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地域包括ケアシステムによる災害対応を一歩進めて、これからは BCP ではなく地域での継続のマネジメントとしての

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平成 28 年茨城県北部地震などを中心に,現地地表踏査と地殻変動データを再検討し,断層出現ゾーンの広がりや地 震動を伴わない誘発断層すべりについてとりまとめ,短い断層や断層変位ハザード評価に関する新たな提案を行う.

3) 地域包括ケアシステムによる災害対応を一歩進めて、これからは BCP ではなく地域での継続のマネジメントとしての

CCP(community continuity management) という概念を提言し、日本公衆衛生学会や国際学会などで報告した。

○Goodwin R, Sugiyama K, Sun S, Aida J, Ben-Ezra M. Psychological distress after the Great East Japan Earthquake: two multilevel 6-year prospective analyses. Br J Psychiatry. 2019 Dec 2:1-7.

○Kusama T, Aida J, Yamamoto T, Kondo K, Osaka K. Infrequent Denture Cleaning Increased the Risk of Pneumonia among Community-dwelling Older Adults: A Population-based Cross-sectional Study. Sci Rep 2019; 9: 13734.

○ 草間太郎、相田潤、東大介、佐藤弥生子、小野寺保、杉山賢明、坪谷透、髙橋達也、 小坂健.宮城県の東日本大震

災被災者の健康状態の経年推移:応急仮設住宅等入居者 健康調査より.日本公衆衛生学会雑誌 2020; 67 巻 1 号 :

pp26–32.

分野名 災害口腔科学分野 報告者氏名 小坂 健 分野目標

1 )歯からの放射線被ばくの推定

2 )岩沼プロジェクトを主体とした被災地の健康支援の有り方の提案 3 )地域包括ケアシステムによる防災体制について研究を進めると共に提言 2019 年度の分野活動報告

1) 環境省の事業により 2020 年 2 月まで収集した乳歯 6,976 本についてイメージングプレートの QL 値 (Quantum Level) を指標に放射線量のスクーリングならびに核種の推定などを行った。これまでのところ、福島第一原発事故の前後や他 の地域との比較においても、福 福島 島県 県の の子 子供 供達 達の の脱 脱落 落乳 乳歯 歯の の放 放射 射線 線量 量が が高 高く くな ない いこ こと とが確認された。

2) 岩 岩沼 沼プ プロ ロジ ジェ ェク クト トは、 NIH の予算を用いて、震災前からの住民の暮らしと健康についての調査を実施するもので震災 前から 3 年ごとに調査を行っている。 2019 年は調査の年であり、様々なメディアを通じた暴露などを通じて啓発をはか り、回答率は 70 %以上で有り、当初の計画を上回った。

3) 地域包括ケアシステムによる災害対応を一歩進めて、これからは BCP ではなく地域での継続のマネジメントとしての

CCP(community continuity management) という概念を提言し、日本公衆衛生学会や国際学会などで報告した。

○Goodwin R, Sugiyama K, Sun S, Aida J, Ben-Ezra M. Psychological distress after the Great East Japan Earthquake: two multilevel 6-year prospective analyses. Br J Psychiatry. 2019 Dec 2:1-7.

○Kusama T, Aida J, Yamamoto T, Kondo K, Osaka K. Infrequent Denture Cleaning Increased the Risk of Pneumonia among Community-dwelling Older Adults: A Population-based Cross-sectional Study. Sci Rep 2019; 9: 13734.

○ 草間太郎、相田潤、東大介、佐藤弥生子、小野寺保、杉山賢明、坪谷透、髙橋達也、 小坂健.宮城県の東日本大震 災被災者の健康状態の経年推移:応急仮設住宅等入居者 健康調査より.日本公衆衛生学会雑誌 2020; 67 巻 1 号 : pp26–32.

2019 年度の部門活動報告

部門名 情報管理・社会連携部門 報告者氏名 佐藤 健 部門目標

 国内外連携による自然災害デジタルアーカイブの構築のための研究を実施する。

 東日本大震災の被災地における復興まちづくりと包括的学校安全に関する実践と探究を行う。

 実践的防災学の構築のため、研究所の成果を産官学民の連携で国内外に広く発信する。

 国際的な研究機関との共同研究をコーディネートし、国際的プレゼンスの向上を図る。

2019 年度の部門活動報告

災害アーカイブ研究分野は、ハーバード大との共同研究による三者間連携システムの構築を行い、震災記録の保有 数が最多の岩手県と次に多い宮城県との連携を実施した結果、 60 万点以上のメタデータ連携を実現した。社会連携・

