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富山県における看護職員の現状と課題 1.県内における看護職員の就業状況

ドキュメント内 設置の趣旨1 (ページ 56-64)

(1)就業者数の推移

平成24年12月末現在で、県内には15,363人の看護職員(保健師、助産 師、看護師、准看護師の総称。以下同じ。)が就業している。就業者数は、毎 年順調に増加している。

人口 10 万あたりの人数で全国と比較すると、看護師数は、全国平均の

796.6人を上回る1,003.8 人となっている。また、保健師、助産師、准看護

師についてもそれぞれ全国平均を上回っている。

【県内における看護職員(就業者数)の推移】

(2)就業場所

平成 24 年の看護職員の就業場所については、病院が 9,921 人で全体の

64.6%となっている。平成14 年と比較すると、人数は1,212 人増加してい

るが、構成比は4.2%減少している。診療所も同様に、人数は増加している が、構成比は減少している。

一方、介護施設等は、就業者数が2,127人で全体の13.8%となっている。

平成14年と比較すると人数で約2倍となり、構成比も5.7%増加している。

また、訪問看護ステーションも、人数、構成比とも増加している。

出典:看護職員従事者調査(厚生労働省)

■平成 24 年末 看護職員数(人口 10 万対) 保健師 助産師 看護師 准看護師 富山県 50.5 33.4 1,003.8 332.3 (全国順位)(12) (4) (15) (23)

全国 37.1 25.0 796.6 280.6

○看護職員の活躍の場は、病院等の医療機関にとどまらず、介護施設や 在宅へと広がってきている。

○看護職員数は、毎年順調に増加し、全国平均を上回っている。

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【県内における看護職員の就業場所の比較(H14・H24)】

(3)第8次富山県看護職員需給見通し(中間取りまとめ)

平成26年度に富山県が策定した第8次看護職員需給見通し(中間取りま とめ)では、看護職員の需要数は、実人員ベースで、平成28年の17,160人

から平成32年には17,744人へと584人(3.4%)増加すると見込まれてい

る。施設ごとに増加率をみると、病院は1.2%、診療所(有床・無床)は2.7%

であるが、訪問看護ステーションでは16.5%、介護保険関係施設では7.5%

と高い伸びを示している。

一方、供給数は、平成28 年の16,617 人から平成32年には17,696 人へ

と1,079人(6.5%)増加すると見込まれている。

需要数から供給数を引いた、看護職員の「不足数」は、平成 28年の543 人から平成32年には48人に縮小する見込みである。

【第8次富山県看護職員需給見通し(中間取りまとめ)】

平成28年末 平成32年末 実人員 需要

供給

差(需要-供給)

17,160 人 16,617 人 543 人

→ 17,744 人 (3.4%)

→ 17,696 人 (6.5%)

→ 48 人

常勤換算 需要 供給

差(需要-供給)

15,749.4 人 15,187.9 人 561.5 人

→ 16,253.1 人(3.2%)

→ 16,167.5 人(6.4%)

→ 85.6 人

出典:看護職員従事者調査(厚生労働省)

○平成 28 年から平成 32 年までの5年間の看護職員の需給見通しでは、

需給ギャップは縮小し、平成 32 年末には、ほぼ解消される見込み。

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(4)長期的な見通し

本県においては全国水準を上回るペースで高齢化が進んでいる。高齢化 率は、平成37年頃まで増加し続け、その後も上昇すると見込まれているこ とから、病院や診療所での看護職員の需要は引き続き維持され、訪問看護 や介護施設ではさらに需要が高まるものと考えられる。

<全国における長期的な需給の見通し>

看護職員の需要は、団塊の世代が後期高齢者になる平成37年(2025 年)に、約196~206万人に増加すると予想されている。

看護職員の供給は、少子化に伴い新卒者の供給数が減少すると予想され ている。

■看護職員の需要数

平成24(2012)年度 平成37(2025)年度

看護職員数 145 万人 196~206 万人 訪問看護(1日あたり) 31 万人分 51 万人分 ※訪問看護職員は2012年約3万人→2025年約5万人が少なくとも必要

出典:厚生労働省「社会保障と税の一体改革で目指す将来像(H24.3 月)」

■看護職員の供給数(新卒者)

2015 年 49,459 人 → 2025 年 45,272 人(△4,187 人、△8.5%)

