表
11よ
り,小
川 らの 手 法[9]と 内 山 らの手法[14]を比 較 す る と,第 2章
で 述 べ た結 果 と ほ ぼ 同様 の傾 向が確 認 され た 。第2章
で使 用 した文 書集 合(やる気 の花)を使 用 した 際 に得られ た 単語 につ い て比 較 検 討 した結 果
,以
下 の こ とが 明 らか に な つて い る。A)ス
トップ ワド
に 関す る内容 で あ る。B)効
果 的 な特 徴 単語 が 抽 出 され た とい うこ とで あ る。C)得
られ た 単 語 か ら文 書 の 内 容 把 握 が 可 能 とな る こ とで あ る。A),B),C)よ
り,内
山 らの 手 法[14]と 小川 らの 手 法[91は分 析 対 象 文 書,比
較 対 象 文 書 に 依 存 す る こ とな く単 語 抽 出 が で き る と考 え られ る。エ ラー
:参
照 元 が 見 つ か りませ ん。 よ り,作
業 者 が 考 え る特 徴 的 な 単 語 とい うもの は,学 習 指 導 要 領 が 作 られ た時 代 にお け る教 育 方 針 や 積 極 的 に取 り入 れ よ うとす る技 術 が 多 い と考 え られ る。 例 え ば
,新
学 習 指 導 要 領 解 説 に対 す る 旧学 習 指 導 要領 解 説 にお け る人 選 語 に は,「豊 か な 」,「 自発 的 に」の よ うな,自
ら学 び経 験 重 視 型 の学 習 を して い くこ と,す
なわ ち,「ゆ と り教 育 」が 特徴 的 だ と判 断 され た と考 え られ る。ま た
,旧
学 習 指 導 要 領 解 説 に 対 す る新 学 習 指 導 要 領 解 説 にお け る人 選 語 に は,「 コ ミュニ ケー シ ョン」「思 考力 」,「表 現の特徴 的 な単語 と旧学習指導要領解 説 か らみた新学習指導要領解説 の特徴 的 な単語 を選 出 した。多 くの作業者 は新学習指導要領解説 の単語 の方 が特徴 的 だ と判断 してい る。こ うなつ た理 由 として
,2つ
の事 が考 え られ る。1つ
目は,新
学習指導要領解説 が,旧
学習指導要領解説 の改訂 に伴 って,新
たに追加 さ れ た項 目が増 えた こ とが考 え られ る.旧
学習指導要領解説 と新学習指導要領解説 を比較する と
,各
教科 にお いて,同
じ単元 について 旧学習指導要領解 説 か ら新学習指導要領解説 に 改訂 された際 に,削
除 され た項 目よ りも,追
加 され た項 目の方 が多い こ とが挙 げ られ る。この理 由 と して
,前
述 した よ うに,旧
学習指導要領解 説 が施行 され た時代 は,ゆ
と り教育が教育方針 とな つていた。 ゆ と り教 育 とは
,知
識重視型 の教 育方針 を詰 め込み教育で あ る と して,学
習時 間 と内容 を減 らし,経
験重視型 の教 育方針 を 目指 した もので ある。 ゆ と り 教 育の結果 と して,旧
学習指導要領解説 に改訂 され た際 に項 目が削除 され ていた。そ こから
,新
学習指導要領解説 では,脱
ゆ と り教育が教育方針 に変 わ つてい る。脱 ゆ と り教育 と は,ゆ
と り教 育で も詰 め込み教育で もな く,生
きる力 をは ぐくむ教育であ る.ゆ
と り教 育 時代 に移行 処置 され,削
除 され た単元が追カロされ る。 したが つて,旧
学習指導要領 解説 か ら追加 され る項 目が増 える。つ ま り,旧
学習指導要領 解説 か ら新学習指導要領解説 の改訂 に伴 い,削
除 され る項 目よ り追加 された項 目の方が多 い。そ のため,作
業者 は 旧学習指導 要領解 説 の人選語数 よ り新学習指導要領解説 の人選語数 の方 が多 くなった と考 え られ る。2つ
目は,旧
学習指導要領解説 か らみた新 学習指導要領解 説 の特徴的 な単語 の選 出の方 が容 易であ るこ とが考 え られ る。前述 した よ うに,表 10か
ら教員経験 のあ る者 とない者 にかかわ らず,人
選 語 の方 が多 く選 出 され た.本
研 究 にお け る人選語選 出の作業者 は,ゆ
