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富田 浩子・廣部 朋美・安藤みゆき

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Hiroko Tomita, Tomomi Hirobe and Miyuki Ando Key words ;  エピソード記録 幼児理解 3 歳児の発達 表現遊び 視聴覚教材

原著論文

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Communication  Texts.  2010-10.  http://www.dfki.de/web/forschung/iwi/publikationen/renameFileForDo wnload?filename=AMICUS-APftML.pdf&file̲id=uploads̲855, (accessed 2018-01-04).

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茨城の民話ウェブアーカイブ構築のための準備

口承文学に関する研究は前述樋口によるもののみで、他有田らによる国立科学博物館における研究 にまつわるオーラル・ヒストリーの記録・保存についての論文のみ見受けられた。6)今後海外の文 献も含めて先行研究を調査したい。

.今後の展開

 2018 年度より実際にプロジェクトが動くが、まずはウェブアーカイブに採録する基準、順序、

採録項目を決めていく必要がある。現在のところおおまかな数すらわかっていないが、少なく見積 もっても 2000 話以上の民話が茨城県内に存在する。そのため初年度に採録する基準を定め、どの ような順序で採録していくかを定義しておく必要がある。また決め事ではあるが、定義については ある程度の合理性を持たせたいと考えている。採録項目については、「秋田の昔話・伝説・世間話  口承文芸検索システム」を参考にしたい。理由としては、データフィールドとして前述の「日本 伝説名彙」、「日本伝説大系」、「日本昔話名彙」、「日本昔話大成」、「日本昔話通観」、アールネ・ト ンプソン分類および世間話での分類がなされている。主な分類法のデータを収録する、あるいは収 録できるフィールドを持つことで長い期間の使用に耐え得る仕様に仕上がっている。また検索部 分、閲覧部分、アーカイブサイトへの導入についても今後検討する必要がある。特に記録として保 管し将来的に再活用できるモデルとして作成したい。そのために先行事例として存在する APftML 

(Augmented Proppian fairy tale Markup Language)7)や欧州の民話ウェブデータベースについて も調査を行うことで、日本民話でも適用できるものか評価していきたい。

.さいごに

 茨城の民話のウェブアーカイブ化が事業化することが決まったものの、思いだけでの採択となっ たため、まだまだ準備段階と言わざるを得ない。そのため今後どのように調査し進めていけるかで、

方向性が定まることになる。そのため研究的要素はまだ皆無に近いが、今後のノートとして本稿を 執筆した。そのため一意的とは言い難い部分も多いが、何卒ご容赦願いたい。

参考文献

)那珂市商工会. 那珂市商工会四匹の狐の物語 .那珂市商工会 .http://www.nakashishokokai.com/rekishi/

kitsune/kitsune̲01.htm.(参照 2018 01 04).

)文部科学省. 第 2 章 各教科 第 2 節 社会 .小学校学習指導要領.東京,文部科学省,2008,p.

22 24.

)上田信道,巌谷小波.日本昔噺.東京,平凡社,2001,p. 467 486.(東洋文庫 692).

)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会.東京 2020 文化オリンピアードについて.東京,

首相官邸,2016.https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020̲suishin̲honbu/bunka̲renkei/dai3/siryou4.

pdf.(参照 2018 01 04).

)Internet ArchiveWayBack Machine: db.npmh.net.

  https://web.archive.org/web/2007090100000 p. 467‒486.0*/db.npmh.net/.(参照 2018 01 04).

)有田寛之ほか.科学系博物館における資料の周辺情報のデジタル・アーカイブ化に関する実践的研究.教 育情報研究,日本教育情報学会,2010,p.27 34,(26).

)Scheidel,  Antonia;  Declerck,  Thierry.  APftML:  Augmented  Proppian  fairy  tale  Markup  Language.  First  International  AMICUS  Workshop  on  Automated  Motif  Discovery  in  Cultural  Heritage  and  Scientific 

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      福娘「福娘童話集:きょうの日本昔話」(個人サイト)

      http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/

      古里紅子「まんが日本昔ばなし:データベース」(個人サイト)

       1975 年から 1994 年の間、愛企画センター、グループ・タック、毎日放送 3 社の共同 制作初期は ANN 系列、途中から JNN 系列で放送されていたテレビアニメ「まんが 日本昔ばなし」全 1474 話をまとめた個人が運営している口コミサイト。あらすじの他、

