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大田区における自殺等の現状

ドキュメント内 第 3 章 分野別施策 (ページ 55-61)

(1)大田区における自殺の現状

ア 自殺者数と自殺死亡率(人口10万対)の推移

自殺者数は減少傾向であり、中でも男性が減少しています。しかし、依然として 年間100人近くの方が自殺で亡くなっています。

■図表3―8―1 自殺者数と自殺死亡率の推移

自殺対策を通じて達成すべき当面の目標 平成27(2015)年→平成38(2026)年

15.0→10.5

~自殺実態の分析にあたって~

自殺統計には厚生労働省の「人口動態統計」と警察庁の「自殺統計」があり、以下のちがいがあります。

・厚生労働省の人口動態統計は、日本における日本人を対象とし、警察庁の自殺統計は、総人口(日本における 外国人を含む)を対象としています。

・厚生労働省の人口動態統計は、自殺、他殺、事故死のいずれか不明の場合は「自殺以外」で処理し、死亡診断書の 作成者から訂正報告がない限り、自殺に計上しません。一方、警察庁の自殺統計は、捜査等により自殺である と判明した時点で、自殺として計上しています。

出典:警察庁統計 108

76 70

39

30 27

21.8

15.0

13.5

0 5 10 15 20 25 30

0 50 100 150 200

平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年

女性 男性 大田区 東京都 全国

74

イ 男女別・年代別割合(平成25~29年)

男性は40~50代の働き盛りの割合が高い傾向にあります。女性は男性に比べて 19歳以下と70~80代の割合が高い傾向です。

■図表3―8―2 男女別・年代別自殺者割合

ウ 年代別自殺死亡率(人口 10 万対)の推移(平成 25~29 年)

19 歳以下の死亡率が上昇しています。

■図表3―8―3 年代別自殺死亡率の推移(平成 25~29 年)

エ 年代別主要死因(平成25~29年)

30代までの死因の第1位は自殺です。

■図表3―8―4 年代別主要死因

出典:警察庁統計

出典:人口動態統計

~19歳 2%

20~29歳 13%

30~39歳 13%

40~49歳 20%

50~59歳 18%

60~69歳 15%

70~79歳 10%

80歳~

8%

不詳 1%

男性408人

~19歳 7%

20~29歳 9%

30~39歳 13%

40~49歳 50~59歳 17%

16%

60~69歳 14%

70~79歳 12%

80歳~

11%

不詳 1%

女性177人

0 5 10 15 20 25 30 35 40

平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年

19歳 20~29歳

40~49歳

30~39歳 70~79歳 50~59歳

80歳以上

60~69歳

出典:警察庁統計

オ 男女別職業別の割合(平成25~29年)

男性は被雇用人が多く、女性は男性に比べて無職者の割合が高くなっています。

■図表3―8―5 男女別職業別の割合

カ 職業別自殺者数の推移(平成 25~29 年)

「被雇用人・勤め人」は減少傾向、「学生・生徒」は増加傾向です。

■図表3―8―6 職業別自殺者数の推移(平成25~29年)

不詳 6%

男性

主婦 28%

失業者 1%

不詳 1%

女性

失業者 6%

学生・生徒 5%

5 7 8 7 6

36

47 38

33 29 6

7

5 6 9

14

12

9 12 14

20

24 30

22 44

25

14

18

22

0 50 100 150

平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年

不詳 その他無職者

年金・雇用保険等生活者 失業者

主婦 学生・生徒 被雇用人・勤め人 自営業・家族従事者

出典:警察庁統計

出典:警察庁統計 その他

無職者 20%

年金・雇用 保険等 生活者 19%

被雇用人・

勤め人 38%

失業者 6%

学生・生徒 5%

自営業・家族従事者 6%

その他 無職者 23%

年金・雇用 保険等 生活者 18%

自営業者・

家族従事者 4%

被雇用人・

勤め人

17% 学生・生徒

8%

76

キ 男女別未遂歴有無の割合(平成25~29年)

未遂歴のある人が16%います。また、女性は男性に比べて「未遂歴あり」が多いです。

■図表3―8―7 男女別未遂歴有無の割合(平成25~29年)

ク 原因・動機別自殺者数(平成25~29年)

健康問題により、自殺に至る件数が多くなっています。実人数と延べ人数の差から、

自殺に至るまでに複数の要因を抱えていたことがうかがえます。

■図表3―8―8 原因・動機別自殺者

(男性) 実408人 延べ493人 (女性) 実177人 延べ208人

ケ 妊産婦の自殺の実態(平成17~26年)

