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層 。 3層 上面の調査

ドキュメント内 東北大学埋蔵文化財調査年報14 (ページ 52-60)

第 Ⅱ章   仙台城二の丸北方武家屋敷跡第 6地 点 (BK6)の 調査

4.2 層 。 3層 上面の調査

縄文時代早期の遺物 を含む

2層

を剥いだ ところ、

3層

上面で、土坑

3基

、ピッ ト11基が検 出された (図14)。 遺 構の分布 には偏 りがあ り、特 にF・

G‑5。 6区

に密に分布 している。

1号

土坑】(図16、 図版

4‑3・

4)

B・

C‑4・ 5区

で検 出された。西側上部 を南北の攪乱によ り削平されている。上面は、長軸約1.7m、 短軸約

1.2mの

不整長方形を呈する。検 出面か ら底面まではおよそ

1.2mで

ある。底面は長辺約1.2m、 短辺約

0,7mの

隅丸 長方形で、ほぼ 中央部 に直径約16cm、 深 さ

50cm程

の小ピ ッ トを伴 う。埋土は大き く上下

2層

に分かれるが、そ の堆積状況や土質か らみて、壁が崩壊 しなが ら自然に埋没 したと考え られる。底面の小ピットの埋土は、 しま り が弱い。形状や規模、埋土の状況が、第

4次

調査の

2号

土坑 (年

13)に

類似 してお り、陥 し穴 と考え られ る。

2号

土坑】(図16、 図版

4‑5)

G‑5区

で検出された。一辺が約

1.3mの

不整方形を呈する。北西側 に浅 く段が付 く。検 出面か ら最深部 までは、

およそ

50cmあ

る。埋土は

3層

に分かれ、埋± 1層 か ら

6点

、埋±

2層

か ら

1点

の土器片が出土 した。出土 した土 器片のうち埋±

1層

4点

と埋±

2層

1点

は接合 した (No.1)。

3号

土坑】(図16、 図版

4‑6)

F‑3区

で検出された◇長軸約1.4m、 短軸約1.Omの 不整長方形 を呈す る。深 さは

10cm程

度 と浅い。

【ピ ッ ト】(図16、 図版

4‑7・

8、

5‑1〜

7)

いずれ も直径

50cm以

下で、小さく浅い。明確 に柱穴 と断定できるものはない。遺物 を伴 うものは、

G‑5区

の ピッ ト

3の

みで、埋土中か ら

No.3の

貝殻条痕文土器の体部破片 (屈曲部

)が

出土 した。

)遺

物の出土状況

2層 の分布範囲 と、

2層

および

3層

上面の遺物の出上位置を図15に示 した。遺物の出上位置は、ほぼ

2層

が残 つ ていた範囲と重なる。 このなかで遺物が特に集中する地点が 2カ 所認め られる。一つは、遺構の集中する

E〜 G

‑3〜 5区

付近である◇ この遺物集 中区では、熱を受けた痕跡のある分害J礫

5点

がまとまって出土 している。 こ れ らは接合 しないものの、本来同一母岩に属する。 もう

1箇

所の遺物集 中地点は、 A・

B‑5。 6区

である。

)出

土遺物

①   縄文土器

2層 中および

3層

上面か らは、63点の土器片が出土 した。 これ らの土器片に関して接合な らびに同一個体の認 定作業 を進めた結果、59個林分の資料 を確認す ることができた。 これ ら59個体分の土器のうち、 口縁部 を有す る

ものや文様 を有するものに関 して、細片を除 く16点を図化 した (図17・ 18、5、 図版12)。

今回の調査で出土 した土器の多 くは、内外面 にハイガイゃサルボウといった放射筋を有する貝殻による器面調 整の痕跡を有 し、縄文 を施す ものは認め られない。器形全体 を窺 うことのできる資料は含まれていないが、体部 の屈曲が確認される資料が多 く見 られる (図

17‑1〜

3、

6〜

9、 図18‑10・11)。 口縁部は、大波状を呈す るもの

(図

17‑4)と

、小波状のもの (図

17‑5)が

ある。意匠の展開を把握す ることのできる資料はないが、体部屈 曲部の刺突列や連続刺突 による幾何文な ど、刺突を多用 した文様が特徴的である◇ これ らの土器は、青葉山遺跡

