第2章 震災応急対策計画
第6節 地震・津波情報等の伝達計画
1.基本方針
地震発生時における、各種地震情報、津波情報、被害発生情報及び関係機関の実施する情報活動等 は、応急活動を効果的に実施するためにも重要であり、情報の収集、連絡を迅速かつ効果的に行い、
被害規模の早期把握に努める。
(1)情報の収集及び伝達は、県災害対策本部と地方本部、町災害対策本部相互間の連絡を基本として、
警察署及び防災関係機関と緊密な連携のもとに行う。
(2)災害対策本部に本部事務局情報部を設け、地震・津波情報、被害状況及び災害応急対策に関する情 報等について、収集・整理・分析・伝達・報告・広報を一元的に実施するものとする。
県災害対策本部の各部各班、町災害対策本部は、収集・受理した情報を速やかに県災害対策本部 の情報担当部署に伝達する。
(3)本部事務局情報部が災害発生に即応して機能できるように、あらかじめ情報担当者を指定し、速や かに配置できる体制とする。
(4)国の災害対策本部に対する報告、要請等は県災害対策本部において取りまとめ実施する。
(5)町は、災害時通信行動マニュアルの作成や災害通信訓練の実施に向けた検討を行う。
(6)県警察は、災害による人的・物的被害状況を迅速かつ的確に把握し、町災害対策本部等に速やかに 伝達する。また、二次災害についても同様に把握及び伝達する。
(7)日本放送協会、長崎放送㈱、㈱テレビ長崎、㈱エフエム長崎、長崎文化放送㈱、㈱長崎国際テレビ は、あらかじめ町と締結した災害時における放送要請に基づき正確迅速な情報の伝達を行う。
また、コミュニティFM放送局と災害時における放送要請に関する協定を締結し、情報伝達の充 実を図る。
2.情報の受理、伝達、周知
(1)地震情報等の受理
町
○ 県災害対策本部から伝達される地震情報等の受理は、町災害対策本部(町 災害対策本部設置前においては町災害警戒本部または総務課)において受理 する。
○ 震度情報ネットワークシステム
町に設置された震度計による、震度情報(震度及び地震発生時刻)が受理 される。
県
○ 長崎地方気象台から伝達される地震情報、気象情報、警報、特別警報等は 県災害対策本部(災害対策本部設置前においては警戒本部または危機管理課 直通電話)において受理する。
○ 震度情報ネットワークシステム県下全市町に設置された震度計による、震 度情報が防災行政無線により、受理される。
防災関係機関 ○ 災害対策本部から伝達される地震情報等については、あらかじめ定められ た受信方法、受領者によって受信する。
(2)緊急地震速報
ア 気象庁は、地震動により重大な災害が起こるおそれのある場合は、強い揺れが予想される地域に
対し、緊急地震速報(警報)を発表するとともに、これを報道機関等の協力を求めて住民等へ周知 する。長崎地方気象台は、緊急地震速報の利用の心得などの周知・広報に努める。
また、緊急地震速報は平成25年8月より、予想される地震動の大きさが震度6弱以上の場合は、
府県予報区域及び細分区域を地区単位とし「特別警報」として位置づけられた。
注)緊急地震速報(警報)は、地震発生直後に震源に近い観測点で観測された地震波を解析するこ とにより、地震の強い揺れが来る前に、これから強い揺れが来ることを知らせる警報である。た だし、震源付近では強い揺れの到達に間に合わない。
イ 緊急地震速報の伝達
(ア)気象庁は、地震による被害の軽減に資するため、緊急地震速報を発表し、日本放送協会に伝達 するとともに、官邸、関係省庁、地方公共団体への提供に努める。また、放送事業者等の協力を 得て、テレビ、ラジオ(コミュニティFM放送を含む。)、携帯電話(緊急速報メール機能を含 む。)、ワンセグ等を用いて広く国民一般への緊急地震速報の提供に努める。
(イ)消防庁は、気象庁から受信した緊急地震速報、地震情報、津波警報等を全国瞬時警報システム
(J−ALERT)により、地方公共団体等に伝達するものとする。
(ウ)地方公共団体、放送事業者等は、伝達を受けた緊急地震速報を町防災行政無線等により住民等 への伝達に努めるものとする。
ウ 緊急地震速報を見聞きした場合にとるべき行動
緊急地震速報が発表されてから強い揺れが来るまではわずかな時間しかないため、緊急地震速報 を見聞きしたときは、まずは自分の身の安全を守る行動をとる必要がある。
