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定額の資金をもって運用する基金の基金運用状況は、次のとおりである。

(1) 土地開発基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 191,691,300 29,803,661 14,301,205 15,502,456 207,193,756

貸 付 金 110,000,000 0 0 0 110,000,000

補 償 費 15,730,729 7,702,153 23,432,882 △ 15,730,729 0 不 動 産 325,285,389 458,073 0 458,073 325,743,462 基 金 計 642,707,418 37,963,887 37,734,087 229,800 642,937,218

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高 末現在高

前年度末現在高は 642,707,418 円で、本年度においては、主に都市計画街路事業における道路敷き の買い取り及び物件の移転補償に使用され、償還された。

また、基金から生じた預金利子 202,300 円及び繰替運用分利子 27,500 円を積み立てた結果、本年度 末現在高は 642,937,218 円となっている。

(2) 損害賠償及び災害救助対策基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 2,974,537 1,221,140 1,195,677 25,463 3,000,000

貸 付 金 0 0 0 0 0

基 金 計 2,974,537 1,221,140 1,195,677 25,463 3,000,000

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高 末現在高

前年度末現在高は 2,974,537 円で、本年度においては、1,195,677 円を損害賠償金として支出し、

1,221,140 円が保険金等で補填され、差引額 25,463 円を積み立てた結果、本年度末現在高は 3,000,000 円となっている。

(3) 高額療養費支払資金貸付基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 6,515,035 675,000 687,000 △ 12,000 6,503,035 貸 付 金 1,485,000 687,000 675,000 12,000 1,497,000 基 金 計 8,000,035 1,362,000 1,362,000 0 8,000,035

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高

末現在高

前年度末現在高は、現金 6,515,035 円、貸付金 1,485,000 円の計 8,000,035 円で、本年度中におい ては増減はなく、本年度末現在高は 8,000,035 円となっている。

なお、前年度末における貸付残高は 1,485,000 円であったが、本年度中に 687,000 円を貸付けし、

675,000 円を回収したので、本年度末における貸付残高は 1,497,000 円となっている。

(4) 歴史民俗資料館資料等取得基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 1,882,750 45,013 0 45,013 1,927,763

動  産 383,250 0 0 0 383,250

基 金 計 2,266,000 45,013 0 45,013 2,311,013

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高 末現在高

前年度末現在高は、現金 1,882,750 円、動産(古文書 16 点)383,250 円の計 2,266,000 円で、本年 度においては、運用利子等 45,013 円を積み立てた結果、本年度末現在高は 2,311,013 円となってい る。

(5) 優良雌牛振興基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 6,070,447 19,392 0 19,392 6,089,839

動  産 4,000,000 0 0 0 4,000,000

基 金 計 10,070,447 19,392 0 19,392 10,089,839

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高 末現在高

前年度末現在高は、現金 6,070,447 円、動産(牛 5 頭)4,000,000 円の計 10,070,447 円で、本年 度においては、運用利子 19,392 円を積み立てた結果、本年度末現在高は 10,089,839 円となってい る。

(6) 繁殖和牛導入事業基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 2,506,426 8,006 0 8,006 2,514,432

貸 付 金 500,000 0 0 0 500,000

基 金 計 3,006,426 8,006 0 8,006 3,014,432

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高

末現在高

前年度末現在高は、現金 2,506,426 円、貸付金 500,000 円の計 3,006,426 円で、本年度においては、

運用利子 8,006 円を積み立てた結果、本年度末現在高は 3,014,432 円となっている。

(7) 育英基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 9,569,979 30,571 0 30,571 9,600,550

貸 付 金 0 0 0 0 0

基 金 計 9,569,979 30,571 0 30,571 9,600,550

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高 末現在高

前年度末現在高は 9,569,979 円で、本年度においては、運用利子 30,571 円を積み立てた結果、本年 度末現在高は 9,600,550 円となっている。

(8) 東日本大震災産業復興資金貸付基金

(単位 円)

増 加 減 少 差 引

現   金 83,070,000 1,631,496 0 1,631,496 84,701,496 貸 付 金 16,930,000 13,500,000 14,930,000 △ 1,430,000 15,500,000 基 金 計 100,000,000 15,131,496 14,930,000 201,496 100,201,496

平成24年度運用状況 平成24年度

区  分 平成23年度 末現在高 末現在高

前年度現在高は、現金 83,070,000 円、貸付金 16,930,000 円の計 100,000,000 円で、本年度におい ては、貸付額が 13,500,000 円で、償還額が 14,930,000 円となっており、本年度末の貸付額は 15,500,000 円となっている。

また、運用利子 201,496 円を積み立てた結果、本年度末現在高は 100,201,496 円となっている。

む す び

平成24年度の一般会計・特別会計歳入歳出決算及び財産に関する調書並びに基金の運用状況に ついての決算審査の概要は、前述のとおりである。

前年度は、円高・デフレ基調下での低迷した経済状況に加え、地方分権時代に対応した自主・自 立の自治体経営が求められる中にあって、東日本大震災と原発事故による災害復旧や放射線対策な ど、喫緊の課題への対応に厳しい行政運営を強いられたところである。

本年度においても、これら災害からの一日も早い復旧・復興を最優先課題に掲げる一方、この度 の教訓を生かした災害に強いまちづくりを念頭に、従来から取り組んできた重点推進事業について も着実に推進を図るという方針の下に予算が編成され、これを基に各種施策が展開されたところで ある。

