消防団員等公務災害補償等共済基金の事 業で平成18年度から3年間、消防団活動に おける脳、心臓疾患の予防を主体とする健 康配慮義務を履行するため個別健康指導モ デル事業が設けられました。そのモデル団 体として益田市消防団が指定を受け、看護 師等の資格がある女性団員を中心に健康指 導スタッフとして活動してもらいました。
女性団員においては、健康指導会の受付 から始まり、体重測定やBMI及び血圧のチ
ェック等きめ細かい指導をしていただき頭 の下がる思いでした。おかげで、各団員の 健康意識が芽生え健康管理を啓発するとい う所期の目的を達成することができ、非常 に意義のあるものでした。
また、平成21年度からは市の単独事業と して継続しており、さらに団員の健康管理 に努めているところです。
5 おわりに
3月11日に発生しました東日本大震災で は、自らの命も顧ず避難誘導にあたられ殉 職された消防団員の方々やそのご遺族に対 し、心からお悔やみ申し上げます。消防団 の特性として、地域密着性、要員動員力、
即時対応力は今後益々重要視されます。当 市消防団では、定数に対し実員94パーセン ト前後でここ数年推移している状況です が、団員確保について一部地域では、高齢 化・過疎化が進み団員を確保したいが、消 防団となってくれる若い人がいないという 如何ともし難い現実があります。しかし、
これ以上の減員は地域防災力の衰退に繋が りかねないため、行政とともに増員を図る 施策をさらに推し進めていきたいと考えて います。
部隊訓練風景
清流高津川
1 天草市の紹介
天草市は、熊本県の南西部にあり、旧 2市8町(本渡市、牛深市、有明町、御 所浦町、倉岳町、栖本町、新和町、五和 町、天草町、河浦町)が平成18年3月に 合併して誕生しました。面積は683.24平 方裄、人口9万1,365人、世帯数は3万 7,936世帯となっています。周囲を東シナ 海、八代海、有明海などの藍く美しい海 に囲まれ、天草上島と天草下島、御所浦 島などで構成されている天草諸島の中心 部にあります。地形はほとんどが山林で 占められていて、傾斜が多く平野部分が少な いため、住宅は湾岸線の河口部や平地に多く、
それを結ぶための国道や県道が海岸線沿いに 整備されています。産業は、温暖な気候を活 かした農業や、豊かな水産資源を活かした漁 業を主として発展してきました。また、自然 景観、南蛮文化やキリシタンの歴史など、多 くの観光資源にも恵まれています。
2 天草市消防団の概要
天草市消防団は1団、10方面隊(本渡、牛 深、有明、御所浦、倉岳、栖本、新和、五和、
天草、河浦)、54分団、204部、団員の条例定 数は3,200人、現員数は3,089人、そのうち女性 消防団員は48人で、団全体の平均年齢は37歳 となっています。
3 消防団の活動
主な消防団の行事としては1月に消防出初 式、3月及び11月には春・秋の火災予防運動 に伴う防火活動、夏季訓練、冬季訓練(規律 訓練、操法訓練、水利調査など)を実施し、
市民の安全・安心のため、日夜訓練に励んで います。
また、毎年各地区をまわって実施される天草 市総合防災訓練に参加しており、大雨や台風、
地震、津波などあらゆる災害を想定し、避難訓
熊 本
天草市消防団 団長
春木 重昭
「地域を守る邇 消防団」
出初式
操法大会(支部)
練や、救出訓練を行っています。
天草市消防団の取り組みとしまし て就業構造の変化等により、昼間の 出動団員数は減少傾向にあり、新た な団員の確保や消防力の維持に向け て対策を進めています。新たに検討 しているのは消防団OBで構成する機 能別消防団です。火災現場でのバッ クアップや豊かな知識をもとに助言 をいただきたいと考えています。
平成19年には女性消防隊を発足さ
