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本市の公共交通の現状や特徴を踏まえ、「大分市にとって望ましい公共交通のすがた」の実現に向 けた課題は以下のとおりです。

1. 都市活動を支える持続可能な公共交通網の形成のあり方

(視点 1)主たる移動需要となる「通勤」にも留意した公共交通サービスの提供

(視点 2)路線バス運行の効率化および走行環境の整備

(視点 3)広域的な公共交通ネットワークとの連携強化

2. まち(拠点)のにぎわいを創出する公共交通のあり方

(視点 1)県都にふさわしい中心市街地の形成を支える交通体系

(視点 2)地区拠点の形成を支える循環型交通等の構築

(視点 3)公共交通の乗り継ぎの円滑化

3. 日常生活の移動(おでかけ)を支える公共交通のあり方

(視点 1)小規模な日常の移動需要に対応する交通手段の確保

(視点 2)公共交通が不便な地域における移動手段の確保やサービスの拡充

(視点 3)移動需要に柔軟に対応するタクシーの利用促進等

4. すべての人にやさしく利便性のある公共交通サービスのあり方

(視点 1)バス車両や交通施設のバリアフリー化の促進

(視点 2)バス停留所など待合施設の利用環境の改善

5. 来訪者や外国人旅行者に対する公共交通の受入環境のあり方

(視点 1)観光基盤づくりとして来訪者等を意識した公共交通サービスの提供・拡充

(視点 2)外国人旅行者等に対する情報発信強化・受け入れ環境の整備

5-1 都市活動を支える持続可能な公共交通網の形成のあり方 5-1 都市活動を支える持続可能な公共交通網の形成のあり方 5-1 都市活動を支える持続可能な公共交通網の形成のあり方 5-1 都市活動を支える持続可能な公共交通網の形成のあり方

【視点 1視点 1視点 1】視点 1】】】主主主主たるたるたる移動需要たる移動需要移動需要となる移動需要となるとなる「となる「「「通勤通勤通勤通勤」」」にも」にもにも留意にも留意留意留意したしたした公共交通した公共交通公共交通公共交通サービスのサービスのサービスの提供 サービスの提供 提供 提供

■ 平成 25 年大分都市圏パーソントリップ調査によると、主な外出目的の中で通勤目的の トリップは市民で約 15万トリップ、交流者で 1.6万トリップあり、他の目的よりも圧 倒的に移動需要が多い状況にあります。

■ 本市のJRや路線バスなどの公共交通圏域は、全就業者の分布を 100%に近い範囲で カバーしています。

■ 通勤の主たる移動需要になると考えられる第2次産業就業者と第3次産業就業者の合 計は全就業者数の90%以上を占め、それら就業者の多くが市内へ通勤しています。

■ 一方で、本市の公共交通利用率は7%にとどまり、現在の公共交通サービスが通勤にお ける移動需要に見合っていない状況にあります。

■ 本市においては、通勤の移動需要に対応できるように公共交通サービスを見直し、利 用者増加を図ることが必要です。

(トリップ)

属性 鉄道 高速バス 路線バス タクシー 全体

大分市民 11,151 3,874 25 7,046 206 153,218

交流者 2,458 2,262 - 196 0 16,724

H25 大分都市圏パーソントリップ調査結果より 公共交通利用

バスのみ バスのみ バスのみ バスのみ 44.3%

44.3%

44.3%

44.3%

53.3%

53.3%

53.3%

53.3%

JR とバス JR とバス JR とバス JR とバス

JR のみ JR のみJR のみ JR のみ

0.5%

0.5%

0.5%

0.5%

53.8%(

53.8%(53.8%(

53.8%(JRJRJRJR) ) ) )

図 第 2 次 図 第 2 次 図 第 2 次

図 第 2 次及及及及びびび第 3 次産業就業者び第 3 次産業就業者第 3 次産業就業者の第 3 次産業就業者のの居住の居住居住分布居住分布分布(500分布(500(500(500mmmm メッシュメッシュメッシュメッシュ単位単位単位) 単位) ) ) 資料:国勢調査(H22 年)

注)鉄道駅から 1km 圏域、バス停から 500m 圏域を含むメッシュの人口をカバー人口として定義

97.6%(

97.6%(

97.6%(

97.6%(バスバスバス) バス) ) ) 第 2 次及び第 3 次就業者人口の約 98%

第 2 次及び第 3 次就業者人口の約 98%

第 2 次及び第 3 次就業者人口の約 98%

第 2 次及び第 3 次就業者人口の約 98%

をカバーしている路線バス をカバーしている路線バス をカバーしている路線バス をカバーしている路線バス

表 表 表

表 「「「「通勤通勤通勤通勤」」」」におけるにおけるにおけるにおける公共交通利用状況 公共交通利用状況 公共交通利用状況 公共交通利用状況

図 図 図

図 バス・バス・バス・バス・JRJRJRJR 圏域圏域圏域の圏域ののの第 2 次第 2 次第 2 次第 2 次及及及び 及び び び 第 3 次就業者分布

第 3 次就業者分布 第 3 次就業者分布

第 3 次就業者分布カバーカバーカバー率 カバー率 率 率

全体の約 7%

全体の約 7% 全体の約 7%

全体の約 7%

出典:大分都市圏総合都市計画 H25 大分都市圏 PT 調査(付帯調査)

