茨城女子短期大学 Key words ; 発達心理学 alloparenting 進化生物学 保育の効果 アタッチメント
原著論文
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て−.淑徳短期大学研究紀要,53.167 − 183
19 大南匠(2016)保育者養成における総合的表現活動の一考察:赤ちゃんの絵本を使った表現活動の実践から,
長野県短期大学紀要,70.145 154
20 和田幸子(2016)保育総合表現のこころみー絵本『ぱぴぷぺぽ』を題材にしたグループ活動の考察ー.関 西楽理研究 XXXIII,165 183
21 児玉珠美(2017)幼児教育における言語表現活動の指導法に関する授業実践−絵本からごっこ遊びへの展 開−.早稲田大学教育会紀要,18.25 32
22 山本直樹(2012)『三びきのやぎのがらがらどん』の絵本に基づく劇遊び実践の再考察−多様な先行事例と の比較を通して−.立教女学院短期大学紀要,44.53 64
23 細田成子(2017)活動の協同的展開を支える保育者の構想と子どもの活動理解との関連− 4 歳児クラスの「三 びきのやぎのがらがらどん」を題材にした活動場面に着目して−.特集・保育実践から生まれる研究(2)
生活や遊びの理解と保育者のあり方をめぐって,保育の実践と研究,21(4).41 51
24 山本直樹(2015)保育者養成教材としての絵本『三びきのやぎのがらがらどん』,日本保育文化学会,1.
51 60
25 樋口耕一(2011)KHcoder2. x リファレンス・マニュアル.63
26 Newman, M. &M. Girvan(2004) “Finding and evaluating community structure in networks,” Physical Review E69: 026113
27 樋口耕一(2011)KHcoder2.x リファレンス・マニュアル.61 28 脚注 6 に同じ
29 脚注 13 に同じ 30 脚注 12 に同じ 31 脚注 16 に同じ
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絵本を題材とした表現あそびにおける「幼児と表現」
題材を生かした保育の展開に必要なものとは何かを、より仔細に検討していくことが求められる。
.謝辞
本活動の実施に際し、ご協力いただきました認定こども園大成学園幼稚園の園長先生、副園長先 生をはじめ、担任の先生方、園児の皆様、そして茨城女子短期大学保育科の先生方ならびに本学図 書館司書の方々に心より感謝申し上げます。
.参考・引用文献
神永直美・佐藤豊・助川公継・海野富江・角田雅昭・安藤みゆき・橋本祥子・馬立明美・富田浩子・長谷 部はるか・廣部朋美(2017)「保育実践演習」の授業内容の検討―.「いっしょに遊ぼう」の実践を通して.
茨城女子短期大学紀要第 42 集.14 57
杉原徹,小島一久(2011)短期大学と附属幼稚園との連携−平成 22 年度の取り組み−高知学園短期大学紀 要,41.55 64
木村達志・石山由美・松永有三(2013)保育者養成校(短期大学)と付属幼稚園との連携による幼児教育 現場での幼児体育Ⅰの実施−第 2 報 プログラムの学習効果−.安田女子大学紀要 41,169 175 石山由美(2015)保育者養成校と付属幼稚園の連携によるサーキット遊びの実施が幼稚園児の運動に対す
る意欲に与える影響について.安田女子大学紀要,43.177 189
原田健次(2005)保育者養成校における「幼児体育」授業の研究−実践型交流授業におけるその成果−.
西山学苑研究紀要,2.1 17
西洋子・長谷部(国府田)はるか(2017)保育者養成教育の身体表現の授業での体験的理解と気づき.保 育者養成教育研究,1.73 83
新山順子・高橋敏之(2014)保育者養成における身体表現教育に関する研究の動向と課題.兵庫教育大学 教育実践学論集,15.79 87
新山順子・西山修(2014)保育者養成における即興表現の授業実践と学びの特性.保育学研究,52(2).
