• 検索結果がありません。

第 8 章 周波数共用のための技術的条件

8.1. 国際 VHF 海上無線設備

8.1.2. 周波数共用条件

第5章で求めた机上検討結果から、周波数共用条件として、同一チャネル干渉検討、隣接チャ ネル干渉検討及びスケルチオープン測定検討の離隔距離を示す。机上検討の諸元などについて は5.1.2. 節を参照。

90 同一チャネル干渉検討

同一チャネル干渉検討における離隔距離を表 8.1-5 に示す。同一チャネル干渉検討において は、送信出力が25 Wで送信帯域幅が25 kHz幅の場合は8.50 km~12.6 km、100 kHzの場合は

7.93 km~8.30 km の離隔距離を確保する必要がある。送信出力が 50 W で、送信帯域幅が

25 kHz 幅の場合は 10.68 km~14.65 km、100 kHz の場合は 10.13 km~10.44 km の離隔距離を 確保する必要がある。

表 8.1-5 同一チャネル干渉検討の離隔距離 [km]

送信 出力 [W]

測定 周波数

[MHz]

変調方式(上段)、帯域幅 [kHz](中段)及び中心周波数差 [kHz](下段)

π/4QPSK 8PSK 16QAM

25 100 25 100 25 100

12.5 0 12.5 12.5 0 12.5 12.5 0 12.5

25 157.150 8.82 11.97 8.3 8.82 11.88 8.24 8.69 12.6 7.93 161.750 8.56 11.51 8.05 8.56 11.69 8.18 8.50 11.69 8.30 50 161.750 10.76 14.43 10.13 10.76 14.65 10.28 10.68 14.65 10.44

隣接チャネル干渉検討

隣接チャネル干渉検討における離隔距離を表 8.1-6 に示す。隣接チャネル干渉検討において は、送信出力が25 Wで送信帯域幅が25 kHz幅の場合は0.21 km~0.39 km、100 kHzの場合は

0.33 km~0.37 km の離隔距離を確保する必要がある。送信出力が 50 W で、送信帯域幅が

25 kHz幅の場合は0.26 km~0.43 km、100 kHzの場合は0.39 km~0.41 kmの離隔距離を確保す る必要がある。

表 8.1-6 隣接チャネル干渉検討の離隔距離 [km]

送信 出力 [W]

測定 周波数

[MHz]

変調方式(上段)、帯域幅 [kHz](中段)及び中心周波数差 [kHz](下段)

π/4QPSK 8PSK 16QAM

25 100 25 100 25 100

37.5 25 62.5 37.5 25 62.5 37.5 25 62.5

25 157.125 0.28 0.37 0.33 0.28 0.37 0.33 0.30 0.21 0.34 161.725 0.24 0.36 0.35 0.24 0.36 0.35 0.21 0.39 0.37 50 161.725 0.30 0.41 0.40 0.30 0.41 0.39 0.26 0.43 0.41

スケルチオープン測定検討

スケルチオープン測定検討における離隔距離を表 8.1-7、表 8.1-8、表 8.1-9 及び表 8.1-10 に示す。スケルチオープン測定検討においては、中心周波数差が 12.5 kHz の場合、送信出力が 25 Wで送信帯域幅が25 kHzの場合は46.89 km~52.75 km、送信出力が50 Wで送信帯域幅が

25 kHzの場合は52.00 km~55.56 kmの離隔距離を確保する必要があるが、送信出力が25 W及

び 50 W で送信帯域幅が 100 kHz の場合はスケルチが開くことはなかった。中心周波数差が

37.5 kHz の場合、送信出力及び送信帯域幅によらずスケルチが開くことはなかった。中心周波数

91

差が0 kHzの場合、変調方式がπ/4QPSKでは送信出力が25 Wで送信帯域幅が25 kHzの場

合は2.37 km~2.54 km、送信出力が 50 W で送信帯域幅が25 kHzの場合は 2.87 km の離隔距

離を確保する必要があるが、変調方式が 8PSK 及び 16QAM の場合はスケルチが開くことはな かった。中心周波数差が25 kHzの場合、変調方式がπ/4QPSK及び8PSKでは送信出力が25 W で送信帯域幅が25 kHzの場合は0.25 km~0.35 km、送信出力が50 Wで送信帯域幅が25 kHz

の場合は0.30 km~0.40 kmの離隔距離を確保する必要があるが、変調方式が16QAMの場合は

スケルチが開くことはなかった。

表 8.1-7 スケルチオープン測定検討の離隔距離 [km](12.5 kHz離れ)

送信 出力 [W]

測定 周波数

[MHz]

変調方式(上段)、帯域幅 [kHz](中段)及び中心周波数差 [kHz](下段)

π/4QPSK 8PSK 16QAM

25 100 25 100 25 100

12.5 12.5 12.5 12.5 12.5 12.5

25 157.150 52.75 ― 52.75 ― 47.59 ―

161.750 50.30 ― 48.60 ― 46.89 ―

50 161.750 55.56 ― 53.70 ― 52.00 ―

※「―」はスケルチオープンなし。

表 8.1-8 スケルチオープン測定検討の離隔距離 [km](37.5 kHz離れ)

送信 出力 [W]

測定 周波数

[MHz]

変調方式(上段)、帯域幅 [kHz](中段)及び中心周波数差 [kHz](下段)

π/4QPSK 8PSK 16QAM

25 100 25 100 25 100

37.5 37.5 37.5 37.5 37.5 37.5

25 157.125 ― ― ― ― ― ―

161.725 ― ― ― ― ― ―

50 161.750 ― ― ― ― ― ―

※「―」はスケルチオープンなし。

表 8.1-9 スケルチオープン測定検討の離隔距離 [km](0 kHz離れ)

送信 出力 [W]

測定 周波数

[MHz]

変調方式(上段)、帯域幅 [kHz](中段)及び中心周波数差 [kHz](下段)

π/4QPSK 8PSK 16QAM

25 25 25

0 0 0

25 157.125 2.54 ― ―

161.725 2.37 ― ―

50 161.725 2.87 ― ―

※「―」はスケルチオープンなし。

92

表 8.1-10 スケルチオープン測定検討の離隔距離 [km](25 kHz離れ)

送信 出力 [W]

測定 周波数

[MHz]

変調方式(上段)、帯域幅 [kHz](中段)及び中心周波数差 [kHz](下段)

π/4QPSK 8PSK 16QAM

25 25 25

25 25 25

25 157.125 0.35 0.25 ―

161.725 0.35 0.25 ―

50 161.725 0.40 0.30 ―

※「―」はスケルチオープンなし。

8.2. 400 MHz帯船上通信設備

400 MHz帯船上通信設備について、第 4 章で述べた技術的条件及び第 5章で机上検討結果

から求めた周波数共用条件について示す。

関連したドキュメント