E地

点の第

3次

調査出土資料 を標式 とする、縄文時代早期後葉の 「青葉山

E式

(年

12)と

考え られる。

ピ す 8⑬

ピ ッ ト19

0

ビツ か。 も

ざも卜

11

風倒木跡 ユ

14 

青葉山遺跡

E地

点第

5次

調査 3層 上面の遺構配置

Fig,14 Plans of archaeological features on the surface of stFatum 3れ

AOE5

轟 攀

2層

の 分布範囲

・ 縄文土器・ 石器

。 礫

15 

青葉 山遺跡

E地

点第5次調査2層〜3層上面 の遺物分布

Fig,15 Density of remains of stratuna 2 and the surface oF stratuna 3 at AOE5

1士 :手 :1娩 曳

15

O 00

O

│■―

・ 縄文土器 2層の分布範囲

 

・ 石器

。 礫

o      5m

15 

青葉 山遺跡

E地

点第5次調査2層〜3層上面 の遺物分布

Fig.15 Density of remains Of stitttum 2 and the surface of stratum 3 at AOE5

33

ヽ く

ピ ッ7

1号土坑

:鋸

:

:経

:

:提

: ピ ッ ト

醤 器

:

:部

:

ツト ◎ 田﹁﹂︵や

︶・耳間ヽ  A引

:謡

:

ピッ ト9

CJ

0       1m

:認

:

な 需 もド ′

ピ ッ ト

2   

ピ ツ ト1

1号土坑

   A′

卜15801n

:鋸

:

⑬ 中

:継 ユ

ビ ッ ト1

ピ ッ ト3

ピッ ト1埋土土層注記

10YR4/6褐 (下部 に 多)と10YR4/4褐 (上部 に多)力 `混 じる 粘土質 シル ト 粘性  しまりやや強

ピ ッ ト3

JttЫ 8m

ビ ッ ト3埋土 土 層注 記

埋 ±1層  10YR4/6褐 粘 土 質 シ ル ト 粘 性 や や 弱 し ま り 中 を 主体 とし、10YR4/4褐 粘土質 シル ト 粘性弱 しま り やや強が混ざ り合 うが、前者は下部に後者は上部 に集 中 し てみ られ る

C′

トー

1579m

ビ ッ ト2埋土 土 層 注記

埋 ±1層  10YR3/4にぶ い 黄 褐 色 粘 土 質 シル ト 粘 性 弱 しま りやや 強 埋 ±2層  10YR5/4にぶ い 黄 褐 色 粘 土 質

シル ト 粘 性 弱 しま りや や 強

ピ ッ ト■

E   E′

Mm

3 ピ ッ ト11埋 土 土層 注記

埋 ±1層 10YR5/6黄褐 色 と10YR3/4暗 色 が 斑 に混 じる 粘 土 質 シル ト 粘 性 や や 強 しま りや や 弱 埋 ±2層 10YR5/6黄褐 色 粘 土 質 シ ル ト

粘 性 や や強 し ま りやや 弱 埋 ±3届 10YR4/6褐 粘 土 質 シル ト

粘性 。しま り中

:認

:

D′

16 

青葉山遺跡

E地

点第5次調査3層上面検出遺構

Fig 16 Plans and sections of features on the surface of stratu■ 13 at AOE5

2号土坑

;

34

ピ ッ6

tプ

3(内)

rォ デ 等

  iV 2(内)

(2)

脚 絨

9(外) (9)

0       5cm

l・

2 2号

土坑

ビ ッ ト3

4〜

9 2層

(8)

6(内)

6(外)

(7)

17 

青 葉 山遺 跡

E地

点 第5次調 査2層3層上 面 出土 遺 物 (1) Fig 17 Pottery from archaeological Features and stratum 2 at/ゝ OE5

11(内)

16(内)

(12)

13(内)

(13)

藉 嘲

∈ 嘲

(14)

(16)

15(外

) (15)  15(内

)

16(外)