地域貢献として、岩手県の東日本大震災津波伝承館の監修し、開館から 4 ヶ月で 10 万人の来場者を記録した。また、

東日本大震災アーカイブ国際シンポジウムや語りべシンポジウム「かたりつぎ」を実施した。

災害復興実践学では、石巻市の復興事業に関して、実践的・実務的な復興まちづくりに関する知見を蓄積してきた。

また、平野准教授が女川町復興まちづくりデザイン会議委員長を務める女川町復興まちづくりのデザインが土木学会デ ザイン賞(最優秀賞)を受賞した。さらに、石巻市の災害復興/防災教育プログラムの普及と高度化、宮城県内へ展開 するとともに、「『復興・防災マップづくり』実践の手引き」の英語版を発刊した。

社会連携オフィスは、仙台防災枠組実施のために以下の活動を行った。 1) 5 月に 2019 防災グローバルプラットフォ ーム(ジュネーブ)に出席。 2) 11 月に第 2 回世界防災フォーラムを仙台で開催し、 38 の国・地域から 871 名の会議登録 者が参加。主な参加機関は、国連を含む国際機関、国内外の政府・大学等研究機関、地方自治体、企業等で、災害研 からも複数のセッション等が企画され、研究所の活動の成果を世界発進することができた。

国際研究推進オフィスの主な活動は 1 )国際会議およびワークショップの開催と参加、 2 )協定締結( MOU )の支援と作 成、および 3 )国際学術雑誌の出版であった。世界防災フォーラム 2019 において米国ワシントン大学およびチリ国 CIGIDEN と共同で学術セッションを開催し、また WBF 関連イベントとして第 12 回 The 12th Aceh International Workshop and Expo on Sustainable Tsunami Disaster Recovery ( AIWEST-DR2019 )を運営した。さらに、ドイツのダルムシュタット大 学の emergenCity プログラムと ILO 事務局との 3 者間協定を成立させた。

2019 年度の分野活動報告

分野名 災害アーカイブ研究分野 報告者氏名 柴山 明寛 分野目標

本分野では,近年の自然災害を中心に様々な貴重な記録(映像,写真,証言など)の収集・整理・保存するとともに,災 害記録の体系化の確立や国際標準の自然災害メタデータスキーマの確立,災害記録の自動分類方法の確立,アーカ イブ連携方法の確立などの基礎研究を実施する.

2019 年度の分野活動報告

本年度の分野活動としては,①自然災害の記録の収集・整理方法の研究,②自然災害アーカイブの国際標準化に向 けたメタデータスキーマの研究,③自然災害アーカイブ連携に関する研究,④自然災害記録を用いた防災教育,防災 観光に関する研究,⑤情報共有・発信のためのシンポジウム等の実施,を実施した.

本年度の成果としては,以下の通りである.

・自然災害アーカイブの記録の収集として, 2019 年山形県沖地震, 2019 年台風 19 号の記録の収集を実施した.さら に,過去の自然災害や東日本大震災についても継続して収集を実施した.

・アーカイブの国際標準化に向けた取組として,国内外の自然災害アーカイブのメタデータ分析を実施した.

・自然災害アーカイブの連携として,三者間連携システムを用いて岩手県「いわて震災津波アーカイブ〜希望〜」,宮城 県「東日本大震災アーカイブ宮城」のメタデータの収集を行い,ハーバード大学 JDA にメタデータ連携を行った.今 年度のメタデータの連携総数は,約 40 万点となる.

・自然災害アーカイブの構築支援として,熊本大学及び岐阜大学,厚真町などの継続支援を実施した.また,震災伝承 施設等の支援は,岩手県陸前高田市「東日本大震災津波伝承館(愛称:いわて TSUNAMI (つなみ)メモリアル)」の 監修を実施し, 2019 年 9 月 22 日に開館し, 4 ヶ月弱で 10 万人の来場者を達成した.

・仙台市と宮城県の「防災観光」を一昨年及び昨年に引き続きに支援を行った.

・女優竹下景子さんを招聘した語り部シンポジウム「かたりつぎ」を大船渡市で開催し,新型コロナウィルス感染拡大防止

のために,無観客でネット配信を実施した.東日本大震災アーカイブ国際シンポジウムを開催し,ハワイ津波博物館

の館長の特別講演を行い, 170 人の参加があった.