せ、春・秋の火災予防週間には一人暮らしの 高齢者宅を訪問し、火災予防啓発活動を行っ ています。熊本県女性消防操法大会には1回 目から出場し、2回目になる今年も8月に出 場したところです。平成22年には、離島であ る御所浦地域の安心・安全を守るために御所 浦方面隊内に女性消防部を創設しました。昼 間の出動団員の不足が課題となっておりまし たが、31人が入団し、御所浦地域内の消防団 の組織が拡充・充実したため、市民の安心感 もより大きくなったものと思っています。
天草は周辺が海ということもあり、海難事 故に備え県水難救済会に所属する救難所が設 置されています。救難所は、毎日漁業に従事 されている地元漁師や当団員で構成されてい ます。
また、漁業組合の組合長を代表とする救難
所もあり、毎年、海難事故に対応する訓練を 各機関と合同で積極的に行っています。天草 市は台風の上陸が多い地域ですが、近年大き な被害は出ておりませんが、このような訓練 や体制づくりを行うことで、市民を始め観光 で訪れるお客さまに対しても「安心」を与え ることができているのではないかと思ってい ます。
日ごろから訓練を重ね、火災が発生した場 合は現場に急行し、消火活動、救助活動、避 難誘導を行い、火災を未然に防ぐための年末 特別警戒や行方不明者の捜索、大雨洪水警報 発令時の警戒をはじめ、近年多発しているゲ リラ豪雨による災害が懸念されるなか被害を 最小限にくいとめるための水防訓練など様々 な活動に従事しています。
4 おわりに
天草市消防団は、今後も「自分たちの地域 は自分たちで守る」という精神に基づき、消 防署や地域の自主防災会と連携を図りなが ら、安全で安心して暮らせるまちづくりを目 指してまいります。
最後に、東日本大震災により、消防団員を はじめお亡くなりなられました方々のご冥福 をお祈り申し上げますとともに、被災されま した皆様、そのご家族の方々に対しまして、
心よりお見舞い申し上げます。
高齢者一人暮らし宅 防火訪問
防災訓練
私の住んでいる三好市は徳 島県の西端にあり、西は愛媛 県、南は高知県、北は香川県 に接しており四国のほぼ中央 にあることから〈四国のへそ〉
とも呼ばれています。そして 北部には阿讃山脈が連なり、
西日本第2の高峰剣山や市の 中央部を流れる吉野川など、
自然豊かな地域です。
私達は平成15年4月に、そ
の年の10月にある全国女性操法大会に出場 する為に〈三野町消防団女性消防隊〉とし て結成されました。実はその時、大会に出 場したら終わりと思っていたので軽い気持 ちで入隊してしまいました(笑)。しかし、
週に4回、大会が近づくにつれ毎日の練習 と私自身、その当時、仕事と幼児と小学1 年生の子供2人を抱えてでの練習は本当に 体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいで した。…が消防団員である主人の理解と練 習の都度、交代で応援に来てくれる分団員 や本団の指導により、浅はかな考えを恥じ、
7人一致団結をしていいものが創れたと思 います。全国大会当日は入賞こそ逃しまし たが、各自得るものは大きかったです。大 会が終わり、消防隊を存続するかしないか
の話し合いを何回か行い、本団の熱意と過 疎が進む私達の町での昼間消防団員の減少 と今後30年以内に50〜60%の確率で起こる と予測される南海地震、そして未来の子供 たちに伝え残すものなどを考え、今の私達 に何ができるのか、何をすればいいのか、
おのずと答えは出ました。これが私達のス タートです。
当初は10㎏の玄米袋から手をつっこんで 金の米1粒を探しだすくらい全員で模索す るようなものでした。初めは自分の住んで いる地区の消火栓と格納箱の確認から始め たんです。何か所も普通に知らずに通り過 ぎていることに気付きました。その次は避 難所の確認です。
そんな時間のかかる無駄なことと思われそ
平成21年操法県大会予選会に参加
三好市三野町消防団 女性分団 分団長