入手場所 とるべき行動の具体例
自宅など屋内
頭を保護し、大きな家具からは離れ、丈夫な机の下などに隠れる。
<注意>
・あわてて外へ飛び出さない。
・その場で火を消せる場合は火の始末、火元から離れている場合は無理して消火 しない。
・扉を開けて避難路を確保する。
駅やデパートな どの集客施設
館内放送や係員の指示がある場合は、落ち着いてその指示に従い行動する。
<注意>
・あわてて出口・階段などに殺到しない。
・吊り下がっている照明などの下からは退避する。
街など屋外
ブロック塀の倒壊や自動販売機の転倒に注意し、これらのそばから離れる。
ビルからの壁、看板、割れたガラスの落下に備え、ビルのそばから離れる。
丈夫なビルのそばであればビルの中に避難する。
車の運転中
後続の車が情報を聞いていないおそれがあることを考慮し、あわててスピードを 落とすことはしない。
ハザードランプを点灯するなどして、まわりの車に注意を促したのち、急ブレー キは踏まずに、緩やかにスピードを落とす。
大きな揺れを感じたら、急ハンドル、急ブレーキをさけるなど、できるだけ安全 な方法により道路の左側に停止させる。
(3)地震情報の種類とその内容
地震情報の種類 発表基準 内容
震度速報
・震度3以上 地震発生約1分半後に、震度3以上を観測 した地域名(全国を約 190 地域に区分)と 地震の揺れの発現時刻を速報。
震源に関する情報
・震度3以上
(津波警報または注意報を発 表した場合は発表しない)
地震の発生場所(震源)やその規模(マグ ニチュード)を発表。
「津波の心配がない」または「若干の海面
地震情報の種類 発表基準 内容
震源・震度に関する情 報
以下のいずれかを満たした場 合・震度3以上
・津波警報または注意報発表時
・若干の海面変動が予想される 場合
・緊急地震速報(警報)を発表 した場合
地震の発生場所(震源)やその規模(マグ ニチュード)、震度3以上の町を発表。
震度5弱以上と考えられる地域で、震度を 入手していない地点がある場合は、町を発 表。
各地の震度に関する情 報
・震度1以上 震度1以上を観測した地点のほか、地震の 発生場所(震源)やその規模(マグニチュ ード)を発表。
震度5弱以上と考えられる地域で、震度を 入手していない地点がある場合は、その地 点名を発表。
その他の情報
・顕著な地震の震源要素を更新 した場合や地震が多発した場 合など
顕著な地震の震源要素更新のお知らせや 地震が多発した場合の震度1以上を観測 した地震回数情報等を発表。
推計震度分布図
・震度5弱以上 観測した各地の震度データをもとに、1km 四方ごとに推計した震度(震度4以上)を 図情報として発表。
遠地地震に関する情報
国外で発生した地震について 以下のいずれかを満たした場 合等
・マグニチュード 7.0 以上
・都市部など著しい被害が発生 する可能性がある地域で規模 の大きな地震を観測した場合
地震の発生時刻、発生場所(震源)やその 規模(マグニチュード)をおおむね 30 分 以内に発表。
日本や国外への津波の影響に関しても記 地震の発生時刻、発生場所(震源)やその 規模(マグニチュード)をおおむね 30 分 以内に発表。
日本や国外への津波の影響に関しても記 述して発表。
(4)地震活動に関する解説情報等
地震情報以外に、地震活動の状況等をお知らせするために気象庁本庁及び管区・地方気象台等が関 係地方公共団体、報道機関等に提供し、ホームページなどでも発表している資料。
ア 地震解説資料
担当区域内の沿岸に対し津波警報・注意報が発表されたときや担当区域内で震度4 以上の揺れを 観測したときなどに防災等に係る活動の利用に資するよう緊急地震速報、津波警報・注意報並びに 地震及び津波に関する情報や関連資料を編集した資料。
イ 管内地震活動図及び週間地震概況
地震及び津波に係る災害予想図の作成その他防災に係る関係者の活動を支援するために管区・地 方気象台等で月毎または週毎に作成する地震活動状況等に関する資料。気象庁本庁、管区気象台及 び沖縄気象台は週毎の資料を作成し(週間地震概況)、毎週金曜日に発表している。
(5)津波警報等の種類とその内容 ア 津波警報・注意報
津波による災害の発生が予想される場合に、津波警報(大津波、津波)または津波注意報を発表 する。