東京都監察医務院などの調査によると、東京23区で平成17年から26年までの 妊産婦(妊娠期から出産後1年未満)の異常死 89例のうち、自殺者数は63例、

病死・その他は26例でした。

■図表3―8―9 妊産婦の自殺の実態(平成17~26年)

出典:警察庁統計

延べ数

出典:警察庁統計

出典:東京都監察医務院

16% 12%

26%

55% 56%

53%

29% 32% 21%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

総数 男性 女性

不詳 なし あり

0% 20% 40% 60% 80% 100%

自殺 63人 病死 19人 その他7人

51 3

5 9

33 4 5

98

0 50 100 150 200

不詳 その他 学校問題 男女問題 家庭問題 勤務問題 経済・生活問題 健康問題

(12%)

(47%)

(16%) (2%) (2%)

15 186 3

8 42

43 69

127

0 50 100 150 200

不詳 その他 学校問題 男女問題 家庭問題 勤務問題 経済・生活問題

健康問題 (26%)

(14%) (9%)

(9%)

(42%)

延べ数

① 40~50歳代の男性の自殺死亡者数が多い。

② 80歳以上の自殺死亡率が高い。

③ 20歳未満の自殺死亡率が増加している。

④ 原因・動機では、男性が「健康問題」「経済・生活問題」が多く、

女性は「健康問題」「家庭問題」が多い。

⑤ 自殺者の6人に1人は未遂歴がある。

① 高齢者

② 生活困窮者

③ 労働者・経営者

(2)大田区における自殺の特徴(まとめ)

区における自殺の実態については、以下の特徴があることが分かりました。

また、自殺総合対策推進センターの分析「大田区地域自殺実態プロファイル」から、

特に優先されるべき対照群が抽出されました。

(3)健康に関するアンケートから(平成29年実施)

ア 最近1か月間にストレスを感じたことがある区民

若年者ほどストレスを感じている割合が高い傾向があります。

■図表3―8―10 最近1か月間にストレスを感じたことがある区民

出典:平成29年度大田区健康に関するアンケート 全 体 (1,706)

20歳代 (164) 30歳代 (219) 40歳代 (322) 50歳代 (256) 60歳代 (280) 70歳代 (271) 80歳以上 (164)

54.3 50.2 48.8 41.4 33.9 20.7 21.3

26.8 30.1 28.9 27.3 20.0 27.3 23.8

14.6 16.4 17.7 23.4 29.3 32.5 26.2

4.3

2.7 4.0 5.5 13.2 14.4 23.2

0.5

0.6

2.3 3.6

5.2 5.5

38.6 26.3 23.2 9.3 (%)

2.5

78

イ ストレス解消方法(複数回答)

9割近くの人が、何らかの方法でストレス解消をしています。この中で「お酒 を飲んで気分転換を図る」とありますが、適正飲酒を超えての飲酒は、ストレス 解消方法としては適切ではありません。

■図表3―8―11 ストレス解消方法

ウ こころが不調な時の対処法

こころが不調な時でも、何もしない人が15.8%います。

■図表3―8―12 こころが不調な時の対処法

n=(1,758)

家族や友人などに相談する 睡眠や休養を十分とる 学校や会社を休む 医療機関を受診する 相談窓口(保健所、産業医、民間団体など)に相 談する 何もしない その他 こころが不調な時はない 無回答

40.9 47.0 8.3

12.3 1.4

15.8 7.1

11.9 4.3

0 10 20 30 40 50 (%)

出典:平成29年度大田区健康に関するアンケート 家族や友人など親しい人と話す

スポーツ、散歩などで身体を動かす

趣味で気分転換を図る

お酒を飲んで気分転換を図る

食事や買い物などで発散する

よく睡眠をとる

医師や専門家に相談する

その他

何もしていない

無回答

49.0

24.6

36.1

24.5

33.2

33.0

6.4

2.1

8.1

2.9

49.6

29.2

35.8

22.1

28.0

33.6

6.4

2.5

7.6

5.0

46.4

29.7

36.5

24.1

27.0

34.0

6.6

3.1

9.4

4.1

0 10 20 30 40 50 60

平成29年n=(1,146) 平成24年n=(1,138) 平成22年n=(1,213)

(%)

出典:平成29年度大田区健康に関するアンケート n=(1,758)

家族や友人などに相談する 睡眠や休養を十分とる 学校や会社を休む 医療機関を受診する 相談窓口(保健所、産業医、民間団体など)に相談する 何もしない その他 こころが不調な時はない 無回答

40.9 47.0 8.3

12.3 1.4

15.8 7.1

11.9 4.3

0 10 20 30 40 50(%)

ドキュメント内 第 3 章 分野別施策 (ページ 55-61)

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