と り教 育の時代
,つ
ま り,旧
学習指導要領解説 の時代 で生活 して きた。教員経験 の あ る者 は,旧
学習指導要領解説 で指導 していた.ま
た,教
員経験 の ない者 は,旧
学 習指導要領 解 説 で学習 して きた。そのた め,教
員経験 の あ る者 は勿論,教
員経験 のない者 において も,旧学習指導要領解説 の特徴的 な部分 を知 らない はず はない。 に もかかわ らず
,旧
学習指導要領解説 の人選語数 が少 ない。それ は
,人
間が生活す る経験 上,新
しい物 か ら古い物 の特 徴 を選 出す るこ とに慣 れ ていない こ とが考 え られ る。 また,人
間が特徴 を選 出す る際,新
しい項 目には 目が向 きやす く既知 の事項 には 目が向 きに くい こ とが考 え られ る。新 学習指 導要領解説 が施行 され てか ら
,さ
ほ ど時間 が経 ってい ない。そのため,新
学 習指導要領解 説 に書 かれ て い る内容 は,作
業者 に とつて 目新 しい部分が多 い。その場合,そ
の 目新 しい 部分 に 目が向 きやす くなつた と考 え られ る。それ に加 えて,新
しい物 か ら古 い物 の特徴 を 選 出す るこ とに不慣 れ であ る。 旧学習指導要領解説 か らみ た新学習指導要領解説 の特徴的な単語 の選 出す る方 が容易 であ る と推 測 され る.
以 上 の理 由 を
,ほ
とん どの作 業者 が 旧学 習 指 導 要 領解 説 か らみ た新 学 習 指 導 要 領 解 説 の 特 徴 的 な単語 の選 出す る方 が容 易 だ つた と考 え られ る。 さ らに,上
位100単
語 以 内 で み た とき,人
選 単語 と一 致 す る単語 は小 川 らの 手 法[9]から抽 出 され た 単語 が多 く一致 して い る. これ は,内
山 らの 手 法[14]の抽 出結 果 は 上位 か ら教 師 の 直 観 に 沿 う結 果 が 得 られ る と考 え られ る。つ ま り,作
業 者 は 旧学 習 指 導 要 領 解 説 か らみ た新 学 習 指 導 要 領解 説 の特 徴 的 な 単 語,お
よび,新
学 習 指 導 要 領 解 説 か らみ た 旧学 習 指 導 要領 解 説 の特 徴 的 な 単 語 を直 観 的 に 選 出 して い る.そ
の た め,内
山 らの 手 法[14]は人 間 が 直観 的 に選 出す る もの を選 出 して い る と判 断 で き る.前
述 の よ うに 内 山 らの手 法[14]と 小 川 らの 手 法[9]の上位 に 出現 す る単 語 は,ほ
ぼ 同一 の もの が抽 出 され るた め,小
川 らの手 法[9]から抽 出 され る単語 は人 間 が 直観 的 に選 出す る もの と同 義 で あ る と考 え られ る。 ま た,内
山 らの 手 法[14]では ス トツプ ワー ドが抽 出 され る。 した が つて,表 14で
は,小
川 らの 手 法191から得 られ る単語 は文 書 の 内 容 把 握 に大 き な役 割 を担 つ て い る もの が 上位 に多 く含 まれ て い る と推 測 で き る。図
6か
ら図11よ
り,内
山 らの 手 法[14]から得 られ た 単語 数,小
川 らの手 法[9]か ら得 ら れ た 単語 数 の変 化 に応 じた適 合 率 。再 現 率 の グ ラ フ を示 した 。 再 現 率 は,全
人 選 単 語 中 に お け る手法 か ら抽 出 され た 上位n単
語 に含 まれ るの割 合 を示 した もの で あ る。適 合 率 は,各 手 法 か ら選 出 され た 単語 の 中 に含 まれ る人 選 単語 の割 合 を示 した もの で あ る。前 節 で, 適 合 率 の値 に よ リタイ プ 1と タイ プ
2に
区別 され た 。 タイ プ1で
あ る小 学 校 ・ 理 科 で は作 業 者 が 共 通 した 人 選 単 語 は132語 ,タ
イ プ2で
あ る 中学校・ 国語 で は作 業者 が共 通 した人 選 単語 は40語
を選 出 した 。適 合 率 の値 が高 くな る場 合 は,人