分野名 災害復興実践学分野 報告者氏名 佐藤 健 分野目標

実践的防災学の確立と復興・防災に関する実践的な展開を大目標に、具体的には以下の二点を目標としている。1)防 災教育国際協働センターを中心に、国内外の大学や研究機関、行政機関等との連携を推進し、地域に根ざした防災・

復興教育モデルの開発と実践、その高度化と普及。2)復興事業の実務的支援を通じた実践的な復興まちづくりのあり 方の探究。

2019 年度の分野活動報告

佐藤健教授・定池祐季助教は、宮城県教育委員会と共催した「災害時学校支援チームみやぎ養成研修会」や「未来 へつなぐ学校と地域の安全フォーラム」、「みやぎ防災ジュニアリーダー養成研修会」のほか、「日本安全教育学会第 20 回山形大会」などの企画・運営を行った。また、佐藤健教授は、石巻市の災害復興/防災教育プログラムの普及と高度 化に取り組むとともに、宮城県内への実践モデルの普及を継続し、「復興・防災マップづくり」実践の手引き~郷土の自 然と暮らしを知るために~の英語版を発刊し国際発信した。京都大学防災研究所地域防災実践型共同研究(特定)「持 続可能な防災まちづくりと防災人材育成に関する研究」にも取り組んだ。さらに、定池祐季助教は、福島大学の防災教 育プロジェクトに参画し、避難所運営に関する教材開発と人材育成に努めているほか、北海道胆振東部地震の被災地 厚真町に継続的に関わり、厚真町との共同研究等で心のケアと防災教育や復興計画の支援を行い、「心のサポート・防 災学習推進協議会」設立の協力を行った。加えて、厚真町社会福祉協議会生活支援相談員のスーパーバイザーとして 被災者支援の助言を継続している。

また、小野田泰明教授(兼務)・平野勝也准教授は、昨年度から引き続き、姥浦道生准教授(兼務)などとともに、石巻 市の復興事業に関して、個別具体の施設デザインから、包括的な都市戦略まで、市内部や県との調整を行いながら、

実践的・実務的な復興まちづくりに関する知見を蓄積してきた。なお平野准教授が女川町復興まちづくりデザイン会議 委員長を務める女川町復興まちづくりのデザインが土木学会デザイン賞(最優秀賞)を受賞した.その一方で,新しい L1 防潮堤高を決める方法論づくりに関する共同研究を実施している。また、本江正茂准教授(兼務)は、災害教訓の継 承の知見を生かし、仙台市(震災復興メモリアル等検討委員会)・山元町(震災伝承検討委員会)において震災伝承へ の助言を行っている。

分野名 社会連携オフィス 報告者氏名 小野 裕一

分野目標

防災・減災・復興の取り組みの中に、科学の知見を反映させること。具体的には、東日本大震災の経験をもとに実践的 防災学を旨として、研究成果が政策として用いられ、社会実装するお手伝いをすること。、本研究所と社会の間の様々 な連携活動を強化・促進するにあたり、 “ 繋ぎ役 ” としての活動を主として海外でおこなっていく。

2019 年度の分野活動報告

社会連携オフィスは、仙台防災枠組実施のために様々な活動を行ったが、中でも以下の 2 つのイベントに出席し、研究 所の活動を世界発信した。1) 5 月に 2019 防災グローバルプラットフォーム(ジュネーブ)に出席し、アジア防災センター

( ADRC )が開催する世界災害共通番号 GLIDE ( GLobal unique disaster IDEntifier )の関係者会議に出席し、災害統計

の活用可能性等について議論を行った。また、仙台市とともに UNDRR の Director Kirsi Madi を表敬訪問し、併せて

Sendai Framework Voluntary Commitments や世界防災フォーラムの取り組み等について意見交換 を行った。更に当

研究所の公式声明( official statement )を会場で読み上げることで、当研究所のこれまでの実績等を世界に向けて広く発

信した。2) 11 月に第 2 回世界防災フォーラムを開催した。本体会議では、口頭セッション 50 、基調講演 3 、ポスター発

表 47 、フラッシュトーク 33 、展示ブース 14 が展開され、「仙台防災枠組 2015-2030 」の推進、特にサブテーマであったグ

ローバルターゲット E の達成に向けての議論を行い、「 BOSAI 」の具体的な解決策を共有し、東日本大震災の教訓の発

信も含めて、質量ともに世界的なフォーラムにふさわしい内容となった。日本を含む 38 の国・地域から、 871 名の会議登

録者が参加した。会議登録者の主要な所属機関は、国連を含んだ国際機関、国内外の大学等の研究機関、国内外の

政府関係者、地方自治体、企業等であった。 9 日(土)前日祭(無料・一般公開)では、一般市民や報道関係者、登壇

者・出演者なども含め、約 450 名が参加した。上記前日祭、本体会議、ならびに同時開催関連イベント「仙台防災未来

フォーラム」および「第 10 回震災対策技術展東北」の延べ来場者数は 8,000 人となり、盛況となった。仙台市主催のスタ

ディツアーでは、閉会式では、「 Chair’s Summary 」を発表し、世界防災フォーラム 2019 における議論の主要テーマ・傾

向を明らかにし、次回に向けた課題を述べた。