• 検索結果がありません。

子ども・子育て支援プラン推進施策に関する提言(案)

平成29年○○月

宮崎市子ども・子育て会議 計画推進部会

子ども・子育てプランは、「安心して子どもを産み育て、子どもが健やかに成 長できるまちづくり」を基本理念としている。子育てに対する不安や孤立感な どへの支援や、生涯にわたる人格形成の基礎を培う乳幼児期の教育及び保育の ための発達に応じた適切な保護者のかかわりや質の高い教育・保育、並びに子 育て支援を安定的に提供を行うため、10の推進施策を設定し、その施策に関 連する各種事業が位置づけられています。

計画推進部会では、その各種事業や取組みについて検討する中で、本市の子 どもが将来の夢を抱き、平等に教育を受けることができるよう、また、地域に 愛着を持った次世代の成長のため、貧困問題に特に重点的に取り組むよう、下 記のとおり提言します。

1 子どもの貧困対策の推進について

現在、主に経済面の支援や食事の提供といった子どもの貧困に向けての施 策が進められています。その一方で、子どもの貧困は、経済的な面だけでなく、

子ども自身の今後の心の貧困につながっていきます。子育てに関する親の意欲 や技能、自立への意識が低いといった親自身の心の貧困が、世代を超えた心の 貧困や金銭的な貧困の連鎖につながると考えられます。

子どもの発達段階においては、乳幼児期のアタッチメントの形成を基礎に

資料5

子どもは思春期のさまざまな課題に直面する中で理性的・合理的に問題事態に 対処していく問題解決の能力、すなわち生き抜いていく力を身につけていきま す。子どもの発達段階に応じた、親から子どもへのはたらきかけや父親母親と しての心の育ちに焦点をあてた子どもの貧困対策の充実を図る必要があると 考えます。

<提言内容>

(1) 親が子育てへの知識や技能を高め、子育てに高い動機付けを持つた めの、親としての生涯発達を支える取組みの推進

(2) 保護者を対象とした、子どもの発達段階に応じた子育てについて の講習会の実施

(3) 福祉と教育の連携による事業の展開

2 保幼小連携の推進について

子どもの体系的な学びや健全な育ちを図るためには、各保育園や幼稚園、

認定こども園の教育・保育から小学校での学習活動への円滑な移行が重要 です。

保幼小連携の活動には、いわゆる小

1

プロブレムの防止策として、気に

なる子どもの情報と支援をつなぐ個別情報の連携と、また、保育園や幼稚

園、認定こども園と小学校のカリキュラムをすりあわせスムーズな進学を

図ることによる学習成果の向上というカリキュラムマネジメントによる対

策とがあります。前者については、すでにある程度の取組みがなされてい

ますが、支援ファイルの活用や専門的な知見を持ったコーディネーターの

配置によって、より堅実かつ効果的な情報の伝達と活用がなされるものと

考えられます。保幼小連携の新たな方策はアプローチカリキュラム、スタ

ートカリキュラムの策定と運用を通した連携でありますが、単にモデル校

の実践公開にとどまらず、実質的なカリキュラム策定と運用実践を促進す

る施策が重要だと考えます。

<提言内容>

(1) 連携のための専任コーディネーターの配置及び効果的な活動推進

(2) 保育園・幼稚園・認定こども園と小学校における顔が見える連携 のための、具体的なアプローチカリキュラム、スタートカリキュラ ムの開発と実践の促進。

3 子どもに関する相談体制の充実<相談窓口>

子育て中の保護者が、市役所で子どもに関する相談、手続きをする場合、

担当課でなければ対応できない状況があります。相談の内容により対応す る担当課は異なりますが、一般の市民にはどの担当課に行けばいいのか分 かりにくく、また、本庁舎、保健所、教育委員会が物理的にも離れている ため、幼児や障がい児を抱えていたり、手続きが複数の担当課にまたがる などの場合の負担が大きいことが問題としてあげられています。

そこで、市民が一番最初に問合わせをする窓口を設置し、その窓口から 各担当課につなぐ等の包括的な受け付けを行うことが望ましいと考えます。

また、子育て中の親にとって最も身近でアプローチしやすい幼児教育・保 育施設を巡回し、子育て相談を支援するための、専門性の高い相談員によ る施設巡回を行うことが望ましいと考えます。

<提言内容>

(1) 子どもに関する相談、問合わせ先の一本化(教育・福祉全て)

(2) 子どもに関する相談窓口へのコーディネーターの配置

(3) 乳・幼児期の子育てや就学の相談を支援するための、専門性の高

い相談員による幼児教育・保育施設巡回の実施

関連したドキュメント