大気中のCO2、CH4及びN2
Oの濃度につい
て、右側のグラフは工業化以降(1750年 以降)の観測結果、左側のグラフは工業化 以前(0-1750年)の観測結果を示してい ます。グラフにおけるカラーのプロットは氷床コア(→
用語解説)などの測定結果で、近年におけ る実線は直接的な大気の測定結果です。
例 え ば 、
CO
2に つ い て は 工 業 化 以 前 は280ppm程度であったことが分かります。
(年)
CO2濃度(ppm)CH4濃度(ppb)N2O濃度(ppb)
出典:AR5 WG1 Fig 6.11 1750年~2011年:工業化以降
0年~1750年:工業化以前
278ppm
観測結果 ✔
722ppb
271ppb
AR5 Q&A 関連情報
5. 温室効果ガス濃度
温室効果ガス濃度についてのQ&A
観測結果
出典:AR5 WG1 FAQ 6.2 Fig1
観測結果 ✔
Q.
A.
CO
2は大気中に放出された後にどうなるのか。
大気中に放出されたCO2は、以下のような過程を経て再び大気 中に放出されます。
①大気、海洋表層、植生(植物)の間に急速に分配される。
②その後、炭素は土壌、深海、岩石といった、地球規模の様々 な炭素貯蔵庫の間を非常にゆっくりと移動し続ける。(地質プ ロセスによる炭素の移動)
放出されたCO2の総量に応じて、その15~40%が最大2000年 間、大気中に残ります。その後に大気、陸域生物圏、海洋の間 で新たなバランスが確立されます。また、地質プロセスによる炭素の 移動は数万年から数十万年以上をかけて行われます。
そのため、現在の大気中の高いCO2濃度と、それに関連した気候 への影響は、将来において非常に長い期間続いていきます。
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5. 温室効果ガス濃度
温室効果ガス濃度についてのQ&A
観測結果
※1 Gt:10億トン(1Gt=1Pg)
tC:炭素の重量に換算したもの
[ ]内の数値は、観測データによる不確実性の幅
排出起源 (内訳) GtC/年※1
(1)人為的CO2排出量
化石燃料の燃焼 +
セメント生産からの排出 8.3[7.6~9.0]
土地利用変化からの排出 0.9[0.1~1.7]
計
9.2
(2)自然によるCO2吸収量
海洋による吸収 2.4[1.7~3.1]
陸域生態系による吸収 2.5[1.2~3.8]
計
4.9
CO2収支=(1)-(2) ※大気に蓄積する量
4.3
□ 大気中のCO
2収支 (2002~2011年の1年あたりの平均)出典:AR5 WG1 Table 6.1を基に作成
観測結果 ✔
Q.
A.
CO
2の排出量と吸収量の収支はどの程度か。
2002-2011年の期間における1年あたりの平均CO
2収支 は右の表の通りです。人為的なCO2排出量の方が自然によ るCO2吸収量を大きく上回っており、大気中にCO
2が蓄積し ていることが分かります。な お 、
AR4
で示された1990
年代にお けるCO
2収支(以 下)に比べて、大気へ蓄積する量が増加しています。[ AR4 ]
(1)人為的CO2排出量 :8.0 GtC/年※1
(2)自然によるCO2吸収量 :4.8 GtC/年
CO
2収支=(1)-(2)= 3.2 GtC/年
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5. 温室効果ガス濃度 観測結果
2013年5月にハワイのマウナロア観測所で観測された大気中の日平均CO
2濃度は、1958年の観測開始以来初めて400ppmを超えました。マウナロア観測所は、産業活動などの影響を受けにくく、最も長期間観測を続けてきたので、ここからのデータは気候変動の観測における重要な指標となっています。