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市民及び事業所等の役割

ドキュメント内 地域防災計画 (ページ 31-34)

防災活動の基本は、市民一人一人が防災についての知識と行動力を身に付け、「自分の身は 自分で守り、自分たちの地域は自分たちで守る」ことである。市民はこの原点に立って、日 頃から非常食料などを備蓄し、自主的に災害に備えるとともに、災害発生時にはまず個人と して、その後速やかにグループとなって、本市及び防災関係機関が行う水防・消火・救援活 動などの防災活動に協力するよう努めなければならない。

また、事業所等は、防火管理体制の強化、防災訓練の実施など、災害に即応できる防災体 制の充実に努め、事業所内の安全を確保するとともに、地域住民の防災活動に積極的に協力 するよう努めなければならない。

第1 市民の果たす役割

市民が、災害による被害を軽減し、拡大を防止するため、平時及び災害発生時に果たす 役割は次のとおりである。

1 平時の役割 (1) 防災に関する学習

(2) 地域固有の災害特性の理解と認識

(3) 火気使用器具等の安全点検と火災予防措置 (4) 防災用品、非常持出品の準備

(5) 3日分の飲料水及び食料、並びに生活必需品の備蓄

(6) 家具の転倒防止やガラスの飛散防止等の地震対策及び家財等の浸水予防策 (7) ブロック塀や自動販売機等、住居周りの安全点検・改修

(8) 災害発生時の家族同士の連絡方法の確認 (9) 近傍の小中学校などの避難所と避難路の確認 (10)県や市等の実施する防災訓練への参加

(11)近隣居住者との積極的な交流及び地域活動(町内会・自治会)への参加 (12)家屋等の耐震化、浸水予防策の推進

2 災害時の役割

(1) 自身及び家族の安全の確保 (2) 初期消火

(3) 浸水が予想される場合、早期に家財を2階に上げるなどの被害軽減行動 (4) 避難時には電気のブレーカーを切り、ガスの元栓を閉める。

(5) 自主防災活動への参加、協力 (6) 必要時に適切な避難の実施 (7) 避難所での譲合い

(8) 県、市、防災関係機関が行う防災活動への協力 (9) 風評に乗らず、風評を広めない。

第2 自主防災組織の果たす役割

自主防災組織とは、防災に関する市民の責務を全うするために地域住民が自分たちの地 域は自分たちで守ろうという連帯感に基づき、自主的に結成する組織である。

大規模な災害が発生した際に、被害の防止又は軽減を図るためには、防災機関による応 急活動に先立ち、住民自らが出火防止、初期消火や浸水防止、被災者の救出救護、避難等 を行うことが必要である。自主防災組織が平時及び災害発生時に果たす役割は次のとおり である。

1 平時から実施する事項

(1) 災害時要援護者を含めた地域住民のコミュニティの醸成

(例 診療所・医療機関等、地元商店街等、災害時要援護者)

(2) 日頃の備えと災害時の的確な行動等に関する防災知識の普及啓発

(例 防災イベントの実施、各種資料の回覧・配布)

(3) 各種防災訓練の実施

(例 情報収集・伝達訓練、消火訓練、水防訓練、避難誘導訓練、救出救護訓練など)

(4) 防災用資機材の購入・管理等

資機材の例: 初期消火資機材(可搬ポンプ、消火器)

救助用資機材 (ジャッキ、バール、のこぎり)

救護用資機材 (救急医療セット、リヤカー)

その他 (土のう袋)

(5) 地域の把握

(例 避難場所、避難路、危険箇所の把握、災害時要援護者)

2 災害発生時に必要となる事項 (1) 初期消火の実施、浸水の防止措置

(2) 被害状況、災害情報の収集・(災対本部及び関係機関等への)伝達の実施

(3) 被災者等の安否確認、救助隊との協力、救出・救護の実施 (4) 必要に応じ集団避難の実施

(5) 災害時要援護者の保護、安全確保 (6) 避難所の開設への協力、運営活動の実施

(例 炊き出し、給水、物資の配布、安否確認)

(7) 救援物資の受入れ、配分の協力 (8) 食料、飲料水の調達、配分の協力 (9)防災資機材の活用

第3 事業所の果たす役割

大小を問わず、事業所は活動的な機能を持つ組織体であり、災害時にはその能力を自らの 事業継続のみならず、地域貢献に利用することができる有用な資源である。

大規模な災害が発生した場合には、行政機関による応急活動に先立ち、市内に立地する事 業所等における組織的な初期対応が被害の拡大を防ぐ上で重要である。

事業所が、平時及び災害発生時に果たす役割は次のとおりである。

1 平時から実施する事項

(1) 防火責任者及び防災責任者の育成 (2) 建築物の耐震化、浸水や強風対策の推進 (3) 施設、設備の安全管理

(4) 防災訓練の実施

(5) 従業員に対する防災知識の普及・啓発

(6) 自衛消防隊の結成と事業継続計画、消防計画の作成、維持、推進 (7) 地域コミュニティの防災活動への参加、協力

(8) 防災資機材の備蓄と管理

(9) 業員用の飲料水、食料、生活必需品等の備蓄 (10)広告、外装材等の落下防止

2 災害発生時に必要となる事項 (1) 正確な情報の把握及び伝達

(2) 出火防止措置、初期消火の実施、防水措置、

(3) 必要時に従業員、利用者等の避難誘導 (4) 応急救助・救護

(5) 帰宅困難な従業員等の一時的収容と、家族の安否確認手段の周知 (6) ボランティア活動への支援

ドキュメント内 地域防災計画 (ページ 31-34)

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