92.4%

86.8%

75.5%

69.4% 69.2%

41.9%

25.5%

42.8%

38.9%

60.0%

35.0%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

5分以上遅延発生率 20分以上 15分以上20分未満 10分以上15分未満 5分以上10分未満

それ以外 バス優先レーンがある

主要渋滞区間内のバス停 バス優先レーンがなく

主要渋滞区間内のバス停

【視点 2視点 2視点 2】視点 2】】】路線路線路線路線バスバスバス運行バス運行運行運行のののの効率化効率化効率化および効率化およびおよびおよび走行環境走行環境走行環境の走行環境のの整備 の整備 整備 整備

■ 本市の路線バスにおいては、中心市街地での自家用車等の集中や、バス専用および優 先レーンの未整備などにより、朝夕の時間帯において慢性的な遅延が発生しています。

■ 路線バスの「定時運行の徹底」に向けたサービス改善を必要とする一方で、交通事業 者は、運転手不足や営業収益減少、車両の老朽化などの深刻な問題に直面しています。

■ 限られた資源(人や車両)を効率よく活用し、路線バス運行の効率化やバス専用レー ン等の設置、交通信号制御による渋滞緩和など、公共交通を円滑に運行させることが必 要です。

■ 今後も進展する人口減少に伴い、生産年齢人口の減少による労働者不足を見据え、自 動運転技術などの最新技術を活用した新たな交通システムの導入について、調査・検討 を行うことが必要です。

図 図 図

図 バスバスバスバス利用者利用者利用者利用者ののの改の改改善指摘改善指摘善指摘 善指摘 図 主要

図 主要 図 主要

図 主要バスバスバスバス停停停における停におけるにおける通勤における通勤通勤通勤・・・・通学時間帯通学時間帯通学時間帯通学時間帯の の の の 5 分5 分

5 分5 分以上以上以上以上のバスのバスのバスのバス遅延遅延遅延発生遅延発生発生率 発生率 率 率

表 大分

表 大分表 大分

表 大分バス・バス・バス・大分交通バス・大分交通大分交通大分交通のののの近近近近年年年年ののの雇の雇雇用状況雇用状況用状況な用状況ななどなどどど 平均年齢 新規就職者数

(再雇用を除く) 退職者数 定年後 再雇用者数 H25 年 48.6 歳 11 人 22 人 30 人 H26 年 48.0 歳 12 人 20 人 33 人 H27 年 47.9 歳 16 人 20 人 41 人 資料:大分バス、大分交通(新規就職者数、退職者数など)

図 乗合

図 乗合図 乗合

図 乗合バスバスバスバス事業事業事業事業のののの収支収支収支率収支率率の率のの推移の推移推移(推移(((大都市部大都市部大都市部大都市部・・・・そそそそのののの他他他他地域地域地域地域) ) ) ) 出典:国土交通省総合政策局資料

バス専用レーンがなく

通勤・通学時間帯の半数 以上が遅延

全体の 30%

定 年 後 の 再 雇 用 で 要 員を確保している 収支率が 90%に届かない

地方の乗合バス事業

出典:大分都市圏総合都市計画 H25 大分都市圏 PT 調査(付帯調査)

バス専用レーンがなく 主要渋滞区間内のバス停

バス専用レーンがある 主要渋滞区間内のバス停

別府港 405,557 24.0%

佐賀関港 298,598

17.6%

姫島港 262,071 15.5%

国東港 262,071 15.5%

大分港 204,447 12.1%

臼杵港 161,993 9.6%

津久見港 59,606

3.5%

佐伯港 38,684 2.3%

平成26年 1,693,027人

【視点 3視点 3視点 3】視点 3】】】広域的広域的広域的広域的ななな公共交通な公共交通公共交通公共交通ネットワークとのネットワークとのネットワークとの連携強化ネットワークとの連携強化連携強化連携強化

■ 主要拠点の 1 つである大分空港と県都大分市を結ぶ公共交通は大分駅からのバスに限 定されています。

■ 年間約30万人が利用する「佐賀関港」、約 20万人が利用する「大分港」はそれぞれ の港の近くに路線バスの停留所がありますが、フェリーからの乗り継ぎはほとんどあり ません。

