近年、地域活動といった人々との関わりやボランティア活動など利他的行動と幸福感と の関連が言及されている。そこで地域活動やボランティア活動についてどれくらいの頻度 で行っているかを「全くしない」から「よくする」までの
4件法で聞いた。
近所の人との挨拶は「よくする」が半数を超えており、 「たまにする」をあわせれば
9割 近くが行っている。地域の高齢者の声かけは、地域活動(防災訓練、町内活動等)への参 加、地域行事への参加は、 「たまにする」と「よくする」を合わせると
3~4割程度である。
ボランティア活動への参加については、「全くしない」が半数を超えている(表
3-3①)。表
3-3① 地域活動やボランティア活動の頻度(%)全く しない
あまり しない
たまに する
よく
する 無回答
近所の人との挨拶
2.4 8.8 35.1 53.2 0.5地域の高齢者への声かけ
25.0 32.4 28.8 13.0 0.8地域活動(防災訓練、町会活動等)
への参加
37.3 28.1 22.3 11.4 0.8地域行事への参加
35.4 28.8 24.3 10.8 0.7ボランティア活動への参加
51.7 29.5 12.5 5.5 0.7ある行動の活動頻度が高い人は別の行動の活動頻度も高いのだろうか。相関係数を算出
してみたところ、地域活動(防災訓練、町会活動等)への参加と地域行事のへの参加は
0.8以上の高い相関があることが明らかになった。また地域活動への参加とボランティア活動 の参加も
0.5と高い相関にあるといえる(表
3-3②)。表
3-3② 地域活動やボランティア活動間の相関近所の人 との挨拶
地域の高齢者 への声かけ
地域活動(防災 訓練、町会活動 等)への参加
地域行事 への参加
ボランティア 活動への参加
近所の人との挨拶
1 .472** .396** .392** .257**地域の高齢者への声かけ
1 .518** .502** .439**地域活動(防災訓練、
町会活動等)への参加
1 .837** .595**地域行事への参加
1 .587**ボランティア活動への参加
1** 1%水準
年齢別に地域活動やボランティア活動の頻度を見たところ、図
3-3①のような結果となった。ボランティア活動への参加を除き、その他の活動では年齢が上がるほど活動頻度が高 くなる傾向にある。特に
20代の活動頻度は低い傾向にある。
図
3-3① 年齢別、地域活動やボランティア活動の頻度0% 20% 40% 60% 80% 100%
15-19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上
近所の人との挨拶
全くしない あまりしない たまにする よくする
0% 20% 40% 60% 80% 100%
15-19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上
地域の高齢者への声かけ
全くしない あまりしない たまにする よくする
0% 20% 40% 60% 80% 100%
15-19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上
地域活動(防災活動、町会活動等)への参加
全くしない あまりしない たまにする よくする
0% 20% 40% 60% 80% 100%
15-19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上
地域行事への参加
全くしない あまりしない たまにする よくする
0% 20% 40% 60% 80% 100%
15-19歳 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上
ボランティア活動への参加
全くしない あまりしない たまにする よくする
都市規模別に地域活動やボランティア活動の頻度を見たところ、表
3-3③のような結果となった。地域活動(防災訓練、町会活動等)への参加、地域行事への参加に関しては、都 市規模との関連が見られる。例えば、地域活動(防災訓練、町会活動等)への参加を「全 くしない」回答者の割合は、人口
100万人以上の市では
47.0%であるのに対して、人口 5万人未満の市町村では
28.9%と約20ポイントの差がある。
表
3-3③ 都市規模別、地域活動やボランティア活動の頻度 全く
しない
あまり しない
たまに する
よく する 計
近所の人 との挨拶
人口
100万人以上の市
2.7 9.4 34.0 53.9 100.0人口
10万人以上-20 万人未満の市
2.9 7.6 34.6 54.9 100.0人口
20万人以上-100 万人未満の市
2.2 10.0 37.1 50.7 100.0人口