0       5cm 10〜

16 2層

0       5cln

s ︲

̲鮎

̲

18 

青 葉 山遺 跡E地点 第5次調 査2層3層止 面 出土 遺 物 修) Fig 18 POttery and stoneimplements belonging to」 omon period from AOE5

番 号 地区・遺構 層 位 部 位 端面形 口縁形態 器面調整 炭化物 器 厚 胎 土 備 考 図 版

1 2号土坑 埋±1層 体部屈曲部 不 明 不 明 S・外S Db l

2 2号土坑 埋 土 体部屈曲部 不 明 不 明

S,外

S

Da+Da

2

3 ピット3 埋 土 体部屈曲部 不 明 不 明 内不・外不 Db? 2 17

4 F‑4区 2層 口縁部 7 Cb

S,外

A? 1

5

F‑4区

2層 口縁部 1 Ba

S,外

S Db 1 17

6

G‑4区

2層 体部屈曲部 不 明 不 明 内不・外不 Db 1

7

H‑9区

2層 体部屈曲部 不 明 不 明 S・S

Da+Da

8

G‑4区

2層 体部屈曲部 不 明 不 明 内不・外不 Da 17

9 A‑5区 2層 体部屈曲部 不 明 不 明 内不・外不 Da 1

G‑4区

2層 体部屈曲部 不 明 不 明

S,外

Db?

H‑6区

2層 体部屈曲部 不 明 不 明 内不・ 外不 Da 17

G‑4区

2層 体 部 不 明 不 明 内不・外不 2Da 1 17

F― 4区 2層 体 部 不 明 下 明 S・外S B? 1

D‑3区

2層 体 部 不 明 不 明N・ 外S 不 明 内 面 2 17

G‑6区

2層 体 部 不 明 不 明 内N・ 外不 BorDb 1 17

H‑7区

2層 体 部 不 明 不 明 内不・外不

Da+Da

2 17

青 葉 山遺 跡

E地

点 第5次調 査 出土 土器 観 察 表 Tab 5 Attribute list OF pottery from AOE5

※表中の略号について

表のなかで用いている記号の示す内容について、端面形、 日縁形態、文様の項 目に関 しては、本文を参照されたい。器面調整に関しては、

 S

は貝殻条痕文、Nは貝殻以外の調整具によるナデ、不は調整の種類が不明、をそれぞれ示す。器厚の欄の数値の単位はミリである。胎土につい ては、 1は胎土中に繊維 を多 く含むもの、 2は繊維 を少量含むもの、 3は繊維を全 く含 まないものを表 している。

青葉 山遺 跡

E地

点第5次調 査 表 土 ・ 風 倒 木 跡 出土 石 器 観 察 表

Tab 6 Att butelist OFstoneimplements from stratum l and the mark Of a tree blown down at AOE5

②   石器

石器は、

1層

か ら

1点

2層

か ら

6点

、風倒木跡

3か

1点

、総計

8点

出土 した。石鏃、石核、剥片 に分類 した。

【石鏃】(図18‑Sと 、図版

12‑Sl)

買岩製の石鏃が

1点

出土 した。平坦な剥離で整形された精巧な もので、薄手に作 られている。

【石核】(図18‑S2、 図版

12‑S2)

石核は

1点

出土 した。石材は比較的硬質な、 白色の流紋岩である。残核 にみ られる作業面は

2面

で、大型や小 型の剥片 を剥離 した痕跡が観察できる。図上面には平坦な打面が作出されている。

【剥片】

剥片は

2層

か ら

6点

出土 した。石材は、頁岩

3点

、凝灰質頁岩

1点

、石英安山岩質疑灰岩

1点

、石英安 山岩1 点が見 られた。大 きさ、形状は様々で、折れ面を有するものも

2点

見 られる。

登録番号 出 上 場 所 器 種 長 さ(mm)(mm) 厚 さ(mn) 重量 (g) 石材   図 版

BA9区  1層 石 鏃 (2420) 1245 頁 岩 先端部折損

風倒木跡

埋±2層 石 核 流紋岩

5。

3層 下 部 〜 4層 上 面 の調 査

ドキュメント内 東北大学埋蔵文化財調査年報14 (ページ 52-60)

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