第4章 基本計画
Ⅰ 基本施策
1.地域における子育て支援
(1)地域における子育て支援サービスの充実
◆現状と課題
少子化及び核家族化の進行により、家庭力、地域力の低下が指摘されているように、
子育てに不安や負担を感じながら、社会から孤立する子育て家庭は少なくありません。
アンケート調査の結果によると、1 〜3 年生の小学生児童がいる家庭では「放課後児 童クラブやかばん預かり事業」について約4 割の利用希望があり、「放課後こども教室」
については約6 割が希望しています。共働き家庭の増加により、今後は更に必要性が高 くなると予測されます。放課後児童対策については、現在実施している「かばん預かり 事業」が、平成2 3 年度までの事業であるため、今後は継続的な事業実施に向けた取り 組みが必要です。
(1)−1 保育所その他の施設において児童の養育を支援する事業
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の 方向性
1 かばん預かり事業
小学校1〜3年生が対象。
就労等により保護者がいない放課後児童 の居場所作り
住民福祉課
H21年度 から H23年度
2 放課後児童健全育成事業
(学童保育)
小学校1〜6年生が対象。
30名1クラスとして運営予定 住民福祉課 新規 事業
3 ショートステイ事業
保護者が疾病、疲労その他身体上もしくは 精神上または環境上の理由により家庭に おいて児童を養育することが一時的に困 難になった場合等に児童福祉施設等にお いて養育・保護する。期間は、7日以内。
住民福祉課 継続
4 トワイライト事業
保護者が仕事その他の理由により平日の 夜間休日に不在となり家庭において児童 を養育することが困難となった場合、児童 福祉施設等において、保護する。
住民福祉課 継続
(1)−2 児童の養育に関する諸問題について、
保護者からの相談に応じ、必要な情報提供・助言を行う事業
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の 方向性
5 子育て支援センター事業
保育所に通っていない子どもとその保護 者を対象に、子育てに関する不安や悩みを 安心して相談したり、保育所において行事 などに参加することを通して交流を図る。
住民福祉課 継続
(2)保育サービスの充実
◆現状と課題
働く女性の増加や就労形態の多様化等によって、保育サービスへの保護者のニーズも 多様化しています。
アンケートの調査結果には延長保育などの希望がでており、このような多様なニーズ に対応できるよう、今後更に保育サービスの充実に努めていくことが必要です。
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の 方向性
6 延長保育等保育需要に応
じた保育サービスの提供 午後6時まで保育時間を延長する。 住民福祉課 継続
2.子どもと親の健康の確保及び増進
(1)子どもや母親の健康の確保
◆現状と課題
少子化や核家族化の進行により、子どもや母親の健康の確保及び妊娠・出産・育児と いうすべての段階における健康相談体制の確保というのが非常に重要となっています。
アンケートの結果によると、子育ての総合窓口や乳児相談等のサービスを知らない人、
又サービスを受けたことがない人も多く、今後事業等の周知に努めていく必要があります。
健康診査等の事業に加えて、講習会や育児教室のような、子育ての悩み解消を目的と した事業等、妊娠・出産・育児のすべての段階における子育て家庭への健康面のサポ ートに努め、安心して子どもを産み育てることができる環境作りの推進を図ります。
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の
方向性
7 乳児健診
乳児期の子どもに健康診断を行う。身体計 測、問診、診察のほか、歯科保健指導、育 児相談、栄養相談などを行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
8 1歳6ヶ月健診
1歳6ヶ月〜1歳9ヶ月の子どもに健康 診断を行う。身体計測、検尿、問診、診察 のほか、歯科保健指導、発達相談、育児相 談、栄養相談等を行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
9 3歳児健診
3歳0ヶ月〜3歳3ヶ月の子どもに健康 診断を行う。身体計測、検尿、問診、診察 のほか、歯科保健指導、発達相談、育児相 談、栄養相談等を行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
10 乳児先天性 股関節脱臼検診
乳児期の子どもを対象に、徳島赤十字ひの みね総合療育センター医師による股関節 脱臼の検診を行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
11 乳幼児相談 保育所に通っていない乳幼児期の子ども
の育児相談、栄養相談、身体計測等を行う。 健康生活課
事業の 更なる 充実
12 4〜5歳児の 発育発達支援相談
年中児を対象に、発達や発育の支援および
相談を個別に行う。(希望者のみ) 健康生活課
事業の 更なる 充実
13 個別発達相談 個別教育相談