選 単語 量 に大 き く左 右 され ると推 測 で き る。 これ は
,単
純 に単 語 数 が 多 い と上位 に含 まれ る単 語 と一 致 す る個 数 が 多 い と考 え られ る。 また,小
学 校・ 理 科 と中学 校 。国語 にお け る各 作 業 者 の グ ラ フ を示 す 。 小 学 校・ 理 科 にお け る2名
の 内 山 らの 手法[14]か ら得 られ る単語 量 の変 化 にお け る適 合 率・再 現 率 の グ ラ フ を図
12,図 13に
示 す 。小 学 校・ 理 科 にお け る2名
の小川 らの手法191から 得 られ る単 語 量 の 変 化 にお け る適 合 率・ 再 現 率 の グ ラ フ を図14,図 15に
示 す 。 中学校・国語 にお け る
3名
の 内 山 らの手 法[141から得 られ る単語 量 の変化 にお け る適 合 率・ 再 現 率 の グ ラ フを図16,図 17,図 18示
す 。 中学 校 ・ 国 語 にお け る2名
の 小川 らの 手法[91から 得 られ る単語 量 の変 化 にお け る適 合 率・ 再 現 率 の グ ラ フ を図19,図 20,図 21に
示 す 。 タイ プ1は
適 合 率 の値 が 高 い値 を示 した 。図12か
ら図15よ
り,各
作 業者 を個 別 に み て も人 間 が 直観 的 に選 出 す る主 観 を反 映 して い る と推 測 でき る。 タイ プ
2は
適 合 率 の値 が低 か つ た 。図16か
ら図21よ
り,図 17,図 20に
お け る作 業者 15と 図18,図 21に
お け る 作 業 者16を
み る と,単
語 数100語
付 近 で適 合 率 の値 は高 い値 を算 出 して い る。しか し,図 161図 19に
お け る作 業 者14は
作 業 者 15と 作 業 者16比
較 す る と,単
語 数100語
付 近 で適 合 率 の値 が 高 くな い 。 本 研 究 で は,共
通 した 人 選 単語 は校 種 ・ 教 科 が 同 じ全 作 業者 が共 通 した 単語 を使 用 して い る。つ ま り,作
業者 15と 作 業 者16が
選 出 した 適 合 率 の値 を高 め て い る単語 を作 業者14が
選 出 して い な い 。した が っ て,共
通 した 単語 で は 高 い 値 を算 出 した 単 語 が排 除 され た こ とが原 因 と考 え られ る。― ― ●´
′ レ
′´
LJ
:7ヽ、
ヽ
ヽ 1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
0
400 600 800 1000 1200
‑…
― 適合 率0‑‐
再 現率1400 1600
図
12
小 学 校・ 理 科 の 内 山 らの 手 法114]にお け る適 合 率,再
現 率(作 業者 7)34
^´´
´
A
̲´´´ゝ
´
ヽ′・ ヽ
ヽ
̀
′ ヽ
′
′υ 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
600 800 1000
‑―
―適 合 率‐―‐ 再現率
1200 1400 1600
図
13
小 学 校 ‐理 科 の 内 山 らの手 法[14]にお け る適 合 率"再
現 率(作業 者8)^´´
k
´ ●´ヽ
′′′
\
´ ヽ
■ ヽ
︐・
′
・
′
1
0。9
0.8
0。7
0。6
0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
0
600 800 1000
‑―
― 適 合 率―‐― 再現率
1200 1400 1600
図
14
小 学 校0理
科 の小 川 らの 手 法[9]にお け る適 合 率・ 再 現 率(作業者 7)3´‐ ´
ヘ .̀′
「
▼
ヽ ^̀
´
′ハ ゝ
●
′ ヽ
ヽ
′ ヽ
′
′ ー
′
︐ 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
600 800 1000
‑―
― 適合 率‐―‐ 再現率
1200 1400 1600
