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実験結果と今後のフィールド実験実施方針の提案

ドキュメント内 ItBX‹]̂߂̃ptH[}XeXg̎pɌǂƕ] (ページ 76-90)

本実験の目的は、CPTOP2による生産性評価と今後のフィールド実験に向けた実験 実施方法の確立である。生産性評価に関しては、各試行におけるパフォーマンスが変 化しているが疲労度の関係は見出せなかった。

また実験実施に関して、本実験では、4週間にわたり

1

試行あたり

18〜19

分のタス クセットを週に

3

または

4

試行行った。試行回数が週

2

回以下となる週があった被験者

(被験者 A、C、D、F)

がいたこと、及び被験者

D

1

週間程度試行の間隔が空いたこ

と以外では、実験を中止せざるを得ない被験者はいなかった。これは自覚症しらべを

除いた

CPTOP2

タスク時間

17

分であれば、実際のオフィスにおいても実験実施が可

能であることを示す結果であり、この結果の意義は大きいと言える。

CPTOP2

パフォーマンスと疲労度の関係、及び本実験から得られた結果に基づく今

後のフィールド実験実施に向けた方針の詳細を述べる。

5.3.1 パフォーマンスと疲労度の関係

全被験者について各タスクと自覚症しらべとの関係を図

5.3

から図

5.8

に示す。ここ で被験者

E

に関しては、CPTOP2動作上の問題から

4

週目からのデータしか得られな かったため省略している。

パフォーマンスが試行毎に変動していることは、CPTOP2遂行時の被験者の状態が 変化していることを示していると考えられる。しかしながら、図

5.3

から図

5.8

に示し たように自覚症しらべ

(疲労度)

との相関を示す結果は得られず、疲労度による変動は 小さいと判断できる。そこで、ヒアリング調査において、パフォーマンス変動をもた らす要因について質問した結果、以下に示す

3

要因

(外的要因、タスク実施中の中断、

習熟効果)が浮上した。

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5.3:

各タスクのパフォーマンス値と自覚症しらべの関係

(被験者 A)

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5.4:

各タスクのパフォーマンス値と自覚症しらべの関係

(被験者 B)

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5.5:

各タスクのパフォーマンス値と自覚症しらべの関係

(被験者 C)

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5.6:

各タスクのパフォーマンス値と自覚症しらべの関係

(被験者 D)

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5.7:

各タスクのパフォーマンス値と自覚症しらべの関係

(被験者 F)

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5.8:

各タスクのパフォーマンス値と自覚症しらべの関係

(被験者 G)

外的要因  

作業成績に最も与える要因をヒアリング調査から質問したところ、被験者

C

を除く すべての被験者が「外的要因」であると回答した。外的要因とは、被験者の外部から 与えられるタスクに対する集中を阻害する要因である。具体的には、周りの人の声や 電話音をはじめとする騒音等がこれにあたる。外的要因は常時変化しており、これを 各試行時に均一化することは困難である。したがって、本実験と同様の手順でフィー ルド実験を実施する場合、被験者毎の各試行のパフォーマンス変動を調査することは 困難である。

フィールド実験方法として、オフィスビルやオフィス環境の改善効果を検証するこ とを目的に実験を実施する場合、生産性をオフィス全体あるいは評価対象となるオフィ ス空間全体といった巨視的に得られたアウトプットであるとし、その環境にいる被験 者全体のパフォーマンス平均値を生産性と見なすことで外部要因は業務内容や繁忙度 により外部要因は統制することは可能であろう。

タスク実施中の中断  

本実験では、1試行あたりのタスクセット時間を

18

分〜19分したため、タスク遂行 中に全く中断が入らないとは考えにくい。そこで実験前に、中断が入る際にはタスク 間(例えば、語句並べ替えとブロック組立の間)にするように教示した。しかしなが らヒアリング調査から、タスク遂行中に一度も中断が入ることなかったと回答した被 験者はいなかった。

その原因として、予期せぬ呼び出しや電話応対が多くを占め、特に事務職に従事す る被験者

B

と被験者

F

に中断が多くあったことが分かった。それでも中断の多くは数 分程度の場合が多く、中断の前後で被験者の置かれる状況が大きく変わることは無く、

急用等により中断後にタスク継続が困難になるというケースは発生しなかった。フィー ルド実験を想定した場合、中断した時間を計測し、その時間を除外すればパフォーマ ンス評価は可能であろう。

習熟効果  

本実験は、前章までの実験と異なり各試行間に

1

日以上の間隔があるために、習熟完 了が遅れることが予想された。さらに実験室環境とは異なり、厳密な実験条件の統制 が難しく、各試行時の実験条件が異なるため習熟補正を施すことは不可能である。本 実験では、第

1

週目を練習期間として設けたが、数列穴埋めと記憶について習熟完了 までには更なる試行回数を必要としていたことが分かった。以下に各タスクの習熟効

果について述べる。

語句並べ替え  

このタスクは内容の理解が早く、手順が語句ブロックを順にクリックしていくだけ の作業であるために、すべての被験者が

1

週目で習熟を完了したと回答し、試行回数 の増加にしたがってパフォーマンス値が向上するという習熟効果が見られなかった。

ブロック組み立て  

このタスクに関しては、語句並べ替えと同様に回答手順の理解が早く、パフォーマ ンス値も同様に習熟効果が見られなかった。ただ、パスボタンの存在に気づかない被 験者もいたために、配置を変更する等の改善は必要である。

数列穴埋め  

被験者

A、B、F、G

に関して図

5.9

に示すように練習期間以降も習熟効果と見られ

るパフォーマンス向上が確認された。実験後ヒアリング調査からも、被験者

A

は作業 に慣れたと感じたのが

3

週目であると回答している。また被験者

B

は、2週目までタ スク内容を誤解していたため、パフォーマンス値が極端に低いという結果となってい る。被験者

A、G

についてパフォーマンス値の上昇が

7

回目の試行まで見られた。被 験者

B

についても同様、誤解していた部分を除いた

7

回分にパフォーマンスの向上が 見られた。したがって、パフォーマンス評価のためには

7

回以上の練習試行が必要で あったと言える。タスク内容の誤解を防ぐ方法として、練習期間にのみ設問毎に正否 を表示することが挙げられる。

記憶  

5.10

に示すようにすべての被験者について練習期間以降にも習熟効果が見られた。

ヒアリング調査からも他のタスクと比較して習熟完了までの試行は多いとの回答を得 た。例えば、被験者

A

は実験終了まで慣れなかったと回答し、被験者

C

2

週目まで 試行錯誤をしていると回答した。被験者

G

3

週目以降にボタンを回数が減ると回答 し、戦略が変化していることが窺える。被験者

A、B、C、D

については

7

回目の試行 でパフォーマンス値の上昇が見られなくなり習熟完了したと判断できる。被験者

F、G

については少なくとも習熟完了には

10

回の試行が必要であることがわかる。

ドキュメント内 ItBX‹]̂߂̃ptH[}XeXg̎pɌǂƕ] (ページ 76-90)

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