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(女性医師バンク)関係事項

ドキュメント内 日本医師会雑誌第141巻第2号別冊 (ページ 118-121)

平成18年度厚生労働省委託事業として開始し た「医師再就業支援事業」は,平成21年度に

「女性医師支援センター事業」に名称を変更し,

本年度が事業開始から6年度目に当たる.本事業 では,これまでの過去5年間に様々な試みを行 い,一定の成果を上げてきた.平成23年度は予 算総額1億5,017万2,000円の委託事業として交 付申請を行い,「平成23年度女性師支援センター 事業特別会計予算」に計上された.本年度は,従 来の事業に加え,女性医師のキャリア支援のため のDVD作成や,女性医師支援センターのホーム ページ作成等,女性医師支援について幅広い活動 に取り組んだ.また,日本医師会で定めた「女性 一割運動」の数値目標達成のための具体的な施策 として,「『2020.30』推進懇話会」を開催した.

1.女性医師支援センター事業運営委員会 本事業に関わる様々な課題を検討する運営機関 として,女性医師支援センター事業運営委員会

(羽生田俊委員長他7名)が設置されており,本 年度は平成23年5月13日,9月9日,12月2 日,平成24年3月9日の計4回開催し,前年度 事業の検証,事業計画の策定,広報活動の立案,

講習会事業の検討等,運営に関し多岐にわたる事 項について審議を行った.

2.女性医師支援委員会

女性医師の支援をより具体的な実効あるものに するために,様々な課題について検討し,また,

女性医師バンクの実務的な課題に取り組み解決す ることを目的に,昨年度より女性医師バンクコー ディネーターをメンバーとして,「女性医師支援 委員会」(秋葉則子委員長他12名)が設置されて いる.本年度は平成23年6月8日,10月12日,

平成24年3月3日の計3回開催し,女性医師バ ンクの運営上の実務的な課題の検討を中心に女性 医師支援の推進に向けた活動を行った.

3.女性医師バンク

「女性医師バンク」は,女性医師の就業斡旋の ために創設された無料の職業紹介所であり,平成 19年1月30日に開設した.主な事業内容は,求 職者並びに求人施設の登録,女性医師の就業相談

と希望条件に合う求人施設の紹介,求人施設の採 用に関する相談と求職者の紹介,女性医師の就業 後の相談受付・支援である.

実際の運営にあたっては,日本医師会館内にデ ータベース管理や運営に関わる諸問題に対処する 機関として中央センターが設けられており,これ とは別に具体的な職業紹介に関する相談窓口とし て,東日本センター(中央センターが兼務)およ び西日本センター(福岡県医師会館内)が置かれ ている.東・西両センターでは,実際に就業を希 望する女性医師に対し,医師であるコーディネー ターが個別に相談に応じ就業の斡旋を行ってい る.

その他,東・西両センターのコーディネーター の連絡の場として,昨年度より設置した女性医師 支援委員会を補完する形で,コーディネーター連 絡会を定期的に開催し,コーディネート上の課題 点を整理し解決するため検討を重ねた.

また,女性医師バンクでは,長期間離職してい た医師が研修を希望する場合は,個々の事情や居 住地域,専門科に合わせて全国の各大学附属病院 等に対し,個別に受入れをお願いしている.

なお,平成24年2月末日現在の運用状況は,

求職登録者数が285名(延べ638名),求人登録 施設数が1,371施設(延べ1,542施設),求人登録 件数が894件(延べ3,637件),就業成立件数が 302件(就業成立286件,再研修紹介16件)で ある.

4.女子医学生,研修医等を サポートするための会

女子医学生,研修医等の支援活動として,平成 18・19年度,本会男女共同参画委員会が,都道 府県医師会と共催で実施してきた標記講習会を平 成20年度より本事業の一環として行っている.

本年度も引き続き,都道府県医師会ならびに,

日本医学会分科会の各学会や医会等の医療関係団 体に対し,共催の依頼を行った.本年度は延べ57 回(都道府県医師会44,その他13)開催した.

また,平成24年2月17日(金)に日本医師会 館小講堂で開催された女性医師支援事業連絡協議 会においては,資料発表を含め12の都県医師会 より,標記講習会についての事例発表があり,会 の充実のための活発な意見交換が行われた.な お,事例発表いただいた都県医師会は,青森県,

東京都,神奈川県,愛知県,兵庫県(資料発表),

島根県,岡山県,広島県,徳島県(資料発表),

愛媛県,福岡県(資料発表),および鹿児島県で,

参加者は131人であった.

5.女性医師支援センター事業ブロック別会議 本会では,女性医師バンクを含む本事業を,今 後も継続発展させていくためには,各地において 地域からの声をお聞かせいただくと同時に,女性 医師支援センター事業をご理解いただくという双 方向による情報の伝達の機会を設けることも必要 と考え,平成21年度より各地医師会の協力を得 て「女性医師支援センター事業ブロック別会議」

を開催している.

本年度も全国を北海道・東北,関東甲信越およ び東京,中部,近畿,中国四国,九州の6ブロッ クに分け,それぞれ以下のとおり開催した.