図 15 4ヽ 学校 ‐理 科 の小 川 らの 手 法[91にお ける適 合 率 イ再 現率(作業者 8)
´´ ′
● ´
´̀′
゛
′
―′
〆
Lノ
二′r― V
ー
1 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3
0。2 0.1
0
0 1000
‑中
― 適 合 率‐―‐ 再現率
1500 2000
図
16
中学 校・ 国 語 の 内 山 らの 手 法[14]にお け る適 合 率0再
現 率(作業 者 14)
36
´
・
L ´ ´
ヽ
′ヽ ″
′ ヽ
′ ゝ
′′
ヽ
′
′
″口
● カ
′ 1 0.9 0.8 0.7 0.6
0。5 0.4 0.3
0。2 0.1
0
1000
̲適
合 率―‐‐ 再 現率
1500 2000
図
17
中学 校 。国 語 の 内 山 らの 手 法[14]にお け る適 合 率̀再
現 率(作業 者 15)´´̀
̲´´
̲´´
´´
′
ヽ ノ ‐
′
八
′
ヽ ー
.′
´
ー
1 0.9
0。8
0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
0
1000
‑―
― 適 合 率――― 再現率
1500 2000
図
18
中学 校0国
語 の 内 山 らの 手 法[14]にお け る適 合 率 。再現 率(作業 者 16)′′
′
′
´′・
´
´
′´‐
′
′
,̲
P
1 0.9 0.8 0,7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
0
1000
‑―
― 適 合 率―‐― 再現率
1500 2000
図
19
中学 校 。国 語 の小 川 らの 手 法[9]にお け る適 合 率・ 再 現 率(作業 者 14)′
´
゛ ‐ ´
´ .●′
ゝ ^′̀
︶
八
′
ヽ
′
′
′ 1
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0 0
0
0
0
0
0
0
0
0
0 1000
‑―
― 適 合 率0‑―
再 現率1500 2000
図
20
中学 校 ・ 国 語 の小 川 らの 手 法[91にお け る適 合 率・ 再 現 率(作業 者 15)38
´ ´
′′
̲´′・
´
L
′′
X
ハ ヽ
′
・
1 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
0
1000
‑―
―適 合 率‐―‐ 再現率
2000
図
21
中学 校 ・ 国 語 の小 川 らの 手 法[9]にお け る適 合 率 。再 現 率(作業者 16)次 に
,各
作 業 者 か ら得 られ た 人 選 単 語 か ら共 通 して 得 られ た 単 語 に お い て 適 合 率 。再 現 率OF値
を算 出す る。F値
とは,再
現 率・ 適 合 率 は トレー ドオ フ に な って い るた め,そ
れぞ れ の調 和 平 均 を とつ た もの で あ る 。 小 学 校 。理 科 に お け る内 山 らの手 法[14]にお け る上 位
10語 ,20語 ,50語 ,100語 ,200語 ,500語
の適 合 率0再
現 率OF値
の値 を表15に
,
小 川 らの 手 法[9]にお け る上位
10語 ,20語 ,50語 ,100語 ,200語 ,500語
の適合 率0再
現 率・F値
の値 を表16に
示 す 。中学校 。国語 に お け る内 山 らの 手 法[14]にお け る上位10語
,20語 ,50語 ,100語 ,200語 ,500語
の適 合 率 。再 現 率・F値
の値 を表17に ,小
川 らの 手 法[9]にお け る同様 の 数 値 を表18に
示 す 。タイ プ
1で
あ る小 学校・ 理 科 につ い て考 察 す る.タ
イ プ1は ,適
合 率・ 再 現 率・F値
と 高 い値 を示 して い る。F値
にお い て,内
山 らの手 法[14]と 小 川 らの 手 法[9]の各 手 法 で200
語 の とき最 大 値 を示 して い る。本 研 究 で は,分
析 者 が負 担 な く文 書 内容 を把 握 す る単 語 量を