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夜間の排泄方法別にみた睡眠状態

第3章 結果

3.4 夜間の排泄方法別にみた睡眠状態

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要介護高齢者の夜間の排泄方法別にみた睡眠状態の典型例について示した.

図3.10 は,ID8,70歳代男性(要介護 2)の1年間の睡眠状態をみたものである.夜間 の排泄は車いす自走で棟内トイレへ移動して行っている.

レム睡眠が少なく中途覚醒が多いパターンであり(表3.5),年間の平均入眠時刻は21 時 5分,起床時刻は 5時36分,睡眠時間は 8 時間31分であった.各睡眠段階の割合は中途 覚醒15.6 %,レム睡眠12.0%,浅睡眠64.1%,深睡眠8.5%であった(表 3.3, 3.4).この 対象者の排泄時間である2時付近に空白部分がみられた.

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図 3.10 夜間の排泄行動が自立している 70 歳代男性(要介護 2)の睡眠状態 時刻

月 ID8

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図3.11は,ID11,90歳代女性(要介護2)の1年間の睡眠状態をみたものである.夜間 の排泄は車いす自走で棟内トイレへ移動して行っている.

レム睡眠が少なく中途覚醒が多いパターンであり(表3.5),年間の平均入眠時刻は19 時 19分,起床時刻は6時55分,睡眠時間は11 時間37分であった.各睡眠段階の割合は中 途覚醒 21.1 %,レム睡眠 12.1%,浅睡眠62.4%,深睡眠4.6%であった(表 3.3, 3.4).こ の対象者の排泄時間である 21時,0時,3時付近に明確な空白部分がみられた.

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図 3.11 夜間の排泄行動が自立している 90 歳代女性(要介護 2)の睡眠状態 月

時刻 ID11

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図3.12は,ID2,90歳代女性(要介護 2)の1年間の睡眠状態をみたものである.夜間 はベッド上で定時のおむつ交換を受けている.

レム睡眠が多く中途覚醒が少ないパターンであり(表3.5),年間の平均入眠時刻は19 時 28分,起床時刻は 6時17分,睡眠時間は10 時間50分であった.各睡眠段階の割合は中 途覚醒 6.2 %,レム睡眠21.6%,浅睡眠66.5%,深睡眠5.9%であった(表3.3, 3.4).ベッ ド上でおむつ交換を受けている 19~20時,23~0時,3~4時の時間帯に明確な覚醒はみら れなかった.

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図 3.12 夜間に定時の排泄介助を受けている 90 歳代女性(要介護 2)の睡眠状態 月

時刻 ID2

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図3.13はID6,90歳代女性(要介護1)の1年間の睡眠状態をみたものである.夜間

はベッド上で定時のおむつ交換を受けている.

レム睡眠が多く中途覚醒が少ないパターンであり(表3.5),年間の平均入眠時刻は19 時29分,起床時刻は6時18分,睡眠時間は10時間50分であった.各睡眠段階の割合は 中途覚醒 10.5 %,レム睡眠24.7%,浅睡眠59.4%,深睡眠5.6%であった(表3.3, 3.4).

ベッド上でおむつ交換を受けている 19~20時,23~0時,3~4時の時間帯に明確な覚醒 はみられなかった.

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図 3.13 夜間に定時の排泄介助を受けている 90 歳代女性(要介護 1)の睡眠状態 時刻

月 ID6

55 3.4.2 自立群と介助群の睡眠状態の比較

自立群 8人と介助群6人の睡眠状態を比較した.入眠時刻は自立群19時24分,介助群 19時21分,起床時刻は,自立群6時18分,介助群6時40分,睡眠時間は,自立群10 時間50分,介助群11時間1分であり,いずれも有意な差は認められなかった(表 3.10).

表 3.10 夜間の排泄方法別にみた入眠時刻・起床時刻と睡眠時間

各睡眠段階の割合をみてみると(表 3.11),中途覚醒は,自立群 13.9%(90.2±38 分),

介助群 11.1%(74.3±20 分)であり,介助群のほうが若干中途覚醒が少なかった.ただし この差は有意とはならなかった(p=0.287).レム睡眠は,自立群 15.7%(103.1±27 分),

介助群 20.1%(129.1±25分)であり,介助群のほうが若干レム睡眠が多かった.中途覚醒

と同様にこの差も有意とはならなかったが,ある程度の傾向はみられた(p=0.063).浅睡眠 は,自立群66.0%(432.2±56分),介助群65.4%(435.5±43分),深睡眠は,自立群4.6%

(29.0±12分),介助群3.5%(22.4±11分)であり,いずれも有意な差は認められなかっ た.

両群の中途覚醒時間について,定時の排泄介助が実施されている時間帯である 23 時~4 時までの時間帯に限定して検討したところ,自立群は 46.8±21分,介助群は34.9±11分で あり,介助群のほうが12分程度短かったが有意差は認められなかった(p=0.196).

入眠時刻 起床時刻 睡眠時間

(時:分±分) (時:分±分) (時間:分±分)

p値 0.898 0.781 0.813

Studentのt検定:有意差なし 平均時刻/平均時間±標準偏差

自立群

n=8 19:24±43 6:18±27 10:50±61 介助群

n=6 19:21±12 6:40±28 11:01±29 夜間の排泄方法

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表 3.11 夜間の排泄方法別にみた各睡眠段階割合

3.5 日常生活要因と睡眠状態

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