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1 経緯

①尾瀬ビジョン(平成18年11月)

基本方針

○尾瀬保護の精神を広く国民に普及し、環境保全に対する意識を啓発する ガイド利用による充実した自然体験等を通じた環境教育を推進する 基本方針に沿った諸施策

課題:環境教育とエコツーリズムの推進 短期的(概ね5年以内)に取り組むべき事項 ●ガイドの資格認定(登録)制度の創設

優れた資質を持ったガイドを養成するため、ガイドの資格認定(登録)制度を 創設し、尾瀬での環境教育やエコツーリズムが効果的に行われるよう体制を整 備する。

●ガイド利用の促進

ガイド付きのエコツアーの実施を促進するなどして、ガイドにより自然体験 の質が高まることを積極的にPRする。

中長期的(概ね10年以内)に取り組むべき事項 ●尾瀬で学ぶ機会の創出

子どもだけでなく、あらゆる世代が、尾瀬をフィールドとして環境について 学ぶ機会を積極的に創出する。

●地域の持続的振興

地域の持続的進行をはかるため、周辺地域の多様な資源を活用したエコツー リズムを実施する。

②尾瀬認定ガイド制度研究会

尾瀬ビジョンで提唱されたガイドの資格認定制度について、尾瀬にふさわしい制度 および運営体制等を研究。平成19年9月13日に発足。

正会員はガイド、有識者、環境省、関係3県、関係3市村、自然保護団体、観光関 係者等、あわせて19名、オブザーバー1名で構成。

平成19年9月、同11月、平成20年1月、同3月の4回にわたり研究会を開催し、資格認 定制度、運営主体等について検討を実施。

③尾瀬認定ガイド協議会の発足

尾瀬認定ガイド制度研究会で取りまとめられたガイドの資格認定制度の案をもとに 尾瀬にふさわしい質の高いガイドを認定するため、平成20年5月20日に設立総会を開催 して発足。

理事、監事はガイド、関係県、市町村、自然保護団体、観光関係者等19名、顧問 として有識者1名、オブザーバーとして環境省の2名で構成(平成28年3月31日 現在)。

なお、協議会内委員会として、テキスト作成委員会、認定審査委員会を設置。各委 員はガイド、有識者、自然保護団体関係者等。

平成23年4月、組織名を「尾瀬ガイド協会」に改名。

④ 尾 瀬 認 定 ガ イ ド 協 議 会 設 立 趣 旨

尾瀬認定ガイド協議会の設立について

美しい自然と貴重な生態系を持つ尾瀬は、多くの人々によって守られてきたことか ら、「自然保護の原点」とも呼ばれます。また全国に先駆けて「ごみ持ち帰り運動」

を展開するなど、先駆的な取組を行ってきています。

平成17年にはラムサール湿地条約に登録され、平成19年8月30日には日光国 立公園から独立し、29番目の国立公園「尾瀬国立公園」が誕生するなど、世界から 注目される地域となっています。

尾瀬は、豊かな自然とふれあいながら自然への理解を深め、守り、引き継いでいく ことの大切さなどを学んでいく場として最適です。しかし、それらを伝えるガイドに ついては、個々の知識や技術に依る部分が多く、知識や技術に差がありました。

そのため、尾瀬にふさわしい優れたガイドを認定し、質の高い環境教育やエコツア ーを実施できるようにするため、「尾瀬認定ガイド協議会」を設立します。

⑤認定者数

尾瀬自然ガイド認定者(累計、休・退会者は除く)

平成21年度 134名 平成22年度 216名 平成23年度 230名 平成24年度 208名 平成25年度 219名 平成26年度 268名 平成27年度 279名 平成28年度 246名 平成29年度 230名

内尾瀬登山ガイド認定者(累計、休・退会者は除く)

平成22年度 39名 平成23年度 47名 平成24年度 51名 平成25年度 51名 平成26年度 54名 平成27年度 67名 平成28年度 68名 平成29年度 68名

2 尾瀬認定ガイド制度の概要

制度の目的

尾瀬国立公園において、利用者に安全で快適な質の高い充実した自然体験を提供するため、

高いガイド技 術 と 正確な 救 急 法 を 備 え 、 尾瀬と 地 域 の 魅 力 を 解 説でき る 知 識 と 能 力 を 持ち 、 自然保護の原点ともいえる尾瀬において自然保護の精神や環境保全、適正利用への理解と啓 発を行うことができるガイドを認定する。

ガイドの種類

尾瀬自然ガイド

尾瀬でガイド活動する上で必要な知識や技術を有する者。

尾瀬登山ガイド

尾瀬自然ガイドに認定された者で、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳などの山岳エリアで のガイド活動に必要な登山技術などを有する者。

ガイドの対象区域と活動期間

尾瀬認定ガ イ ド の 対象 区 域 は 尾 瀬 国 立 公 園全域 と す る 。 な お 、 尾瀬自 然 ガ イ ド は 至 仏 山、

燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、田代山、帝釈山などの山岳地域および残雪期の温泉小屋~三条の滝~

