• 検索結果がありません。

実験1:セミナーでの運用

ドキュメント内 JAIST Repository (ページ 60-63)

第 4 章 利用形態

Netscape 4.01  on MacOS 7.5.5WWW

6.1 実験1:セミナーでの運用

6.1.1

実験1の概要と目的

本システムを研究室で定期的に開かれているセミナーで運用してみた。システムとは

WWW連携機能と赤ペン機能によるWWWプレゼンテーションである。セミナーをテー マとした研究であるためシステムをセミナーで使うことがそのまま評価実験の場となる。

つまり目的は研究に関する説明を行うセミナーである。研究内容を参加者に理解しても らうのが目標となる。システムを実際に運用してわかる有効性や性能や応用の可能性につ いてディスカッションを通して明らかにしていく。また効果の面から本システムのWWW プレゼンテーションに対し従来のOHPやプロジェクタとの比較を行う。

6.1.2

実験1の方法

6.1: コラボレーションルーム

実験環境は、写真図6.1で、各席にコンピュータが設置されている本学の会議室で行っ た。利用したマシンは全てSparcStatin5/85MHzでOSSunOS 4.1.4である。

発表者も含めて、参加者全員がマシンにログインし、WWWプレゼンテーションを使 用して議論を行う。発表者は、発表用のWWWページをコントロールしながら発表を進 めていく。参加者は随時口頭で質疑をしたり赤ペンを使って指摘を行ったりする。

各参加者のマシン環境は、OS とブラウザは共通であるが、各自が普段使用している

WindowManager が異なっているため、まったく同じ画面が見える訳ではない。

6. 実験で得た評価

本システムを使ったセミナーは2回行っている。表6.1にまとめる。1回目と2回目で は人数が同じだが参加者が異なっている。

時期 参加人数 時間 主な討論内容

1回目 978640WWW連携

2回目 9712690分 赤ペン 表 6.1: セミナー

6.1.3

実験1の結果と考察

セミナーで得た結果と考察をまとめる。

WWW連携でのインタラクション  

WWW連携機能を使って参加者からの反応を得て活発な議論につなげることができた。

従来プレゼンテーションでは発表者から一方的に伝達することが多く、参加者からの 活発な意見を得ることが難しかった。以前に背面式投影スクリーンとWWWの組み 合わせでマシンがネットワークに接続されていたので、関連URL(1) へ接続して説明 したが、あくまで発表者からの一方的な行為であった。本システムを初めてセミナー で運用した際、参加者の方から研究内容に関連したURLがあると指摘を受け、さら に参加者の方から即座にWWW連携を用いてURL (2) (3) 先へ接続して見せてもら う反応があった。WWW連携が対等な操作で行えることによる効果である。このこ とから、WWWプレゼンテーションが参加者からの積極的なインタラクションを引 き出して充実した意見の交換が可能となる効果があることが示された。

インターフェース  

また、システムを公表して被験者がすぐ操作してみせたことからも、本システムが簡 易に操作できるインターフェースであることが示された。URLを逐一入力するのは 負担であるので、入力URLのログ機能を追加しログの選択操作からも連携を可能と した。

(1)

UniversalCanvas [9]http://jeeves.hayalab.cs.ritsumei.ac.jp:8080/unicanvas/

6. 実験で得た評価

赤ペンでのインタラクション  

赤ペン機能は分散環境で効果があるかもしれないが、対面では前に出て黒板に書くこ とと同じ行為で機能の意味がないと評価する人がいた。

一方で皆の前に出て書くのは恥ずかしいが、赤ペン機能ならば即書き込むことができ るので書きやすいと評価する人もいた。意見を言うのに慣れない人にとって少しでも 書き込みやすさを促すことができるという意味でコラボレーションとしての効果があ ると評価できる。また目前にあるとわかりやすいことも利点になる。自分でいじれる ことで参加意欲を促すことも期待できる。よって赤ペン機能は対面でも効果がある。

理解のしやすさ  

主に資料の見易さの観点で述べる。プロジェクタで投影する場合は遠くの座席に位置 する人にとっては見にくくなるのはよくあるケースである。本システムならば常に目 前にあることで見易さは明らかに向上する。ただしパソコンの画面の方が目が疲労 すると訴える人もいた。セミナーでは長時間になることが多い。ただし、本実験では 最長90分間セミナーを続けたがこの程度では、ストレスを訴える人はいなかった。

おそらくめずらしさによる効果もあったと考えられる。

赤ペンログ機能  

赤ペンの入力作業状況の保存を求める人が多かった。本研究はリアルタイムな作業を 対象としており、データの再利用によって創造性を出すことは考慮していない。しか しながら、ログ機能があれば、

自分だけのメモを残す

後で作業経過を参照してチェックする

などに使用することは見込める。技術的にはアウェアネスサーバーにおいて赤ペンの 種別、色、位置は管理できるので保存は可能である。

存在の匿名性  

ホスト名やIPアドレスや色で利用者を識別しているが、名前など詳細なプロフィー ル情報を求める意見があった。本システムは入力作業の軽減を求めてこの仕様にした が、CGIと組み合わせることで情報を付加することは可能である。

ただし、タスクによっては上司の前では萎縮する社員が匿名性によって自由な発言が 可能になるなどの効果があるかもしれない。

6. 実験で得た評価

ドキュメント内 JAIST Repository (ページ 60-63)

関連したドキュメント