• 検索結果がありません。

第3章  特定健康診査・特定保健指導の実施

2  実現するための方策

20.2 20.1

17.7 18.8

9.9 8.7

8.5 8.8

0 5 10 15 20 25 30 35

H20 H21 H22 H23

予備群 該当者

◎受診者に対するメタボリックシンドロームの割合 

区  分   平成20年度  平成21年度  平成22年度  平成23年度 

該当者数(人)  1,388  1,404  1,339  1,419  該当者割合(%)  20.2  20.1  17.7  18.8  県該当者割合(%)  16.9  17.0  16.7  ―  予備群者数(人)  680  604  644  667  予備群割合(%)  9.9  8.7  8.5  8.8  県平均予備群割合(%)  10.3  9.7  9.2  ―   

                         

2  実現するための方策   

(1)受診率・実施率向上対策    ア  特定健康診査 

(ア)対象者等へのアプローチ 

これまで特定健診受診率向上のため、国保加入時にパンフレットを配布し、

受診通知書とともに説明書を発送し特定健診の理解を求め、また広報紙を通 じあるいは地域での説明会でその重要性をPRしてきました。しかし、特定 健診の目的や意味が十分浸透していると言えず、理解に向けたアプローチも 不足していたと思われます。 

        第2期の特定健診受診率向上のため、今まで行ってきた対応の改善を行う 他、新たな対応を行う必要があり、対象者等へのアプローチとして以下を実 施します。 

○案内文書の改善   

特定健診をより理解してもらうために、申込時の案内文書や受診通知書発送 時の案内文書をわかりやすいものに変更していくとともに、広報かしわざき等 でのPRをより強力に行っていきます。 

○健診対象年齢前の年代への働きかけ 

健診対象年齢前の年代にハガキ等による事前の健診受診を呼びかけ、特定健診 に対する理解を得るとともに将来の受診者増につなげます。 

○健康ポイント制度の活用 

  市民の健康づくりを支援する仕組みとして「かしわざき健康ポイント制度」

を25年度から試行的に実施し、健診受診者への健康ポイント加算により受診

率の向上につなげます。 

 

(イ)未受診者対策 

特定健診未受診者数は対象者の半数以上を占めていますが、未受診者の多 くは、自分は健康で健診を必要と感じていないため受診しないと思われる一 方、未受診者の約4割の方は何かしら医療機関で医療行為を受けているため、

特定健診受診が不要と考えている傾向が判明しました。 

        しかし受療中であっても特定健診対象であることから、何らかの手段を講 じて特定健診受診者として組み込む必要性があると考えられます。未受診者 対策として以下のような手段を用い、受診者の増加につなげます。 

○受療中対象者の健診データの活用 

  今後受療中の市民の方の増加が考えられ、40歳から74歳までの対象者に ついては本人の同意を得て検査結果を受領することにより検診の実施に代えら れることから、医療機関から対象者の健診データを受領し、特定健診の受診率 の向上を図るとともにデータの分析から重症化予防の保健指導へもつなげます。 

  ○職域との連携 

  国民健康保険加入者で就労中の方に対して、職場を通じて健診の重要性を訴 え職域との連携を検討し受診の促進を図ります。 

  ○無料クーポン券の活用 

  特定健診対象年齢となる40歳及び39歳以下の特定の年齢の方に対して、

健診の無料クーポン券を送付し、健診のインセンティブからその後の健診受診 につながるよう実施を検討します。 

○受診勧奨の継続 

  地区の集団健診未受診の方へ翌月に受診案内のハガキの送付や、訪問による 受診勧奨を継続実施します。 

     

(ウ)継続受診の充実 

        受診率の向上にあたっては、現在受診している対象者が継続して特定健診 を受診することも重要です。 

健診結果の通知と併せて経年的な受診結果の説明と継続受診の必要性を周 知するなど特定健診の充実した情報提供を行います。 

 

イ  特定保健指導 

○タイムリーな保健指導の実施 

対象者の関心期に応じてタイムリーな動機付けの機会として、特定保健指導 対象者を昨年利用者の除外をせずに継続して実施していきます。また、より多 くの対象者に保健指導を利用していただくために、65歳以上の個別健診対象 者にグループ支援の継続と併せて、対象者の生活の場である家庭への訪問指導 を充実させていきます。また、健診後よりタイムリーに保健指導を実施する方 法として、人間ドック対象者に、受診当日の初回指導実施について検討を行い ます。 

○保健事業との一体的な取り組み 

既存の保健事業を生活習慣改善の支援の場や、生活習慣改善の継続の場とし て有効活用していきます。 

  ○マンパワーの充実と特定保健指導従事者のスキルアップ 

特定保健指導従事者が、対象者の生活にあわせてアプローチしていくことが

生活改善につながっていくため、きめ細やかな個別支援をしていくためにスタ ッフ人数の確保と力量の確保が必要となります。特定保健指導対象者も毎年対 象となるリピーターが増えており、改善が難しいリピーターについてより個々 にあった具体的な支援ができるように、従事者としてのスキルアップのため、

研修会参加や内部で事例検討を積み重ねていくことでスキル向上を図っていき ます。また、保健指導の効果について改善率などを評価し有効な保健指導のあ り方を探求していきます。 

     

(2)メタボリック予防・医療費適正化の対策    ア  特定保健指導以外の保健指導 

  (ア)重症化予防対策 

        メタボリックシンドロームに着目した階層化により、 「特定保健指導」対象 者に対してのみ保健指導を実施することになると、非肥満でリスク(血圧・

血糖及び脂質等)があり、医療が必要な対象者へも画一的な情報提供を行っ てしまう恐れがあります。また、治療中の者であっても、適正受診や生活状 況が心配される事例もあることから、本市では、循環器疾患や腎疾患の重症 化予防による医療費適正化のためにも、特定保健指導対象者以外にも優先順 位を勘案して保健指導対象者として位置づけ保健指導を実施します。 

   

(イ)早期予防対策 

        本市では39歳以下で健診等を受ける機会がない方に対して一般健診を実 施していますが、保健指導も同様の階層化基準に基づき実施し、早期からの 生活習慣の改善を進めていきます。 

   

イ  情報提供 

(ア)結果説明会 

健診結果から自分のからだの様子を正しく理解し、結果に基づいた生活習慣 の改善について意識づけができるよう、また継続して健診を受ける必要性を認 識する機会として、集団健診受診者に対して、健診結果説明会を実施します。

医療機関への受診や継続治療が必要な対象者には受診や服薬の重要性を認識 するようはたらきかけます。 

 

(イ)集団健診会場でのプレ保健指導 

      受診者全体に直接情報提供できる集団健診の機会を活用し、健診受診者が 自らの健康状態を把握し、生活習慣を改善または維持していくことのメリッ トを感じ、モチベーションを高められるよう、対象者の意識レベルや健康状 況に合わせた情報提供を行います。 

 

 

  ウ  慢性腎臓病(CKD)予防対策 

平成22年度、国保医療課と元気支援課で国保医療費分析を行ないました。 

平成23年度から、市民セミナーの開催、健診未受診者対策、腎専門医への受 診勧奨、人工透析新規導入者の実態把握、保健指導従事者の力量形成等を計画的 に推進しています。

 

 

 

 

 

 

 

関連したドキュメント