■ 大分港に乗り入れている「フェリーさんふらわあ」(1 日 1往復)が結ぶ神戸港(六 甲アイランド)には 4~6 便の連絡バスがある一方で、佐賀関港に乗り入れている「国道 九四フェリー」(1 日 16往復)が結ぶ三崎港には 5 便の連絡バスしかない状況にあり ます。

■ 佐賀関地区のフェリーターミナル等における交通結節機能の強化、さらには関係機関 と連携し、三崎港の連絡バスの便数確保検討も必要です。

図 県内 図 県内 図 県内

図 県内ののの港湾別船舶乗降人員の港湾別船舶乗降人員港湾別船舶乗降人員(港湾別船舶乗降人員(((H26H26H26H26 年度年度年度) 年度) ) ) 資料:国土交通省「港湾統計年報」

図 大分市 図 大分市 図 大分市

図 大分市とととと大分空港大分空港大分空港の大分空港のの位置関係 の位置関係 位置関係 位置関係

図 空港 図 空港 図 空港

図 空港・フェリーターミナルからの・フェリーターミナルからの・フェリーターミナルからの・フェリーターミナルからの交通手段 交通手段 交通手段 交通手段 出典:大分都市圏総合都市交通計画

表 国道九

表 国道九表 国道九

表 国道九四四四四フェリーフェリーフェリーフェリー及及及及びびびび三崎三崎三崎三崎港港港連絡港連絡連絡バス連絡バスバス発着バス発着発着発着時時時時刻刻刻刻表 表 表 表 ※※※※ささささんふらんふらんふらんふらわわわあのわあのあの神戸あの神戸神戸港神戸港港フェリー港フェリーフェリーフェリー連絡連絡連絡連絡バスバスバスバス時時時時刻刻刻刻表 表 表 表

佐賀関港では、バス停はあ 佐賀関港では、バス停はあ佐賀関港では、バス停はあ 佐賀関港では、バス停はあ るものの、アクセスの大半 るものの、アクセスの大半るものの、アクセスの大半 るものの、アクセスの大半 が自家用車

が自家用車 が自家用車 が自家用車

乗降人員が 乗降人員が 乗降人員が 乗降人員が 県下 2 位の 県下 2 位の 県下 2 位の 県下 2 位の 佐賀関港 佐賀関港 佐賀関港 佐賀関港

※◎は3/16~11/15 運航

佐 賀 関 発 三 崎 着 三 崎 港 口 バ ス 発 車 時 刻

三 崎 港 口

バ ス 到 着 時 刻 三 崎 発 佐 賀 関 着

◎ 6:00 7:10 ◎ 6:30 7:40

7:00 8:10 7:30 8:40

8:00 9:10 8:30 9:40

9:00 10:10 9:30 10:40

10:00 11:10 10:30 11:40

11:00 12:10 13:00 11:30 12:40

13:00 14:10 11:54 12:30 13:40

14:00 15:10 16:00 14:30 15:40

15:00 16:10 14:34 15:30 16:40

16:00 17:10 16:30 17:40

17:00 18:10 17:30 18:40

18:00 19:10 18:30 19:40

19:00 20:10 19:30 20:40

20:00 21:10 20:30 21:40

21:00 22:10 20:34 21:30 22:40

22:00 23:10 22:30 23:40

【日曜日 木曜日】

六甲ライナー フェリーさんふらわあ

アイランド北 のりば

16:33 16:40 16:48 17:03 17:08

16:55 17:02 17:10 17:25 17:30

17:23 17:30 17:38 17:53 17:58

17:55 18:02 18:10 18:25 18:30

【⾦曜⽇・⼟曜⽇】

六甲ライナー フェリーさんふらわあ

アイランド北 のりば

16:33 16:40 16:48 17:03 17:08

16:55 17:02 17:10 17:25 17:30

17:23 17:30 17:38 17:53 17:58

17:55 18:02 18:10 18:25 18:30

18:25 18:32 18:40 18:55 19:00

18:45 18:52 19:00 19:15 19:20

阪神御影 → 阪急御影 → JR住吉 →

阪神御影 → 阪急御影 → JR住吉 出港時刻

19:50

出港時刻

19:00

16 便/日のフェリーに対し 16 便/日のフェリーに対し 16 便/日のフェリーに対し 16 便/日のフェリーに対し て、連絡バスの発着はわず て、連絡バスの発着はわず て、連絡バスの発着はわず て、連絡バスの発着はわず か 5 便

か 5 便 か 5 便 か 5 便

1 便/日のフェリーに対し 1 便/日のフェリーに対し1 便/日のフェリーに対し 1 便/日のフェリーに対し

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