255 267
高原和子・瀧信子・矢野咲子・怡土ゆき絵・青木理子・小川鮎子・小松恵理子(2017)保育者養成におけ る身体を使った表現(身体表現)指導の実態,保育者養成研究,18.71 75
10 高原和子・瀧信子・矢野咲子(2016)保育内容(表現)身体表現指導における模擬保育後のふりかえりに 関する一考察,福岡女学院大学紀要 人間関係学部編,17.23 28
11 田辺昌吾(2014)幼児の人とかかわる力を育む保育内容−身体表現に焦点をあてて−大阪教育大学 幼児 教育学研究室,35.51 55
12 岡千春・渡邊孝枝・鈴木瑛貴・柴眞理子(2016)幼児と教師の共有する身体表現活動,東京成徳大学 子 ども学部紀要,5.45 52
13 遠藤晶(2014)身体表現遊びにおける保育者と幼児の相互作用を高める指導−保育者の「言葉かけ」に着 目して−.武庫川女子大学大学院 文学研究科教育学専攻 教育学研究論集,9.1 8
14 鈴木裕子・八木佑奈・竹内和(2016)幼児は身体表現活動のなかで何を得ているのか,愛知教育大学研究 報告 教育科学編,65.25 33
15 鈴木裕子(2015)幼児期における自由で創造的な身体表現活動における題材の検討,愛知教育大学 幼児 教育研究,18.43 53
16 高野牧子(2017)レッジョ・エミリアの幼児教育における身体表現性.山梨県立大学 人間福祉学部紀要,
12.83 94
17 利根川彰博(2016)協同的な活動としての「劇づくり」における対話−幼稚園 5 歳児クラスの劇「エルマー のぼうけん」の事例的検討−.日本保育学会研究論文集,54(2).49 60
18 馬場結子(2014)絵本の読み聞かせによる子どものイメージの形成について−子どものアート遊びを通し
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世界に入り込んで共に遊ぶ中で、幼児の表現を引き出し促し、一方では幼児の側からも表現を引き 出され促され、そのインタラクティブな営みの中で、共に表現世界を創り出すのである。
次に、本研究の緒言において先行研究を整理する際に分類した 4 つのカテゴリーに沿って、保育 者養成校における附属園との表現あそびの成果と課題を明らかにしていきたい。
①保育者養成校と附属園との連携の観点から
保育者養成校における附属園との連携を試みる際には、まず養成校の授業時間および授業内容と 附属園のカリキュラムのすり合わせが必要となる。附属園の保育課程の中で、本活動がどのような 位置づけになっているのか、保育の流れの妨げになっていないかどうか、学生が 4 歳児の育ちをど の程度理解して臨んでいるのか等、十分に考慮に入れて活動を計画していく必要性があると思われ る。
②保育者養成校における身体表現授業の観点から
本学における保育表現技術(身体Ⅰ)(身体Ⅱ)の授業の担当教員は、それぞれの授業の到達目標を、
前期の身体Ⅰでは「多様な身体活動を通して「こころ」と「からだ」を大いに動かし、豊かに表現 することのできる「生き生きとしたからだ」を修得することができる」、後期の身体Ⅱでは「創造 的な身体活動を通して身体的感性を高め、子どもの表現を創造的に感受することのできる「ひらい たからだ」を修得することができる」としている。本活動は、1 学年の 6 月という実施時期であり、
表現力については学生自身も数々の課題を見いだしていた。それらの課題を克服できるような授業 内容を考慮し、学生の実態に沿って、身体表現授業の内容を深化させていきたいと考える。
③幼児教育・保育現場における幼児の身体表現の観点から
幼児が表現あそびを楽しむ過程においては、対象となる幼児の発達がどのようなものであるかを 理解する時間が不足していたのではないかという課題も見いだされた。また、幼児が学生と一緒に 遊ぶ楽しさが実感できる保育内容を考え、環境をいかに構成していくかについては、教員内で十分 に話し合いを重ねてきたものの、準備の過程で学生がどの程度理解し、活動のイメージを膨らませ ていたかについては、課題が残る。
④絵本を題材とした表現活動の観点から
