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3.4        踊り子と観客の違い 踊り子と観客の違い 踊り子と観客の違い 踊り子と観客の違い

3.4.2      居場所   居場所 居場所 居場所

次に、「居場所」と認識されている縁が、「居心地がよい」という指標と「認められ ている」という指標で、どのように評価されているのかを調べた。また、それらの感 情は、人間の欲求階層論における「所属・愛の欲求」と「承認の欲求」に対応すると 考えられる。

二次元空間において、横軸を「居心地がよい」と感じた人の割合、縦軸を「認めら れている」と感じた人の割合とした。そして、各縁ごとに、「居心地がよい」と感じ ている人の割合を縦軸の値とし、「認められている」と感じる人の割合を横軸の値と して、その座標をとった。すなわちその点は、「居場所」と認識された各縁の存在を

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

0 10 20 30 40 50 60

「居心地がよい」と感じる割合 (%)

れて感じ割合 

 縁

血縁 社縁

地縁

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

0 10 20 30 40 50 60

 「居心地がよい」と感じる割合 (%)

 認めてい割合 

 縁

血縁 社縁

地縁

示す。また、その位置(座標)は、各縁の「居場所」が「居心地がよい」、また「認 められている」の指標で、どのように認識されているのかの傾向を示している(図3-3, 図3-4を参照)。

                      

        図図図図 3333‑‑‑‑3333     踊り子の居場所踊り子の居場所踊り子の居場所踊り子の居場所                                   図図図図 3333‑‑‑‑4444     観客の居場所観客の居場所観客の居場所観客の居場所      

  左の(図 3‑3)は踊り子、右の(図 3‑4)は観客である。まず、上野(1994)が「選 べない縁」としている血縁、地縁、社縁と、「選べる縁」としている選択縁に分けて 分析する。 

踊り子の場合、「選べない縁」の位置が「『居心地がよい』という指標と『認められ ている』という指標による評価が一致している居場所」であることが分かる。一方、

観客のほうは、「『居心地がよい』という指標と『認められている』という指標による 評価にズレがある居場所」であることが分かった。また、観客の血縁における居場所 は、「認められている」という評価よりも「居心地がよい」という評価の方が高い。

また、地縁や社縁の居場所は「居心地がよい」という評価よりも「認められている」

という評価の方が高い。たとえ、同じく血縁に「居場所」があると感じていても、踊 り子の居場所と観客の居場所では評価が異なっていることが明らかになった。 

そこで、ある縁に見出された居場所を「居心地がよい」という指標による評価と「認 められている」という指標による評価を用いて、3 タイプに分類して考察をしていく。

3 タイプとは、A「居心地がよい」という指標と「認められている」という指標によ る評価が一致している「居場所」、B「居心地がよい」という指標による評価の方が 高い「居場所」、C「認められている」という指標による評価の方が高い「居場所」

の 3 つである。この分類を用いると、踊り子の「選べない縁」における居場所はAグ ループに属し、一方、観客の「選べない縁」における居場所は、BグループとCグル ープに属していることとなる。つまり、Aグループの居場所をもつ人々が YOSAKOI

0 10 20 30 40 50 60 70

友達

仲間

表彰さ

スト 発散

・気

身体 かし

・踊

新し 挑戦

知人

その

選択人数/回答者数(%) 踊り子

観客

ソーラン祭りに踊り子として参加したいと思い。BやCグループに所属する人は観客 として参加しているということである。 

 

3.4.3     参加動機   参加動機 参加動機 参加動機       

  踊り子が参加したいと思った理由と、観客が参加したいと思う理由を比較する(図 3-5を参照)。アンケートでは、参加したいと思う理由は全てチェックするという、複 数回答の形式をとった。この図は、各項目ごとに全体の何%の人がその項目を選んだ のかで比較できるようになっている。

図図

図図3-5     踊り子と観客が「参加したい」と思う理由踊り子と観客が「参加したい」と思う理由踊り子と観客が「参加したい」と思う理由踊り子と観客が「参加したい」と思う理由

踊り子が参加したいと思った理由で最も多いのは、「新しいことに挑戦したい」で、

次が「身体を動かしたい」、そして「知人に誘われた」が続く。一方、観客の場合は、

「身体を動かしたい」、次いで「新しいことに挑戦したい」、そして「ストレス発散・

気分転換」となる。

また、踊り子と観客の傾向をみるためX二乗検定をおこなったところ、有意差があ った(p値<有意水準0.01)。その違いの特徴を(表3-3)にまとめる。

0 10 20 30 40 50 60

仕事 学習 家事 スポ

芸術活動 奉仕活動 身体を

動かす 趣味

頭を 動かす

趣味 習い

特に

選択人数/回答者数(%) 踊り子

観客

         

    表表表表3-3     踊り子と観客が「参加したい」と思う理由の検定結果踊り子と観客が「参加したい」と思う理由の検定結果踊り子と観客が「参加したい」と思う理由の検定結果 踊り子と観客が「参加したい」と思う理由の検定結果

    (「*」と「/」については、p. 37 を参照)

参加動機の中で、踊り子には、「新しいことに挑戦したい」という人が多く、実際

「知人に誘われた」から入った人も多い。しかし、「知人に誘われた」に関しては、

踊り子が結果的に誘われたという事実だけで、一概に観客の参加したいと思おう動機 と比較することは出来ない。一方、観客は「仲間と共に表彰されたい」「ストレス発 散・気分転換」「身体を動かしたい」という理由で参加したいという人が多い。