・近畿ブロック(10月2日 於:兵庫県医師 会,出席者:34名)

・中部ブロック(11月13日 於:名古屋マリ オットアソシアホテル,出席者:41名)

・中国四国ブロック(11月20日 於:ホテル グランヴィア広島,出席者:32名)

・九州ブロック(12月4日 於:鹿児島県医 師会館,出席者:53名)

・北海道・東北ブロック(12月11日 於:ホ テルメトロポリタン仙台,出席者:40名)

・ 関 東 甲 信 越 ・ 東 京 ブ ロ ッ ク (1月2 8 日 於:日本医師会館,出席者:39名)

6.医師会主催の研修会等への 託児サービス併設費用補助 本事業では,育児中の女性医師の学習機会確保 を目的として,研修会等への託児サービス併設費 用に対し,一定額の補助を昨年度より行ってい る.

本年度は,平成23年5月〜平成24年2月に開 催された都道府県医師会または郡市区医師会が主 催する研修会等を対象とし費用補助を行った.

7.女性医師のキャリア支援のための DVD 作成 女性医師のキャリア形成やライフスタイルのあ り方を多くの女子医学生,研修医や若手の女性医 師に伝えることを目的として,ロールモデルとな る女性医師の働き方や女性医師支援に携わる様々 な立場の方々の考え方,取り組みを紹介する DVDを作成し,都道府県医師会等に配布した.

DVDは3枚組でそれぞれ以下の内容が収録さ れている.

1枚目:講演編

○ご挨拶

・社団法人日本医師会副会長・日本医師会女 性医師支援センターセンター長 羽生田俊

○講演

・日本医師会の女性医師支援について 社団法人日本医師会常任理事

保坂シゲリ

・女性医師支援と男女共同参画

自治医科大学医学部長 桃井眞里子

・女性医師キャリア支援

横浜市立大学大学院医科学研究科長,

生体制御・麻酔科学主任教授 後藤隆久

・女性医師支援が病院を活性化する 大阪厚生年金病院名誉院長・統括医療顧問

清野佳紀 2枚目:対談・インタビュー編1

・私の選択(心臓血管外科,小児科)

東京女子医科大学心臓血管外科 立石 実 青森県立中央病院小児科 會田久美子 日本医師会女性医師支援委員会委員,

青森県医師会女性医師活躍推進委員 村岡真理

・二人三脚,医師夫婦の一例

福岡大学医学部外科学講座消化器外科 愛洲尚哉 日本医師会女性医師支援委員会副委員長 家守千鶴子

・行政で働く女性医師

厚生労働省大臣官房国際課課長補佐 高岡志帆 東京女子医科大学医学部第一生理学教室

教授 川上順子

・今求められる医師像 医学教育の立場から 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科教 授・医歯学教育開発センターセンター長 田川まさみ 日本医師会女性医師支援委員会委員,

青森県医師会女性医師支援室長 鹿島直子 3枚目:対談・インタビュー編2

・産婦人科の女性医師として

都立多摩総合医療センター産婦人科部長 桑江千鶴子 社団法人日本医師会常任理事

保坂シゲリ

・眼科医として

日本医科大学眼科学教室准教授 堀 純子 日本医師会女性医師支援委員会委員

福下公子

・自分の命を主人公に(在宅医療にかける)

緩和ケア診療所ふじ内科クリニック院長 内藤いづみ 日本医師会女性医師支援委員会委員長,

日本医師会女性医師バンク中央センター 統括コーディネーター 秋葉則子

・病理の醍醐味

独立行政法人国立成育医療センター病理

診断部部長 中澤温子

東京女子医科大学医学部第一生理学教室

教授  川上順子

8.女性医師支援センターのホームページ作成 女性医師支援センターホームページを,平成23 年7月29日(金)に開設した.本ホームページ は,「直接的に女性医師支援となるもの(見て役 立つもの)を中心に据えること」をコンセプトと して,女性医師支援委員会内に設置されたホーム ページ作成ワーキンググループを中心に検討を重 ねてきた.

主な内容としては,「各種制度の紹介」や「女 性医師バンクの事例紹介」,「女性医師の紹介」,

「よくあるご質問」等で,併せて各地の女性医師 相談窓口のホームページへのリンクも掲載してい る.

本事業の中核である女性医師バンクについて は,平成19年1月の開設当初よりホームページ を設け,女性医師の就業支援に活用してきたが,

今回,別途,女性医師支援センターとしてホーム ページを立ち上げ,各種の支援情報を発信するこ とで,事業のより一層の充実を図った.

9.「2020.30」推進懇話会の開催 平成22年12月,第3次男女共同参画基本計画 が閣議決定され,この中で「社会のあらゆる分野 において,2020年までに,指導的地位に女性が 占める割合が,少なくとも30%程度になるよう 期待する」という目標が改めて明記され,それに 伴う数値目標の設定を推進するという方針が示さ れた.それにあわせ,日本医師会では,以下のよ うに「女性一割運動」について数値目標を定めて いる.

1.平成24(2012)年度までに,委員会委員 に女性を最低1名登用!

女性一割に!

2.平成26(2014)年度までに,理事・監事 に女性を最低1名,常任

理事に女性を最低1名登用!役員の女性の 割合を一割に!

女性医師支援センター事業では,この数値目標 を達成するために,女性医師会員に日本医師会の 組織・運営・活動に関わる理解を深め,将来日本 医師会の活動に参加していただくことを目的とし て「『2020.30』推進懇話会」の第1回目を平成 24年1月27日(金)に日本医師会館小講堂に於 いて開催した.

参加者は都道府県医師会等より推薦を受けた女 性会員で,85人の参加があった.

なお,本懇話会は平成24年度以降,年3回の 開催を予定している.

ドキュメント内 日本医師会雑誌第141巻第2号別冊 (ページ 118-121)

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