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実験結果

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第 5 章 リフレッシュ気流の評価

5.2 実験結果

5.2.1 集中指標 CTR

実験参加者32名のうち、体調不良や遅刻などの理由で実験期間中の統制ができなかっ た実験参加者、指示通りに作業を行っておらず、集中時間比率CTRが算出するのに必 要な解答数に達していない等の理由で実験参加者の計11名を計測対象外とし、それ以 外の計21名を計測対象とした。解析対象外とした実験参加者の番号と解析対象外にし た理由を表5.4に示す。なお、著しく解答数が少ない場合等、集中時間比率CTRが算 出できなかった実験参加者は表 5.4で解析不能と記載した。ここでは、計測対象の計 21名の集中時間比率CTR、集中時間比率CTRの平均、各SETにおける集中時間比 率CTRの平均について述べる。計測対象の計21名の集中時間比率CTRを付録Cの

表 C.6、表 C.7 に、集中時間比率CTRを図 5.8、図 5.9に示す。、気流環境での集中

時間比率CTRが66.0%、標準環境での集中時間比率CTRが65.0%と比較して、1.0%

ポイント高いが、標準環境と気流環境のCTRの平均を対のある両側t検定で比較する と、有意差は見られなかった(p= 0.38)。

表 5.4: 計測解析対象外とした理由 実験参加者No. 計測対象外の理由

3 実験期間中に体調不良であり,1日参加できなかった

4 計測不能

7 実験期間中に体調不良であり,1日参加できなかった

8 計測不能

10 実験期間中に体調不良であり,1日参加できなかった 12 実験期間中に体調不良であり,1日参加できなかった 16 実験期間中に体調不良であった

24 計測不能

26 実験期間中に体調不良であった

29 計測不能

32 計測不能

図 5.8: 伝票分類タスク実施時のCTRの全実験参加者の平均値の環境間比較(n.s.:not significant)

5.2.2 生理的脳疲労

各時間帯のフリッカー値測定の結果について、気流条件間ごとに計測対象の実験参 加者(N = 21)で平均した。その結果を図 5.10に示す。また気流条件間で比較するた めに、対応する時間帯の計測結果をそれぞれ対のある両側t検定を行った結果、有意差 が見られたのは、昼休憩終了時(p <0.001)であった。また、実験開始前、SET1数独 タスク終了時、SET2伝票分類タスク終了時は有意に高い傾向が得られた(p <0.05)。

図5.9: 各SETにおける伝票分類タスク実施時のCTRの全実験参加者の平均値の環境 間比較(n.s.:not significant)

図5.10: フリッカー値の実験参加者の平均値の環境間比較(***:p < 0.001、*:p < 0.05)

5.2.3 主観的疲労

伝票分類タスクSET1、伝票分類タスクSET2、伝票分類タスクSET3における自覚症 しらべのねむけ感、だるさ感の結果についてそれぞれ、計測対象の実験参加者(N = 21) で平均した結果を図 5.11、図 5.12に示す。また気流条件間で比較するために、対応 する時間帯の計測結果をそれぞれ対のある両側t検定を行った。その結果、伝票分類タ スクのSET3で、ねむけ感とだるさ感がともに気流環境が標準環境と比較して有意に 低い傾向が見られた(p < 0.05)。

図 5.11: 自覚症しらべ(ねむけ感)の全SETの比較 (*:p < 0.05、n.s.:not significant)

図 5.12: 自覚症しらべ(だるさ感)の全SETの比較(*:p < 0.05、n.s.:not significant)

5.2.4 主観的感情状態

伝票分類タスクSET1、伝票分類タスクSET2、伝票分類タスクSET3におけるMMS の集中、倦怠の結果について、それぞれ計測対象の実験参加者(N = 21)で平均した 結果を図 5.13、図 5.14に示す。また気流条件間で比較するために、対応する時間帯 の計測結果をそれぞれ対のある両側t検定を行った結果、集中、倦怠とも有意差はな かった。

図 5.13: MMS(集中)のスコアの全SETの比較(n.s.:not significant)

図 5.14: MMS(倦怠)のスコアの全SETの比較(n.s.:not significant)

5.2.5 気流の主観評価

室内環境の主観評価に関する環境評価アンケートについて各気流条件間の実験参加 者の回答を計測対象の実験参加者(N = 21)で平均した結果を付録Cに示す。各項目 ごとにそれぞれ対のある両側t検定を行ったところ、気流条件間で有意差がみられた のは、「風圧を感じる」、「風圧による作業効率の向上」(p < 0.001)、「空気が循環し ている」、「室外音がうるさい」(p < 0.01)で、「気流が快適」、「室内音がうるさい」

p <0.05)には有意傾向が見られた。

5.2.6 個人特性

実験参加者の個人特性として、KG式日常生活質問紙を用いたタイプ別判断の結果、

STAIの結果、朝型夜型診断の結果をそれぞれ、付録Cの表 C.3、表 C.4、表 C.5に 示す。

5.2.7 実験参加者へのインタビューの結果

リフレッシュ気流評価実験の実験参加者へのインタビューの結果の詳細を付録Cに 示し、以下にその一部を記載する。

リフレッシュ気流の印象

顔が暑かったのでよかった。涼しくて気持ちがよかった。

風が吹き終わった後、やる気が回復していた。

眠気が取れて良かったが、集中時は、集中に戻すのに時間がかかった。

実験参加者インタビューの結果から、 リフレッシュ気流の印象は2種類に区別される。

1つは集中度向上気流の強気流のような体感温度を下げる冷却効果であり、実験参加者 の約25%は冷却効果に関する意見を挙げていた。もう1つは、リフレッシュ気流が曝 露させている間の休息時間による疲労、モチベーションの回復等リフレッシュ効果で あり、実験参加者の約50%以上はリフレッシュ効果に関する意見を挙げていた。また、

リフレッシュ気流が作業に影響を及ぼしたどうかについて、「風がないと休憩のタイミ ングがつかめないから疲れた」のように作業に対するリズムづくりや上記に述べたリ フレッシュ効果に関する意見が多く得られた。

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