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基本目標の展開

この計画の基本理念・基本目標の実現に向けて、私たちが具体的に取り組むことを 次のとおり体系化し、展開していきます。

基本目標1 認めあい、支えあいの地域をつくる

(1)気軽にあいさつや声かけをします

■現状と課題

あいさつは人間関係の基本です。しかしながら、子どもが被害者となる犯罪が後 を絶たないことから、「知らない人とは話さない」とか、「声をかけると不審者と思 われるのではないか」などという心配から、あいさつが少なくなっている状況がう かがえます。また、家庭の中でも「おはよう」や「ありがとう」などをいう習慣が 薄れてきています。

あいさつをする関係は、お互いを尊重し、信頼することにもつながります。

市民一人ひとりが率先してあいさつをするよう心がけ、良好な関係を築き、つな がりのあるまちをつくることが必要であるという意見が多くあります。

■みんなで取り組むこと

日頃から、市民一人ひとりが率先してあいさつしたり、声をかけあったりするな ど、隣近所との関わりがもてる地域づくりを進めます。

市民などの役割

●基本的なあいさつや社会のモラル・マナーを小さい頃から習慣 づけます。

●「おはよう」「こんにちは」など、あいさつを積極的に実践します。

●学校や地域の行事などへ積極的に参加します。

市 の 役 割

●あいさつや声かけの励行を推進します。

●地域のモラル・マナーを向上するための情報を発信します。

●地域コミュニティ(*)の市民意識を高めるまちづくりを支援 します。

社会福祉協議会 の 役 割

●各地区でのあいさつ運動・声かけ運動を推進します。

●あいさつ運動・声かけ運動を実践する関係機関・団体の活動を 支援します。

●シニアクラブ会員の知識経験を活用し、あいさつ運動を展開 します。

●老人給食配送、高齢者見守り(愛の訪問事業)により声かけを します。

(*)地域コミュニティ:

ある一定の地域に属する人々のつながり、またはある一定の地域において

(2)ふれあいや助けあいの活動を推進します

■現状と課題

これからの地域福祉を推進していくためには、市民一人ひとりの参画が必要不 可欠であり、そのための推進体制・組織をどのようにつくっていくかが今後の重要 な課題となっています。

こうした中、地域で暮らす元気な高齢者や豊富な知識・経験・能力を持った退職 者などの地域の人材や、福祉サービス事業者や各種団体、民生委員・児童委員など との連携をもとに、協力体制をつくることが必要です。さらには、地域でふれあい 助けあうための見守り体制やボランティアの活性化を図っていくことも必要です。

28 ページ「ボランティア活動への参加経験の有無」については、「ある」が 39.7%で、「参加したボランティア活動の種類」では、後述のとおり「行政区(町 内会・自治会)に関する活動」が 47.9%、「環境関係」が 28.5%となっています。

前回調査と比較すると、「高齢者関係」の活動との回答が 44.8%から 22.3%へ半 減しており、「障がい者関係」、「青少年関係」、「環境関係」も大きく減少していま す。また、28 ページ「ボランティアに参加したきっかけ」では、「人に誘われた」

が 33.0%と最も多くなっていますが、前回調査と比較すると、「頼まれた」、「誘わ れた」といった受動的な回答が増加しています。

「ボランティア活動に参加したことがない理由」では、「仕事や家事などが忙し く時間が取れない」が 47.2%で最も多くなっています。前回調査と比較すると、

「きっかけがない」や「身近に活動できる場所やグループがない」などの回答は減 少していますが、「一度始めると拘束されて、やめられなくなりそう」、「ボランテ ィア活動にあまり興味や関心がない」などの回答が増加しています。

今後、活動の輪を広げていくために必要なことでは、「ボランティア活動につい ての情報提供を積極的に行う」が 45.8%となっています。

【参加したボランティア活動の種類】

※「ボランティア活動に参加したことがある」方の回答

22.3

12.7

13.8

2.5

6.2

28.5

47.9

22.5

9.6

1.4

44.8

23.0

15.1

5.7

18.9

46.4

9.5

0% 20% 40% 60%

高齢者関係

障がい者関係

子育て関係

保健・医療関係

青少年関係

環境関係 行政区(町内会・自治会)

に関する活動 防犯・防災・交通安全に関する活動

その他

無回答

平成28年度(n=355) 平成23年度(n=317)

【ボランティア活動に参加したことがない理由】

※「ボランティア活動に参加したことがない」方の回答

12.1

47.2

17.5

12.0

3.0

21.4

18.0

14.0

20.5

2.3

0.9

12.6

46.3

20.4

9.5

2.3

12.1

24.1

23.0

16.1 4.5

0% 20% 40% 60%

育児や介護を必要とする家族がいる 仕事や家事などが忙しく時間が取れない 自分の健康に自信がない 人と接するのが好きではない 活動に費用がかかりそう 一度始めると拘束されて、