絵本の世界観と表現という視点から本活動を考える際に、まず学生自身が「3 びきのやぎのがら がらどん」の絵本の世界観をどのように抱いていたかという点が重要である。そして、幼児がもつ 世界観とどのように繋がっていくかを考慮した際、この絵本の中でのトロルとヤギのやり取りは重 要な意味をもち、表現を共有し楽しむという上で大きなポイントとなったのではないかと考えられ る。入学後間もない学生が幼児に慣れ親しむ機会の場として、4 歳児との活動内容に絵本「3 びき のやぎのがらがらどん」をテーマとして選出し、絵本を題材とした表現あそびを実施することによ り、学生同士、あるいは学生と幼児がイメージを共有するきっかけができたことは間違いないであ ろう。思い思いのやぎになりきってあそぶ幼児の姿に刺激を受け、学生一人一人に保育者を目指す ことへの自覚が芽生えたことも事実である。さらには、試行錯誤しながらも、積極的に幼児に関わ ろうとする姿がみられ、実際に自ら体験する中で、言葉がけや、幼児と向き合う姿勢、立ち居振る 舞いや身振り手振り等の非言語的コミュニケーションをも包含した表現の重要性に気づくことがで きたのではないだろうか。
(64)
絵本を題材とした表現あそびにおける「幼児と表現」
.結言
ここではまず、本研究で得られた結果と考察を踏まえ、学生が本活動の中で「幼児と表現」をど のように捉えていたか、その内実に迫ることを試みたい。
Table. 1 の分析により、学生自身が本活動を通して、表現への意識の高まりを認めている点が明 らかになった。また、本活動において、幼児らと表現世界を共にする中で、学生は幼児の表現力の 豊かさに感嘆する一方で、学生自身については、表現力をより一層高めていく必要性を認識した者 もいる状況が見いだされた。学生は本活動を通して、ときに自身の表現力の乏しさを痛感しながら も、西・長谷部(2017)28が指摘した、体験的理解の深まりに伴って生じる、表現活動での保育者 のはたらきに関する新たな気づきを得ていた可能性が示唆されたのである。
また、Table. 2 および Table. 3 の分析により、本活動を通して、学生は目線を合わせること、上 手だねと褒めること、笑顔で話しかけること、気持ちを受け止めること、話をよく聞くこと等を心 がけて幼児らに声かけをしていたことが推察された。遠藤(2014)29が指摘した、身体表現遊びに おける保育者と幼児の相互作用を高めるために必要な 7 種類の言葉がけの中で、とりわけ「肯定」
「同調」といった幼児の表現を受容し共感する姿勢について、学生は体験的理解を深めている点が 明らかになった。そして、本活動全体の振り返りの分析結果である Table. 3 において「ダンス」「踊 る」という保育表現技術に関わる言葉が抽出されたのも特筆すべき点である。岡・渡邊・鈴木・柴
(2016)30が、幼児が自発的にのびのびと表現を楽しむためには、教師自身が多様なイメージを自由 に表現できる存在であることが求められている点を指摘し、身体表現活動にみられる「まるごとの からだ」によるコミュニケーションは、幼児の人間関係の形成に対しても寄与する重要な体験であ ると結論づけているが、本活動を通して学生は、自身の身体でイメージを自由に表現するというこ とに対し真摯に向き合い内省を深め、課題を見出していた可能性が示唆された。
さらに、Fig. 38 および Fig. 39 の共起ネットワーク図からは、学生が「がらがらどん」の世界観 を幼児が十分に味わうことにできるような配慮をしながら声掛けをしようと試みていた点が見いだ された。また、本活動全体の振り返りにより、学生は絵本の世界のイメージを表現するという本 活動の主題への気づきを得るとともに、トロルの登場に驚き怖がる幼児に対し、様子を見守り話 しかけながら、笑顔で積極的に関わることへの重要性を認識している点が明らかになった。髙野
(2017)31が指摘するように、保育者は感性を刺激するような環境を構成し、その環境に対し、幼児 は身体で関わり、五感で感じ、事物と共に動くことで理解を深めている。学生は本活動の中で自ら も人的環境として関わり、幼児と世界観を共有しようと試みていたのではないだろうか。
保育者は子どもの表現を一方的に意図して指示するのではない。すなわち、保育者は幼児の表現 Fig. 42「トロルのお姉さん、やさしいお顔だったよ」
Fig. 40 Fig. 41「赤いやぎがいい」
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