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糖 尿 病 とうにょうびょう

34.肝

40. 糖 尿 病 とうにょうびょう

[関連] インスリン(類型B) 血糖けっとう(類型B) 尿 糖にょうとう(類型B)

合 併 症

がっぺいしょう

(類型B)

まずこれだけは 高血糖が慢性的に続く病気

高血糖症

80 少し詳しく

「血液の中には,からだに必要なエネルギー源であるブドウ糖があります。ブドウ糖 がからだで処理できない濃度になるのが糖尿病です。治療せずにいるとほかの重大な病 気になります」

時間をかけてじっくりと

「からだに必要なブドウ糖を血液は運びますが,ブドウ糖の濃さが必要以上に高くな る病気です。膵臓すいぞうが出すインスリン(→14)というホルモンが作られなかったり,量や 働きが不十分だったりするために起こります。自覚症状はありませんが,そのままにし ておくと,血管が弱って詰まって破れたり,目が見えなくなったり,腎臓じんぞうも弱ったりと,

様々な病気の元になります」

こんな誤解がある

(1)「糖」を「砂糖」のことだと考え,甘いものの取り過ぎで起きる病気という誤解が 非常に多い(47.9%)。

(2)食べ過ぎだけが原因だと思っている人もいて(8.5%),食事制限さえすれば治る と誤解する人も多く(23.8%),食事制限ばかりに過剰に気を遣う人がいる。栄養 のバランスも重要であることを伝えたい。

(3)「尿」に「糖」が出る病気だとだけ思っている人もいる。尿に糖が出なくても,血 液中の糖分が高くなれば,糖尿病であることを理解してもらう必要がある。

言葉遣いのポイント

(1)「糖尿病」という言葉はよく知られているが(認知率 99.5%,理解率 87.5%),字 面から尿に糖が出る病気だと受け取られることもある。この名前は,血液の中に 糖があることが分かっていなかった時代に付けられたものである。糖尿病は血糖

(→関連語)が増える病気であることを,明確に伝えるべきである。

(2)誤解が起きることもある「糖尿病」という言葉を使わず,「高血糖症」という言葉 を用いることも考えられる。しかし,「糖尿病」という言葉はすっかり定着してお り,上に述べたような誤解は,言い換えや説明をきちんと加えることで回避でき よう。

ここに注意

(1)「糖尿病」と呼ばれる病気には二種類あり,「1型糖尿病」と「2型糖尿病」と呼 び分けられる。「1型糖尿病」は,からだの中でインスリンが作られなくなったた めに起きるもの,「2型糖尿病」は生活習慣などによって,インスリンの作用不足 が起きるものである。糖尿病患者のうち,「1型糖尿病」は約5%,「2型糖尿病」

81 は約 95%である。

(2)「糖尿病」という病気は,よく知られているように見えるが,イメージでとらえて いる人も多く,病気の仕組みや危険性をよく分かっていない人も多い。「糖尿病」

の大部分を占める「2型糖尿病」の場合は過食,運動不足,ストレス,飲酒など による生活習慣病の一種であることを強調し,総合的な健康管理に役立てたい。

(3)糖尿病が怖い病気であるのは,合併症(→46)を引き起こすからであることを,

例えば次のように伝えたい。

「糖尿病による合併症は,動脈硬化などの血管の病気,手足の感覚低下や自 律神経障害,視力の低下,腎臓じんぞうの機能低下などです。糖尿病を治療せずに放 っておくと,これらが悪化して,手足の先がくさってしまったり,失明した り,腎不全になって透析を受けなければならなくなることもあります。また,

脳梗塞こうそくや心筋梗塞にもかかりやすくなります。タバコを吸っているとその危 険性がさらに高くなります」

関連語

血糖(類型B)

説 明 「血液に含まれるブドウ糖のことです。この量を測る検査で『血糖値』

が高いと,高血糖と判定され,糖尿病と診断されます」

注意点 「血糖」は認知率は高いが(96.3%),理解率(78.3%)と差があり,

意味を正しく理解していない人が少なくない。糖尿病との関係で,明確 に理解してもらえるようにしたい。

尿糖(類型B)

説 明 「尿の中に含まれているブドウ糖のことです。健康な人は普通,尿に ブドウ糖は含まれませんが,血糖値の高い状態の人は血液中のブドウ糖 が,尿の中に出てくるのです。血糖値が高いかどうかを知る目安として,

この尿糖の検査をします。まれに,血糖値が高くなくても腎臓じんぞうの不具合 で尿にブドウ糖が出る人がいますが,これは腎性糖尿といって,本当の 糖尿病ではありません」

注意点 糖尿病を尿に糖が出る病気という程度にしか理解していない人も多い ので,糖尿病の診断には尿糖よりも血糖が重要であることを知っておい てもらうためにも,大事な用語である。

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