放送回、放送日、演出、文芸、美術、作画の各スタッフ名、ナレーター名、出典、原 作調査を行っており、信憑性も高いと思われる。

      茨城いすゞ「茨城の昔話」

       茨城いすゞがかつて朝日新聞茨城面に月 1 回広告として連載していた茨城の昔話を Web 上で公開したもの。

      http://swww.ibaraki-isuzu.co.jp/story/list/contents̲type=37     研究者、専門家向けのもの

      日本昔話資料:稲田浩二コレクションデータベース

       元京都女子大学の稲田浩二が 1967 〜 1978 年にかけて 29 道府県で採集した音声テー プを 1982 年国立民族学博物館が寄贈を受け、民博で書き起こした情報カードおよび 音声データをデジタル化しウェブ公開されたデータベース。茨城県内でのデータは 29 道府県の中に含まれていない。(全データ件数 3696 件うち音声データのあるもの は 3668 件)

      http://htq.minpaku.ac.jp/databases/inada/

      秋田の昔話・伝説・世間話

       平成 22 〜 24(2010 〜 2012)年度文化庁「文化遺産を活かした観光振興・地域活性 化事業」で作成されたものを事業終了後、秋田大学教育文化学部地域文化学科林良雄 研究室が引き取って管理・運用されている。他のデータベースは民話の記録・保存に 重点を置かれているが、本データベースは前述した複数のタイプインデックスの他に、

世界的使用されているアールネ・トンプソンタイプインデックスもメタデータとして 含んで編集されているので、あらゆる角度から検索が行える拡張性に富んでいる。

      http://namahage.is.akita-u.ac.jp/monogatari/

      東アジア民話データベース

      専修大学文学部樋口研究室を筆頭に科研費で作成・運営している民話データベース。

      http://minwadata.fm.senshu-u.ac.jp/EastAsiaMinwaDB/infomation/

      長野県立歴史館民話データベース

       長野県教育委員会が長野工業高等専門学校の協力を得て、平成 13 〜 16(2001 〜 2004) 年度に「信州の民話データベース化事業」で作成・Web 公開した。しかし、

WayBack Machine によると 2007 年 9 月 23 日の記録以降残っていない。5)

      旧 URL http://db.npmh.net/ (現在無効)

 これらの他に、地方公共団体が数篇から数 10 篇程度地元に伝わる民話を収集したサイトがある。

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茨城の民話ウェブアーカイブ構築のための準備

 これらの他、民話集には、全国規模で採集されたもの地域限定で採集されたものが存在するが、

昭和 30 年代後半になるまで、茨城県内の民話に関しては研究が進んでいなかった。しかし藤田 稔が 1963 年茨城民俗学会を設立し、その頃から県内外の民俗学者や口承文学者が民話を語れる語 り部を探して採集していくことで徐々に蓄積がなされていくことになった。茨城県立図書館では OPAC によると、NDC  388.131、件名標目「伝説・民話[昔話]―茨城」に該当するものは、2017 年 10 月現在 190 冊所蔵されており、著者自身少しずつではあるが、所蔵されていない民話集や全 国の民話を集めた叢書から茨城県の民話が採録された巻を収集するなどしている状況である。この ようにして少しずつではあるが郷土民話にも触れ始めている。

.郷土民話ウェブアーカイブ構築の動機

 2017 年夏公益財団法人いばらき文化振興財団が「平成 29 年度茨城県文化プログラム推進事業『県 民企画公募型事業』」の募集が行われているのを知った。東京オリンピック・パラリンピックの「文 化オリンピアード」に伴うものであり、これに採択されオリンピック招致委員会が承認すれば「東 京 2020 公認プログラム」としての事業となるというものであった。4)その際、オリンピックレガ シー(遺産)として未来に遺せるものを築き上げる、という考えもオリンピックにはあるというこ とを知り、手をかけないと消えかねない口承文学の一つである民話を、未来永劫遺していく思想で 築き上げるアーカイブ化し、かつ一般の人たちにも利用できる環境で提供するためにウェブアーカ イブ化することでインターネット上からオープンアクセスできるようにすることを検討し、事業提 案することにした。審査の結果優秀賞を受賞でき、2018 年度より事業化への道が拓いた。(もちろん、

事業化が決定するのは 2017 年度 3 月県議会で予算承認を受けての話である)

 前述の昭和 30 年代後半からの民話採集において、先達は相当の尽力をしてきた。それゆえ少な くとも 190 篇、実際はより多くの民話を、民話集として文字に遺すことができた。しかし多くは自 費出版や地方公共団体の事業であるため初刷を発行すると増刷することはほぼなく、絶版後入手す ることは困難を来たす。また商業出版社から発行されたものも、児童書を除けば研究書的な性質を 帯びたものが多いため、やはり増刷されるのも限定的で入手が困難である。

 せっかく出版されても、一般の人たちの目に触れることが少ないものとなってしまい、新たな広 がりを期待するのであれば、それらに触れた人たちが語り部として広めていくか、一般向けにリラ イトしたものを公開していく程度しか期待しにくい。

 また、一般的なウェブサイトでの公開の場合、オープンアクセスについては期待できるものの、

永続的に遺されていくか疑問が残る。そのためにもウェブアーカイブとして、初めから残す前提で 作成していく必要があると感じ、企画にしたためた。

.先行事例

 これまでに、日本においてウェブ上で日本民話を提供してきたもので、確認できている主なもの は下記のとおりである。

    一般向けのもの

      フジパン「民話の部屋:とんとむかしあったとさ」

      http://minwa.fujipan.co.jp/

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