5万人以上-10 万人未満の市町村
2.1 7.9 37.9 52.1 100.0人口
5万人未満の市町村
2.4 8.4 31.8 57.4 100.0全体
2.4 8.8 35.2 53.5 100.0地域の 高齢者 への 声かけ
人口
100万人以上の市
30.0 32.6 26.4 11.0 100.0人口
10万人以上-20 万人未満の市
24.9 29.7 32.5 13.0 100.0人口
20万人以上-100 万人未満の市
26.5 35.6 26.4 11.5 100.0人口
5万人以上-10 万人未満の市町村
23.9 33.3 31.5 11.4 100.0人口
5万人未満の市町村
20.1 30.4 30.4 19.1 100.0全体
25.2 32.7 29.0 13.1 100.0地域活動
(防災訓練、
町会活動等)
への参加
人口
100万人以上の市
47.0 26.6 18.7 7.6 100.0人口
20万人以上-100 万人未満の市
41.1 30.2 19.9 8.8 100.0人口
10万人以上-20 万人未満の市
34.1 26.9 24.1 14.9 100.0人口
5万人以上-10 万人未満の市町村
34.6 29.3 24.1 12.0 100.0人口
5万人未満の市町村
28.9 27.5 27.7 15.9 100.0全体
37.6 28.3 22.5 11.5 100.0地域行事 への参加
人口
100万人以上の市
45.8 28.2 18.9 7.1 100.0人口
20万人以上-100 万人未満の市
39.5 33.0 19.5 7.9 100.0人口
10万人以上-20 万人未満の市
32.7 26.1 27.5 13.6 100.0人口
5万人以上-10 万人未満の市町村
31.0 27.8 30.0 11.2 100.0人口
5万人未満の市町村
26.1 26.5 30.7 16.7 100.0全体
35.6 28.9 24.5 10.9 100.0ボラン ティア活動
への参加
人口
100万人以上の市
58.0 27.6 9.2 5.2 100.0人口
20万人以上-100 万人未満の市
53.6 30.3 11.2 5.0 100.0人口
10万人以上-20 万人未満の市
50.8 28.3 14.6 6.3 100.0人口
5万人以上
-10万人未満の市町村
52.5 28.8 14.1 4.6 100.0人口
5万人未満の市町村
44.9 33.0 15.1 7.1 100.0全体
52.1 29.7 12.6 5.6 100.0幸福感との関連はどうか。地域活動やボランティア活動の頻度別に現在の幸福感の平均 値を見たところ、参加頻度が高くなるほど現在の幸福感の平均値は高い傾向にある。特に 近所の人との挨拶を「全くしない」回答者の幸福感は極めて低い(図
3-3②)。図
3-3② 地域活動、ボランティア活動の頻度別、現在の幸福感また、地域活動やボランティア活動をしている人の心のありようはどのような状態なの だろうか。地域活動やボランティア活動の頻度別に過去一週間の気持ち(「全く感じなかっ た」は
0点~「常に感じた」は
10点とする)の平均値で見ると、どの活動においても、頻 度が高い人では、「元気いっぱい」「穏やかであった」と感じていて、「孤独を感じる」傾向 は低くなっている。なお、近所の人との挨拶を「全くしない」と答えた人では孤独を感じ る程度が強いと言える(図
3-3③)。
4 5 6 7 8
近所 の 人 と の 挨 拶 地域 の 高齢者へ の 声 か け 地 域 活動( 防 災訓練、 町会 活 動等) へ の 参 加 地域 行事 へ の 参加 ボラ ン テ ィ ア 活 動 へ の 参 加
全くしない
あまりしない
たまにする
よくする
図
3-3③ 地域活動やボランティア活動の頻度別、過去一週間の気持ち0 2 4 6 8 10
全くしない あまりしない たまにする よくする
近所の人との挨拶
元気いっぱいであった 穏やかであった 孤独であった
0 2 4 6 8 10
全くしない あまりしない たまにする よくする
地域の高齢者への声かけ
元気いっぱいであった 穏やかであった 孤独であった
0 2 4 6 8 10
全くしない あまりしない たまにする よくする
地域活動(防災訓練、町会活動等)への参加
元気いっぱいであった 穏やかであった 孤独であった
0 2 4 6 8 10
全くしない あまりしない たまにする よくする
地域行事への参加
元気いっぱいであった 穏やかであった 孤独であった
0 2 4 6 8 10
全くしない あまりしない たまにする よくする
ボランティア活動への参加
元気いっぱいであった 穏やかであった 孤独であった