御池の区間および尾瀬沼南岸を除く。

尾瀬認定ガイドが活動する期間は、尾瀬に通じる道路の開通日から閉鎖日までとし、それ 以外の期間は対象外とする(対象外の期間でも認定ガイドとしてガイドしなければガイドは 可能)。

認定期間

尾瀬認定ガイドとして認定する期間は、認定の日から3年を経過した後の最初の3月31 日までとし、認定期間内に所定の更新講習、または各支部が開催する研修を認 定期間内に3 回以上受講し、かつ有効期間内の救急研修(日本赤十字社の救急法救急員またはそれと同等 の講習)を修了することにより、3年間認定を更新できるものとする(但し、支部研修は6 時間以上の研修をもって 1 回とする)。

なお、期間内に更新できなかった場合は、期限切れから3年間の間に更新講習を受ければ 更新することができる。なお、その場合の認定期間は更新要件を満たした「翌年度の4月1 日から3年間」ま たは 「当年度の4月1 日か ら3年間」のいず れか を選択するものと する。

また、期限切れから更新までの間は認定ガイドとしての活動はできないものとする。

認定方法等

尾瀬自然ガイドの認定は、協会が定める基準を満たす者が、原則として協会が実施する検 定(筆記・実地)を受検し、合格した者に対して行う。なお、筆記試験においては、尾瀬ガ イド協会作成のテキストを中心に全100 問(100 点)の試験を実施し、 70%の正答率に満た ない者は筆記試験を修了したこととしないものとする。また、実技試験においては参加者(8

~9名程度)で尾瀬をリレーガイドし、その内容を講師がチェックシートによりチェックし、

一定のレベルに達しない者は修了したこととしないものとする。

尾瀬登山ガイドの認定は、協会が定める基準を満たす者が、原則として協会が実施する検 定(レスキュー・実地)を受検し、合格した者に対して行う。なお、レスキュー検定は検定 員による講習会形式で開催し、受講者を修了とみなす。また、実地検定においては参加者(5

~6名程度)で燧ヶ岳等をリレーガイドし、その内容を検定員がチェックシートによりチェ ックし、一定のレベルに達しない者は修了したこととしないものとする。

認定ガイドの扱い

・尾瀬認定ガイドとして認定された者は、尾瀬ガイド協会員として福島、群馬、新潟の各支 部のいずれかに所属することとする。

・会員は、原則として3名以上で構成する団体に所属しなければならない。

・会員として会費を徴収する。会費は年10,000 円とする。なお、尾瀬登山ガイド年会費は 尾瀬自然ガイド年会費に含まれる。

・尾瀬認定ガイド制度の信用を失墜させるような言動が認められた場合、ならびに3年 以上会費の滞納があった場合は、理事会で審議の上、処分するものとする。

その他

・認定制度は 各 個 人の持 つ ガ イ ド 資 質 が 一定レ ベ ル 以 上 で あ る ことを 認 定 す る も の で あり 、 認定されていない者が尾瀬をガイドできなくなるようなものではない。

・認定制度によってガイド料が一律になるのではなく、各ガイド、ガイド団体のガイド料は それぞれの団体、個人がガイド内容等により独自に設定することとする。

・認定ガイドは、協会が定めるガイド実施に関するルールを遵守するものとする。

3 尾瀬認定ガイドに関する検定について

①尾瀬自然ガイドについて 受験基準

受験者は、次の①~③の全てを満たすこととする。

① 尾瀬でガイドができる健康と体力を有している者。健康診断書添付

※健康診断書(受験申込前1年以内に受診したもの)

② 日本赤十字社の救急法救急員またはそれと同等の講習を修了した者。

※ただし、未受講でも実技検定試験(2次試験)までに受講することを条件に受験を 認める

③ 満20歳以上 検定システム

①筆記検定試験

さいたま市周辺で、一日で開催する。

※平成29年度は7月12日に埼玉県男女共同参画推進センター・with you さいたま で実施。

②実技検定試験

尾瀬国立公園内において「 群馬コース」と「福島コース」の2つのコースを設定し、そ れぞれ一泊二日で開催する。(検定員1名につき8~9名程度の受験者で実施。)

※平成29年度は、8月24日~25日(群馬コース)と9月7日~8日(福島コース)

で実施。

③認定基準等

尾瀬自然ガイドの認定は、協会が定める基準を満たす者が、原則として協会が実施する 検定(筆記・実地)を受検し、合格した者に対して行う。

なお、筆記試験においては、尾瀬ガイド協会作成のテキストを中心に全 100 問(100 点)

の試験を実施し、70%の正答率に満たない者は筆記試験を修了したこととしないものとす る。また、実技試験においては参加者(8~9名程度)で尾瀬をリレーガイドし、その内

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