オブジェクト:MainGroup.Y
流量(2)
プロパティ:Cv
(3)
列名,表示桁,集計処理・ 列名
VDS
は印刷用のデータファイル(ISAM
ファイル)を作成し,データを保存しています。列名はその
ISAM
ファイルのフィールド名になります。ここでは「
A
」と入力します(コラム参照)。・ 表示桁
数値の編集桁数です。整数部
3
桁・小数部2
桁とします。・ インデックス
インデックスはこの項目(列)を
ISAM
ファイルの検索キーとするか否かの指 定です。ここでは使用しないのでノーチェックとします。・ 集計処理
集計処理は,「全般」タブの[記録周期]で設定したタイミングでどのような 処理を行い,ファイルに保存するかを示しています。「平均値」を選択すると,
1
分周期で収集したデータの30
分間の平均を記録します。補足 【
ISAM
ファイル(その2
)】ISAM
ファイルの構造を説明します。ISAM
ファイル全体は下図左のようになっています。その中の データブロックにはレコードという単位でデータが格納されています。レコードの項目をフィールド 名と呼びます。データブロックを表にたとえると,レコードが行で,フィールドは列になり,列名と も呼ばれます。ブロック設計の際に作成された
ISAM
ファイルには「RECORD
」「REPORT
」「RDATETIME
」のレ コード管理用フィールドがあらかじめ作成されています。さらに,ユーザが設定した列名(実習ではA
でした)がその後に設定順に続きます。「
RECORD
」は属性でそのレコードの値が,記録周期ごとの値か,締め切り集計の平均値or
最大値etc.
を保存します。「REPORT
」は記録報名です。「RDATETIME
」は日時:時刻です。図
3.5.-6 ISAM
ファイルの構造ISAM管理ブロック データブロック
インデックスブロック
レコード1
レコード2
レコード3
RECORD REPORT RDATETIME A
・
・
・ 全体構造
フィールド名(列名)
[ブロック設計]-[収集データ]タブの[列名]
● 手順 4 ブロックの締め切り集計方法設定
「締め切り集計」タブを開きます。この画面では,日報なら
1
日分のデータの集計 方法を,月報なら1
月分のデータの集計方法を設定します。以下の図中の番号順に設定を行い,最後に[
OK
]ボタンを押してください。図
3.5.-7
「ブロック設計」ダイアログによる締め切り集計方法の設定ブロックの設定は以上で終了です。
③[追加]を押します。[設 定]に新しく 1つ以上の V マークが付かないと「追加」
ボタンは有効になりません。
②集計対象となるオブジェクトを 選択します。ここをクリックして Vのマークを付けます。
(再度クリックすると消えます)
①集計タイプ(締め切り時刻に なったときに行う処理)を選択 します。実習では「平均値」と します。
④表示されました。
● 手順 5 保存
帳票ビルダのメイン画面に戻りましたら,設定項目を確認して保存します。
図
3.5.-8
保存保存は上書きのみとなります。帳票設定のファイルは帳票ビルダを起動したオブ ジェクトビルダが現在開いているワークスペース中に決まった名称で作成されるた めです(ヒストリビルダと同じ理由です)。収集ブロックの定義は終了しましたの で,帳票ビルダは終了させてかまいません。
保存を行うと,
Microsoft Excel
用のテンプレートが自動作成されます。次はこのテ ンプレートの編集を説明します。保存
● 手順 6 テンプレートの編集
エクスプローラで作成されたファイルを確認します。
図
3.5.-9
テンプレートの編集Microsoft Excel
を[スタート]メニューから起動します。「ファイル」メニューから「開く」を選択します。
デフォルトで「
C:¥Program Files¥YOKOGAWA¥VDS¥Data¥Report
」に「Template
」と いうフォルダがあります。その中にはmaster.xls
とD01.xlt
(テンプレート)の2
ファイルが作成されています。D01.xlt
を開いてください。Microsoft Excel
の画面が表示されます。*
Report
フォルダのパスは変更可能です。罫線を引き,時刻とY流量を入力します。
平均値との区切り用に52行目にも罫線を引きます。
こ の セ ル (A3) が 次 に 設 定 す るmaster ファイルの「データ始点」になります