出典:厚生労働省「長期的な看護職員需給見通しの推計(H22.7 月)

○長期的には看護職員の需要は引き続き高いと見込まれる。

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2.看護の質の向上

(1)看護の質の向上に必要な事項

需給見通し策定における実態調査では、県内の公的病院の8割が、看護の 質の向上に必要な事項として、①大学(大学院)卒の看護職員の採用や、

②専門看護師・認定看護師の養成をあげている(いずれも 20/25 回答)。 また、大卒の看護職員が必要な理由は、アセスメント能力の高い看護師の

確保、リーダーや管理的役割を担える人材の確保が上位を占めている。

【看護の質の向上に必要な事項】※県内公的病院 25 病院の回答(上位3項目)

【大卒の採用が必要な理由(県内公的病院)】複数回答可

理 由 回答数に占める割合(%)

アセスメント能力の高い看護師の確保のため 75.0(15/20) リーダーや管理的役割を担える人材の確保のため 70.0(14/20) 教育、指導能力の向上を図るため 55.0(11/20)

(2)病院等における大卒者の採用計画

需給見通し策定における実態調査では、今後の大卒看護職員の採用計画は、

公的病院を中心に、平成 32 年までに 400 人を超える計画となっている。

【看護職員(大学卒業者)の採用計画】 (人)

施 設 平成26年 平成32年 増減

(H32-H26)

合計 1,058 1,484 426

病院 760 1,101 341

(うち公的病院) (716) (1,043) (327) その他 訪看、介護、福祉、養成所、市町村等 298 383 85

出典:富山県看護職員需給見通し策定における実態調査

出典:富山県看護職員需給見通し策定における実態調査

○高い能力を備え、リーダー的な役割を担える人材として、大卒の看護 職員が、病院から期待されている。

○県内公的病院を中心に、大卒看護職員の採用ニーズは高い。

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(3)専門看護師、認定看護師の配置計画

現在、専門看護師は9人、認定看護師は158人が配置されている。

今後、専門看護師は29施設で41人、認定看護師は67施設で341人の 増員予定がある。特に認定看護師については、配置数が少ない民間病院や 訪問看護ステーションにおいてもニーズがある。

専門看護師や認定看護師を養成する教育課程の設置は、専門看護師が富 山大学大学院医学薬学教育部(博士前期課程)看護学専攻、認定看護師が 県認定看護師教育センターの2か所のみとなっている。

【専門看護師・認定看護師の配置計画】

施 設 H26.7 時点の配置状況 今後の増員予定 施設数 人 数 施設数 人 数 人数計

専 門 看 護 師

病院計 7 9 18 18 27

公的病院 (7) (9) (12) (13) (22) 民間病院 (0) (0) (6) (5) (5)

有床診療所 0 0 3 4 4

訪問看護ステーション 0 0 8 10 10

7 9 29 32 41

認 定看 護 師

病院計 25 153 43 155 308

公的病院 (21) (146) (24) (123) (269) 民間病院 (4) (7) (19) (32) (39)

有床診療所 2 2 4 5 7

訪問看護ステーション 3 3 20 23 26

30 158 67 183 341

○専門看護師

複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看 護ケアを効率よく提供するため、特定の専門看護分野の知識及び技術を深めた 者(看護系大学の大学院修士課程修了者で一定の単位を取得した者)。実践・相 談・調整・倫理調整・教育・研究の6つの役割を果たすことにより、保健医療 福祉や看護学の発展に貢献

※11分野

1.がん看護 2.精神看護 3.地域看護 4.老人看護 5.小児看護 6.母性看護 7.慢性疾患看護 8.急性・重症患者看護 9.感染症看護 10.家族支援 11.在宅看護

○認定看護師

ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認め られた者。実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広 がりと質の向上を図ることに貢献

※21分野

1.救急看護 2.皮膚・排泄ケア 3.集中ケア 4.緩和ケア 5.がん化学療法看護 6.がん性疼痛看護 7.訪問看護 8.感染管理 9.糖尿病看護 10.不妊症看護