乳幼児や保育所園児、保護者などを対象 に、臨床心理士や巡回相談員等による個別 の発達相談や発達検査などを行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
14 パパママ教室
妊婦とその家族に対して、子どもを健やか に生み育てるための健康教育を行うと共 に、地域の妊婦や産婦と交流を持つことな どを図る。
健康生活課
事業の 更なる 充実
15 はみがき講習会
歯科衛生士が、町内保育所等に出向いて、
年齢に応じた歯の手入れの仕方について 講習会を行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
16 家庭訪問事業
子育て支援や要保護児童家庭など必要に 応じて、保健師や管理栄養士、また地域の 母子保健推進員や児童民生委員等による 家庭訪問を行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
(2)「食育」の推進
◆現状と課題
近年、少子化や核家族化に加えて食生活の多様化により、不適切な栄養や体力・運動 能力の低下、アレルギー性疾患の増加など新たな問題が生じています。
食事による適切な栄養状態の確保と生涯にわたり健全な心身を培うことは非常に 重要であり、家庭・学校・保育所・地域等が連携し、食に関する正しい知識を身につ けるため「食育」の推進を図る必要があります。
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の 方向性
17 離乳食講習会
乳幼児期の子どもの栄養指導を行う。管理 栄養士の指導のもと、調理実習も適宜行 う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
18 おやこ食育教室
幼児期の子どもの栄養指導(おやつや食生 活等)を行う。地域のヘルスメイトと一緒 に調理実習も適宜行う。
健康生活課
事業の 更なる 充実
(3)思春期保健対策の充実
◆現状と課題
近年、少子化の進行や地域社会のつながりの希薄化などにより、子どもが年齢の低い 兄弟の世話をしたり、近所の子どもと遊んだりするなど乳幼児と触れ合う機会が少なくな っています。子どもは将来家庭を築き子どもを生み育て、次代の社会を支える重要な役目 を担っています。中高生が地域で乳幼児にふれあう機会・ふれあう場作りを行い、家庭を 築き、子どもを生み育てることの意義に関する学習機会の提供・充実に努めていくことが必 要です。
また自分の健康は自分で守るという意識を思春期の頃から育てるため、健康に関す る教育の機会をもうけ、心身ともに健やかに成長できるような支援が必要です。子育 て家庭も複雑、多様化しており、心の健康づくりのためのカウンセリングや家庭訪問 などもニーズが高まっています。
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の 方向性
19 赤ちゃんふれあい体験
中学生に対し、中学校の養護教諭と連携を 図りながら講師に依頼して講演会などを 行っている。
住民福祉課 継続
20 中学生健康教育
思春期の児童に対して、心身ともに健やか に成長するための健康教育を行う。料理教 室やはみがき教室、思春期講演会など地域 の人々と交流して実施することもある。
健康生活課
事業の 更なる 充実
21 スクール カウンセリング
小・中学生やその家族、担任などに対して カウンセリングを行う。面談のほか家庭訪 問や電話相談なども応じる
健康生活課
事業の 更なる 充実
3.要保護児童と家庭への取組みの推進
(1)児童虐待防止対策の充実
◆現状と課題
児童虐待は子どもの心身に深刻な影響を与え、子どもの権利を侵害する行為です。近 年、全国で児童虐待の件数は急増しており、大きな社会問題となっています。また家庭 環境も大きく変わり、核家族化、複雑化しており、子育て不安や困難を感じている家庭も 多く存在しています。
牟岐町では、児童虐待問題に迅速かつ適切に対応できるよう努めてきましたが、今後 は更に関係機関の連携体制を整備し、児童虐待の防止、早期発見・早期解決につなが る協力関係の構築を推進していく必要があります。
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の 方向性
22 牟岐町要保護児童 対策協議会
福祉事務所・保健所・警察・小中学校・民生 委員・児童委員などを構成員として町が招 集し、児童虐待等の情報を共有し、未然に 児童虐待等を防止する。
住民福祉課
健康生活課 継続
(2)障害児施策の充実
◆現状と課題
牟岐町では、経済的支援や障害児保育等を行い、障害児・障害者が社会の一員として 自主的に生活できる環境づくりに取り組んできました。
今後も保育所における障害児の受け入れ体制の整備等、障害のある子どもが地域社会 で安心して自主的に生活し、共に成長していくことのできる環境作りに努めていくことが必 要です。
No 具体的施策 取り組み内容 担当課 今後の 方向性
23 障害児支援費居宅生活支 援事業
保護者が町に支給申請の上、調査を行い必 要と判断すれば支給決定を行う。施設と保 護者が直接契約し、利用する。
住民福祉課 継続
24 保育所における障害児の
受け入れ 保育所において障害児を受け入れる。 住民福祉課 継続