第 5 章 ドーム環境下での水平感許容実験
5.3 大型ドームでの水平感評価実験
5.3.3 実験環境、コンテンツ
実験を行ったドームは株式会社五藤光学の18mドーム(図 5-12 )で行った。国内で は比較的大きな傾斜式ドームであり小型ドームでの実験の比較として実験を行うにあ たって適したドームとなっている。
図 5-12 : 五藤光学研究所の18mドーム
実験に用いたコンテンツは以下のとおりである。
・ 鹿児島県桜島をフェリー船上から撮影したコンテンツ
小型ドームで提示しコンテンツと同じコンテンツで、小型ドームでの実験と同様に カメラの角度を変えたコンテンツを五つ用意して水平感の評価を行なうことを目的 にしたコンテンツ。
・ 港から海を撮影したコンテンツ(図 5-13 左 )
ゆりかもめ「船の科学館駅」周辺の港から撮影したコンテンツで、桜島のコンテン ツ同様に水平感の評価を行なうことを目的としている。
・ 川越まつりの様子(図 5-13 右 )
埼玉県川越市の「川越まつり」の夜の様子を撮影したコンテンツ。夜や暗闇のコン テンツがドーム内でどのようにみえるかというドームコンテンツ評価のために提示 を行った
・ 京都・北野天満宮の紅葉の様子(図 5-14)
これは紅葉の様子を撮影したコンテンツであり、川越まつりとは違い昼間の明るい 時間帯に撮影を行った。このコンテンツもドームコンテンツ評価のために提示を行 った。
・バスケットボールの練習の様子
本研究で対象としているコンテンツのバスケットボールの映像コンテンツの提示を 行った。撮影位置はそれぞれ七箇所で、
コートコーナー45°,距離 130cm,レンズ高さ 160cm(図 5-15 左)
ハーフライン延長線上,距離 145cm,レンズ高さ 160cm(図 5-15 右 )
ハーフライン延長線上,距離 145cm,レンズ高さ 84cm(図 5-16 左 )
ハーフライン延長線上,距離 145cm,レンズ高さ 252cm(図 5-16 右 )
ゴール下,レンズ高さゴールリング下 30cm(カメラワークあり)(図 5-17 左 )
ゴール下,距離 80cm,レンズ高さ 160cm(図 5-17 右 )
ゴール下,距離 80cm,レンズ高さ 84cm(図 5-18 ) となっている。
図 5-13 : 港から海を撮影したコンテンツ(左),川越まつりの様子(右)
図 5-14 : 京都・北野天満宮の紅葉の様子
図 5-15 : コートコーナー45°,距離130cm,レンズ高さ160cm(左), ハーフライン延長
線上,距離145cm,レンズ高さ160cm(右)
図 5-16 : ハーフライン延長線上,距離145cm,レンズ高さ84cm(左), ハーフライン延
長線上,距離145cm,レンズ高さ252cm(右)
図 5-17 : ゴール下,レンズ高さゴールリング下30cm(カメラワークあり)(左), ゴール
下,距離80cm,レンズ高さ160cm(右)
図 5-18 : ゴール下,距離80cm,レンズ高さ84cm
被験者とドームとの位置関係は、五藤光学研究所のドーム設置室で可能な位置関係で しか設置できないため、ある程度の制約がかかり、小型ドームでの位置関係の拡大版 にすることは出来なかった。しかし、プロジェクションのエリアを観覧者正面の中央 に置き、小型ドームでの環境に類似した環境であるため水平感実験への影響はないと 考える。