やめられなくなりそう 活動したいと思っているが、

きっかけがない 身近に活動できる場所や

グループがない ボランティア活動にあまり

興味や関心がない その他 無回答

平成28年度(n=527) 平成23年度(n=514)

【ボランティア活動の輪を広げていくために必要なこと】

28.8

23.4

33.4

16.0

22.8 15.2

45.8

3.4

12.8

2.9

26.7

22.3

38.9

19.2

20.5

19.7

44.5 1.9

9.3

0% 20% 40% 60%

ボランティアに経済的負担がかから ないように交通費などの実費を補助する

企業などがボランティア休暇を認める などの特別な配慮をする 学校教育の一環としてボランティア

活動を活発に行う 地域での子どもの ボランティア活動を活発に行う ボランティア活動に関する相談や

拠点となる場所を提供する ボランティア研修会を開催し、

人材を養成する ボランティア活動についての

情報提供を積極的に行う その他

分からない

無回答

平成28年度(n=895) 平成23年度(n=849)

■みんなで取り組むこと

地域のことや各種団体の活動内容などの情報を発信することで、地域活動への 関心を高め、参加の促進を図ります。また、きずな館の周知やコーディネート機能 の強化に努め、ボランティア活動の活性化を図ります。

市民などの役割

●ボランティア活動への関心を持ち参加します。

●隣近所で困っている人がいれば、できる範囲でボランティア活動

(手助け)をします。

●行政区、シニアクラブ、子ども会などが行う地域行事へ、できる 限り参加します。

●隣近所で、地域行事への参加を呼びかけ、誘いあいます。

●若い世帯や転入者が地域行事へ参加しやすいしくみをつくり ます。

●関係機関・団体は、自らが行うボランティア活動や地域行事の 情報を市民に発信します。

●きずな館を活用します。

市 の 役 割

●地域行事への参加を呼びかけます。

●関係機関・団体に対して、ボランティア活動や地域行事への支援 などを行い、地域コミュニティの活性化を図ります。

●ボランティア活動や地域行事の情報発信を通して、市民が参加し やすい環境をつくります。

●社会福祉協議会を通じて、ボランティア団体の育成・支援を行い ます。

社会福祉協議会 の 役 割

●きずな館の周知を図ります。

●きずな館において、ボランティアの登録・紹介・斡旋を行います。

●ボランティア活動の基本や具体的な活動事例を紹介し、地域で 活動に取り組む人材の育成に努めます。

●「社協だより」やホームページなどにおいて、地域活動の活発な 団体の活動事例を紹介します。

●関係機関・団体が行うボランティア活動や地域行事を支援し ます。

●外出に不安を感じている人を手助けする「お元気マップ」を作成し、

高齢者や障がい者が外出しやすいようにお店などを紹介します。

●矢板市ボランティア連絡会への登録団体を増やし、有事の際にお ける協力体制を構築します。

●ボランティアサマースクールの開催、福祉のこころ推進校の認定 など、学生を対象としたボランティアの周知を行います。

(3)気軽に交流できる居場所を地域につくります

■現状と課題

お互いに支えあい、助けあって生活できる地域をつくっていくためには、あいさ つする関係から一歩進んで、お互いを知る関係になることが大事になります。昔か ら「向こう三軒両隣」といわれるように、近所づきあいなど、身近なところでのつ ながりが地域づくりの基本となりますが、核家族化や価値観の変化などにより、近 所づきあいが希薄となりつつあります。

また、25~26 ページより、「近所の人との付き合いについての考え」は「困り ごとがあったら積極的に助け合いたい」「わずらわしいこともあるが、助け合うこ とは必要」と回答している人は全体の 70.6%と高い一方、現実の「近所の人との 付き合いの状況」は、「仲がよく、お互いの家を行き来する」ような深い関係は 8.7%

と低く、年代が下がるにつれその傾向が顕著になっています。

支えあい、助けあって生活できる地域をつくる第一歩として、市民一人ひとりが 身近なところからの交流やふれあいを大切にすることが重要であり、さらに地域 の活動や交流の場に参加していくことが重要です。

■みんなで取り組むこと

日頃から隣近所との関わりを持ち、いざというときに支えあい・助けあえる関係 づくりを進めるとともに、子どもから高齢者まで、さまざまな世代間の交流を促進 し、誰もがつながりのもてる地域づくりをめざします。

また、はつらつ館(*)をはじめとして、地域の人同士がふれあえる交流の場(居 場所)の確保に努めます。

(*)はつらつ館:

木幡北山はつらつ館と泉はつらつ館がある。

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