11.新生児集中ケア 12.透析看護 13.手術看護 14.乳がん看護 15.摂食・嚥下障害看護

16.小児救急看護 17.認知症看護 18.脳卒中リハビリテーション看護 19.がん放射線療法看護

20.慢性呼吸器疾患看護 21.慢性心不全看護

出典:富山県看護職員需給見通し策定における実態調査

○専門看護師、認定看護師のニーズが高いが、県内に教育課程が少ない。

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3.看護職員の養成状況

(1)県内の看護職員養成体制

現在、県内の看護職員養成施設数は13校で、その内訳は、4年制大学 が1校、短期大学が1校、看護師養成所(3年課程)が8校、看護師養成 所(2年課程)が1校、高等学校(5年一貫校)が1校、准看護師養成所 が2校となっている。

これら養成施設の総定員は、765人となっており、10年前の平成17年 と比較すると160人増加している。

【県内養成施設一覧】

平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20・21年度 平成22年度~

80 60 80

80 80

厚生連高岡看護専門学校 25

富山医療福祉専門学校 40 40

富山市立看護専門学校 40 40

養成所 三年課程 小計 355 275 355 355 355 355

養成所 二年課程 小計 60 80 60 60 60 60

40 40 40 40 40 40

看護師 合計 615 455 515 515 595 615

准看護師 合計 110 110 110 110 110 110

605 665 665 745 765

富山市医師会看護専門学校(昼間)

富山県立いずみ高等学校(5年一貫)

富山市医師会看護専門学校 90

学年定員 計

砺波准看護学院 20

60

富山県立総合衛生学院(夜間) 40 募集停止

⑳課程廃止 高岡市医師会看護専門学校 40

高岡市立看護専門学校 30

60 40

   

富山大学医学部看護学科 富山福祉短期大学看護学科

富山病院附属看護学校 40

富山県立総合衛生学院 100

富山赤十字看護専門学校 40

助産師 富山県立総合衛生学院 15

課程 学校・養成所名 学年定員

平成17年度以降の学年定員

保健師 富山県立総合衛生学院 25

⑳開設

開設 開設

H29.4 3校統合 定員 120名

○看護職員の養成に向け体制を充実してきている。

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(2)全国における看護大学の設置状況と今後の見込み

全国的にみると、平成4年度に14校、入学定員合計748人であった看 護大学(または看護学部)は、近年も増え続けており、平成26年4月現 在では232校、入学定員の合計は19,342人となっている。

こうした中、看護大学が1校のみの都道府県は、本県を含めて5県のみ

(岩手、福島、富山、和歌山、佐賀)となっている。

【看護大学の推移】

H4 14 校(国立7、公立1、私立6) 入学定員 748 人

H10 63 校(国立 25、公立 19、私立 19) 入学定員 4,253 人

H26 232 校(国立 42、公立 48、私立 142) 入学定員 19,342 人

医療技術の急速な進歩、チーム医療の推進、患者の高齢化・重症化、在 宅医療や訪問看護の推進等の医療・看護を取り巻く環境の変化を受けて、

国においては、「看護基礎教育のあり方に関する懇談会 論点整理(厚生労 働省 平成 20 年 7 月)」の中で、大学教育を主体とした方向で看護基礎教 育の充実を図る必要性が示されているところである。

また、公益社団法人日本看護協会が文部科学省高等教育局長に提出した

「看護職の人材育成に関する要望書(平成 27 年 4 月 23 日)」の中では、

大学における質の高い看護学教育の推進のため、看護学部・看護学科の設 置と定員拡充の推進を要望しているところである。

こうした動きもあり、確かな知識と技術を持つ質の高い看護職員に対す る需要は高まると見込まれ、看護大学の果たす役割は大きいと考えられる。

(3)県内高校生の看護系高等教育機関への進学状況

平成27年3月に県内の高校を卒業した者のうち、看護系高等教育機関へ の進学者は435人で、その内訳は、大学が115人、短大が44人、専修学 校が276人となっている。

○全国的に看護大学(または看護学部)は増加し、大学化の流れが顕著。

本県では看護大学が1校のみ。

○県内の看護大学への進学率は約3割にとどまり、毎年、70 人程度が 県外の看護大学に進学。

に進学。

・石川4310

(国1、公1、私2)

・福井3160

(国1、公2)

・新潟4338

(国1、公2、私2)

○今後も質の高い看護職員に対する需要は高まると見込まれる。

ドキュメント内 設置の趣旨1 (ページ 56-64)

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