この結果、本年度決算の一般会計では、歳入総額は40,464,774,971円で、前年度に比して 3,991,271,258円(10.9%)の増、歳出総額は37,599,324,427円で、前年度に比して4,432,667,198 円(13.4%)の増となった。歳入歳出差引額の形式収支は2,865,450,544円の黒字となり、形式収支 から翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた実質収支は2,151,358,049円の黒字決算となっている。

また、特別会計全体では、歳入総額は16,965,773,223円で、前年度に比して674,082,746円(4.1%) の増、歳出総額は15,980,225,078円で、前年度に比して588,025,140円(3.8%)の増となった。形式 収支は985,548,145円の黒字となり、実質収支は918,842,895円の黒字決算となっている。

一般会計の歳入では、自主財源である市税の収入済額は7,874,445,856円で、前年度に比して 272,027,349円(3.6%)の増となっている。前年度は、景気低迷による企業収益の減少や固定資産税 の超過税率の廃止に加え、震災による減免措置の影響などから、前年度に比して427,151,901円(△

5.3%)の減収となったところであるが、本年度は、市民税が個人・法人ともに増収となり、前年度 に比して393,671,569円(13.2%)の増となった。固定資産税などの減収分も市民税収でカバーし、

市税全体で増加に転じることができた。また、市税全体の収入率は、前年度に比して1.8ポイン ト上昇し、19年度以降続いていた減少傾向から増加に転じるなど改善が見られた。すでに動きが 始まっている広域連携による新たな滞納整理対策の推進を含め、今後の成果にも期待するところで ある。

一方、事業繰越等に伴う国庫支出金と県支出金の収入未済額を除く主な収入未済額については、

市税が1,022,816,612円、国民健康保険税が783,890,130円、介護保険料が17,688,850円と依然とし て高い数値を示している。このほか、一般会計の保育園保育料、住宅使用料等、特別会計の公共下 水道受益者負担金・下水道使用料、農業集落排水使用料、簡易水道使用料等においても多額の収入 未済金が生じている。

これからの財政運営では、放射線対策や風評被害対策などの経費をはじめ、生活に密着した各種 公共施設の整備・維持修繕のための経費や扶助費など、今後とも財政需要の増加は避けられないも のと思われる。また、将来は、合併特例期間の終了による地方交付税の大幅な減額に加え、市税収

入の好転もなかなか期待できない状況にあることから、財源確保や負担の公平性確保の観点からも これら収入未済額の減少を図るための積極的な取り組みが必要である。

歳出では、東日本大震災関連事業等の災害復旧費については、前年度に比して大きな変化はない が、原子力損害賠償に係る給付金事業や放射能の除染事業関係で総務費と衛生費がそれぞれ大幅な 増加となっている。普通建設事業費は、前年度に比して17.6%の減少となっているが、単独事業分 の減少が大きな要因である。普通建設事業の主なものとして、集会所整備事業、道路新設改良事業、

都市計画街路事業、幼稚園・小・中学校建設事業、市民文化会館建設事業、体育施設改修事業等が 実施された。

歳出面においては、復旧・復興対策や放射線対策など喫緊の課題に迅速に対応する一方、市民生 活に密着した事業や本市のまちづくりに欠くことのできない各種施策が推進されたところである が、各種事務事業の実施にあたっては、コスト意識を高めて徹底的な見直しを行い経費の削減・効 率化を図るとともに、国・県等の有利な財源確保と適正配分に引き続き努められたい。

特別会計については、一般会計から多額の繰出金があることから、収支の健全化を重視して一層 の経費節減と経営合理化に努められたい。また、土地造成事業特別会計においては、土地開発基金 等からの繰替運用による債務の早期解消を望むものである。

決算の財政状況(普通会計の決算状況)をみると、財政構造の弾力性を判断する指標である経常 収支比率は 85.1%で前年度より4.1ポイント、公債費による財政負担の度合いを判断する指標であ る公債費比率は10.7%で0.7ポイントそれぞれ下降している。また、公債費による財政負担の程度 を表す実質公債費比率(3ヵ年平均)は12.8%(単年度11.4%)で1.8ポイント(単年度1.8ポイン ト)前年度より下降しており改善傾向が続いているが、引き続き地方債借入額の抑制や繰上償還の 継続実施などにより、更なる改善に努められたい。

今、地方分権改革の推進に加え道州制の導入といった新たな動きが見られる中で、地方自治体の 担う役割は今後ますます大きくなることが予測される。この度の大震災に伴う各種対策には多額の 財政需要が生じ、難しい対応を迫られたものと思われるが、必要となる財源確保に努めながら諸事 業を着実に推進され、こうした状況下にあっても財政の健全化を示す指標において、改善の流れを 維持できたことは評価されるものであり、不断の行政改革とさらなる健全化への取り組みと成果に 期待するものである。

今後とも地方自治体を取り巻く環境は厳しさが続くものと予想されるが、今年3月に策定たれた 白河市第2次総合計画に掲げる「みんなの力で未来をひらく 歴史・文化のいきづくまち 白河」

の実現を目指して、市民協働の理念のもと復興から発展へとつながるまちづくりを推進し、市民福 祉のさらなる向上に努められることを願い、本審査のむすびとする。